就職活動の最初のステップである書類選考において、写真の用意は絶対に必要になります。
とはいえ、最近はスマホで手軽に写真が撮れる時代。
改めて写真を撮る機会もなかなかないのではないでしょうか。
「証明写真ってスマホで撮ったものでもいいのかな」
「就活用の写真って、普段の写真と何が違うの?」
そんな悩みを抱える人もいると思います。
就職活動に使う写真は、これからの選考において、あなたの印象を大きく左右する大切なものです。
写真の撮影や選定で手を抜いてしまうと、これからの選考で不利になってしまう可能性も捨てきれません。
また、写真の貼り方にもマナーがあります。
この記事では、エントリーシートに使う写真について、撮影から送付の仕方まで詳しく説明していきますね。
ぜひ記事内の情報を参考にして、素敵な選考のスタートを切ってください!
知っておきたいエントリーシート写真の基本
まずは、エントリーシートの写真について、基本的な知識をつけましょう。
就活に使う写真は、普段皆さんがSNSに投稿しているような写真とは雰囲気も目的もまったく異なります。
撮影や送付のポイントを解説する前に、エントリーシートに写真を添付する目的や就活における写真の原則についてお教えします。
写真の添付は本人確認のため
そもそも、写真の添付はなぜ求められるのでしょうか。
一番の目的は、企業が選考の際、就活生本人かどうかの確認をおこなうためです。
免許証やパスポートの写真と同じで、実際に企業に来た人が書類の人物と同じかどうかを判断するために、写真の添付は必須になっています。
俗に「顔採用」と呼ばれるような、就活生の容姿で合否が判断されることは実際にはほとんどありません。
ただし、画質が悪かったり、服装や髪型がセットされていなかったりする場合は、不合格とはならないまでも、印象が悪くなってしまう恐れがありますので注意が必要です。
撮影時のポイントは後ほど詳しく説明しますが、大切なのは「清潔感」です!
一般的にサイズは「縦4cm×横3cm」
添付する写真のサイズは、多くの場合「縦4cm×横3cm」です。
撮影時にサイズを選べるようであれば、履歴書用/エントリーシート用を選べば問題ありません。
ただ、ごくまれに「縦4cm×横3cm」以外のサイズを指定する企業もあるので、エントリーシートの要項はしっかり確認しましょう。
もし自分で写真をカットする必要がある場合は、はさみではなく、定規とカッターを使って断面や形がキレイになるよう心がけてくださいね。
撮影から3ヶ月以内の写真を使う
「写真はいつのものでもいいの?」という疑問をよく目にしますが、写真はなるべく新しいものを選んでください。
先ほど書いた通り、写真は本人確認に使用されます。
何年も前の写真を使ってしまうと、髪型や顔立ちが変わってしまい、今のあなたとは写真の印象が異なるかもしれません。
本人確認に支障が出てしまう可能性があるので、写真はなるべく最近撮影したものを選びましょう。
もちろん、3ヶ月以上前のものでも本人確認ができるものであれば問題ありませんが、
- 大学入学時に撮影したもの
- 髪型や体型が当時と大きく変わっているもの
は使用を避け、新しく撮り直しにいくと良いです。
エントリーシートに使う写真を撮影する3つの方法
就活用の写真が、普段撮っている写真とは異なるものだということがわかったと思います。
しかし、エントリーシートに使う写真の撮り方には様々な方法があるのも事実。
「結局、どの方法で撮るのが1番いいの?」と迷ってしまう人もいると思います。
エントリーシート用の写真は
- 写真館
- 証明写真機
- スマートフォン
の3つの撮影方法がありますが、圧倒的におすすめなのは写真館での撮影です。
この見出しでは、就活用の写真を撮影する主な3つの違いについて、詳しく解説していきたと思います。
キレイに撮りたいなら写真館
まず1番おすすめなのは写真館やスタジオで撮影してもらう方法です。
写真館には証明写真用の機材やスペースがあり、撮影もプロがおこなってくれます。
