就職活動には、説明会や面接のほかに適性検査という選考があります。
「適性検査っていったいなに?」
「適性検査が不安でわからない...」
「SPIやテストセンターってよく聞くけれど、違うの?」
と考える就活生も多くいるのではないでしょうか?
実際、最近はほとんどの企業で適性検査が実施されています。
そこで今回の記事では、適性検査とはそもそもどのようなものなのか、選考を突破していくためのコツなどをご紹介していきます。適性検査について知り、はやめに対策をしておきましょう。
適性検査っていったいなに?
就職活動で耳にすることの多い適性検査とは、学生の基礎能力や性格をはかることで、企業にマッチする人材かどうかを調べる選考です。
適性検査にもいくつかの種類があり、企業によって問われる問題の量やレベルもさまざまです。
適性検査では2つの能力が問われる!
ほとんどの場合、「能力検査」と「性格検査」という二つの検査が実施されます。
能力検査では、学生の学力や思考力が問われます。中学校や高校ですでに学習した基本的な内容が問われますが、制限時間が短く、特徴的な解き方をする問題が多いため、必ず事前の対策が必要です。
能力検査の結果をもとに足切りをおこなっている企業もあります。エントリー数の多い人気企業ほど足切りの点数が高くなるため、高得点を目指しましょう。
反対に、性格検査では学生個人の人柄や価値観をはかる検査であり、学力は関係ありません。企業とのマッチ度合いをはかるため、自分の考え方を正直に回答することを心がけましょう。
選考のどのタイミングで実施されるの?
適性検査は、選考の初期段階で実施される企業がほとんどです。
就職活動が解禁される3月の下旬頃から、5月頃におこなわれると考えておきましょう。そのため、遅くても年明け頃からは適性検査の対策をおこなっておけば安心です。
SPI?玉手箱?適性検査にはどのような種類があるのか知りたい
試験には有名なものが5つあります。
それぞれの試験ごとに特徴があるため、対策も異なってきます。必ず、受ける企業の試験が次の5つのうちどの試験なのか把握してから対策をおこないましょう。
SPI
最も多くの企業が使用している適性検査がSPIです。
SPIは、一般常識や日本語の文章を読解する言語問題と、数学の知識や計算能力を必要とする非言語問題に分かれています。短い時間のなかでどれだけ多くの問題に正解できるかが問われているため、まずは問題に慣れておくことが非常に重要です。
また、SPIにはいくつかの受験タイプがあり、専用の会場に行って会場のパソコンでSPIを受験することがあります。このときに受ける会場をテストセンターと呼びます。
どの試験の対策をしておけばいいかわからない就活生は、最も使用企業の多いSPIの対策をしておくといいでしょう。なお、2021年時点での最新版はSPI3です。問題集などを購入する場合はSPI3を購入してください。
玉手箱
SPIの次に有名なのが玉手箱という検査です。
玉手箱には特徴が二つあります。
①1つの出題科目では同じ形式の問題が続く
玉手箱にはさまざまな問題の種類がありますが、必ず同じ形式の問題が続きます。
そのため、問題パターンをつかむことができれば短い時間で解くことも可能です。
また、出題の種類としても言語の問題が3種類、計数問題が3種類、英語が2種類しかないため、繰り返し練習することで高得点も狙いやすい試験です。
②時間制限が厳しい
玉手箱の試験は短い時間で多くの問題を解かなければなりません。
たとえば、四則逆算の問題では1問約10秒のペースで50問を解く必要があります。集中して考え続ける体力も必要といえるでしょう。
これらの特徴を把握したうえで、しっかりと玉手箱の対策をおこないましょう。
CAB・GAB
CABの試験は、玉手箱と同じSHL社が作成している適性検査です。SPIや玉手箱のような、すでに学校で習ったことのある内容とは異なり、非常に特徴的な問題が出題されます。
そのため、対策をおこなっておかなければ、当日に試験内容を見て驚いてしまうかもしれません。
CAB・GABには紙で試験をうけるペーパー試験タイプとWeb試験タイプがあり、Webで受ける試験はWeb-CABとWeb-GABと呼ばれています。Webで受ける試験のほうが、ペーパーで受ける試験に比べて制限時間が短いのが特徴です。
(例)CABの場合
CAB(ペーパー試験):95分
Web-CAB:72分
また、CABとGABでは出題される問題が異なります。CAB試験では、暗算・命令表・暗号・性格診断が出題され、GAB試験では、言語・計数・性格診断が出題されます。
自分が受ける企業がどのような試験タイプなのか確認し、必ず対策をしておきましょう。
CUBIC
CUBICの適性検査は、知名度はまだ低いですが近年導入する企業が増えており、現在は3000社でCUBICの適性検査が使用されています。
CUBICの能力検査には、言語・倫理・数理・図形・英語の5科目があります。それぞれに複数のレベルがあり、実施企業側が問題のレベルを選ぶことができるのが特徴です。
また、CUBICの適性検査も非常に時間が短いため、すばやく問題をこなせるように対策をおこなっておく必要があります。
TG-WEB
TG-WEBは、自宅受験タイプの適性検査です。
ここまでご紹介した「SPI」「玉手箱」「CAB・GAB」「CUBIC」と比べて最も難易度が高いと言われています。
難易度の高さから、TG-WEBを使用している企業は少なかったのですが、近年は外資系企業を中心に、使用されることが多くなってきました。
抽象度の高い問題など、他の適性検査では見かけない問題も多く出題されるため、必ず対策し、解き方理解しておきましょう。
適性検査の対策方法は?
