- インターンシップのマナー
- スーツを指定されたときの着こなしのポイント
- 「服装自由」のときの選び方
インターンにどのような服装で行くかは多くの就活生に共通する悩みだと思います。
「自分だけスーツで、浮いていたら嫌だな」
「私服で行って不真面目に思われたらどうしよう」
私もインターンの前日になって、そんな不安に駆られた経験があります。
この記事では、インターン参加時にどのような服装を選べばよいのか、服装選びの注意点などを徹底的に解説していきます。
そもそもインターンとは職業体験のこと
そもそも、インターンとは何なのでしょうか?
インターンシップ、通称インターンとは、学生が企業で実際に働く職業体験のことです。
WEBサイトやパンフレットの情報だけでは伝わりきらない、その企業の雰囲気や実際の仕事の大変さ、やりがいを知ることができるのがインターンの大きなメリット。
企業側としても、しっかり自分たちの会社を知ったうえで学生が選考に進んでくれるため、入社後のミスマッチを防ぐことができるなど、多くのメリットがあります。
ただしインターンの時期や期間、内容は企業によってまったく異なるので、事前にしっかり調べておくのがマスト。
気になる企業のインターンは日頃からしっかりチェックし、参加するのがおすすめです。
もし仮にその企業の選考に進まなかったとしても、そこでの社会経験は必ず活きてきます。
学生のうちに、さまざまなインターンに参加してみるのがよいでしょう。
インターンにスーツ着用を指定された場合のポイント
企業によっては、インターンに参加するにあたって服装を指定される場合もあります。指定があった場合は、原則指定どおりの服装で参加するようにしましょう。
まずは、
「当日は、スーツの着用をお願いします」
と言われた場合のポイントを紹介していきます。
最近は私服参加のインターンも増えてきていますが、まだまだスーツ参加を指定する企業は多くあります。
スーツはきちんとした印象を与えることができる反面、着崩したり、清潔感がなかったりすると一気にだらしない印象を与えてしまいます。
ここでは、スーツを指定された際の着用例を男女別に紹介します。
スーツのポイント|男性編
自分に合ったサイズのリクルートスーツを着用しましょう。
リクルートスーツの購入が間に合わない人は、よほど派手な色や柄でない限り、入学式や成人式のスーツを着用しても構いません。
- スーツ
グレーやネイビーのような落ち着いた色味、柄は控えめなストライプ程度であれば問題はありません。
- ネクタイ
えんじ色や紺色、灰色といった目立たない色がおすすめです。
- シャツ
シャツは白色で、無地のものを選びましょう。
- カバン
シンプルな黒のものがよいでしょう。もらった資料などが入るようにA4サイズの自立するものを選びましょう。
スーツの注意点|男性編
着用の際は、ジャケットの下のボタンは閉じず、パンツウエストはおへその少し下を意識するとベスト。
また、髪は暗く、襟足や前髪が長くなりすぎないように注意しましょう。
広がりやすい髪質の人は、整髪料を使ってまとめてください。
髭は剃り、爪も整えておくとより清潔な印象を与えます。
また、夏の暑い日でもジャケットの着用は必須です。移動中などはジャケットは手持ちしておきましょう。
最近は、クールビズを推奨している企業も増えてきています。その場合ネクタイは外しても構いませんが、念のためカバンにネクタイを入れておくとフォーマルな場でも困りません。
スーツのポイント|女性編
スーツの選び方のポイントについては、女性も男性と大きな違いはありません。
サイズの合ったリクルートスーツを着用し、ストッキングとパンプスを履くようにしましょう。
色味や柄についても、男性同様、落ち着いたものを選び、派手なものは避けるのがベスト。
スカートの丈が短かったり、あまりにもファッション性の高いデザインだったりすると、企業からあまりよい印象を受けません。
パンプスやカバンについても、シンプルな黒のものを選ぶのが無難です。
スーツの注意点|女性編
女性の場合、ジャケットのボタンは1番下まで閉めましょう。
スカートのウエストは骨盤の少し上に来るように着用するときれいな着こなしに見えます。
髪は暗く、乱れのないようにしてください。
髪が長い人は、黒や茶色、紺色などの落ち着いた色のヘアゴムで結ぶと清潔感がアップします。
また、化粧についても、つけまつげや派手な色の口紅は避け、ビジネスシーンに適した化粧を心がけましょう。
就活中のメイクについてはこちらをチェック
爪は短く整え、基本的にネイルはしないようにしてください。
清楚な印象を与える淡いピンク色などのネイルであれば問題はありません。
また、男性同様、夏場の暑い日はブラウスとスカートを着用し、ジャケットは手持ちしてください。
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インターンで私服を指定された場合のポイント
昨今、私服での参加を指定する企業も増えてきています。
しかし、注意しなければならないのは、インターンにおける私服=普段着ではないということ。
インターンにおける私服とは、一般的にオフィスカジュアルを指します。
とはいえ、実際に自分の持っている服のどれがオフィスカジュアルに当てはまるのかわからない、と困ってしまう人も多いですよね。
次の項目では、オフィスカジュアルな服の選び方について解説していきます。
私服のポイント|男性編
男性の場合、オフィスカジュアルは襟付きのシャツ、パンツ、ジャケットを着用するのが定番です。
スーツほどかっちりしたスタイルである必要はないので、ネクタイはなくても大丈夫です。
