就活、思うようにいかない時もあったりして、モチベーションを保つのは大変ですよね。
まだ始めていなくても、これから就活するのが怖いなとか、仕事もあまりしたくないなと思う方も少なくないと思います。
頑張りすぎもよくありません。ときには息抜きも重要です。
それも映画での息抜きなら、人が頑張る姿を見たり自分にない考えを知ることで刺激を受け、仕事へのモチベーションを高めてくれるから一石二鳥。
今回は、自然と就活に前向きになってしまうような、そんな映画を20本厳選しました。
そもそも名作ばかりですが、自分の将来なりたい姿を考えている今見ると、感想もまた変わるはず。
落ち込んだとき、やる気がなくなったとき、何をしていいのかわからなくなったとき、たくさん笑いたいとき、映画はあなたを助けてくれます。
就活で忙しいとは思いますが、楽しみ感動しつつ、明日への希望を高めましょう!
就活や仕事のやる気がどんどん出てくる映画5作
自分の人生を、自分で切り開くために背中を押してくれる『幸せのちから』
家庭を持ち、医療機器のセールスマンをしていたクリスですがその生活は苦しく、税金はおろか家賃や保育所の支払いすらままならないほどでした。
なによりも家族を大切にする彼は、世界トップの証券会社の人事課長になんどもアタックして面接の機会を自分で作り、なんとか研修に参加できるようになります。
研修は競争が激しいうえに無給です。家賃が払えずホームレスすら経験しながら、家族を幸せにするために、正社員になることを目指して戦う父の姿に感動します。
人は自分の人生を切り開くことができる。けれど、そこには努力とほんの少しの勇気が必要。
伝説的な実話をもとにしたこの映画は、「幸せは与えられるのではなく、自分でつかみ取るものだ」と教えてくれ、あなたが一歩踏み出すときに優しく、そして強く背中を押してくれることでしょう。
辛いことがあっても、これを観たらまた頑張れる『プラダを着た悪魔』
ジャーナリストを目指してニューヨークにやって来たはずのヒロインが、右も左もわからない一流ファッション誌の編集を担当することに。
そこには悪魔と呼ばれる、モードのカリスマ編集長がいて、ファッションセンスゼロのヒロインが彼女とのやりとりのなかで洗練されていく成長物語は、爽快です。
これは明日から使えるお仕事ムービー。ニューヨークという街の華やかさやプラダなどの豪華な衣装と、その裏側にあるギスギス・ドロドロした環境でする地味な作業がどちらも盛り込まれています。
仕事の大変さと、それをやり切ったときの輝かしい様子を見ることができる作品です。
またヒロインと編集長の間で次々飛び交う名言に、メモが手放せません。
「仕事に大切なのは、何を求められているかを見極めることだ」という大切な事実を確認できて、どれほど辛い状況でも頑張る主人公の姿に励まされること間違いなし。
目指す目標への、壁が大きく挫けそうな人に『ドリーム』
信じる力が不可能を可能にする、3人の黒人女性が歴史を変える実話に基づく映画です。
1962年に初めて地球周回軌道を飛行した宇宙飛行士の活躍を、影で支えた黒人女性3人に焦点をあてています。
宇宙に最も近い最先端の職場でも当時は差別が激しく、トイレは黒人専用のものが用意され、しかも職場から遠くそれを使うために800メートル歩かなければいけないほど。
そんな中でも、キャサリン・ドロシー・メアリーの3人は三者三様の活躍で、その実力を認めさせていきます。テーマは暗く重いものですが、3人の持ち前の明るさでそれを感じさせません。
見終わった後は多幸感に包まれ、権利は平等、そこに性別や人種は関係ないと勇気づけてくれます。
凹んだ心はいつかふくらむ。傷ついたあなたに贈る『はじまりのうた』
恋人の裏切りによってどん底に落ちていた名もなきシンガーソングライターが、今は落ちぶれてしまった元凄腕プロデューサーと出会います。
アルバムを作ると決めた2人がニューヨークの街中で響かせる、その美しい歌声と楽曲がたくさんの人々をつなげて、街全体を鮮やかに彩っていくお話。
はじめは全米でわずか5館だけの上映だったにも関わらず、そのストーリーと音楽の良さで口コミが広がり、1,300館以上で上映され大ヒットを記録した音楽映画です。
『Begin Again』という原題を持つこの映画は、「(嫌いになりかけた)何かをもう一度始めよう」という意味がこめられています。
就活を嫌になってしまったあなたも、言葉では説明できない音楽の魅力で、鑑賞後は自然と生き生きとした表情になっているはず。
人や世界の壁を乗り越え、本当の人生を生きる喜びを知る『LIFE!』
不器用で平凡、「ぼんやり」と妄想してしまうのが癖な主人公ウォルターは、世界で幅広く読まれる雑誌『LIFE』の写真管理部で働いています。
