最近は、
「就職活動のスタートといえばインターンシップ」
といわれているほど、インターンシップが一般的になっています。
また、インターンシップに参加していると就職活動で有利になるともよくいわれています。
しかし、
「インターンシップってどのような制度なの?」
「どのような内容をやるの?給料は出るの?」
このように不安に思う人も多いのではないでしょうか。
この記事では、インターンシップとはどのようなものなのか、インターンシップの種類や内容、応募の仕方などを徹底解説します。
また、実際にインターンシップに参加する際の注意点も紹介しているので、インターンシップの申し込みから参加まで、さまざまな場面で参考にしてみてください!
インターンシップとは?アルバイトとの違いは?
まずは、インターンシップとはどのような制度なのか説明します。
インターンシップとアルバイトは区別がつきにくいですが、大きな違いは目的です。
インターンシップを申し込む前に、どのような目的で参加すべきなのか確認しましょう!
インターンシップの意味
インターンシップとは、学生が実際に企業の仕事を体験する制度のことで、「就業体験」ともいわれています。
インターンシップの「intern」には
- 教育実習生
- 職業訓練生
- 研修生
このような意味があります。
もともとはアメリカでおこなわれていた勉強と就業をセットにした教育方法で、それを日本の就職活動に組み込んだものです。
近年では、インターンシップ制度が浸透しており、ほとんどの企業でインターンシップを経由しないと就職できない状況になっています。
アルバイトとの違い
先ほども少し説明しましたが、インターンシップとアルバイトでは、目的が大きく違います。
インターンシップの目的は、企業の仕事内容の理解と自分の仕事の適正を理解することです。
一方で、アルバイトの目的は、労働時間の対価として給料を得ることです。
このように、インターンシップに参加すれば、企業の業種、職種、仕事内容、職場の人間関係などの企業理解につながります。
インターンシップも、内容によってはアルバイトのように給料を得られる場合もありますが、目的は収入ではありません。
しっかりと目的を忘れずに、インターンシップに参加しましょう!
インターンシップの種類は?内容の違いはあるの?
インターンシップといっても、1日完結型のものから1年ほどの長期インターンシップなど、さまざまな種類があります。
インターンシップに参加するなら、それぞれどのような内容なのか知ってから参加したいですよね。
ここでは、それぞれのインターンシップの内容や目的を紹介します!
1日完結型のインターンシップ
1日で完結するタイプの1dayインターンシップで一般的なのは、
- 企業の概要説明
- 数十分のグループワーク
- 社員や社長との座談会
このようなプログラムです。
1日で会社のことから社員の雰囲気までわかるので、業界や業種を知りたい就活生にとっては便利なインターンシップです。
しかし、プログラムが会社説明のみで、説明会とほとんど内容が同じ場合もあるので、事前に内容は確認しておきましょう。
また、グループワークで合否があり、合格の人のみ次のインターンシップに参加できるという流れの企業もあります。
1dayインターンシップだからと気を抜かないように注意です!
2日〜1ヵ月の短期インターンシップ
短期インターンシップの多くは、大学の長期休みを利用しておこなわれます。
一般的には、この2種類です。
- サマーインターンシップ
- ウィンターインターンシップ
短期インターンシップは期間の幅が広く、2daysや3daysのものから、1ヵ月程度のものまであります。
1dayインターンシップと同じプログラムもありますが、短期インターンシップだと、グループで時間をかけて1つの事業を突き詰めるプログラムが多いでしょう。
1dayインターンシップより、深くビジネスを学ぶことができます。
また、このようなインターンシップでは、グループワークの働きによって本選考まで特別ルートで進める場合もあります。
気になる企業なら、短期インターンシップに参加しておくとチャンスが広がるかもしれません!
1ヵ月以上の長期インターンシップ
最後は長期インターンシップです。
長期インターンシップも期間の幅が広く、1ヵ月のものから数年のものもあります。
多くの場合は、アルバイトのように給料が支払われ、社員のサポートとして業務を体験するプログラムです。
企業側からは、インターンシップとして実際に働きながら経験を積み、就職する頃には即戦力として入社することを期待されています。
数年に渡るインターンシップなら、大学1年生からでも参加可能なものもあります。
大学生のうちから、社会人としてのスキルを身につけたい人にはおすすめです!
