【心理学部生必見】活かせる仕事から就活が有利になる方法まで徹底解説

大学3、4年生になると就活がスタートします。ただでさえ不安が多い就活。
そんな時に「心理学部は就職に不利」なんて言葉を目にしたら...

「心理学生の私は就活に不利なのかな…」
「自分の進路選択は間違っていたのかな…」
と思ったあなたも大丈夫。心理学部が就活に不利なんてことは決してありません。

また、「せっかく心理学を学んだから仕事に活かしたい」「専門職以外の選択肢を知りたい」という方もいると思います。

そこで、この記事では心理学を活かせる仕事や心理学卒の先輩の就職先、心理学部生が就活でやっておくと良いことなどをご紹介します。

村上絢香
心理学部生のみなさんが少しでも不安を減らし、自信を持って就活に挑んでいただけたら嬉しいです。

心理学部の就職は不利ではない!

冒頭でもお伝えした通り、心理学部生だからといって就活が不利になることはありません。

では、なぜ心理学部は就活に不利だと言われているのでしょうか?
それには大きく2つの理由があるようです。

1つ目の理由は、心理学部卒業生の就職率が低いということ。

事実、そのようなデータはあります。しかし、これは心理学部の学生は大学院に進学する人が多いためです。心理学系の専門職に就こうと思えば、高確率で大学院進学が必要になります。

実際に同志社大学の心理学部では、過去3年の卒業生の進路先1位のメーカー17.1%に続き、大学院進学は16.4%という結果でした。女性に関しては、大学院進学が最も多いようです。

参考:就職・進路 | 同志社大学 心理学部/心理学研究科

一方、心理学部の就職率が90%超えの大学もあります。(常磐大学人間科学部心理学科 2018年度の就職率:97%、駿河台大学心理学部 2018年度の就職率:90%など)

参考:就職データ | 常磐大学・常磐短期大学 就職状況|駿河台大学

結論、心理学部の就職率はあまり気にしなくていいでしょう。

2つ目の理由は、他の文系学部に比べてビジネス知識が乏しいということ。

心理学部は経済や経営、商学などの学部に比べてビジネスの知識が乏しく、即戦力になりにくいと思われがちです。現に心理学部はこれらの学部に比べて、ビジネスに通じる「実学」を学ぶ機会はまずありません。

しかし、それが就活で不利につながることはないと言っていいでしょう。
企業が学生を採用するうえで重要視しているのは「その学生がどんなことを考え、行動してきたか」というところです。出身学部ではなく、その学生のポテンシャルを評価しています。

以上が心理学部は就活が不利と言われている大きな要因です。心理学部が就活に不利ということはないとわかっていただけたでしょうか。それどころか心理学は、さまざまな仕事で活かすことができますよ。

心理学部の就活における強みと弱み

心理学が就活に不利というわけではないと知ったところで、心理学部の就職においての強みと弱みをご説明します。

強みと弱みのどちらの側面も知ることで、スムーズに就活を進めることができますよ。

強み:どこにでも通用する「普遍性」

まず、心理学の強みはなんといっても「普遍性」です。
この世のほとんどの仕事が人との関わりがありますよね。そのため、「人の心」を学んでいる心理学部生はさまざまな職種で活かすことができます。

集団心理や消費者心理などの知識はマーケティングで役に立ちますし、人の心が読めるとまでいかなくても”相手の心情を察する”という意識は他の人に比べ持っているため、円滑な対人関係を築くことができるのです。

特にこの強みを活かせる職種については、このあと詳しくご説明します。

弱み:心理学系専門職の高い難易度

心理学をせっかく学んだから、心理学が好きだから心理学を活かせる専門職に就きたい!と思っている方もいるのではないでしょうか。

しかし、心理学系の専門職は求人が少なく難易度が高いことや、給料が高くないケースも少なくありません。
そのため、心理学系専門職を目指すのは、他の仕事に就くことに比べハードルが高いといえるでしょう。

【専門職】心理学を活かせる仕事6選

心理学を活かせる専門職は心理カウンセラーだけではありません。
ここでは、心理学を活かせる専門職6選をご紹介します。

公認心理師

公認心理師とは、心理学の知識や技術を使い、心理に関する支援が必要な人に心理分析や支援、指導、助言、情報提供などをおこなう仕事です。公認心理師になるには、指定の大学院への進学が必要になります。

