就活で初めてのオフライン面接。
あなたもこのような疑問を持って、この記事を訪れたのではないでしょうか。
日々過ごすなかで「重要なことだとわかっているけれど、今さら人に聞くのも…」ということがありますよね。ノックの回数もそのなかの1つだと思います。
そこで、今回はあなたの悩みを解消するためにノックの仕方、さらにはオフライン面接で知っておくべきことについて以下の流れでお伝えします。
- 面接のノックは3回がマナー
- ノック前のマナー(受付~待機)
- ノック後のマナー(入室~退室)
- その他マナーに関するQ&A
この記事を参考にしてもらえればしっかりと面接マナーの知識が身に付き、面接でも採用担当の方に評価してもらえるようになります。
ノックの回数をはじめとした面接全般のマナーを押さえて、採用担当の方に優秀な学生だと思ってもらいましょう!
面接のノックは3回がマナー
はじめに本題であるノックのマナーについて次の3つのことをお伝えします。
- 面接では3回が基本(2回はトイレでのノック)
- ノックするときはゆっくり叩く
- 扉が開いていたらノックをしてはいけない
理由や例外を知っていないと、思わぬところでミスをしてしまう可能性があるので、ぜひその点も踏まえて読んでみてください。
面接では3回が基本(2回はトイレでのノック)
先に結論を言ってしまうと、日本での正しいノックの回数は3回です。
私もそうだったのですが、学生のなかには2回だと勘違いしている方がいます。ですが、2回はトイレなどで空室確認をするときに使うものなので、面接では不適切です。
そのため、基本的に面接でのノックは3回と覚えておきましょう。
ただ、面接でのノックが3回なのは日本特有のマナーです。国際的なマナーとしては、面接時のノックは4回が一般的です。
もし、あなたが外資系の企業を志望しているならば、正しいノックの回数は3回ではなく、4回なので注意しましょう。
ノックするときはゆっくり叩く
回数だけではなく、叩き方にもマナーがあります。
トイレをしているときにものすごい速さでノックされて焦った経験はないでしょうか。
それは面接でも同じです。実際にそれで面接官が焦ることはありませんが、高圧的な印象を与えてしまいます。
基本的にマナーは相手が気持ちよくいられるためのものなので、ノックをするときはゆっくり叩くようにしましょう。
具体的には「トン・トン・トン」としっかり聞こえるくらいのスピードがちょうどよいです。
扉が開いていたらノックしてはいけない
面接会場によっては扉が開いている場合もあります。特に近年では感染症対策(換気)として扉が開いている確率も以前より高くなっています。
そのような場合、ノックをしてはいけません。
すでに開いている扉にノックをしてしまうとマナーの知らない学生だと思われてしまうからです。ノックはせずに「失礼します」と、声をかけて部屋に入りましょう。
また、そもそも面接の会場に扉がない場合もノックをする必要はありません。
ノック前のマナー(受付〜待機)
ノックの回数やマナーは理解できたでしょうか。ノックについては今回ご紹介したことを参考にしてもらえれば間違えることはなくなります。
ただどれだけノックのマナーが守れていても、その前後のマナーができていないともったいないですよね。
そのため、ノック前のマナーについてもお伝えします。受付時と待機中に分けてご紹介するので、しっかりとポイントを押さえましょう。
受付のマナー
まずは、受付のマナーをお伝えします。
【早すぎ注意】受付には10分前につく
受付には10分前に着くのがベストです。
もちろん約束の時間ギリギリに着いたり、遅刻したりしてしまうのはよくありませんが、実は到着が早すぎても気を遣わせてしまいます。
そのため、少し早く着きすぎた場合は、カフェなどで時間を潰してから行くのが無難でしょう。また、万が一遅刻してしまうときは、できるだけはやめに到着する時間を連絡してください。
大学名、氏名、要件を端的に伝える
身だしなみを整えてから受付で大学名、氏名、要件を端的に伝えるようにしましょう。以下のように伝えるとわかりやすいので、ぜひ参考にしてみてください。
聞き取りやすいように、はっきりと大きな声で伝えるようにしましょう。
他の人の邪魔にならないようにする
要件を伝えると担当の方を呼んでくれます。その間は待っていればよいのですが、場所によっては働いている方の邪魔になってしまいます。
そのため、待つときも必ず自分が邪魔になっていないか確認するようにしましょう。
また、余裕があるのであれば、その間に提出書類の準備をしておきましょう。面接で提出するように言われている履歴書やエントリーシートは、カバンから出して手に持っておくとスムーズですよ。
待機のマナー
受付を済ませたあと、すぐに面接会場に行くわけではなく、一度待機室に通してもらうことがあります。そこでのマナーをご紹介します。
