就職活動を進めていく中で、誰もが経験するとても重要な面接。
面接を受けるにあたって
など、服装についての悩みをお持ちではないですか?
そのお悩み、大正解です!
実は服装や身だしなみは、面接の評価を大きく左右する要素の1つなのです。
「服装だけでそんなに評価は変わらないでしょ…」
と思う方もいるかもしれません。
しかし「人は見た目が9割」という言葉があるように、第一印象が良い人は良い評価を受けやすいことは、多くの心理学の実験でも証明されています。
そのため、短い時間の中で自分の第一印象や見た目を良く見せることが大事になるのです。
では、第一印象を良くするにはどうしたら良いのでしょうか。
第一印象に影響を与えるのは服装と身だしなみ。
そうです!服装や身だしなみであなたの第一印象が変わってくるのです。
第一印象を良くするためにも、面接時の服装のマナーは知っておきたいですよね。
そこで今回は、
- 面接で好印象を与える服装の4つのポイント
- 男女別身だしなみ例
について徹底解説します!
詳しい服装については男女別に写真付きで説明しているので、ぜひ参考にしてください。
また、季節別の注意点やマナーについても説明しているので、ぜひ最後まで見てくれると嬉しいです。
面接で好印象を与える服装の4つのポイント
「メラビアンの法則」という法則を耳にしたことはありますか?
これは、人と人がコミュニケーションを図る際に話の内容といった視覚情報よりも、容姿や服装などの視覚情報を最も重視するというものです。
3〜5秒で決まると言われている第一印象ですが、最も重要なのは目から入ってくる情報ということになります。
そのため、服装や身だしなみで好印象を与える必要があります。
では、何に気をつければ好印象を与えることができるのでしょうか。
今から説明する4つのポイントを押さえるだけで、最初の3〜5秒の間で面接官に好印象を与えることができます!
①清潔感があるか
1つ目のポイントは清潔感があるかです。
面接に限らず、清潔感がないことは相手に大きなマイナスイメージを与えてしまいます。
面接において、清潔感は礼儀と同等に重要という事実も明らかになっています。
そのくらい清潔感は大きく影響するのです!
では、服装や身だしなみのどこに気をつければよいのでしょうか?
以下にチェックポイントをまとめたので参考にしてみてください。
- スーツにシワや汚れはないか
- カビやタバコの臭いはしないか
- シャツのボタンは取れていないか
- ネクタイは緩んだり曲がったりしていなか
- バッグや靴に汚れはないか
- 髪の毛に寝癖はないか
- 爪は伸びすぎていないか
面接前にはこれらのチェックポイントを見ながら、必ず鏡の前で自分の全身を確認するようにしましょう!
②健康的に見えるか
2つ目のポイントは健康的に見えるかです。
健康的に見えないと、消極的や内向的といったマイナスイメージを持たれてしまうことがありますが、健康的に見えると、全力で仕事をするための準備が万全にできているという印象を与えます。
健康的と清潔感は似ている部分があり、先程のチェックポイントを確認しておけば不健康には見られないでしょう。
服装や身だしなみに加え、女性ならノーメイク、男性なら髭を剃っていない状態だと、不健康に見えるので要注意です。
また、服装には関係ありませんが、表情も大きく影響します。
③TPOを意識できているか
3つ目のポイントはTPOを意識できているかです。
ビジネスマナーとしてTPO(Time:時・Place:所・Occasion:場合)に応じた服装の使い分けをしましょう。
面接でTPOを意識出来ていないと、入社後も場にそぐわない服装をしてくるかもしれないと思われます。
「服装で自分の個性を出したい」と思うかもしれませんが、面接もビジネスの場ということを忘れず、シンプルな服装が好印象に繋がります。
④全身のバランス
4つ目のポイントは全身のバランスです。
面接官は1つ1つのアイテムに注目して見ているわけではありません。
スーツなのに靴だけカジュアルだったり、ネクタイやベルトが派手すぎると、全身のバランスが崩れてしまい、そこだけ注目して見てしまいます。
そうならないために全身のテイストを合わせ、悪目立ちしないようなアイテムを身につけるのが無難です。
面接に行く前に一度、全身鏡で全身のバランスをチェックしてください。不安な場合は、家族や友人に見てもらうと良いでしょう。
【真似するだけで好印象!】男女別身だしなみ例
ここからは身だしなみのマナーについて男女別に写真付きで詳しく説明していくので、ぜひ参考にしてください!