服を選ぶ際はスーツと同様に、派手な色味や柄物は避けましょう。
- トップス
白や水色など清潔感のあるものを選び、ジャケットは黒や紺など落ち着いた色味のものを選んでください。
また、デニム素材のジャケットは避けたほうが無難です。
- ボトムス
黒のスラックスがよいでしょう。チノパンはややカジュアルすぎますが、暗い色ならOKです。
デニムでは場にそぐわない可能性がありますし、スウェットは絶対にNGです。
- 靴
靴はなるべく革靴を合わせてください。
その際、革靴が汚れていると相手に悪印象を与えてしまう恐れがあるので、前日までにしっかり磨いておきましょう。
スニーカーは歩きやすいですが、ラフな印象を与えてしまう可能性があるため、避けたほうが無難です。特に奇抜なデザインのものは、悪目立ちしてしまうためNG。
- カバン
スーツのときと同様に、A4サイズのノートやファイルが入る、シンプルなものがおすすめです。
最近はスーツにリュックというスタイルも増えてきているので、ビジネス用のリュックでも構いません。
私服の注意点|男性編
男性が私服でインターンに参加する場合、スーツを意識したコーディネートにするとよいでしょう。
ジャケットを軸に服装を考えると、失敗しにくくなります。
また、オーバーサイズのTシャツや、革製のブーツ、短いパンツといったアイテムはよい印象を与えないので、着用は避けてください。
髪の色や長さ、爪についてはスーツと同様に、清潔感を心がけておくとベスト。シャツの皺や襟元のヨレ、汚れなどには十分気を配ってください。
私服のポイント|女性編
女性の場合、襟付きのトップスとジャケット、スカートがオフィスカジュアルの定番です。
スカートの代わりにパンツを着用しても構いません。
私服にありがちなミニスカートやオフショルダーといった露出度の高い服、またオーバーサイズのニットのような服装は場にそぐわないためNGです。
- トップス
白や黒のようなモノトーンカラーやネイビー、またやわらかい印象を与えるパステルカラーから選び、派手な色や柄のものは避けましょう。
パンツやスカートにトップスをインすると清潔感ある印象になります。
- ボトムス
ボトムスはスカートでもパンツでも構いませんが、デニムやスウェットなどの素材は避けてください。
スカートを選ぶ場合は、膝丈くらいのものがおすすめです。
- 靴
靴はフォーマルなパンプスが無難でしょう。
スニーカーはラフな印象を与えてしまいますし、ブーツやサンダル、また高すぎるヒールなどはビジネスシーンには適さないためNGです。
- カバン
なるべくビジネス用のものを選びましょう。シックなデザインのものを持って行くと悪目立ちしません。
カジュアルなトートバッグは、オフィスカジュアルの服装には合わないので、避けたほうがよいでしょう。
私服の注意点|女性編
女性のオフィスカジュアルは、男性に比べて色味やデザインが豊富なのが特徴です。
自分の個性を出せるというメリットもありますが、オフィスカジュアルの定義を間違えてしまうと企業に悪印象を与えることにもつながります。
そのためにもダメージデニムや派手な装飾の服は避け、華美なアクセサリーも着けないようにしてください。
足首まであるような、長すぎるマキシスカートやワンピースも、ビジネスシーンには適しません。
またスーツと同様に、髪は暗い色に染めたうえで1つにまとめ、派手なネイルや化粧もしないようにしましょう。
服のシワや汚れにも、十分に注意してください。
インターンで服装の指定がないときは?
ここまでスーツや私服といった、企業の指定がある場合の服装について解説してきました。
それぞれの服装の特徴や、着用の注意点がわかったのではないでしょうか。
ここからは、企業から指定がない場合、もしくは「服装自由」と連絡があった場合について説明していきます。
服装自由と言われてしまうと、
「結局どのような服装で行くのがいいの?」
「私だけスーツだったらどうしよう」
なんて不安も感じてしまいますよね。
そんなあなたはぜひ、次の項目をしっかりチェックしてみてください。
指定がない場合はスーツが無難
「服装自由」と連絡があった場合は、スーツを着ていくのが無難でしょう。
インターンは企業への訪問であり、また仕事をする場でもあるので、スーツを着て悪い印象を持たれることはありません。
初日はスーツで参加して、インターンの雰囲気がわかったらオフィスカジュアルな服装での参加に切り替える、ということもできます。
ただし、インターンが説明会や面接を兼ねている場合は、インターン生ではなく就活生としてスーツを着用するのがおすすめです。
企業の社風に合わせるのも手
スーツで行って悪目立ちしたくないという人は、事前に企業の情報を調べておいて、その社風に合わせた服装で参加するのもよいでしょう。
例えば、社外の人と関わることの多い企業や部署へインターンに行くのであればスーツを着用したほうがよいでしょうし、比較的自由な社風が多いベンチャー企業であれば、オフィスカジュアルで参加したほうが馴染めるはずです。
また、アパレル関係の企業では、むしろファッション性の高い服装のほうが好まれる場合もあります。
事前に企業の社風や、社員の服装を調べておいて、その雰囲気に合わせれば目立つことはありません。
どうしても不安だという人は、インターンが始まる前に「例年はどのような服装の人が多いのか」など、直接企業に問い合わせてみると確実です。
インターンの服装に関するよくある質問
ここからは、インターンの服装に関してよくある質問にお答えしていきます。
どうしてインターンは服装自由が多いの?