LIFE誌の休刊が決まりますが、その最終号の表紙に載せる大事な写真が無くなっていることに気付いたウォルター。
同じ毎日の繰り返しから一転、元画像の存在場所を唯一知るカメラマンを追うため世界を旅する中で、得意の妄想より上をいく壮大な現実に触れ、表情から人生まで劇的に変わっていきます。
この映画からは、
「いろんな世界を見に行こう、壁を超える勇気を持とう。いろんな人と出会って、もっともっとわかり合おう。きっとそれは本当の人生を生きる喜びだから。」
そんなメッセージを受け取ることができます。見ればあなたも何かを変えられる、ヒューマンアドベンチャー。
就活で落ち込んでモチベーションが下がったときにおすすめの映画4作
へこたれない明るさにこっちまで元気になる『キューティブロンド』
おしゃれでファッションが大好きなブロンド美人のエルは、政治家を目指す恋人に「ブロンドは官僚夫人に向いてないから」と振られてしまいます。
彼がハーバード法科大学院に進むことを知ったエルは彼を見返すために、自分も同じく進学を決意します。
ブロンドの見た目と、その活発さから周囲から意地悪もされますが、エルは「絶対にハーバードに行き弁護士になるんだ」という強い情熱で、自分のスタイルを崩しません。
ついにはたくさんの嫌なヤツまで巻き込んで多くの仲間を作っていきます。
目標のためにコツコツと頑張る姿ではあるものの、そのブロンドヘア以上にあかるく眩しいエルの努力は決して辛い必死なものではなく、見ている側も元気がもらえます。
気分が上がり自分も頑張ろうととても前向きにさせてくれる映画です。
全部Yesで変わる人生。行動力がないと悩むあなたに『イエスマン』
銀行員の主人公カールは、全てにNOをつきつけるネガティブマン。
融資の依頼はもちろん、小さなお願いも用件を聞く前から断る彼は、ついに親友の婚約パーティまですっぽかしてしまいます。
「このままだとお前は孤独死だ」と親友に脅されたカール、そんな自分を変えたいと行ったセミナーで
「全てにイエスと答える」
となかば強引に宣言させられます。宣言を守ることで、セミナー帰りから行動や人間関係が変わっていき、生まれ変わったように人生が激変していくという物語。
これも実話をもとにした作品で、ネガティブになって自分の可能性を閉ざすより、思い切って飛び込んで、可能性の扉をどんどん開いていくのが大切なんだと思えます。
スカッと笑って気分も明るくなるうえに、「しばらくは自分もイエスマンやってみようかな」と人生を考えさせてくれます。
どん底のおじさん2人が大逆転していくコメディ映画『インターンシップ』
時計会社の営業をしていた中年男性のビリーとニックですが、会社がデジタル化の波を受けて倒産してしまいます。そんな中、IT企業の代表格Googleがインターンを募集していると知った彼らは思い切って応募します。
なんとか面接は受かったものの、まわりは超優秀な学生ばかり。インターン生のなかでもIT音痴だと厄介者扱いされていた2人が、持ち前の営業トークを武器に、正社員の座をかけて奮闘するストーリー。
その姿に、会社の若者まで影響されて変わっていく姿が描かれていて、彼らのどん底からの逆転劇にあなたも勇気づけられるはず。
笑いもあり、人生何が起きてもなんとかなる、大丈夫だと思えます。
未知の世界で成長するヒューマンドラマに笑い感動する『WOOD JOB!』
大学受験に失敗し、彼女にも振られた、冴えない若者の中村。
ふと見つけた、「緑の研修生」のパンフレット、その広告の美人に釣られて林業へ進むことを決めますが、案内されたのは携帯の電波も届かずコンビニまで車で2時間の山奥でした。
理想と違うぞとなんども逃げ出しそうになりながらも、そこで出会う個性的な人々や仕事に魅了されていく中村。
『ウォーターボーイズ』や『スウィングガールズ』で有名な矢口史靖監督の手で、仕事に揉まれながらたくましく成長していく若者の姿を描きます。
人と関わって仕事をしていく姿がわかったり、「知らない世界に足を踏み出してみるのも悪くないかも」と思わせてくれる作品です。
「もっと就活を頑張ろう!」活力が湧いてくる映画4作
自分を信じつつ、助けも借りることこそが人生の扉を開ける鍵『ルディ』
ルディは、監督の談話を完全コピーしてしまうほどノートルダム大学アメフト部に憧れをもった少年です。
何度も何度も挫折を味わいながらも、並々ならぬ努力で夢を叶え、強豪のノートルダムで史上初の快挙を成し遂げてしまうまでの実話をもとにした映画です。
