- 受かる志望動機の特徴
- 志望動機に書くべき内容
- 志望動機のテンプレート
「志望動機ってどのようなことを書けばいいの?」
「この企業にエントリーしたいけど、志望動機がうまくまとまらない!」
今回の記事では、エントリーシート作成時に苦戦しがちな「志望動機の書き方」をお伝えしていきます。
- 質問に沿って志望動機を整理する
- テンプレート(型)に当てはめて考える
この2ステップで、あなたも簡単に志望動機を作ることができます。
受かる志望動機に書かれている3つの特徴
まずは、受かる志望動機の特徴を解説していきます。
受かる志望動機とは、人事担当者が知りたいと思っていることが伝わる志望動機のことです。
エントリーシートの志望動機から、人事担当者が知りたいと思っているのは
- あなたがどのような軸で企業を選んでいるのか
- あなたがいったいどのような性格なのか
- この会社にどのくらい入りたいと思ってくれているのか
の3点です。
ここからは、受かる志望動機の具体的な特徴をお話していきます。
企業選びの軸が合っているES
受かる志望動機の特徴1つ目は、企業選びの軸が、企業の特性や方針と合っていることです。
例えば、あなたの企業選びの軸が「英語力を活かせること」だとします。
しかしその企業に英語を使う部署はなく、英語力を活かせる場所がないと、「この学生はうちに来るよりも他の企業に行ったほうが活躍できるな」と思われてしまいます。
企業選びの軸が、会社の特性と合っているかは非常に重要です。
性格が企業と合っているES
性格が企業と合っていることも大切です。
例えば、あなたが「ひとつひとつ慎重にこなしていきたい」タイプだったとします。
「失敗してもいいから物量をこなしてくれる、パワフルな学生が欲しい」と考えている企業には、あなたの性格は不一致とされてしまいます。
しかし、ミスの許されない慎重さが大切な企業であれば、あなたの性格は重宝されるかもしれません。
人事担当者は志望動機を読んで、あなたの性格面から企業に合っているかどうかを見ているのです。
読んでいて熱意を感じるES
受かるエントリーシートを作成するうえで、「熱意」はもっとも大切です。
そもそも「御社に入りたいです!」という熱量を感じない学生は、次の選考に通したいと思わないからです。
たとえ第二志望の企業でも、その企業に入りたい気持ちは嘘ではないはず。
まずは「熱意が大切」なことだけは押さえておいてくださいね!
ここで熱意が伝わるポイント=志望動機の内容だけではないことは注意しておきましょう。
- 雑に書かれた文字
- 誤字脱字が多い
- 文章量が少ない
このような志望動機では、「締め切りに合わせて急いで書いたのかな?」と思われても仕方ありません。
【答えるだけ】志望動機を作る前に整理したい5つ質問
「この会社には入りたいけど、志望動機として聞かれると、何を書けばいいのかわからない」と悩んでいる方も、安心してください。
- 企業理念と求める人物像
- 他の企業との違い
- 企業選びの軸
- 惹かれたポイント
- 入社後にやりたい仕事
この5つを整理していくだけで、簡単に志望動機を言語化していくことができます。
また、ここで深堀りした内容は、面接で志望動機を聞かれたときにも役立ちます。必ず丁寧にまとめ、1冊のノートなどにまとめておいてくださいね。
①いったいどんな企業?
まずは、受ける企業について、深堀りしていきましょう。
企業理念は?
企業理念は、会社のパンフレットやホームページに必ず載っています。
企業によっては「ミッション」や「ビジョン」として掲げているところもあるので、チェックしてみてくださいね。
企業理念とは、創業者が会社の創業に託した想いのことであり、会社の不変の価値観と会社の存在理由・目的からなる。
有名なものに、ソニー株式会社の「設立趣意書」や、ヒューレット・パッカード社の「HP Way」、ジョンソン・エンド・ジョンソン社の「我が信条」などがある。
引用元:企業理念とは何?Weblio辞書
企業理念を調べるうえでのポイントは、自分なりに解釈してみることです。ただ企業理念をそのまま覚えるのではなく、
「これって、こういうシーンで活かしているんじゃないかな?」
「あの商品は、たしかに企業理念に則っているかも」
このように深堀りしてみましょう。
ホームページには載っていない、企業の「特徴」が見えてくるかもしれません。
どんな人物を求めている?
企業がどのような人物を求めているかも押さえておきましょう。
「求める人物像」と称して、企業説明会で話していた企業もあるかもしれません。
求める人物像が明かされていない場合は、その企業で「活躍している社員」を探してみるのも一つの方法です。
OB・OGを探して聞いてみるのも良いですが、中小企業やベンチャー企業ではOBが見つからないことも多いのではないでしょうか?
最近では、会社公認でSNSを使用している社員も多いです。さまざまな手を使って、「企業が求めている人物像」を明らかにしましょう。
②他の企業ではダメな理由は?
