就活において、周りと大きく差がつく最初のポイント。
それがインターンです。
インターンは、本格的な就活が始まる前に企業にアピールできる最初のチャンスといえます。
- 実際に職業体験をしてからキャリアを考えたい
- 会社のリアルな雰囲気を感じたい
- 働くイメージをつけたい
- 行きたい会社にアピールしたい
- 同期と差をつけたい
こういった理由から年々インターンへの参加を希望する学生は増えています。
就活の早期化も重なり、インターン参加の倍率は上昇傾向です。
『インターン参加率の変化』
2017年卒 55.5%
2019年卒 72.2%
2021年卒 84.9%
(参考:マイナビ「2022年卒 大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(10月)」)
もしあなたが、
- もっと魅力的な志望動機を書けるようになりたい
- 企業が見ているポイントを知りたい
- 採用担当者の目を引く文章を作りたい
このように考えるのであれば、この記事の内容はオススメです。
今後の就活で何度も使うことのできるノウハウをお伝えしていきます!
そもそも、インターンって参加すべき?
面接やエントリーシート作成に加えて、大学の授業やアルバイト、サークル活動など就活生の予定はカツカツになる場合が多いです。
インターンには半日で終了するものから、1ヶ月以上かかるものまであります。
「忙しい中で参加するのは正直めんどうだな」という方も多いかもしれませんが、インターンにはぜひ参加して欲しいです。
最初に、インターンに参加するべき理由をお伝えします。
インターンに参加するメリット4つ
まずは、インターンの4つのメリットをご紹介します。
業界・企業・業種への理解が深まる
インターンのメリットの1つは、業界・企業・業種への深い理解が得られることです。
職業を体験してみると、企業のホームページからは得られない
- 業界の文化
- 職場の雰囲気
- 人間関係の特徴
などを知ることができます。
雰囲気を知るために、社員同士の会話や、実際に仕事をしている様子もチェックしてみましう。
働く姿をイメージできる
企業選びの大きな悩みが、自分が働く姿をイメージできないことです。
多くの就活生は、企業を決められず、長期間の就活を送ることになります。
就活サイトを見たり、四季報など企業のことがまとめられている本を読んだりすれば、なんとなくあなたに合う会社を見つけた気がします。
しかし、本当の意味であなたに合った会社を知るには、実際に働いてみるしかありません。
インターンは、就活中に仕事を体験できる唯一の方法です。
人気企業のインターンは、すぐに締め切りになってしまいます。
納得の就活をするためには、いち早くインターンに参加するのがおすすめです。
自己分析がすすむ
会社を知るためだけではなく、あなた自身を知るためにも、実際に働いてみることは有効です。
ここで質問をします。
あなたの強みはなんでしょうか。
企業が求めている強みには、このようなものがあげられます。
- 相手のニーズを汲み取れる
- チームで協力できる
- 最後まで実行する力がある
- 複数の業務を同時にできる
どれも仕事や人との関わりのなかで発揮されることがおわかりでしょうか。
会社が求める強み = 会社で発揮される強み です。
そのため、どうしても働くなかでしか見えてこないがあります。
もちろん、あなたの過去の経験からも得意不得意は見えてくるでしょう。
しかし、部活動など学生時代の経験と、社会人の仕事には明確な違いがあります。
もし社会人と学生に差がないなら、就職後にギャップや力不足で苦しむ人はいないはずです。
インターンを通して社会を経験して、仕事におけるあなたの強みを見つけてください。
成長できる
企業から内定を手に入れるには大きく2つの道があります。
- あなたを求めている企業に出会う
- 企業が求めているレベルまで成長する
あなたの強みや個性を求めている企業に出会えば、内定に大きく近づきます。
しかし、あなたの特性と、企業が求める要素は異なっている場合が多いです。
そんな場合には、成長して企業が求める人物に近づく手があります。
企業でのインターンは、就活に向けてスキルアップ・自己成長するための数少ない場所です。
電話対応や接客マナーなど、基本的なことをインターンで身につけておけば、「あ、この学生はちょっと違うな」と評価されます。
インターン企業の選び方
数あるインターン企業から、あなたにあった企業の選び方を紹介します。
失敗しないインターン選びのポイント2つ
インターン選びに失敗しないためのポイントは2つです。
得意なこと・やりたいことから選んでみる
あなたのなかにある、得意なこと・やりたいことを紙に書き出してみてください。
インターンを通して、あなたにあった業界・職種が具体的になります。
まずは、現状の自分に対してわかることをもとに、企業を選んでみてください。
苦手なこと・やりたくないことから選んでみる
反対に、ネガティブなことに目を向けるのも大切です。
働くうえで、あなたがどうしても避けたいことは何でしょうか。
仕事に対して望まないことから方向性を考えることも有効です。
インターン探しの便利ツール4選
インターン探しに欠かせないツール4つを紹介します。
1. 就職サイト
まずは、就活サイトで幅広く企業をみるのがおすすめです。あなたの興味のあるワードを入れると、該当するインターンが数多くヒットします。まずはざっくりと全体を見てみましょう。
2. 企業ホームページ
すでに志望する企業がある場合、企業のホームページをチェックしましょう。就職サイトには掲載されていない、特別なインターン情報が掲載されている場合があります。