1.就活生の人柄を知るため
2.TPOをわきまえているか確かめるため
3.選考とは違い、リラックスして参加して欲しいから服装自由と言われると悩んでしまう気持ちはとてもよくわかります。
しかし、お伝えしてきた通り、TPOをわきまえたシンプルで清潔感のある服装なら、特に問題はないのです。
選ぶのが面倒だから、スーツでもいいかな?
スーツを着ていたせいで減点されることはありません。しかし、これはあくまで「服装自由」と言われているときの話。
企業によっては、実働に近い体験をするために動きやすい服装を求めていたり、
制服に着替えてもらうためにあえて私服を指定している場合もあります。服装に関する指定はよく読んできましょう。
服装に関して特に指定がないときは?
開催まで1週間程度ある場合はメールで、開催まで2日ほどしかない場合は電話で問い合わせてみてください。なお指定がない場合は基本、スーツを着ていけば問題ありませんよ。
Zoomでのインターンで気をつけるべき服装のポイントは?
清潔感があり、TPOにも合った服装を選んでおけば問題ないです。「上半身しか映らないから」と、ボトムスはパジャマのままだったという失敗例はよく耳にします。
ふと気を抜いてしまったタイミングでボトムスが映ってしまうこともあるそうです。
Zoomでのインターンでも、気を抜かずに全身の身だしなみを整えておいてくださいね。
インターンで気をつけるべきマナー3選
インターンに参加させてもらう以上、最低限のマナーは必要不可欠。
ここでは、特に気を付けなければならないインターンの注意点を3つ紹介します。
無断で欠席や遅刻をしない
これはインターンの注意点のなかでも最も基本的なものです。
相手の企業はあなたのために人員や資源を割いているわけですから、無断でサボったり、決められた時間に遅れるのは失礼になります。
もしも当日、体調不良や公共交通機関の事情などでやむを得ず欠席、遅刻をしてしまう場合は、必ず事前に連絡を入れましょう。
何らかの事情で早退する場合も、必ず事前に連絡をしておかなければなりません。
一時的とはいえ、企業で仕事を体験させてもらう身として、参加の連絡は最も注意すべき点であるといえます。
敬語・あいさつはしっかりと
敬語やあいさつも、インターンでしっかり気を配るべきポイントです。
特に1番初めのあいさつは、第一印象を決める大切な場面。
自分の大学名、所属している学部、名前をはきはきと言いましょう。
インターンに参加しているときも、「よろしくお願いいたします」「ありがとうございます」などのあいさつや感謝の言葉はその都度きちんと伝えましょう。
また、話すときは敬語を使い、常に丁寧な姿勢を心がけることも大切です。
口調や態度が粗雑だと、インターンでお世話になる企業に失礼ですし、企業の選考に進む際に悪い印象を持たれたままだと、当然不利になってしまいます。
反対に、敬語やあいさつがしっかりできていれば、それだけであなたの印象はずっと良くなるはずです。まずは敬語やあいさつから意識してみましょう。
こちらの記事で、就活で使える敬語をチェックしよう!
身だしなみを整える
インターンとはいえ、その企業の一員として仕事をするわけですから、当然身だしなみにも気を配らなければなりません。
服の汚れや髪の乱れは、学校以上に厳しくチェックされています。
もしも長期のインターンで社外の人と関わる機会があれば、その企業の評判を落とすことにもなりかねません。
身だしなみは第一印象を左右する重要な要素です。
今回の記事でお伝えしてきた、清潔感のある服装は、印象アップにつながります。
また、服装だけでなく髪型や持ち物など、すべての身だしなみを整えるくせをつけましょう。
まとめ:インターンの服装はスーツが無難!
ここまで、インターンの服装について解説してきました。
ポイントはこの4つです。
- 指定があればその指定に従う
- 派手なデザインは避け、清潔感を大切にする
- 服装自由でもスーツが無難
- 私服を着る場合は社風に合わせる
インターンへ参加するのは緊張するかもしれませんが、服装と身だしなみに気を付けるだけでも、企業が受け取るあなたの印象はかなり変わります。
インターンは、学生のうちから社会や企業について学ぶことのできる貴重な機会。
ぜひ企業やTPOに合った服装で、自信を持ってインターンに参加してくださいね。