- ファーストキャリアで失敗したくない人
- 企業の選び方を詳しく知りたい人
WANABI編集長の金丸です。
今回は企業の選び方について、30以上の業種を経験した社長が解説していきます。ぜひご覧ください!
ファーストキャリアが大事な理由
新卒|企業を選ぶときの3つのポイント
なりたい自分になれるか
ロールモデルがいるかどうか
チャンスがどれだけあるか
企業を選ぶ前にやっておきたいこと
企業を選ぶときのポイントをお伝えしました。
ここからは、企業選びをおこなう前にやっておきたいことをご紹介していきます。
これらをやらずに企業を選ぶと、内定をもらったあとで「本当にこの企業でいいのだろうか?」「もう一度ゆっくり考えたい」と思ってしまう、いわゆる「内定ブルー」に陥ってしまう危険性もあるのです。
紹介する内容はいずれも就活で大事なことなので、時間をかけてじっくりおこなってくださいね。
自己分析でなりたい像を見つける
お伝えしたとおり、企業を選ぶときには「なりたい自分になれるか」が重要です。
なりたい像は誰でもすぐに思い浮かぶものでもありません。自己分析を繰り返しおこない、自分の未来の姿をよく考えと、「どのような自分になりたいか」がわかるようになります。
まだなりたい像が見つかっていない方は、自己分析をやり直すところから始めてみましょう。
業界研究で業界全体について知る
企業を選ぶ前に、業界について知っておくことが重要です。
例えば、「広告業界が舞台のドラマを見て、広告業界が気になった」という方は要注意。
ドラマや映画で見た業界の印象と実際の業界の様子は大きく異なります。そのため、その業界では実際にどのような働き方をしているのか、どのような職業があるのか、四季報を読んだり、説明会に参加したりして調べてみましょう。
調べていくうちに、全然知らなかった業界に出会えるかもしれません。
また、業界の全体像を把握しておけば、志望動機を書いたり面接で受け答えしたりするときにも役立ちます。
面接で、「よく調べていますね」と思ってもらえるように、しっかりと業界について調べておいてくださいね。
企業について4つの情報を集めておく
企業についても、以下の4つの情報を調べておきましょう。
ホームページや説明会の資料はもちろん、企業のクチコミサイトやSNS、OB訪問などで情報を集めるのがおすすめです。
有名企業であればクチコミが多く載っており、中小・ベンチャー企業であれば会社公認でSNSをやっていたり、OB訪問サービスに登録されていたりします。
業界内でどのような位置付けか
まずは、その企業が業界内でどのような位置付けをされているか調べてみましょう。
業界全体からみたその企業の位置がわかれば、企業の理念がどのように浸透しているのか、どのような考えで事業を広げていっているのかがわかると思います。
例えば、業界全体と比べたときに成長率が高く、ひたすら事業を拡大させて売り上げを向上させている企業があるとします。
もちろん事業の拡大も大切ですが、もしあなたが「お客様ひとりひとりと向き合いたい」という軸を持っていたとすると、この企業はあなたに合っておらず、入社してから苦労するかもしれません。
新卒にどのような仕事が振られるのか
その会社がどのような事業をしているのかも大切ですが、新卒にどのような仕事が振られているかも大切です。
いくら良い事業をおこなっている企業でも、新卒にはただ雑用しか振られないのであれば、あなたの望むような働き方はできないかもしれません。
また、営業志望ではなくても入社から3年は全員営業に配属される企業もあります。
やりたいことのためならなんでも頑張れる方はよいですが、「営業が厳しかったからやっぱり転職したい」となってしまっては元も子もありません。
入社後にどのような仕事が割り振られるのか調べ、自分にも頑張ることができるかよく考えておいてくださいね。
3年以内の離職率を調べたり、OB・OGに質問したりするのもよいでしょう。説明会などで「入社後はどのような部署に配属されますか?」と聞いてもよいと思います。
社風、先輩社員の雰囲気
どのような社風なのか、風通しは良さそうかを調べておきましょう。
サービス業であれば、実際に店舗に行って様子を見てください。また、説明会で社内見学をさせてくれる企業も多くあります。
事業内容ももちろん大切ですが、企業選びではあなた自身が心地よく働けるかどうかも重要です。会社の雰囲気は、クチコミサイトやSNSからもわかるので、よくリサーチしてみてくださいね。
