最近の就活では、インターンシップや本選考に参加するために、ほとんどの企業でエントリーシートを提出する必要がありますよね。
しかし、
「エントリーシートとはそもそもどのようなものなの?」
「人事に伝わるエントリーシートの書き方がわからない……」
このように悩む就活生も多いのではないでしょうか?
この記事では、エントリーシートとはどのようなものか、人事に伝わるエントリーシートの書き方などを紹介します。
また、よくある質問に対する回答例も紹介するので、「先輩たちはどのような内容を書いているのか知りたい!」という方は、ぜひ参考にしてみてください!
エントリーシートとは?履歴書とは何が違うの?
企業によって、エントリーシートを提出する場合と履歴書を提出する場合がありますが、そもそもエントリーシート(ES)とはどのようなものなのでしょうか?
ここでは、エントリーシートに関する基本的な情報を紹介します!
エントリーシートは人柄が見られる!
エントリーシートと履歴書の大きな違いは、企業の人事が見ている点です。
履歴書は、住所や学歴、資格など、あなたの基本情報を見ています。
そのため、職歴で採用される中途採用では、履歴書の提出を求められることが多いです。
一方でエントリーシートは、あなたの人柄を見ています。
エントリーシートは、基本的に企業が設定したフォームの質問に答える形式なので、企業ごとに特徴があります。
そのため、企業が求める人物像を考えながら、あなたの熱意や志望動機が伝わるような文章を考えなければなりません。
エントリーシートの種類、提出方法は?
エントリーシートは、「WEB」と「紙」の2種類があります。
WEB上のエントリーシートの場合は、そのままWEB上のフォーマットで提出しましょう。
手書きの場合は、企業が設定したフォーマットを紙で印刷し、そこに手書きで記入します。
提出方法は、郵送するかエントリーシートをPDF化するなどがあります。
PDFにする場合は、自宅かコンビニでのスキャンが必要です。手書きした紙をスキャナーに読み込んで、データ化しましょう。
最近はスマートフォンのカメラで撮った画像をPDF化できるアプリもありますが、正確な読み取りはできないのであまりおすすめはしません。
エントリーシートをメールで提出する場合もPDF化が必要です!方法はこの記事で詳しく解説してありますよ。
今はほとんどの企業がWEB上で完結するようになっていますが、あえて手書きで提出するように指定している企業もあります。企業の指示にしたがって提出しましょう!
人事に伝わるエントリーシートの書き方とは?
一生懸命エントリーシートを書いても、その熱意や志望動機が人事に伝わらないと意味がないですよね。
エントリーシートのどのような質問に対しても使える、人事に伝わる文章を書くための5つのポイントを解説します!
結論から書く
文章をダラダラと書くのではなく、結論から書くことを意識しましょう。
これはエントリーシートだけでなく、座談会での質問や面接にも応用できるポイントです。
文章の構成を「結論→理由→結論」の形式に当てはめ、理由の部分に具体例を入れると、情景が想像できる魅力的なエピソードになります。
これに加えて、志望理由なら「このような理由で、御社に入社したいと思っています。」などと最後に付け加えると、まとまりがよくなりますよ。
以下の例文のように、志望動機を考えてみましょう!
私の就活の軸は『人々の生活に役立ちたい』ということです。
以前足の不自由な祖母が、トイレやお風呂を利用する際、段差が負担になるためリフォームを検討していて、市役所に相談に行きました。
その時の職員の方が、補助金があることを説明して下さり、リフォーム業者も紹介して下さったのです。
他にも親戚が、子供の養育費用について相談に乗ってもらったと言っていました。
このように市役所には、色んなサービスがあることを知り驚くと同時に、市民の生活の支えになっていることを痛烈に感じ、私も同じように市民の役に立ちたいと思いました。
これが、〇〇市役所を志望した理由です。
簡潔にわかりやすくする
結論から書くことと同様に、簡潔にわかりやすく書くことも大切です。
人事は、採用の時期に膨大な数のエントリーシートに目を通さなければなりません。そのような状況では、一文が長いと読まずに飛ばされてしまう可能性もあります。
また、専門的な言葉も控えるようにしましょう。人事がその分野を知らなかった場合、わざわざ調べてはくれません。せっかく書いた文章も、何も伝わらないものになってしまいます。
読み手のことを考えて一文は短く簡潔に、わかりやすくまとめましょう。
伝えたいエピソードを絞る
簡潔にわかりやすく伝えるためには、伝えたいエピソードを絞ることも必要です。
サークル活動や学業、アルバイトなど、伝えたいことがいくつもあると一つ一つのエピソードが浅くなってしまいます。
全てを伝えることはできないので、伝えたいエピソードのなかから1番あなたの魅力が伝わるものを選びましょう!
