就活で有利になる資格といえば、TOEICが有名ですよね。
そもそも、なぜTOEICで高得点をとると就活に有利といわれているのでしょうか?
これは、グローバル化により、採用活動でも英語力を評価基準の1つにする企業が増えているためです。
「実際にTOEICスコアはどれくらい評価に関係するの?」
「TOEICは何点から履歴書に書いてよいの?」
有利になると知っていても、このような疑問を持つ人も多いでしょう。
この記事では、実際にTOEICがどれくらい選考に関わるのか、何点以上なら自分の強みとしてアピールできるのかなどをお伝えします。
TOEICのおすすめ参考書も紹介しているので、さらにスコアを上げたい人は必見です。
スコアを書く基準で困っていた人も、これからスコアを上げたい人も、ぜひ参考にしてください!
TOEICの内容は?なぜ就活に必要?
そもそもTOEICとはどのようなテストなのでしょうか?
また、学生時代は英検がメジャーだったのに、なぜ就活ではTOEICで高得点をとれると有利なのでしょうか?
まず最初に、TOEICの基本をおさらいしていきましょう。TOEICテストの英語の出題レベルや形式についてご説明します。
TOEICテストの基本情報
TOEICテストが取り扱う問題は、ビジネスで活かせるレベルです。
そのため採用側は、TOEICの点数から、ビジネスで通用する英語力がどれくらいあるのかを評価しています。
また、TOEICテストは、目的や取得したいスキルによって4種類あります。
それぞれの特徴を以下の表にまとめました。
L&R | S&W | Bridge L&R | Bridge S&W | |
習得スキル | 聞く力、読む力 | 話す力、書く力 | 英語初心者向けの聞く力、読む力 | 英語初心者向けの話す力、書く力 |
問題数 | 全:200問
Listening100問 Reading 100問 |
全:19問
Speaking 11問 Writing 8問 |
全:100問
Listening 50問 Reading 50問 |
全:19問
Speaking 11問 Writing 8問 |
解答時間 | 全体:120分
Listening 45分 Reading 75分 |
全体:80分
Speaking 20分 Writing 60分 |
全体:60分
Listening 25分 Reading 35分 |
全体:52分
Speaking 15分 Writing 37分 |
満点 | 990点 | 400点 | 100点 | 100点 |
このなかで、就職活動でのTOEICは「TOEIC L&Rテスト」を表していることがほとんどです。
TOEICは特に構成が特徴的なので、テストを受ける前にしっかり対策するようにしましょう。
TOEFLや英検とは何が違う?
TOEFLや英検とTOEICの大きな違いは、問題の出題レベルです。
まず、TOEFLは「日常会話から大学の講義レベル」なので、就活向きというより留学向きの内容といえます。
そして、英検は「日常会話から社会的な議題まで幅広いレベル」の問題です。
出題レベルの違いを見ると、ビジネスに通用する英語力を測るためにはTOEICが1番適しているのがわかりますね。
このような理由から、就職活動でTOEICを参考にする企業が多いのです。
しかし、全ての企業でTOEICを参考にしているわけではありません。
BtoCの実践的な英語を求められる業界では、TOEFLの点数が有利になる場合もあります。
就活の履歴書には何点から書いてよいの?
実際に履歴書やエントリーシートに書く際は、何点から書いてよいのでしょうか?
TOEICを受けたことがあるからといって、そのまま低い点数を書くと、むしろマイナスな印象になってしまうこともあります。
何点以上であれば就活で有利になるのか、実際に履歴書に書く前に知っておきましょう!
履歴書に書ける最低ラインは600点
履歴書に書いてもマイナスな印象にならないのは、 TOEICスコア600点といわれています。
なぜ600点なのかというと、 TOEICの平均点がだいたい590点といわれているからです。
つまり600点以下だと、自ら平均点以下の英語力だとアピールしていることになってしまいます。
微妙な印象を残すくらいなら、TOEIC以外で頑張ったことをアピールしたほうが、印象もよくなりますよ。
もし600点まで点数が届いていない人は、このあと紹介する参考書で勉強し、履歴書に自信を持って書けるように頑張りましょう!
強みとしてアピールするなら700点以上!
英語力をアピールするためには、 TOEICスコア700点以上は必要です。
英語を使う可能性が高い企業の場合、高い点数を求められます。
また、大手企業のなかには、TOEICの点数で足切りをおこなう企業もあります。
大手企業に挑戦したいと思っている人は、700点以上を目指してしっかり勉強しましょう!
就活でTOEICスコアをアピールするべき業界は?
履歴書には600点から書くべきとお伝えしましたが、業界別でTOEICスコアの基準に違いはあるのでしょうか?
