このような悩みを抱えている人はいませんか?
そんなときは、内定保留をしたい意思を企業に伝えましょう。
内定保留とは、企業から内定通知があったときに、内定を受けるかどうかの返事を待ってもらうことです。
内定保留の1番のメリットとしては、悩む時間や相談する時間が充分にできることがあげられます。
例えば、他にも受けている企業がある場合、その選考結果が出るまで内定承諾を待つことができ、どちらの企業がより自分に合っているのか比較してから内定を承諾することが可能です。
内定保留をすることで、あなたが十分に納得して内定を承諾することができます。
ここでは、内定保留をするときに気をつけることや、内定保留のメールの例文をご紹介します。
内定保留のポイントやメールの書き方を覚えて、あなたの就活を有意義なものにしましょう。
メールで内定保留をしても大丈夫?
メールで内定保留のお願いをするのは全く問題ありません。メールで内定通知が来た場合には、そのまま返信してもよいです。
しかし、メールではなく内定通知書を郵送する企業もあります。そのときに書面で返事をしてはいけません。
書面で返事をすると企業に連絡がいくのが遅くなるため、迷惑がかかってしまいます。
必ず、書面ではなくメールや電話で連絡をするようにしましょう。
採用通知のメールが来たときに絶対にするべきこと
採用通知のメールが来たらとても嬉しいですよね。
ですが、喜ぶ前にするべきことがあるんです。
ここでは、採用通知のメールが来たときに絶対にするべきことをご紹介します。
返事は24時間以内に
返事は24時間以内にしましょう。
内定保留を遅く伝えると、企業があなたが内定承諾してくれる前提で準備をしていた場合、準備にかけた時間が無駄になり、迷惑がかかってしまいます。また、内定を承諾するのか、保留するのか、辞退するのか返事を忘れていた、回答期限が過ぎていたということも起こるかもしれません。
そして、もしも辞退する場合、「早めに辞退の返事があれば、他に合格していた就活生がいた」ということも起こりかねません。
返事はとにかく早めにするように心がけましょう。
明確に自分の意思を示す
採用通知の連絡が来たら、自分の意思をしっかり伝えることが大切です。内定承諾、内定保留、内定辞退など、どのような返事でも、意思を伝えることで企業はそれに合わせた対応をとることができます。
1番ダメなのは曖昧にすることです。迷ってしまったときは、内定保留の意思を伝えてみましょう。
内定保留するときのポイント3選
次に、内定保留をするときのポイント3選をお伝えします。
①自分の入社への熱意をアピールする
内定保留を伝えると共に、入社への熱意もアピールしておきましょう。
内定保留をされると、企業は
と不安になります。また、熱意を伝えなかったために、承諾後は少し働きづらい空気に……なんてこともあるかもしれません。
第一志望ならはっきりとそのことを伝えておくべきです。そして、第一志望ではなかったとしても、
などの言葉を伝えておくとよいでしょう。
②理由をしっかり考えておく
内定保留する理由は必ず考えておきましょう。理由もなく待たされるのと、やむをえない理由があって待たされるのとでは、心持ちが全く違いますよね。
人事担当者に快く待ってもらえるように理由を考えて、しっかり伝えましょう。
③待ってもらう期限を明確にする
内定保留をしてもらうときには、待ってもらう期限を明確にしましょう。
保留してもらえる期間は大体1週間程度です。
あまりに長い時間待たせてしまうと、マナーとしてよくないですし、他の就活生が優遇されてしまったり、
などよくない印象を与えてしまう可能性があります。
そのため、できる限り短い期間を設定するようにしましょう。
内定保留の4つの理由
そんな悩みを持っている人のために、ここでは、内定保留するときに使える5つの理由をご紹介します。
他の選考結果を待ちたい・内定をもらっている企業がある
他に受けている企業の選考結果を待ちたい・内定をもらっている企業が他にもあるというのは、内定保留の理由として伝えても問題ありません。
企業側も
と予想していると思うので、
と深刻に考える必要はないです。
家族に相談する時間が欲しい
家族に相談する時間が欲しいというのも、よく使われる理由の1つとして挙げられます。企業からしても、家族の同意が取れていないまま入社されると、のちのちトラブルに発展する可能性も考えられるので、きちんと同意をとって欲しいはずです。
1人で説得するのではなく、家族の懸念している点を企業に相談してみるのもよい手だと思います。
内定を決める決定打がない
いざ内定が出ると、
と不安になる人がいます。そんな理由も内定を保留するには十分です。
モヤモヤしたまま入社すると仕事に身が入らず、結局企業に迷惑をかけてしまうことになるかもしれません。そうならないためにも内定保留をお願いし、自分が納得するまで企業に質問したり、気になっている点を伝えてみましょう。
内定保留前にチェックしたい4つのリスク
内定を保留することができるといっても、リスクがないわけではありません。
ここでは、内定保留に潜むリスクについてご紹介します。
①企業が待ってくれない
内定保留で考えられる大きなリスクとして、企業が待ってくれないことが挙げられます。企業側が
方針の場合、待ってもらえないことは十分にありえます。
という考えではいないようにしましょう。
②最悪の場合は内定が取り消しになる
例えば企業が、
という考えだと、内定取り消しされてしまう可能性が高いです。
志望度が高い企業に内定をもらった場合は、このリスクをしっかり考えたうえで内定保留を伝える方がよいでしょう。
③企業に第一志望ではないと思われてしまう
企業に第一志望ではないと思われることも内定保留するときのリスクです。
入社意欲の高い人を採用したいと思っている企業にとっては、内定承諾してくれた人と、内定保留をした人では、やはり印象が違ってきます。
悪い印象をもたれる可能性は確実に高くなるので、それも内定保留の前に頭に入れておきましょう。
④企業から『オワハラ』されることがある
『オワハラ』されるかもしれないのも、内定保留をするときのリスクの1つです。『オワハラ』とは、『就活終われハラスメント』を省略したもので、企業が就活生に、他の企業への就職活動を終わらせるように圧力をかけることです。
オワハラをされてもされなくても、就職を続けるか否かの権利は当然あなたにあります。惑わされずにあなたの軸に基づいて就活をしてください。
【例文】内定保留を伝えるときのメール
ここでは内定保留を伝えるときのメールの例文をご紹介します。
内定保留の基本的な例文
内定保留を伝えるときのメールに書く内容は下記の通りです。
- 件名
- 宛名
- 自分の名前
- 内定をもらった感謝の言葉
- 入社意欲を伝える
- 保留する理由を伝える
- 保留する期限を伝える
- 締めの言葉
これらを含めた例文は下記の通りです。
件名:内定承諾に関するご相談
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
この度は、貴社の内定をいただくことができ、大変光栄に存じます。
貴社で働きたいという気持ちは強いのですが、〇〇のため、返事を◯月◯日まで返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
お忙しい中、大変恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