なぜインターンシップに参加するの?メリットは?
就職活動において、なぜインターンシップに参加すると有利といわれているのでしょうか?
また、アルバイトではなく、インターンシップに参加するメリットとはどのようなものなのでしょうか?
就活生がインターンシップに参加したほうがよい理由を解説します!
業界をより知ることができる
実際に企業に行き、仕事の説明をしてもらうことで、その企業が属する業界をより知ることができます。
業界研究として、一般的には企業のホームページなどで情報を集めますよね。
それに加えて、インターンシップに参加すれば、文字情報では伝わらない情報も知ることができます。
業界を知るためにおすすめなのは1dayインターンシップです。
1日で業界研究が進むので、上手にスケジュールを組めば、多くの業界を知ることができます。
1dayインターンシップなら、気になる業界だけでなく、あまり興味のない業界のインターンシップに参加してみるのもおすすめです。
意外な企業が、自分の興味のある分野につながっていることがあるかもしれませんよ。
自分の仕事の適性がわかる
実際の仕事を体験するので、自分自身の仕事の適性をみることができます。
長期インターンシップではもちろん、短期インターンシップでも実際の仕事のような流れを体験させてくれるので、自分がその企業の仕事に向いているか確かめてみましょう。
自分では単純作業やルーティンワークに向いていると思っていても、意外とクリエイティブな仕事もできるということもあるかもしれません。
また、逆に「自分はこの仕事に向いていないのか……」と落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、インターンシップだけで決めるのはまだ早いです。
あなたの可能性を広げる機会だと思って、いろいろな業種や職種を体験してみましょう!
選考に有利になることもある
多くの企業は「インターンシップは選考に影響しません」といっており、政府もインターンシップと選考をつなげないように要請しています。
しかし多くの場合、就活生と企業はインターンシップを通して知り合い、企業側はインターンシップでの働きで、どのような学生なのか判断してしまいます。
そのため、その印象によっては選考に有利になったり、逆に不利になったりするかもしれません。
特に人気な企業、就活生に名前が知られているような企業のなかには、インターンシップの時点で優秀な学生をチェックし、一般の選考とは別ルートの選考を用意するところもあるようです。
インターンシップだからと気を抜かずに、よい印象を残せるように意識しましょう。
インターンシップはどのように選ぶの?探し方は?
インターンシップの理解が深まったところで、次はあなたに合ったインターンシップを探してみましょう。
このようにいわれても、インターンシップを選ぶ基準や探し方がわからない人も多いと思います。
以下の3つのステップに合わせて、一緒にあなたに合ったインターンシップを見つけましょう!
Step1: 自己分析をしよう
就職活動に必須なものといえば自己分析ですが、インターンシップ選びにも重要です。
日本には新卒で入社できる会社だけでも数万の企業があるので、全てを比較して選ぶのはほぼ不可能です。
そのため、まずは自己分析をして、あなたがやりたいことやあなたの性格に向いていそうな企業を知りましょう。
Step2:業界や業種を調べてみよう
自己分析をして、あなたのやりたいことや性格がわかったら、気になる業界や業種をさらに調べてみましょう。
これが、いわゆる「業界研究」です。
自己分析だけでなく業界研究もおこなうことで、今まで知らなかった業界や業種を知ることができます。
まずは広い範囲で業界を知ってから絞っていくほうが、さまざまな業界と比べながら考えられるのでおすすめですよ。
Step3:志望業界で企業を絞ってみよう
最後は、自己分析や業界研究で興味をもった業界から、企業を絞ってみましょう。
企業の絞り方は主に3つあります。
- 就活ナビサイトを使う
- 大学のキャリアセンター
- OBやOGに紹介してもらう
ナビサイトには、インターンシップが開催されているかどうか記載されているので、開催されていたら応募してみましょう。
ナビサイトには載っていなくても、採用ページには載っていることもあるので、諦めずに企業の採用サイトも確認してみましょう。
インターンシップはいつ応募するべき?