写真館では、就活用写真に適切な背景の選定も行ってくれますし、表情や顔の角度など、プロならではの視点で印象の良い写真に仕上げてくれます。
また、場所によっては肌の色を補正してくれたり、就活用のヘアメイクをしてくれたりする場合もあります。
デメリットとしては、プロの技術を用いるぶん費用がかさむこと、また予約や、店舗に足を運んでの撮影といった手順を踏むため、時間がかかることが挙げられます。
地域にもよりますが料金は1万円〜が目安です。
たとえば渋谷と池袋にある写真館では、
安くて外さないのは証明写真機
2番目に紹介するのは、駅構内やコンビニエンスストアなどで見かける証明写真撮影機を利用する方法です。
証明写真撮影機は、写真館に比べ費用が抑えられるほか、時間に余裕がなくてもある程度の品質で撮影できるのが大きな特徴です。
最近は証明写真機でも肌の補正や明るさがコントロールできるため、昔に比べて随分と写真の品質は向上しました。
しかしながら、自分で椅子の高さを調節したり、表情や角度、背景に気を配らなければならないため、やはり写真館より仕上がった写真の質は劣ってしまいます。
時間や金銭面での余裕がない時は証明写真機、余裕があるときは写真館を利用するのがベストです。
また、最近はエントリーシートをWeb上で提出する企業も増えていますが、その場合は証明写真のデータが必要です。
多くの写真館ではデータも一緒にもらえますが、証明写真機にはデータがついていなかったり、別途料金がかかったりするので注意が必要です。
料金の目安:800円程度
余裕がなくても手軽に撮れるスマホ
3つめの方法は、多くの就活生が使い慣れているであろうスマホアプリで撮影する方法です。
しかしながら、スマホでの撮影は画質が悪いことや光の調節が難しいことから、あまりおすすめはできません。
どうしても時間がない場合や、写真にお金をかけられない場合のみ、スマホを使うようにしてください。
また、やむを得ずスマホで撮影する際は、内側のカメラでの自撮りはせず、他の人に頼んで真正面から撮影してもらうようにしましょう。
背景も、真っ白な壁を背にして、日光のささない明るい屋内で撮るのがベストです。
それでも、「時間やお金をかけずにスマホで撮ったんだな」ということは企業にはわかってしまいます。
どうしても写真館や証明写真機が使えない場合のみ、スマホを利用するようにしてくださいね。
エントリーシート用写真撮影4つのポイント
撮影方法ごとの特徴の違いはわかりましたでしょうか?
写真を撮るにも様々なパターンがあるので、自分の状況によって上手に使い分けてくださいね。
ここでは、実際に撮影するにあたって気を付けるポイントを紹介していきます。
どこで写真を撮ることになっても大切なことですので、ぜひチェックしてみてくださいね。
身だしなみには気を付ける
まず気を付けなければいけないのが身だしなみです。
写真は自分の印象が左右される大切な要素。身だしなみには必ず気を配らなくてはいけません。服装は面接と同様、スーツが好ましいです。
白色のシャツに黒か紺色の無地のジャケットを着るのが無難でしょう。
また、髪の色は暗くし、顔にかからないように注意してください。
とくに髪は印象が変わってしまう可能性があるため、面接に行くときと同じ髪色・髪型を意識するのがベストです。
女性の場合は華美な化粧は避け、男性の場合はひげをきちんとそりましょう。
ピアスやネックレスなど、アクセサリー類を外すのも忘れないようにしてください。
- 顔に髪がかかっていないか
- 髭が残っていないか(男性)
- ピアスやネックレスなどは外したか
- スーツにシワがないか
- 化粧が華美ではないか
姿勢を正す
写真を撮るときは、姿勢にも気を付けてください。
通常、エントリーシートに添付する写真はいわゆるバストアップ(胸部から上)の写真なので、姿勢が崩れるとだらしない印象を与えてしまいます。
背筋が丸まってしまう猫背はもちろん、両肩の高さなど、左右のバランスにも注意してください。