適性検査について、少しずつわかってきたでしょうか?
しかし、
「どうやって対策したらいいかわからない...。」
「とりあえず問題集を解きまくればいいのかな?」
と悩む就活生も多くいることでしょう。
そこで、ここからは適性検査の対策方法をご紹介します。インターンシップや自己分析で忙しいとは思いますが、時間を見つけてうまく対策していきましょう!
受ける適性検査の種類を把握しておこう!
まず重要なのが、受けたい企業がどのような種類の適性検査をおこなっているか把握することです。
企業によっては、事前に適性検査の種類を公開している場合があります。また、公開されていなくても、就活口コミサイトなどに例年どのような適性検査がおこなわれているか、レベルはどのくらいであるかなどが載っていることがあるので、ぜひ確認しておきましょう。
どのような問題が出るのか把握しておくことで、最短ルートで対策をおこなうことができます。
問題集を繰り返し問いてパターンを理解しておこう
先ほどご紹介した5つの適性検査は、それぞれ対策用の問題集が販売されています。
適性検査で出題される問題は、解き方のパターンが決まっています。できるだけ多くの問題を繰り返し問いてみることで、パターンを理解しておきましょう。
また、言語問題では漢字や英単語などが聞かれることもあります。移動時間などの隙間時間を利用して、勉強しておきましょう。
テストセンターなら受け直しもできる!
テストセンターという会場で受験するSPIに限りですが、再受験が可能です。
1年以内の受験結果であれば使い回すことが可能なため、
「時間配分で失敗してしまった!」
ということがあった場合は、再チャレンジしてみましょう。
ただし点数は公開されず、自分が何点獲得できたかを知ることができないため、注意が必要です。
これだけは気をつけたい!選考突破のポイント
ここからは、選考を突破するためのポイントをご紹介します。
「いますぐ適性検査を受けなければいけないため、問題集を解くひまがない!」
という学生も安心してください。
次の3つのポイントを心がけて、1点でも高い点数を狙いましょう。
消去法を使うことで正答率アップ
適性検査は多くの場合がマーク式であり、選択肢を与えられます。
なかには、確実に不正解と思われる選択肢が混ざっていることがあります。難しい問題に出会った場合でも、消去法を使うことで正答率を上げていきましょう。
時間配分に気をつけよう
どのような適性検査にも共通しているのが、とにかく回答時間が短いことです。
そのため、最初の問題でつまづいてしまうと、残りの問題を解くことができなくなってしまうかもしれません。
設問の数を確認したうえで、問題が解けそうになかったらはやめに次の問題に移るようにしましょう。
性格検査は自己分析をもとに正直に答えよう
性格検査では、どのような回答が企業に求められているかは分かりません。学力を問う能力検査とは違い、正解と不正解がないためです。
事前にしっかりと自己分析をおこない、素直に設問に答えましょう。
企業側はあなたの個性や性格をみるために性格検査を実施しています。あなた自身に合った会社から内定を獲得するためにも、偽りで答えるのは避けましょう。
まとめ
今回の記事では、適性検査についてご紹介してきましたが、一体どのようなものか理解することはできましたか?
適性検査には、「能力検査」と「性格検査」の2つがあります。
能力検査で高得点を獲得するために、受ける試験の種類がどれなのか確認して問題集に取り組んでおきましょう。なお、消去法を用いたり、時間配分に気をつけることで高得点を狙うこともできることもお伝えしてきました。
また、性格検査には正解がないため、自分に正直に回答することが重要でした。
適性検査は対策次第で突破することも十分可能です。
今回の記事を参考に、ぜひ今日から対策に取り組んでみてください!あなたの内定獲得を応援しています。
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