これを見ればまず「諦めなかったら何でもできる」という印象を受けるでしょうし、そういう根性論の自己啓発映画は世の中にたくさんあります。しかしこの作品のすごい所は、ルディのその成果はすべて、本人の並外れた努力と、そしてその努力に感化された他者の応援ふたつからできていることです。
成果を出す、人を動かすのに必要なことは小手先のスキルではなく、まず自分で信念を貫くこと。
そして、その信念が折れそうになったとき、支えてくれる人を持つことだと感じることができます。
「最も素晴らしいアメフト映画」とも称される、知る人ぞ知る名作です。
日本で働くことに誇りが持てる『海賊と呼ばれた男』
出光興産の創業者、出光佐三をモデルにした主人公・国岡鐵造は、主要燃料が石炭だった当時、石油の将来性を信じて突き進みます。戦中戦後の厳しい時代の中、国内外問わずさまざまな壁にぶつかるも、ギリギリのところで仲間が一丸となって困難に立ち向かうシーンの連続です。
戦後焼け野原となり仕事がなくなると、おびえる社員を前にした鐵造が「日本人としての誇りを失わず、全員一致して社業を再興させよう」「ひとりもクビにはせん」と語るシーンは必見。
100年以上続く企業は日本が世界で一番多く、200年以上続く会社に至ってはその6割が日本企業。その理由の一端に、この映画で触れられる気がします。
日本人であることに誇りを持つこと、人や世の中のために全力を尽くすことに燃えること間違いなし。
カリスマが世界を変える、その裏側では何が起きていたのか『スティーブ・ジョブズ』
誰もが知る伝説の創業者をテーマにしたこの映画は、同じタイトルで2作品あります。
2013年版はジョブズの学生時代から、Appleを創業し一度追い出され、再び復帰するまでを描いています。今や世界中心の企業となったAppleの成り立ちと、創業の想いを知ることができる映画です。
2015年版はAppleのあの特徴的な製品発表会の舞台裏を中心に描いています。
あの非現実感を生み出していた、世界を代表する圧倒的カリスマが抱えていた葛藤とは何か。いっさいの妥協を許さず持っていたこだわりはどのようなものなのか。どちらも、仕事について考える今こそ、ぜひ見て欲しい作品です。
いい商品を作る、世界を変える人とはどういう考えを持っているのか。
伝説のプレゼンテーションを通して、卓越したビジネスセンスの真髄に触れてください。
知識と、強い刺激を求めるあなたにおすすめです。
アメリカンドリームを感じて成功に燃える『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
実在した最強の営業マンを描いた、アメリカンコメディ。コネも学歴もなかった主人公がウォール街の投資銀行に入行すると、巧みな話術で業績を伸ばし、26歳で独立して会社を設立、その年収は4900万ドルに達します。
1人の男が成り上がっていく姿は、自分も頑張って稼ごうと思わせるほどに刺激的です。
アカデミー賞で6部門にノミネートしただけあり映画としての評価が高いだけでなく、営業マンにも学ぶものが多いのがこの映画です。
「なんの変哲もない、ボロボロのボールペンを売るにはどうしたらいいのか?」
就活にも生きる、ものを売る力のヒントが詰まっています。
働くことが楽しみになる映画4作
老紳士インターンとバリキャリママ社長が織りなす感動作『マイ・インターン』
ジュールズは、仕事と家庭を両立して、誰もが憧れる凄腕の女社長。
そのもとに、70歳で妻を亡くし、持て余した時間とエネルギーを使って社会とまだつながっていたいとインターンを始めたベンがやってきます。
パソコンを立ち上げることもできないベンですが、ちょっとやそっとではへこたれず、年の功から自分なりの存在意義を見出して周囲に認めさせていきます。
そんな姿に魅了され、いつしかスタッフたちは彼を頼り、人生のアドバイスを求めるようになっていく。そして、ジュールズも彼を頼るように。新たな人生を歩み始めた70歳のシニア・インターンが織りなす、優しさとユーモアに満ち溢れた感動作。
これを見たら、あなたもハンカチを持って働きたくなるはず。
働くっていいかもなと思わせてくれる、そんな物語です。
熱中して仕事にうちこむのも悪くないなと思える『舟を編む』
原作が本屋大賞を受賞し、映画は日本アカデミー賞を総なめにした『舟を編む』は、辞書『大渡海』を作る人々の、その奮闘の日々を描くヒューマンドラマです。
辞書に収録する全24万語、その1つ1つに情熱を注ぐ人たちを見て、
「働くって何?」「私に合う仕事ってなんだろう」と深く自分を見つめるきっかけになります。
給料や福利厚生など、条件にばかりに目が行ってしまい結局自分は何をしたいのかを忘れてしまいがちな就職活動の中、ひたむきに打ち込める仕事に、自分も出会いたいなと感動させてくれる、そんな胸が熱くなる映画です。