男性編
まずは男性の服装・身だしなみについて説明します。
スーツ
<スーツの色>
色はネイビーかダークグレーがおすすめです。
誠実で真面目な印象を与えることができます。
明るすぎる色だと派手に見えてしまい、マイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
<スーツのデザイン>
2つボタンのシングルスーツが基本です。
柄は無地が良いでしょう。チェック柄など、凝ったデザインだと派手に見えてしまうため、避けてください。
<スーツのサイズ>
スーツは体のサイズに合ったものを着用しましょう。
肩幅・胸周りが大きすぎず、ピッチリしすぎない程度がジャストサイズになっています。
ぴっちりした小さめのスーツは窮屈で貧相に見え、ぶかぶかした大きめのスーツはだらしなく格好悪く見えます。
購入するときは店員さんと相談しながら、自分に合ったサイズを選んでください。
シャツ
<シャツの色>
シャツは清潔感をアピールするために、白の無地がベストです。
<シャツのサイズ>
肩幅や胸囲、首周り、袖丈に注意して体に合ったシャツを選んでください。
首周りは、一番上のボタンをかけて、1cm(指1本)程度の余裕があるサイズが適切です。
お店に行くと採寸してもらえます。心配な方はお店で測ってみてください。
また、面接前には必ずアイロンをかけましょう。
襟や袖口がよれていると、だらしない印象を与えてしまいます。
1回しか着ていなくても、汚れがある場合もあるので、必ず面接前にはワイシャツの状態をしっかり確認しておいてください。
ワイシャツのボタンに色がついていたり、襟が高いなどのデザインがあしらわれたシャツは良い印象が持たれないことが多いので注意です。
ネクタイ
<ネクタイの色・柄>
ネクタイの色はスーツに合わせましょう。
ピンクや赤などの派手すぎる色は避けてください。
柄はカジュアルになりすぎない無地、小紋、ストライプが無難です。
キャラクターや動物がデザインされたものはカジュアルな印象を受けやすいため、面接には不向きです。
<ネクタイの幅>
ネクタイの幅は広すぎても狭すぎても違和感があります。
目安として、一番太いところの幅が7cm〜8cmのものを選ぶと良いです。
靴・靴下
<靴>
スーツに合わせる靴は革靴です。
色は黒かこげ茶を選んでください。
革靴の中でもローファーやスリッポンは避け、紐靴を選びましょう。
つま先が尖りすぎているものや、エナメルの革靴などの個性的なものは面接にはふさわしくないため、避けた方が良いです。
足元はかなり見られる上に、汚れているとマイナスの印象が大きいです。
そのため面接前には必ず靴を磨き、傷がないか、かかとがすり減っていないかなどを確認してください。
<靴下>
靴下は見えないと思いがちですが、座ったり歩いたりする時に意外と見えるものです。
そのため、適当に選んではいけません。
色は黒やグレーのスーツの色に近いものを選びましょう。柄は無地が無難です。
くるぶし丈は避け、長めのものを選んでください。
ベルト
スーツに合う革製のものが基本です。
色は革靴に合わせると選びやすいといわれています。
バッグ
A4サイズの書類を折らずに入れることのできる、ビジネスバッグが基本です。
色は黒、ネイビー、茶などが無難です。
また、面接中は足元にバッグを置くため、手を放しても倒れないような自立式のバッグがおすすめです。
手ぶらで面接に行くのはマナー違反ですので、必ず用意しましょう。
髪型
<髪の色>
髪色は、地毛もしくは地毛に近い落ち着いた髪色にしましょう。
カラーをしている場合は、髪の痛みや、根本だけ地毛のプリン状態には注意してください。
髪型は清潔感にとても大きく影響します。
明るい髪色や長髪は、清潔感がなく、マイナス評価になってしまうことを理解しておいてください。
<髪の長さ>
髪の長さは、顔のパーツが全て見える短髪にすると、爽やかで好印象です。
前髪が目にかかっていたり耳が髪の毛で隠れていると、暗い印象を与えてしまうので、なるべく避けてください。
また、スタイリング剤をつけないままの状態だとスーツとのバランスが悪いです。
ワックスやジェルを使って整えましょう。
女性編
次に女性の服装・身だしなみについて説明します。
スーツ
<スーツの種類>
女性はスカートとパンツで悩む方も多いのではないでしょうか。
基本的にはどちらでも構いません。
スカートは女性らしい柔らかい印象に、パンツは積極的でアクティブな印象を与えます。