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〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
携帯電話:080-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇@〇〇
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内定保留したあとに承諾するときの例文
件名:内定承諾のご連絡
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
先日内定をいただき、お返事をお待ちいただいておりました〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
この度は、こちらの勝手な都合にも関わらず、お時間をいただき、誠にありがとうございました。
改めまして、貴社からの内定をお受けしたいと思い、ご連絡させていただきました。
貴社の発展のため、日々精進していく所存です。
今後も、ご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
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〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
携帯電話:080-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇@〇〇
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内定保留したあとに辞退するときの例文
件名:内定辞退のご連絡(学校名・学部名・名前)
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
先日内定をいただき、お返事をお待ちいただいておりました〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
この度は、こちらの勝手な都合にも関わらず、お時間をいただき、誠にありがとうございました。
大変恐縮ではありますが、今回の内定を辞退申し上げたく、ご連絡させていただきました。
貴重なお時間を割いてくださったにも関わらず、このような形になってしまい、大変申し訳ございません。
本来であれば、貴社に直接お伺いし、お詫びしなければならないところではございますが、メールでのご連絡となりましたこと、何卒ご容赦いただきたくお願い申しあげます。
末筆ながら、今後の貴社のご発展とご健勝をお祈り申し上げます。
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〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
携帯電話:080-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇@〇〇
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【例文】返事の期限を超える場合のメール
続いて、場面別の内定保留メールの例文をご紹介します。
他に受けている企業を最後まで受けたい
件名:内定承諾に関するご相談
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
この度は、貴社の内定をいただくことができ、大変光栄に存じます。
貴社で働きたいという気持ちは強いのですが、現在他に選考を受けている企業があるため、返事を◯月◯日まで返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
選考が終わり次第、お返事をさせていただきたく存じます。
お忙しい中、大変恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
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〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
携帯電話:080-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇@〇〇
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内定先にまだ疑問や懸念が残っている
件名:内定承諾に関するご相談
〇〇株式会社
人事部 〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。
この度は、貴社の内定をいただくことができ、大変光栄に存じます。
すぐにでもお返事させていただきたいのですが、〇〇(労働条件・懸念点)についてもう少し検討したいため、返事を◯月◯日まで返事をお待ちいただくことは可能でしょうか。
つきましては、お手数をおかけしますが、〇〇(条件の情報・懸念点についての資料など)をお送りいただけますか。
〇〇(条件の情報・懸念点についての資料など)を頂戴してから〇〇(日付)にはお返事をさせていただきたく存じます。
私の都合で大変恐縮ですが、ご理解いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願いいたします。
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〇〇 〇〇(名前)
〇〇大学〇〇学部〇〇学科
携帯電話:080-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メール:〇〇@〇〇
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内定保留に関するQ&A
ここでは、内定保留に関する気になる質問にお答えします。
1ヶ月などの長い期間待ってもらうことは可能?
交渉次第では、1ヶ月待ってもらえることもあります。
しかし、長い期間待ってもらうことになるので、企業へより丁寧なコミュニケーションをとることが必要です。
例えば、内定保留の理由が、家族の承諾が得られていないという場合は、家族と相談するなかで何か変化が起きたときには内定保留してもらっている企業に報告するようにしましょう。
人は相手が今何をしているのかを知れると安心します。このように、相手に安心して待ってもらえる工夫をしていくことが大切です。
内定通知に期限日が書いてないときはどうしたらいい?
もちろん返事は早いに越したことはないので、できる限り早く返事をしてください。もしも内定保留をしたい場合は、期限があるときと同じように、基本的には1週間以内の期限を設定するようにしましょう。
まとめ:内定保留は理由や期限を明確に
この記事では、内定保留をするときのポイントやメールの書き方についてご紹介してきました。
内定保留するときのポイントは下記の3つです。
- 入社意欲を伝える
- 理由を明確にする
- 期限を設定する
ただし、内定保留には内定を取り消しされたり、印象が悪くなる可能性があったりとリスクがついてきます。
内定保留をしてもらえるのは当たり前ではないので、感謝を忘れず丁寧なコミュニケーションを忘れないようにしてください。
あなたの就活が納得できるものになることを祈っています。