また、すでにお伝えしましたが「先輩の姿は未来のあなた」です。
先輩社員の働く姿や雰囲気に憧れるかどうか、考えておきましょう。
福利厚生などの社内制度
福利厚生など、どのような社内制度があるのかも大切です。
もちろん、社内制度だけで企業を判断する必要はありませんが、「こんな制度があるなんて、入社前に知っておきたかった」と後悔してしまう就活生は多くいます。
例えば、有名な社内制度のひとつに「スキルアップ支援」があります。
スキルアップ支援では、特定の資格に関して業務時間内に勉強の時間を設けてもらえたり、試験に合格すると受験料が返還されたり、手当として月に数万円アップしたりします。
入社後もどんどん成長していきたい、スキルを身につけたいと思っている方にとってはとてもありがたい制度だと思います。
また、入社後は一人暮らしをする方は、家賃補助がどの程度もらえるのかも気になるポイントですね。事前に調べておきましょう。
【絶対NG】間違った企業選びの方法
ここからは、間違った企業選びの方法をご紹介します。
以下のような企業選びをしてしまうと、たとえ内定をもらえたとしても自分には合っておらず、数年で転職活動してしまうかもしれません。
最初にお伝えしたとおり、新卒で入社する企業選びは大切です。スキルがなくても採用してもらえる「新卒切符」を無駄にしないように、ここからお伝えする内容もしっかり押さえておいてくださいね!
とりあえず有名だからと判断する
間違った企業の選び方の1つ目は、とりあえず有名だからと判断して受けてみることです。
大手の有名な企業だから安心、中小企業だから安心できないということはありません。また、社員数が多い企業であれば多くの人の軸に合っているわけでもありません。
有名な企業はそれだけ倍率も高く、内定がもらえる可能性が低いです。それは、ただ「知っている企業」を受けてしまう学生が多いから。
とりあえず有名な企業だからと受けるのは避け、自己分析から自分はどのような仕事がしたいのか、何にやりがいを感じるのかを考えるところから始めてみてくださいね。
給料や福利厚生だけで判断する
給料や福利厚生の内容だけで判断するのも辞めておきましょう。
もちろん、お給料がいくらもらえるかやどのような制度があるかは大切なので、入社前に調べておく必要はあります。
特に、奨学金の返済がある方や、一人暮らしを始める予定の方にとっては、月にいくらもらえるかは重要ですよね。
しかし、
「この企業は初任給が28万もあるから絶対受けよう」
「この企業は福利厚生が全然無さそうだから辞めておこうかな」
と判断をしてしまうのは危険です。お給料や制度はあくまでその時点でのものだからです。
みなさんが入社されるときには制度が変わっているかもしれません。また、初任給が高いのは最初の数ヶ月だけで、それ以降は完全歩合制(出来が悪い場合は手取りが半分以下)の企業もあるそうです。
お給料や制度は企業選びの基準から外し、あくまでどうしても悩んだときの参考程度にしておきましょう。
なりたい像を意識せずに選ぶ
お伝えしてきたとおり、なりたい像を意識して企業を選ぶことはとても重要です。
「なりたい像はまだわからないから、それ以外の基準で選んだほうが早い」という考え方は辞めておきましょう。
もちろん、なりたい像は簡単に見つかるものではありません。就職し、仕事をする間に変わっていくこともあります。しかし、スキルがなくても入社できる新卒入社で失敗しないためには、なりたい像をもとに考えなければなりません。
企業選びで大切なのは企業よりもあなた自身のことです。
あなた自身がどうなりたいのか、そのために新卒1~3年目では何を学びたいのか、どのような業務を経験しておきたいのか、よく考えてみてくださいね。
まとめ:未来のあなたを想像して、入社する企業を選ぼう
今回は、新卒で入社する企業の選び方をお伝えしてきました。
企業選びで意識したいポイントはこの3つです。
- なりたい自分になれるか
- ロールモデルはいるか
- チャンスはどれだけあるか
これらのポイントをもとに、新卒で入社する企業を選んでみてくださいね。
思うようにいかない場面も多い就活で、
「もう適当に決めてしまおうかな」
「どこでもいいから内定がもらえたところに入社しよう」
と思ってしまうかもしれません。
しかし諦めずに、あなたのなりたい像を見つけて努力していってください。