頭から一本の糸でつられているイメージで座ると、背筋がまっすぐ伸びてキレイな姿勢を保てますよ。
口元は少し上げる
好印象を与える写真を撮るためには、表情にも気を配る必要があります。
企業に出す写真を撮影する際は、口角を少しだけ上げてみましょう。
満面の笑みや、歯を見せて笑うのはやりすぎです。
あくまで少しだけ口角を上げることで、さわやかで誠実な印象を与えることができますよ。
目はぱっちりと開ける
目元は第一印象において重要な要素です。
前髪がかかって目元が見えない、なんてことは絶対にないようにしましょう。
目元に少しだけ力を入れてしっかりと見せることで、自信のある、誠実な印象を与えることもできます。
また、目を閉じてしまったり、瞬きの途中でシャッターを切ってしまったものは使用せず、黒目がしっかりと見えている写真を使用してください。
しかし、目を閉じないよう意識するあまり目を見開きすぎているのも、良い印象を与えないため避けてください。
エントリーシート写真提出の注意点
写真の撮影が終わったら、いよいよ企業に送付する段階です。
よい写真を撮ったからには、送付の仕方が悪くて企業に迷惑をかけてしまった...なんて事態は避けたいですよね。
写真の送付方法についての注意点もチェックしておきましょう。
裏に名前や大学名を書く
エントリーシートに写真を貼る際は、必ず写真の裏面に大学名と名前をボールペンで書いてから貼るようにしてください。
のりがはがれて写真とエントリーシートが分離してしまった場合、企業はどの学生の写真かわからず困ってしまいます。
どんなにしっかり接着したつもりでも、郵送の段階や企業での保管状態によっては剥がれてしまうリスクがあるので、かならず裏面に名前と大学名は書くようにしてください。
力強く書くと、写真に跡がついてしまうこともあるので、油性ボールペンで力を入れずに書きましょう!
写真は最後に貼る
写真は、全ての記入が終わった最後に貼り付けるようにしてください。
写真を貼ってからエントリーシートを書き始めたら、書き損じをしてしまって貼った写真ごと捨てるはめに...なんて経験がある人もいるかもしれません。
エントリーシートはまた印刷すればいいかもしれませんが、せっかく撮影した写真を捨てることになってしまったらもったいないですよね。
枚数に限りのある写真を無駄にしないためにも、エントリーシートが完成した後、最後に写真を貼り付けるようにしましょう。
写真のデータももらえるか確認する
証明写真機の紹介でも少しお話ししましたが、写真データがもらえるかは確認が必要です。
最近は、WEB上でエントリーシートの提出を求める企業も増えてきています。
WEB上でエントリーシートを提出する場合、当然写真もデータで提出することになります。
実際の写真をスマホなど撮影して送るという手もありますが、画質が悪いうえにすぐにそれとわかってしまうため、避けたほうが無難です。
写真撮影の際は、写真のデータがもらえるか必ず確認し、可能ならデータでも入手してください。
最近では証明写真機でもデータ送付機能がついているものもあります。
あらかじめどこの証明写真機ならデータがもらえるか、確認しておきましょう。
まとめ:エントリーシートに貼る写真は重要!
エントリーシートの写真について、いかがでしたか?
写真を撮る場所や、撮影時にチェックすべきポイントはわかったでしょうか。
- 時間とお金に余裕があるなら、写真は写真館で撮るのがベスト
- 身だしなみや姿勢には気を付ける
- 口角は少し上げ、目元は見せる
エントリーシートの写真を撮影する際は、上記の3点に気を付けてみてください。
エントリーシートの写真は、書かれた内容を読むよりも先に必ず視界に入ります。
写真は、企業があなたの印象を受け取る最初の場面なのです。
ぜひ、エントリーシートの写真を撮影・選定する際は、与える印象にも気を配ってみてくださいね。
素敵な写真を使って、一歩リードした就活のスタートを切りましょう!