携帯電話をマナーモードにしておく
まず、待機室では携帯電話をマナーモードにしておきましょう。面接で電話がなってしまうとマナーを知らない・常識を知らない学生だと思われてしまう危険性があります。
そもそも待機室でスマホを触るのは印象が悪いので、バッグにしまっておくのが無難です。面接のための最終チェックはノートに書くか、紙に印刷しておきましょう。
名前が呼ばれたらすぐに入室できるようにしておく
隣の人と話す、面接対策をする、ただボーっとする。待機室での過ごし方は人それぞれです。
ですが、どのようなことをしていても、名前を呼ばれたらすぐに入室できるように準備しておくことが重要です。
具体的には、コートやバッグをノックをする手と反対の手ですぐに持てるようにしておきましょう。
「次の人、入ってください」と言われたらすぐに「はい!」と言って、3回ノックできるように待機しておきましょう。
ノック後のマナー(入室〜退室)
次に、入室から退室までのマナーをお伝えします。
入室のマナー
まずは入室のマナーを4つご紹介します。
①合図があってから入室する
②扉のほうを向いて閉める
③原則ドア側に立つ
④許可をもらってから席に座る
面接は30分〜1時間と短い時間で評価されてしまうので、いつも以上に第一印象が重要です。入室マナーができていないと、それだけで第一印象が悪くなるのでしっかりポイント押さえてくださいね。
①合図があってから入室する
ノックをしたらすぐに部屋に入ってよいというわけではありません。勝手に入ってしまうと、マナーを知らないと思われてしまいます。
必ず部屋のなかから「どうぞ」と聞こえてから入室するようにしましょう。また、入室するときには「失礼します」と一言付け加えてくださいね。
②扉のほうを向いて閉める
入室するときはゆっくりとドアを開けましょう。ドアを開けるのが速すぎると大雑把な印象を与えてしまうからです。
また、ドアを閉めるときにはしっかりとドアの方向を向いて閉めるのがマナーです。面接官に背を向けてはいけないと思っている方もいるかもしれませんが、実はドアに背を向けて閉めるほうがマナー違反なので、注意してくださいね。
そして、ドアを完全に閉め切ってから面接官にお辞儀しましょう。お辞儀の角度は30度が基本です。「よろしくお願いいたします」と言葉を添えてもよいと思います。
③原則ドア側に立つ
面接官にお辞儀をしたら、そのまま面接をおこなうための椅子に向かいましょう。椅子のどちら側に立つかにもマナーがあるのでお伝えします。
ビジネスマナーではドアに近いほうに立つのが原則です。面接でもドアに近いほうに立つようにしましょう。
とはいえ、ときには椅子とドアの距離が左右とも同じ場合もありますよね。そのようなときは自分からみて椅子の左側に立つのがマナーです。左側に立ってからお辞儀をしましょう。
④許可をもらってから席に座る
入室のときと同じように、着席も許可をもらう必要があります。
面倒くさいマナーだと思うかもしれませんが、それをしなかっただけで評価が下がってしまうのはもったいないですよね。
なかには学生だからといって見逃してくれる企業もありますが、それに期待するのはリスクが高いので、許可が出るまで座らないということをしっかり意識しておきましょう。
また、ドアを開けたときと同様に座るときには「失礼します」と一言付け加えるようにしましょう。
退室のマナー
面接が終わってホッと一息。
その気持ちはとてもわかるのですが、まだ油断してはいけません。そこで、油断して退出のマナーがいい加減になってしまうと、せっかくそれまでよかった評価が落ちてしまう可能性があります。
退出するときも気を抜かずに以下の4つのポイントを押さえるようにしましょう。
①椅子に座った状態でお辞儀をする
②椅子から立ち上がりお辞儀をする
③ドア前で振り返りお辞儀をする
④帰宅するまでが面接
入室マナー同様、こちらも実際におこなう順番に沿ってご紹介していくので、イメージしながら読むと身に付きやすいと思います。
①椅子に座った状態でお辞儀をする
まず、面接が終わったら椅子に座ったままお辞儀をしましょう。面接が終わったらすぐに立ってしまう方がいますが、それだとマナー違反になってしまいます。
このお辞儀は面接の機会を座ったまま面接の機会を作ってもらったことに感謝の意が含まれています。そのため、「この度は面接の機会を作っていただきありがとうございます。」としっかり言葉に出すのが重要です。
②椅子から立ち上がりお辞儀をする
次に、椅子の横に立ってお辞儀をします。このときも原則は窓側、窓側が存在しない場合は自分からみて左に立つようにしましょう。
「またお辞儀をするのか」
と思われた方もいるかもしれません。少しお辞儀が多く感じますよね。入室でおこなったことを退出でもしているので、どうしても多くなってしまうのです。