メールや電話番号に問い合わせて、直接インターンの募集について聞くこともできます。もしかしたら、あなたの熱意が認められ、締め切られていたインターンへの参加ができるかもしれません。
3. 大学の就職課
あなたの大学の就職課でもインターンの情報を手に入れることができます。
就職課には、地方の企業から集まった特有の情報や、大学と関係ある企業からの特別オファーが来ることがあります。一度はチェックして、あなたの大学がどのような情報を提供しているのか確認してみましょう。
インターン人気企業ランキング
毎年学生から人気のインターン企業を紹介します。
あなたにあったインターン選びの参考にしてください。
1位ニトリ
2位アサヒ飲料
3位味の素昨年
4位NTTデータ
5位伊藤忠商事
6位サイバーエージェント
7位JTBグループ
8位花王
9位楽天
10位サントリーグループ
インターンの志望動機で企業がチェックするポイント3つ
実は、企業がチェックする志望動機のポイントは、そこまで多くありません。
重要なポイントさえ押さえれば、簡単に他の学生と差別化することができます。
インターンに参加する目的は何か
企業はあなたの参加目的がはっきりしているかどうかを見ています。
このような内容はNG項目です。
- ただ、何となく業界のことが気になったから
- インターンを経験してみたかったから
- 周りもみんな申し込んでいるから
企業が「この学生にインターンに来て欲しい!」となるのは、あなたの将来ビジョンに結びついた志望理由です。
志望動機を書く前に、どうしてインターンに参加したいのかを言語化しておくとよいでしょう。
企業のことを調べているか
担当者に「この学生に面接で会ってみたい」「一緒に仕事をしてみたい」と思わせるには、業界や職種への興味を書くだけでは不十分です。
「どうしても御社のインターンで学びたい!」という熱意を示しましょう。
そのために、企業分析は必要です。
企業のホームページや就活サイトを見て、同じ業界・業種のなかでも特にその企業に惹かれる理由を述べるようにしましょう。
求める人物像に近いか
最後は、プラスアルファの要素です。
求める人物像に近いことが伝われば、間違いなく企業から求められるでしょう。
企業が理想とする人物像は採用ページなどに記載されていることがあります。
あなたの特徴を紙に書き出して、求める人物と重なる部分を考えましょう。
重なる部分を、あなたの過去の体験や経験とセットで述べることができれば、求められる志望動機の完成です。
無双する志望動機を書くときのポイント
文章を書くときにはテクニックがあります。
多くの就活生は、内容を気にしてばかりで、文章の書き方を気にすることが少ないです。
しかし、ここで紹介する2つのポイントを意識するだけで、担当者の目を引く志望動機を作ることができます。
結論から書く
話の結論を最初に持ってくることは重要です。
説明するよりも、実際に見てみるほうが早いので、実例を見ていきましょう。
(改善前)
結論が見えづらいので「つまり、どういうこと?」と読み手に感じさせてしまいます。このような場合、担当者は最後まで読んでくれないこともあります。
(改善後)
結論が先にあることで、言いたいことがハッキリと伝わります。全体を通して、結論→理由の順番で書くと、構造がわかりやすいです。
1文を短くする
わかりにくい文章は1文が長いです。文章がダラダラと続くと、伝えたいことがわからなくなります。こちらも、具体例を見ていきましょう。
(改善前)
「内容がまったく入ってこない」と思いませんか?1つの文が長いと主語が何かわからなくなるので、文章の意味がわかりづらくなります。
(改善後)
1文を短くして、結論を最初と最後に持ってきた文章です。少しのルールを守るだけで読みやすさが大きく変わることがわかると思います。1つの文は長くても50文字以内にしましょう。
【文字数別】実際に先輩が使っていたインターン志望動機
それでは、最後に数々の難関インターンを通過してきた先輩たちの志望動機例を紹介します。
失敗しない志望動機(100字)
セミナーに参加したときに「化粧品を通して女性の幸せに貢献できる」と感じました。インターンでは、女性に寄り添うブランド作りを中心に学習を進めていきたいです。
ポイント解説
文字数制限が100文字しかない場合、要点を抑えることが重要です。
結論から書く、1文を短くというポイントを意識しています。
文字数制限のなかでは全てを細かく伝えすぎないことも必要です。この例の場合、会社を調べていることが、直接書いてなくても伝わります。
失敗しない志望動機(200字)
ポイント解説
多くの乳液を試したことを書けば、熱意をアピールできます。
実際に足を動かして、量をこなした経験は大きなアピールポイントです。また、レポートの中身には、あえて触れないことで、担当者に「実際に会って、読んでみたい」と思わせることができます。
失敗しない志望動機(300字)
ポイント解説
高い志は、企業への熱意のアピールです。
しかし、高い志は読み手を惹きつける反面で「本当にできるのか?」と実現可能性を疑われてしまいます。
そこで、高い志を持つようになった経緯に注目してください。高い志を持つようになった理由が、自らの実体験や積極的な企業研究に基づいているので、説得力があります。
まとめ
インターンへの取り組み次第で、あなたの就活がどうなるか決まります。
就職前に世の中を体験できる、数少ない経験だからです。
誰しも、最初から優秀な志望動機を書くことはできません。
- 結論から書く
- 1文を短くする
などポイントを意識して志望動機を書く回数を重ねていけば、自然とコツがわかってくるはずです。
あなたの将来の選択肢を広げるために、周りと差がつく志望動機を書けるようになりましょう。