選ぶ基準は、以下の2つです。
- 自分の意思で動いていたか
- 何か結果が残ったか
この2つに当てはまるもので、あなたが1番印象的なものを選んでみてくださいね。
エピソードに具体例・数字を入れる
エピソードを魅力的に、かつイメージしやすくするためには具体例と数字が不可欠です。
伝えたいエピソードのなかから、以下の軸に話を当てはめてみましょう。
- いつ
- どこで
- 誰が(誰に)
- なにを
- なぜ
- どのように
このような軸で話すことで、あなたが実際に体験したリアルな情景を人事にも伝えることができます。
また数字があると、そのエピソードの規模が伝わりやすくなります。
「大きな部活」より「〜人規模の部活」といったほうが、その場のイメージがより鮮明になりますよね。
このように、具体例と数字は伝わるエピソードに必要不可欠です。
人事側の気持ちになって書く
エントリーシートは、人事があなたを採用したいかどうかを判断する最初のポイントです。
そのため、エントリーシートは「入社後にどのような活躍ができるのか」を想像できるように書きましょう。
あなたが人事になったら、どのような人を魅力的に思うか考えながら書いてみてもいいかもしれません。
それぞれのエピソードを書くときに、「社会人になったときにどのように活かせるか」をプラスできると、より魅力的なエピソードになりますよ!
エントリーシートを書くときに注意すべき5つのポイント!
エントリーシートは企業の方に提出する書類なので、最低限のマナーを守るようにしましょう!
今回は、今すぐ意識して直せる5つのポイントを紹介します。
話し言葉は使わない
企業の方が見る書類なので、話し言葉は使わないようにしましょう。
たとえば、以下のような言葉は、注意しましょう。
- 〜な感じ
- 〜的には
- 〜みたいな
具体的なエピソードを伝えたいときは、どうしても話し言葉が出てきてしまうことがあります。
下書きをしっかり見直して、話し言葉から書き言葉に変更しましょう。
不要な接続詞、修飾語は付けない
不要な接続詞や修飾語をつけると、ダラダラと文章が続いているように見えてしまいます。
特に「すごく」や「とても」などはエピソードの強調に使いたくなりますが、使いすぎるとくどい文章になってしまいます。
また、「〜できないことはありません」のような二重否定も読みにくいので注意しましょう。
先ほどもお伝えしたように、簡潔でわかりやすい文章を心がけてください。
余白をできるだけ作らない
志望理由や自己PRの欄は、なるべく余白を作らないようにしましょう。
志望理由に余白が大きくあると、人事に「うちの会社にあまり興味がないのかな?」と思われてしまう可能性があります。
また、自己PRが少ないのも、やる気がないととらえられてしまいます。
余白が埋まらないからといって、大きな文字で書くことも印象はよくありません。ごまかすのではなく、記入欄の8割は埋まるようにエピソードを考えましょう。
誤字脱字チェックは抜かりなく
提出する書類に誤字脱字がないことは、社会人の基本です。
誤字脱字があると、「雇っても雑な仕事をするかもしれない」と思われてしまう可能性があります。
このように思われないように、提出する前には必ずセルフチェックをする習慣をつけましょう。
誤字脱字チェックにはWordの校閲機能が便利なので、ぜひ使ってみてください!
期限ギリギリで書こうとしない
エントリー数が多く、さまざまな選考が立て込んでしまうと、エントリーシートの数も膨大になります。エントリーシートの締め切り直前に書きはじめると、先ほどお伝えしたセルフチェックが甘くなったり、エピソードが薄くなったりします。
しかし、人によっては締め切りが迫っているほうが、クオリティの高いエントリーシートを出せる場合もありますよね。
どちらのタイプでも、スピードと質を維持できるように意識してみるとよいでしょう。
エントリーシートでよくある5つの項目と回答例を紹介!