同じ大学生がこんなに大きなことをするなんて『ソーシャル・ネットワーク』
Facebookの創始者、マーク・ザッカーバーグのハーバード大学時代の物語。付き合っていた彼女にフラれた腹いせに、大学のコンピュータをハッキングしたことが話題となった学生時代のザッカーバーグ。
今では会員数が世界27億人を超え、あたり前のように使われている巨大ソーシャルメディアが生まれるのにこんなドラマがあったなんてと、開始数分であなたも引き込まれてしまうはず。
退屈なシーンもなく、1人のエンジニア、それも大学生が、世の中を大きく変えるサービスを生み出していく姿に、あなたもなにか人に影響を与えるものを作り上げたいと思うと同時に、エンジニアという仕事に憧れるかもしれません。
あなたの仕事は誰を幸せにする?『ニューヨークバーグドルフ 魔法のデパート』
世界中のセレブを魅了してきた、ニューヨークの老舗デパート「バーグドルフ・グッドマン」で働く人々に密着したドキュメンタリー。
ひとたびデパートの扉を開ければ、そこには世界一と称される独創的で美しいショーウィンドウが立ち並び、魔法の世界が広がります。販売員も顧客もデザイナーもディレクターも、本気でファッション、そして経営に向き合っていて、仕事に対する非常に高い熱量が伝わってきます。
人を感動させる立ち振る舞いがそこかしこにあふれ、名言のオンパレード。ぜひ、メモを片手に見ましょう。
ビジネス書よりも高い説得力で、誇り高いプロ意識を目のあたりにし、人に夢を与えられるような仕事っていいなと、自分の仕事が誰かを幸せにするイメージが持てる映画です。
就活のヒントが見つかるかも!就活が題材の3作
やりたいことが見つからないあなたへ『私がクマにキレた理由』
優秀な大学を出て金融界に就職という、順風満帆な人生をたどるはずだった主人公は、
「あなたのやりたいことは何?」という質問に答えられず面接で落ちてしまいます。
流れでセレブ家庭のベビーシッターに就くも、その一家のわがまま放題に振り回される日々。プライベートのない劣悪な環境で、自分が本当にやりたいことはこれじゃないと、葛藤しながら曖昧な自分と決別していく物語です。
主人公が苦しみながらも、自分のやりたいことを見つけていく姿は、悩める就活生必見です。
就活で「自分って何?」と迷子になっていても、明日に向かう元気をもらえるはず。
現代における就活の生々しいリアルがここに『何者』
就活を通して、自分が「何者」なのかを探る5人の大学生たち。
情報の交換を目的に、協力体制を敷きお互い励まし合うものの、一歩踏み込ませず探り合う彼ら。
その距離感がリアルで、就活の悩みや歯痒さ、うまくいかなさを彼らを通して強く実感できます。
彼らは内定をとれるのか?内定を取れたら、彼らは何者かになれるのか?
友情・恋愛・騙し合い・葛藤などさまざまな感情が渦巻く、現代の就活をリアル感満載で表現した、就活を題材にした映画の代表作。
就活のみならず、SNSや友人関係など、今の学生の悩みを見事に現していて必見です。
突拍子のない設定から豊かでおもしろい学びがたくさん『インターン!』
「私にしかできないことってなんだろう」と悩む、優柔不断な大学生・川倉。
ある企業のインターンシップに参加した帰り道で車にひかれそうになりますが、それを助けて代わりに重体になったのが、その企業の社長・牧野。
生死をさまよう牧野の前に突如死神が現れて、条件を達成すれば生き返らせてやろうと提案しますが、その条件はただ一つ、「川倉をインターンでトップにすること。」
自信がない川倉はインターンでいい成績がとれませんが、その周りの人に憑依しながら牧野が送るアドバイス「7つの大財」は、就活中だけでなく社会人生活にも生かせる知識です。
特殊な設定ながら、おもしろいなかにも考えさせるものがあり、楽しみながらタメになる作品です。
映画でモチベーションを上げて、就活を乗り切ろう!
気になった映画はありましたか?
普段なにげなく見ていた映画も、就活という壁が目の前に立ちはだかる今見るとまた感想が違うもの。
忙しいとは思いますが、あいた時間のリフレッシュにでも、落ちたモチベーションを復活させるためにでも、ぜひご覧ください。
おもしろい映画に共通しているのは、いちど挫折すること。
波風が立たず、流れるようにスムーズに進む作品ほど退屈なものはありません。
あなたが作る映画の主人公は、あなたです。
就活で少しばかり挫折しても、それはクライマックスのための布石。20の名作の、主人公たちが挫折から立ちあがる姿を励みや目標にして、これらに負けない、伝説に残るようなあなただけの作品を描いていってくださいね。