公認心理師は、2017年からスタートした新しい資格で国家資格です。
一度取得すると一生使うことができる資格なので、長く心理系の仕事を続けたい人にはおすすめです。

臨床心理士

臨床心理士は聞いたことがある人も少なくないと思います。臨床心理士とは、心の問題を抱えている人をカウンセリングなどにより、サポートすることです。

受験には指定の大学院または専門職大学院を修了する必要があり、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が主催する試験に合格すると取得できます。この資格は5年ごとの更新が必要です。

心理カウンセラー

心理学系の専門職というと1番イメージがある仕事ではないでしょうか。
心理カウンセラーとは、心に悩みや相談ごとを抱えた人に対して悩みを聞き、心理療法に基づいた心のケアをおこなう仕事です。

心理カウンセラーは、資格が必須ではありません。その分、公認心理師や臨床心理士と比べると、仕事探しが大変になる場合があります。そのため、心理学の仕事をやってみたいという方が副業としてやるのもおすすめです。

産業カウンセラー

産業カウンセラーの仕事内容は、組織で働く人のメンタルヘルスケアをおこない、悩みを解決することです。

業務内容は心理カウンセラーと同じですか、対象が社会人になります。最近ではハラスメント問題が話題になったりと、デリケートな問題を相手にすることも多いです。

産業カウンセラーは、特定の企業に勤める会社員としての働き方もあれば、特定の企業に所属しないフリーランスとしての働き方もあります

法務技官

法務技官とは、受刑者や非行に及んだ未成年者などの社会復帰をサポートする仕事です。矯正心理専門職」とも呼ばれることもあります。

刑事施設や少年鑑別所が主な職場になります。
法務技官は国家公務員なので、公務員試験に合格する必要があります。

キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントとは、求人者のキャリア形成や職業選択の支援をおこなう仕事です。

2016年から実施された国家資格であり、取得には一定期間の実務経験または資格取得として認定された講習を修了していることが必要となります。

大学のキャリアセンターや人材系企業、企業の人事や教育系の部署など、活躍の場は複数あります。

【一般職】心理学を活かせる職種4選

続いて、一般就職をする場合に心理学を活かせる職種をご紹介します。
「一般就職でも、心理学で学んだことを活かしたい」「自分の強みを活かせる職種を知りたい」という方は必見です。自分の強みや、大学で学んだことを業務にどう活かせるのかなど面接時のアピールにもなりますよ。

マーケティング

心理学の知識を活かすことができる職種の1つ目は、マーケティング職です。

マーケティングとは、価値あるプロダクトを提供するための活動・仕組み。すなわち、「物が売れる」「消費者に買ってもらう」仕組みのことです。

「消費者はどのような商品を求めているのか」「どうすれば買いたい!と思わせられるか」などと消費者の心理を考え、消費者のニーズを汲み取った商品やコンテンツを生み出す必要があります。

そのため、マーケティング職は集団心理や消費者心理などの知識を存分に活かせるでしょう。

営業

続いて心理学を活かせる職種は、営業職です。

営業ではお客様が抱えている悩みや課題を察知して、相手に合わせた売り込みをすることが大事です。そこで、人の考えや思考パターンを読み取るのに、心理学の知識が役立ちます。

実際に優秀な営業マンの中には最初に営業ノウハウではなく、心理学を学んだという人もいるくらいです。

人事

人事も心理学を活かせる職種の1つです。人事は漢字からわかるように、人材採用や人材育成、人事評価など人との関わりがメインの仕事です。

上司部下間などでのトラブルにも心理学の知識を活かし、スムーズに解決することができます。

また、心理学のなかの産業心理学は、「組織の在り方や活性化」に直接的に役立ちます。

販売

販売職も心理学を活かすことができる職種です。
あたりまえですが、モノを得る相手がおり、人との接点がとても多い仕事です。

そのため消費者心理などを知っていると、適切な売り込みができ、売り上げアップにつながります。
また、商品のディスプレイにも心理学は有効です。商品の配置や見せ方によって売り上げに大きな差がでることもあるほどですよ。