次に、企業を志望した理由を整理していきましょう。
あなたはどうしてその業界を志望したのでしょうか?
また、同業界には、たくさん企業があるはずです。どうして他の企業ではダメなのでしょうか?
第二志望以降の企業の場合、他の企業ではダメな理由を明確にするのは少し難しいかもしれません。しかし、ここを明確にしておかないと、志望動機を読んだ人も「他の企業にも同じこと書いてるのかな?」と思われてしまいます。
企業の強みや特徴を丁寧に整理して、「この企業でないとダメな理由」を見つけましょう。
③企業選びの軸は?
企業選びの軸も、もう一度整理しておきましょう。
企業選びの軸(就活の軸)は、複数用意しておくのがおすすめ。
複数ある軸のなかから、「この企業はこの軸が良さそう」「あの企業の場合はこの軸を持ってこよう」と考えれば、志望動機もスムーズに書き進めることができます。
④この企業のどんなところに惹かれた?
以下のポイントで、志望した理由を丁寧に洗い出しておきましょう。
- 企業のホームページをみてどう思った?
- 説明会に参加してどう感じた?
- 人事の方はどのような印象だった?
- インターンはどうだった?(参加した場合)
たとえば、「人柄に惹かれた」ではなく、「説明会のとき、人事部の〇〇さんがおっしゃっていた△△が印象的だった」のようにまとめておけば、面接で志望動機を話すときにも役立ちます。
⑤入社後はどんなことで結果を出したい?
入社後にやりたい仕事内容も、志望動機に入れると良いでしょう。
「どんなことをしたいか」ではなく「どんなことで結果を出したいか」「どんなことに貢献したいか」を書くのがポイントです。
「どんなことをしたいか」では、どうしても受け身の印象が強くなってしまいます。同じ内容でも、書き方を変えるだけで熱意の伝わり方は変わってくるので、意識して書くようにしましょう。
【3分で完成】志望動機のテンプレートをご紹介
それでは、志望動機を作成するためのテンプレートを紹介します。
先ほど整理したポイントを、以下の流れに沿って記入していきましょう。
- 私は〜〜と考え、貴社を志望しました。
- 私は〇〇において△△してきました。(過去の経験)
- そこでーーを経験し、〜〜と考えるようになりました。
- この経験は、貴社の==に活かせると考えております。
- 貴社に入社後は〜〜を活かして、◻︎◻︎していきたいです。
このように書いていきましょう。
私は、ひとりでも多くの人の幸せを支えたいと考え、営業のコンサルをおこなっている貴社を志望しました。私はカフェでのアルバイトで、お客さまの日常に些細な幸せを提供しています。しかし働くうちに、目の前の人だけでなくもっと多くの人を幸せにできる仕事をしたいと考えるようになりました。アルバイトで培った、目の前の人ひとりひとりを幸せにするという意識を貴社でも活かし、常にクライアントの立場に立って考え、クライアントのお客様の幸せまで支えていけるコンサルタントとして活躍したいと思います。 |
ポイントは
- 結論から先に述べること
- 「御社」ではなく「貴社」と書くこと
です。会社を指すとき、文書の場合は「貴社」と書くのが基本なので、覚えておきましょう。
面接など、口頭で話すときは「御社」と言ってくださいね!
志望動機が書けたら、提出前に添削してもらおう
志望動機はぜひ勇気を出して、第三者に添削してもらいましょう。
熱意のあまり文章の論理構成が崩れ、伝わりにくい文章になってしまっている場合もあるので、必ずセルフチェックで終わらせず、第三者に読んでもらってくださいね。
添削してもらう方法としては、
- エントリーシート添削サービス
- 大学のキャリアセンター
- 家族や友人
の3種類があります。
エントリーシート添削サービスを利用する
エントリーシートの添削をおこなっているサービスはたくさんあります。
就活サイトはもちろん、最近では「得意を売り買いココナラ♪」というCMで有名な「ココナラ」にも、エントリーシートの添削が出品されており、価格は1500円程度です。
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大学のキャリアセンターで添削してもらう
大学のキャリアセンターに添削を依頼することもできます。
キャリアセンターに添削を依頼するメリットは、無料で何度でも添削してもらえることですが、予約に手間がかかったり、そもそも大学まで持っていかないと添削してもらえないなどの面倒さもあります。
志望度の高い企業の志望動機ははやめに完成させて、キャリアセンターで見てもらうと良いでしょう。
家族や友人に読んでもらうのもOK
「提出締め切りまで時間がない」
「キャリアセンターに持っていくのは少し面倒...」
と感じる方は、家族や友人に見てもらうのもおすすめです。
「家族や友人に見てもらってOKなの?」と思うかもしれませんが、文章がおかしくなっていないかや誤字脱字がないかのチェックは、必ずしもプロに頼む必要はありません。