企業ごとにエントリーシートの質問項目は異なりますが、多くの企業・業界で聞かれる質問がいくつかあります。
そのなかから5つの質問をピックアップしたので、あなたならどう答えるか考えながら読んでみてください!
基本情報(住所、日付など)
基本情報では、以下のような項目があります。
- 氏名
- 住所
- メールアドレス
- 日付
- 生年月日
- 電話番号
- 学歴
特に注意するポイントはありませんが、住所は省略せずに都道府県から書きましょう。
また新卒の場合、学歴は中学校卒業から書くのが一般的です。学校名は省略せずに、正式名称で書きましょう。
自己PR、長所・短所
人事にあなたの魅力を伝えるうえで、自己PRや長所・短所は大切です。
WANABIでは添削サポートもおこなっていますので、実際の添削も少しだけご紹介します!
②一文に「の」が多く、若干読みにくい印象です。また、塾生徒のほとんどが、授業の理解とテストの点数をあげることだと思うので、ここは特筆する必要がないかと思います。①ここは「塾講師を始めた理由」でしょうか?それとも、「課題を解決する力身につけることができた理由」でしょうか?主語が見当たらず、「なんの理由なんだろう?」と読みながら思ってしまいました。
③この一文は、あまり具体的に伝わらなかったので、詳しく書けると良いかなと思います。
WANABIの添削サポートの詳細はこちらをチェック!
志望動機
志望動機はどのような業界でも必ず聞かれ、人事が1番重視している項目です。
ここであなたの会社への志望度が見られるので、しっかり考えて書きましょう!
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
就職活動をしていると、「ガクチカ」という言葉をたくさん耳にしますよね。
ガクチカをアピールすることで、あなたがどのようなことに熱中する性格なのかを伝えることができます。
こちらも添削サービスの一例を紹介します!
①分野・・・「マーケティングのゼミナール」でも通じます。なくても通じる場合は可能な限り切るように意識しましょう。
②「最初」という表現があるため、「入ゼミ後」という表現は不要です。また「入ゼミ」という言葉はあまり一般的ではなく、人事の方には伝わりづらい可能性があります。
③「〜から」に対しては「〜まで」が適切です。
④一文が長すぎます。
“最初に与えられた「学祭への出店」という課題に対し、ただなんとなく決めるのではなく、ターゲティングからコンセプト作りまで考え、狙って売りに行こうと提案しました。
挫折経験
学生時代の挫折経験もよく聞かれます。
なぜこれを聞くかというと、大きな挫折からあなたがどのように立ち直ったかを知りたいからです。
困難にどのように対処したのか、簡潔に伝えるようにしましょう。
高校3年生の文化祭のクラス劇を率いたとき、方針を決めるのにクラスの人たちと衝突し他ことです。原因は、優勝したい人も勉強を優先したい人もいたためです。どちらにしても誰かとぶつかるため、私は優勝を目指すと決断しました。
しかし時間を割けない人のことも考慮して、練習に参加できなくても疎外感を覚えないように、重要な意思決定はすべてホームルームで決めるようにして、全員が状況を共有できるようにするなど考えられるすべての手を尽くしました。
その結果、優勝と同時にクラスの仲も深まりました。
まとめ
今回は、エントリーシートの書き方のポイントや注意点を解説しました。
紹介したのは、この5つのポイントでしたね。
- 結論から書く
- 簡潔にわかりやすくする
- 伝えたいエピソードを絞る
- エピソードに具体例・数字を入れる
- 採用側の気持ちになって書く
これらを意識しながら書けば、人事に伝わるエントリーシートになります。
また、セルフチェックをしっかりすることや期限を守ることなど、社会人として当たり前のことには、エントリーシートの時点から気をつけましょうね。
最後に回答例も紹介しました。先輩の例も参考にして、あなたの魅力が1番伝わるようなエントリーシートを書いてみましょう!
あなたの就活がうまくいくことを祈っています。最後までお読みいただきありがとうございました。