心理学部出身者の就職先

上記では心理学を活かせる専門職や一般職をご紹介してきましたが、実際に心理学部を卒業した先輩たちの就職先はどのようになっているのでしょうか。

1位:一般企業

心理学部出身者の就職先・進路ランキング1位は「一般企業」で、8〜9割を占めています。
つまり、ほとんどの学部卒の心理学部出身者は一般企業に就職するということです。

業界は特に隔たりがなく、ITやサービス、メーカーや金融など幅広い業界へ就職しています。

2位:公務員

心理学部出身者の1割ほどの人が、公務員の道に進んでいるようです。
公務員になるのに出身学部は関係なく、公務員試験に合格すればなることができます。

心理学を活かせる公務員の仕事としては、心理相談員や児童指導員などが挙げられます。

3位:心理系専門職

心理系専門職は割合としてかなり少ないですが、公認心理士や臨床心理士、産業カウンセラーとして働く人もいます。

先ほどもお伝えしたとおり、これらの専門職に就くには大学院進学や資格取得が必要となる場合が多いです。

心理学部の就活生がやっておくと良いこと

心理学部は就活に不利ではないと理解していただけたかと思いますが、ここではやっておくと就活が有利になる可能性が高まることを4点ご紹介します。

資格に挑戦する

1つ目は「資格に挑戦する」ということです。

心理学はさまざまな職種で活きるとご説明しましたが、専門職に就かなくても心理系の資格を持っていることでその説得力を増すことができます。

また、日商簿記や宅建などのビジネス系の資格もおすすめです。心理学に加え、ビジネスの知識やスキルを提示できるので、就活が有利になります。

インターンに積極的に参加する

2つ目は、「インターンに積極的に参加する」ことです。

心理学部は実際の評価に関係ないと言いましたが、「大学ではビジネスについて学ぶ機会があまりないので、インターンに積極的に参加しビジネスを学びました」と言えば、プラスの評価を得ることができます。

「課題を自分で見つけ、改善のための行動する」というのは就活だけでなく、ビジネスでも評価されるポイントです。

心理学を業務にどう活かせるか言えるようにする

3つ目は、「心理学を業務にどう活かせるか言えるようにする」というものです。

心理学は、馴染みがない人からすれば想像しづらく、説明が難しい学問です。面接では、わかりにくい専門用語を使うことはNGとされています。

そのため、誰が聞いてもどんなことを学んだのか、またそれをどのように業務に活かせるのか言えるようにしておきましょう。

上記でも述べた通り一般職にも心理学を活かせる仕事はたくさんあります。自信を持ってしっかりとアピールできると、有利になりますよ。

今やっていることに全力を注ぐ

そして、最後に「今やっていることに全力を注ぐ」ということです。

「どういうこと?」と思った方もいると思います。最初にお伝えしましたが、企業が学生を採用するうえで重要視しているのは「その学生がどんなことを考え、行動してきたか」ということです。

いくら経営学部や商学部でビジネスについて学んでいても、エントリーシートや面接でガクチカがない、浅いなどとなってしまうと、選考には受からないですよね。

そのため、今目の前のことを全力でやることで、自分の考えと行動の根拠になるエピソードを固めることができます。

まとめ:心理学部の強みを就活でも活かそう

ここまで、心理学を活かせる仕事や心理学卒の先輩の就職先、心理学部生が就活でやっておくと良いことなどをご紹介してきました。

「心理学を活かすこともできるのか!」「少しは自信を持って就活に挑めそう」と思った方も多いのではないでしょうか?

心理学部出身の卒業生が最も多い就職先である一般企業で、特に心理学を活かせる職種はマーケティング、営業、人事、販売職です。
それぞれ心理学が活かせる理由もご説明しているので、面接などでしっかりアピールしましょう。

また、

  • 資格に挑戦する
  • インターンに積極的に参加する
  • 心理学を業務にどう活かせるか言えるようにする
  • 今やっていることに全力を注ぐ

これらをやることで、就活が有利になるのでぜひ挑戦してみてくださいね。

就活は大変なことや不安になることも多いと思いますが、心理学を自分の武器の1つにして頑張ってください!

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