添削サービスや大学のキャリアセンターを利用する余裕がない場合は、身近な人に「読んでいて伝わる?変なところはない?」と聞いてみるだけでも十分効果があると思います。
こんな志望動機はNG!エントリーシートの悪い例
ここからは、志望動機を書くときに注意したいNGポイントも紹介していきます。
商品やサービスをただ褒めている
「貴社の〇〇(商品)は10年以上使用しております。」
「△△のサービスに感動し、志望しました。」
このような、ただ企業を褒めているだけの志望動機はNGです。
もちろん、商品のことが好きなのはとても良いことですが、「商品のファンだから入社したい」ではなく、「商品をより良くするために〇〇をしていきたい」といった熱意まで伝えるようにしましょう。
労働環境や条件が志望動機になっている
志望動機として
- 駅から近いから
- 福利厚生が充実しているから
- お給料が高いから
- 休みがとりやすいから
などを書くのもNGです。
もちろん、そのような条件は、企業を選ぶときに大事になってくるポイントだと思います。しかし、そのような条件は「変わっていくもの」であり、入社するころにはお給料の制度や福利厚生は変更される可能性もあるのです。
志望動機として書くのであれば、企業理念や事業内容など、普遍的なものを扱うようにしましょう。
理念に共感しただけの志望動機
ここまで、「企業理念もチェックしたほうがいい」とお伝えしてきましたが、ただ企業理念に共感していることを書いても、中身の薄い志望動機ができ上がってしまいます。
中身のある、魅力的な志望動機に仕上げるためのポイントはふたつです。
- 企業理念が指している意味を自分なりに解釈してみる
- 企業理念に対して、自分はどうしていきたいのかを具体化してみる
「理念に共感」は誰にでも書けます。理念に本気で共感しているからこそ書ける志望動機を意識しましょう。
入社への熱意が伝わってこない
この記事の冒頭で、受かる志望動機を書くためには「入社意欲が伝わることかが大切」だとお伝えしました。
エントリーシートは、企業へのラブレターでもあります。手書きの場合は丁寧に書き、字数制限ギリギリまで、本気で入社したい思いが伝わるように志望動機を書きましょう。
エントリーシートの志望動機でよくある3つの質問
ここからは、エントリーシートの志望動機を書くときによくある3つの質問にお答えしていきます。
就活に関する不安は、一度に解消しておきましょう!
Q:面接や自己PRで同じことを回答してもOK?
A:OKです。ただし、切り口を変えたり、より具体的なエピソードを混ぜられるようにしましょう。
学生時代に、印象に残るようなエピソードが2つも3もある方は少ないと思います。人事担当者もそのことは理解しているので、無理にエピソードをいくつも用意しておく必要はありません。
ただし、ひとつのエピソードでも切り口よっていろいろなエピソードが出てくるのでは無いでしょうか?
例えば、バイトリーダーを務めたエピソードでも、
- 売り上げ向上に貢献した話
- 後輩育成を頑張った話
- クレーム数を減少させた話
などがあると思います。
Q:テンプレート通りに書かなきゃだめ?
A:テンプレート通りに書くのを推奨します。
この記事でもご紹介したように、志望動機には「テンプレート」があります。
このテンプレート通りに書かないと落とされるわけではないものの、できるだけテンプレートに沿って書くのがベストです。
というのも、「テンプレート=内容が伝わりやすい型」だからです。
多少のアレンジはもちろんかまいませんが、基本的にはテンプレート通りに書くようにしてくださいね。
Q:字数指定がない場合、何字で書くと良いの?
A:エントリーシートの形式によって異なります。
〇〇字以内と指定されている場合 | 指定文字数の8割以上記入 |
スペースだけが用意されている場合 | スペースの8割以上を埋める |
一切の指定がない場合 | 300~400字程度が目安 |
上の表が目安です。
手書きで書く場合、字が大きすぎるのも小さすぎるのもNGです。
字の大きさで悩んだ場合は、「プリントされている文字より少しだけ大きめ」を目安にしてください。
まとめ
今回は、エントリーシートに書く志望動機についてお伝えしました。
エントリーシートは、企業や自分のことを整理し、テンプレートに沿って書いていくだけで完成します。
内容を整理していくときには5つのポイントをもとに、考えていってくださいね!
- 企業理念と求める人物像
- 他の企業との違い
- 企業選びの軸
- 惹かれたポイント
- 入社後にやりたい仕事
また、エントリーシートの志望動機で大切なのは「入社意欲」です。
ただ締め切りに追われて文字を埋めただけのエントリーシートは、人事の方にも伝わってしまいます。
必ず締め切りには余裕を持ち、企業理念をじっくり解釈したり、添削を依頼してより良いエントリーシートが書けるように心がけていってください。
あなたの入社への熱意は、きっと伝わるはずです!
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