ただ、お辞儀をされて嫌な気持ちになる人はあまりいませんよね。あなたの丁寧なお辞儀はきっと面接官をよい気分にさせているので、しっかりとお辞儀をするようにしましょう。
③ドア前で振り返りお辞儀をする
2度あることは3度あります。
2回目のお辞儀が終わったらドアの前まで進み、3回のお辞儀をして退出します。退出するときは3回お辞儀をするということを覚えておけば失敗することはありません。
ドアを開けるときはなるべく面接官に背中を向けないように、ドアノブと反対側の手を使い、部屋の外に出たら荷物を持ち替えてドアノブに近い手でドアを閉めます。
このときもドアをあけるときと同様にゆっくり音を立てないようにあけるのが大切です。
④家に着くまでが面接
部屋から退出することで「これでやっと気が抜ける…。」と思ってしまうかもしれませんが、実はまだ気を抜いてはいけません。
「帰宅するまでが遠足」と同じように、「家に着くまでが面接」です。
面接会場がある建物のなかにはその企業の人がたくさんいます。そのため、面接会場を出たからといってマナー違反や横柄な態度をとっていると、それを見た社員の方が採用担当に報告するかもしれません。
最悪の場合、面接会場という評価される場所だけマナーを守る卑怯な人柄だと思われ、受かっていた面接に落ちてしまう可能性があります。
さらに、ビルの近くにも社員の方がいるかもしれません。ビルを出た途端に友達に電話をして「あ~、面接だるかった~」と言っているところをたまたま見られた…なんてこともあるので、家に到着するまでは気を抜かないようにしましょう。
その他マナーに関するQ&A
最後に面接に関してよくある3つの質問とその答えをお伝えします。
・名刺を渡されたときは?
・面接官が後から入室するときは?
・コートやマフラーはどこに置く?
細かなところかもしれませんが、その場面に出くわしたときに慌てないようにぜひお読みください。
名刺を渡されたときは?
面接をしていると、まれに名刺を渡される場面があります。いきなり名刺を出されて焦ってしまうかもしれませんが、その必要はありません。
就活生は名刺を持っていないのが一般的だからです。
名刺の目的は自分の名前や所属を表すことです。就活生はすでにエントリーシートや履歴書を提出していることが多いので、わざわざ名刺を出す必要はありません。
自分が提出した書類の代わりに名刺を渡されたくらいに思っておきましょう。
ただ、名刺を貰ってすぐに鞄にしまうのは失礼なので、テーブルの左側に置いておく必要があります。
ビジネスマナーを知っていると思ってもらえますし、面接官の名前を忘れたときにも使えるので一石二鳥です。
以下の動画は名刺交換についてわかりやすく解説された動画なので、気にある方はぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=gRRsjGr1TfE
面接官が後から入室するときは?
基本的には面接官が待っていて、そこに自分が行くことが多いです。ですが、最終面接に近づくにつれて面接官を待つ可能性が高くなります。
最終面接の面接官は役員や社長が多く、面接の前後もミーティングや商談をしていることがあるからです。
その場合、面接官がくるまでは担当者の指示に従いましょう。椅子に座って待ってくださいと指示を出されることがほとんどです。
面接官が来たらすぐに立ち上がり、挨拶をしてください。面接官が待っているときと同じように、椅子の横に出て挨拶をするのがマナーです。
コートやマフラーはどこに置く?
冬場の面接には、コートやマフラーを着ていきますよね。コートやマフラーは会場の手前で脱ぐのがマナーです。脱いだら腕にかけて受付に向かいましょう。
面接のときは両方ともバッグの上に。
私も就活をしているときに知ったのですが、コートの表側には多くのゴミやほこりが付いているので、裏側を見せるように畳むのがマナーです。
以下にコートの扱い方についてわかりやすく解説している動画を載せておくので、ご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=fkdLVj2W1ds&t=33s
まとめ:面接でのノックの仕方をもう一度押さえよう
今回は面接におけるノックの仕方をご紹介しました。なんとなく知っているけれど、実際に面接が近くなってくると不安になってきますよね。
そこで、この記事では以下の3つのポイントをお伝えしました。
・面接では3回が基本(2回はトイレでのノック)
・ノックするときはゆっくり叩く
・扉が開いていたらノックをしてはいけない
この4つを参考にしてもらえれば、ノックで間違えることはなくなります。
さらに、ノック前後での面接マナーもご紹介しました。ノックの仕方と合わせて覚えてもらえれば自信を持って面接に臨めると思います。
あなたが正しいマナーで面接官に好印象を与え、面接に合格できることを願っています。