インターンシップの選び方や探し方を知っても、応募する時期を逃したら意味がないですよね。
ここでは、インターンシップの応募時期を説明します。
短期インターンシップと長期インターンシップで少し変わるので、2種類に分けて紹介します。
短期インターンシップなら始まる1ヵ月前
まずは1dayインターンシップ〜短期インターンシップの応募時期です。
これらのインターンシップは、大学生の長期休暇に開催されることが多く、募集は一般的に開催の1ヵ月前から始まります。
そのため、夏休みがある8〜9月、春休みがある2〜3月の1ヵ月前には準備しておきましょう。
また、インターンシップの応募にはエントリーシートが必要な場合もあります。
さまざまな企業が同じ時期に募集を開始するので、エントリーシートを書く期間や企業研究の時間も考えてスケジュールを立てましょう。
長期インターンシップは企業による
次に長期インターンシップです。
長期インターンシップは、参加する学年を問いません。そのため、募集の時期も企業によってそれぞれです。
常にインターンシップ生を募集している企業もあれば、空きができたらその都度募集する企業があります。
今は募集していない企業の長期インターンをしたいなら、
- 定期的にホームページを確認する
- 直接お問い合わせする
このような方法があります。
直接お問い合わせするのは勇気が入りますが、やる気のある学生としてよい印象を与えられるかもしれないので、迷ったら試してみるのもよいかもしれません。
インターンシップに参加する際に注意する3つのポイント!
インターンシップは企業の人と触れ合う機会なので、参加する際に気を付けたほうがよい点がいくつかあります。
また、1日〜数ヵ月の時間を使うので、どのような内容なのか、どのような対価があるのかもしっかり確認する必要があります。
今回は、インターンシップに参加する際に、特に注意すべき3つのポイントを紹介します。
服装は募集条件に従う
インターンシップは企業によって服装の規定が異なります。スーツ指定のところもあれば、服装自由のところもあります。
服装の規定がある場合はその規定に従い、特に規定がない場合はオフィスカジュアルが好ましいです。
オフィスカジュアルの服を持っていなくても、きれいめかつ控えめで、ビジネスシーンに馴染むような服装なら間違いないでしょう。
インターンシップ中のマナーも忘れずに
インターンシップに参加するときは、受け入れてくれる企業側に感謝の気持ちを忘れてはいけません。
- 言葉遣い
- あいさつ
- メール文
このような社会人として気をつけるべきところは、特に気を使いましょう。
企業によりますが、インターンシップに参加する前に、人事の方とメールでやりとりをするかもしれません。
参加する前からマナーは見られているという意識を持つとよいでしょう。
給料の有無や業務内容を確認する
インターンシップには有給と無給のどちらもあります。
インターンシップの種類でも説明しましたが、1dayや短期インターンシップは無給が多く、長期インターンシップは有給が多いです。
交通費は、企業によって出すか出さないかを決めているので、人事担当の方に確認しましょう。
給料についてですが、企業によっては体験させてもらう業務内容は作業レベルのものなので、無給の場合もあります。
残業を強いられたり、労働対価がしっかり払われないといった悪徳なインターンシップも存在するので、注意しましょう!
このようなインターンシップに参加してしまったら、1人で解決するのではなく、大学のキャリアセンターや労働基準監督署に相談してくださいね。
まとめ
今回は、インターンシップの意味や種類、メリットなどの基本的な知識から、実際にインターンシップに応募する流れなどを解説しました。
インターンシップに参加すれば、企業のことも自分自身の適性も知ることができます。
もし気になる企業がインターンシップを募集をしていたら、勇気を出して応募してみましょう。
また、大学1年生でも企業の長期インターンシップに参加できる場合が多いので、気になる業界や業種があるなら調べてみてください。
先に企業の仕事を体験しておけば、就活生になって他の業界を受けたいと思ったときに、自己PRに使うこともできますよ。
就職活動を有利に進めるためにも自己理解のためにも、ぜひインターンシップに参加してみましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。