自分が企業に与えたい印象に合わせて選ぶと良いと思います。
スカートを選んだ場合は、膝丈のタイトスカートを選び、座った時に膝上5センチになるのが理想です。
短すぎて露出度が高いのは、面接にはふさわしくないので避けましょう。
<スーツの色>
色は、黒、ネイビー、グレーが基本です。
<スーツのデザイン>
柄は無地、ストライプがおすすめですが、派手でなければ構いません。
<スーツのサイズ>
男性と同様、体のサイズに合ったものを着用しましょう。
サイズの中でも特に肩幅に注意してください。
肩幅が合っていないと着崩れしやすく、だらしなく見える原因になります。
また、着丈は長すぎても短すぎても同様にだらしなく見える原因の一つです。
ヒップトップ(おしりの一番高いところ)に合わせると、とてもバランスが良いので参考にしてください。
インナー
<インナーの種類>
インナーに規定はなく、シャツ、ブラウス、カットソーのいずれも問題ありません。
<インナーの色>
色は白、淡いパステルカラーが基本です。顔が明るく、健康的に見えます。
選ぶ際は、胸元が大きく開いているものや、透け感があるものは避けましょう。
靴・ストッキング
<靴>
スーツに合わせる靴はパンプスです。
色は黒系が良いでしょう。
パンプスに慣れていない方は、3センチ〜5センチのヒールを選ぶと歩きやすく、綺麗な姿勢を保ちやすいです。
スーツとのバランスを考えると、5センチ〜7センチがよりキレイに見えるといわれています。
ですが、無理して高いヒールを選んでしまうと靴擦れしてしまうので、自分が履きやすいものを選んでください。
<ストッキング>
ストッキングはナチュラルストッキングが基本です。
黒のストッキングやタイツは、暗い印象やカジュアルな印象を与えてしまうため、避けましょう。
また、ストッキングの中でも、80デニール以上の分厚く見えてしまうものは避けた方が無難です。
バッグ
男性と同様、A4サイズの書類を折らずに入れることのできる、ビジネスバッグが基本です。
ブランドのロゴが目立つバッグなどは避けましょう。
こちらも男性と同様、手を放しても倒れないような自立式のバッグがおすすめです。
髪型
男性も女性も、髪型は清潔感に大きく影響します。
髪の毛が短い場合は、しっかりブラッシングして髪の毛のパサつきを無くしておくことで、清潔感を与えることができます。
髪の毛が肩よりも長い場合は、ハーフアップや低めのポニーテールがおすすめです。
前髪は目にかからないようにできるだけ横に流したり、ピンでとめるようにしましょう。
そのため、前髪を伸ばしておくことをおすすめします。
また、女性は顔周りの髪を出す方も多いと思いますが、暗い印象を与えてしまうので避けてください。
お辞儀したときに無駄な髪の毛が出てこないように、ヘアピンで止めておくと良いでしょう。
髪色は男性と同様、地毛か地毛に近い落ち着いた髪色が基本です。
カラーをしている場合には、こちらも同様、痛みとプリン状態には注意してください。
メイク
普段から女性の皆さんはメイクをすると思います。
面接の場合は、自分をキレイに見せるために盛るを意識するのではなく、「元気で明るい表情を作る」ことを意識しましょう。
普段メイクをしない方も、面接にはメイクをしていくのがマナーです。
ビジネスシーンではすっぴんは印象が良くないので注意する必要があります。
濃すぎるメイクは面接にふさわしくないので、ナチュラルメイクを意識してください。
- ベースメイクは厚塗りしない
- アイシャドウはナチュラルに見える
- ブラウン系のものを使う
- チークはピンクやオレンジ系をほんのりとつける
- カラーコンタクトはなるべく使用しない
- 眉毛はアーチ形のふと眉がおすすめ
- リップは健康的に見えるピンク系にする
私服・服装自由の場合
ここからは私服と指定された場合や服装自由の場合について説明します。
最近、「私服OK」や「服装自由」という言葉を目にすることが多くなってきています。
これらは、その人らしさ」を重視して評価するために行われていることが多いようです。
ですが、
「私服って何を着ていけばいいの…?」
「服装自由ってどこまでOKなの…?」
こんな悩みを抱えている方もいると思います。
私服はスーツよりも幅が広く、迷ってしまいますよね。
服装自由の場合は、もし迷ってしまうのならばスーツで行くのが無難です。
ですが、私服の場合も以下のポイントを押さえると、意外と迷わず簡単に選ぶことができます!