あなたの志望している業界がTOEICスコアを有利に使えるのか、あまり重視していないのか、簡単にご紹介します!
TOEICスコアを有利に使える業界
TOEICスコアを有利に使えるのは、以下の業界です。
- 商社
- メーカー
- 物流業界
- 小売業界
- 旅行業界
- 航空業界
これらの業界は、仕事で英語を使う可能性が高い業界です。
商社やメーカー、物流業界、小売業界は企業間での英語のやりとりが必要になるので、ビジネス英語力が求められます。
商社だけでなく、メーカーや小売業界も、海外拠点との取引があれば英語力が必要です。
このように、グローバルな事業を展開している業界や、海外の方々と触れ合う機会のある業界は、 TOEICの高スコアを有利に使うことができます。
一方で、旅行業界や航空業界は、より実践的な英語力が求められます。これらの業界ではTOEICよりも、TOEFLの点数のほうが評価される可能性が高いです。
TOEICスコアがなくてもよい業界
TOEICスコアは、基本的に加点としての資格なので、なくてもよい企業もたくさんあります。
TOEICがあまり必要でないのは、主に以下の業界です。
- 官公庁、公社、団体
- ソフトウエア、IT業界
- マスコミ業界
これらの業界は、英語を使う業務が少ないので、重要視されていない場合が多いです。
また、海外に事業展開していない企業や、志望する職種で英語を使わない場合も、特にTOEICの点数は求められません。
これらの業界では、TOEICの高スコアを強みにするより、学生時代に他の分野で頑張ったことをアピールした方がよいかもしれませんね。
スコアを上げるためには?おすすめ参考書5選!
最後に、 TOEICの点数を上げるためのおすすめ参考書を5冊紹介いたします。
あなたが目標とする点数によって使うべき参考書が変わるので、今の自分に合う参考書はどれなのか、考えながら読んでみてください!
はじめて受けるTOEIC(R)L&Rテスト 全パート完全攻略
まずは、タイトルにもあるように、初めてTOEICを受ける人のための参考書を紹介します。
テストの構成や、各パートの対策が何もわからない人におすすめの1冊です。
攻略法として、600点突破を狙う場合と700点以上を狙う場合の2種類があるので、自分の目指すレベルの勉強法を選ぶことができます。
これからしっかり対策をとっていきたいという人は、まずはこの参考書でTOEICの形式に慣れていきましょう。
TOEIC L & Rテスト 文法問題 でる1000問
次は、とにかく量をこなして知識をつけたい人におすすめの参考書です。
対象は500点以上の人となっていますが、ボリュームが多い分、難易度もさまざまなので、700〜900点を目指す人でも十分やり込める内容となっています。
また、問題が動詞や前置詞など、品詞ごとに分類されているので、苦手な品詞の対策もできます。
3週間で攻略 TOEIC(R) L & Rテスト900点!
こちらは、TOEICスコア900点以上を目指す上級者におすすめの参考書です。
900点を狙った参考書なので、公式の参考書よりも少し難しい内容になっています。
そのため、「3週間で攻略」とは書いてありますが、3週間という期限にとらわれず、自分のペースで確実に知識をつけていくことをおすすめします。
また問題を解いたあとに、どのように復習すると効果的かという勉強方法も書かれているので、参考にしてみてください!
公式 TOEIC Listening & Reading 問題集
こちらは目標点数に限らず、試験までにやっておきたい参考書です。
TOEICテストを作成しているEST (Educational Testing Service)が作成している公式の参考書で、リスニングが本番と同じ音声で練習できるのもよい点ですね。
定期的に改訂版が出版されるので、最新版を選ぶようにしましょう。
TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ)
最後は、TOEIC対策の単語帳といえばこれ!といわれる定番の1冊です。
この単語帳は、TOEICに出る単語だけをフレーズで効率的に覚えられるというコンセプトで作られています。
特急シリーズは「銀のフレーズ」や「金のセンテンス」など、いろいろな種類があるので、自分のレベルにあったものを選びましょう。
迷ったらとりあえず、金のフレーズを買っておけば間違いはありませんよ。
まとめ:TOEIC対策してESに高スコアを記載しよう!
今回は、就活におけるTOEICの重要性や、おすすめの参考書をお伝えしました。
また、TOEICの高スコアが有利な業界とあまり重要視されていない業界も紹介しました。
とはいえ、英語ができて損はないので、もし就活で必要なさそうであってもテストを受けてみてもよいかもしれません。
最後に紹介した参考書は、目標点数別に5つ紹介したので、あなたの今のレベルに合わせて選んでみてくださいね。
TOEICは基本的に加点のための資格なので、うまくアピールして面接官の好印象を勝ち取りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。