男女別にまとめてあるので、ぜひ参考にしてみてください。
- ジャケット
- 襟付きの白シャツ
- チノパンまたはスラックス
- 革靴
- レザートートバッグ
全体的にシャツ以外はダーク系色で統一すると良いでしょう。
しかし、黒を基調とすると重く暗い印象を与えてしまうため、ネイビーやダークブラウンがおすすめです。
- ジャケットやカーディガン
- ブラウス、シャツ、カットソー
- 膝下のスカートや膝丈のワンピースまたはパンツ
- パンプス
- レザーバッグ
女性は、ネイビー、ベージュ、グレーなどの落ち着いた印象を与える色がおすすめです。
女性は露出度の高い服は相応しくないので避けてください。
男女ともに、ジーンズにTシャツのようなカジュアルすぎるスタイルは論外です。
また、私服の場合も清潔感を意識して選ぶようにしましょう。
季節別の注意点やマナー
「暑い時、ジャケットは持っていかなくていいの…?」
「寒い時、アウターは何を着ていけばいいの…?」
など、季節によって服装を迷う方は少なくないはずです。
そこで、夏と冬それぞれの服装の注意点やマナーを説明していきます。
夏の面接
まずは夏の面接での注意点とマナーを説明します。
基本的にジャケットやネクタイは着用する
夏は汗をかくため、ネクタイやジャケットを着用したくない気持ちは分かります。
ですが、ジャケットもネクタイも基本的には着用しなければなりません。
暑すぎる場合は、オールシーズンのスーツでなく、夏仕様の通気性の良いものを着用すると良いでしょう。
しかし最近は「ノーネクタイ・半袖シャツ」のクールビズが浸透してきています。
企業によって基準が異なるので、面接の前にしっかり確認しておくことが大切です。
半袖、ノースリーブは避ける
暑いため、少しでも涼しくなるように半袖のシャツやノースリーブを着用したいですよね。
ですが、企業から半袖シャツの指定がない限りは長袖のシャツを着用しましょう。
ジャケットの袖から少しワイシャツが見えるようにするのが一般的なマナーです。
また、面接時に「ジャケットを脱いで構いません」といわれることもあります。
その際、半袖シャツやノースリーブより、長袖シャツのほうが好印象を与えやすいです。
生脚・素足は避ける
女性はストッキングを、男性は靴下を必ず履くようにしましょう。
これは、スーツを着用するときのマナーです。
生脚や素足はだらしなく見えてしまうのはもちろん、露出が目立ち、社会人としての常識と礼儀が欠けていると判断されてしまいます。
女性はストッキングに穴が開いていないか、伝染していないかをよく確認してください。
ハンカチ、タオルを持っておく
面接に限ることではありませんが、基本的にハンカチやタオルは持っておきましょう。
汗は緊張してもかくことがあります。
夏は特に、暑さと緊張の両方でいつも以上にたくさんの汗をかいてしまうかもしれません。
汗をそのままにして面接に挑むと、汗を気にして面接に集中できなかったり、クーラーで冷えて体調を悪くしてしまうなどが起こり得ます。
また、汗をかくことは悪いことではありませんが、汗を拭くハンカチやタオルを持っていないと、だらしないと思われてしまうこともあります。
そのため、ハンカチやタオルを持参する必要があるのです。
冬の面接
つづいて、冬の面接での注意点とマナーを説明します。
アウターはスーツに合うものにする
アウターは基本、スーツに合うものであれば大丈夫です。
スーツに合うアウターの定番として、トレンチコートやステンカラーコートがあります。
ダウンジャケットやアウトドア用のコートはスーツとの相性があまりよくないので、あまりおすすめはしません。
また、アウターを着る際は、面接会場の建物に入る前に脱いでおくのがマナーです。
カジュアルになってしまうアイテムは避ける
ニットやブーツなどのカジュアルな印象になってしまうアイテムは避けましょう。
寒い場合は、ウールやポリエステルなど、防寒性に優れた素材を使用した冬仕様のスーツを着用することをおすすめします。
さらに最近では保温性のあるインナーがたくさんあるので、それらを活用するのも良いと思います。
また、マフラーを付けても問題ありません。
マフラーの色は、黒やグレーなどの落ち着いた色を選びましょう。
柄もチェック、ストライプ、無地などのシンプルなデザインが好ましいです。
まとめ:清潔感・健康的・TPO・全身のバランスの4つのポイントが重要!
いかがでしたでしょうか。
第一印象に大きく影響を与える、服装や身だしなみについて理解していただけましたか?
面接の服装は、清潔感やTPOを意識してビジネスにふさわしいものを選ぶのがポイントでした。
面接で自分の魅力を一生懸命に伝えても、そもそもの第一印象が悪ければ良い印象を残すことはできません。
あなたの魅力を面接官に伝えるためにも、服装や身だしなみのマナーが大切なのです。
面接の成功の秘訣は、服装や身だしなみのマナーを守り、まずは第一印象で好印象を与えること。
好印象を与えるために大事な清潔感・健康的・TPO・全身のバランスの4つのポイントをしっかり意識しておきましょう。
当日準備して慌てることのないように、事前にしっかり準備して面接に臨んでください!