【意外と難しい】面接のマナーを身に付けて他の就活生との差をつけよう

就活生
就活ではどのような服装が正しいのかイマイチわからない……

就活生
面接の日が近づいているけれど、マナーがわからなくて不安……

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

私も就活を始めた頃はマナーがわからず不安でした。そこで、今回は面接で重要になるマナーをご紹介します。近年ではオフライン面接とオンライン面接があるので、両方についてお伝えできればと思います。

マナーはできていて当たり前と思われがちですが、実際にマナーを守れている就活生はそれほど多くありません。

裏を返せば、マナーをしっかりと守ることで、面接官からも一目置かれた存在になれるということです。

谷川清健
今回お伝えするマナーを参考にして、他の就活生と差をつけましょう!

身だしなみのマナー

まず、お伝えするのは就活における身だしなみのマナーです。就活の面接は30分~1時間とそれほど長くはありません。短い時間であなたのよさをアピールするためにはしっかりと身だしなみを整えて第1印象をよくすることが重要です。

また、目から入ってくる情報と耳で入ってくる情報に矛盾がある場合、人間は目から入ってくる情報を信じます(メラビアンの法則)。そのため、身だしなみがだらしないと、どれだけ素敵なことを言っても信じてもらえなくなる可能性もあります。

男性と女性に分けて、身だしなみのマナーをお伝えしていくので、当てはまるほうを読んでもらえればと思います。

男性の場合

先に男性が気を付ける身だしなみのマナーを4つの観点からご紹介します。

男性が気を付けること
  • スーツ・シャツ
  • ネクタイ
  • 靴・靴下
  • 髪・髭

就活特有の身だしなみもあるので、しっかりと大切なポイントを押さえましょう。

スーツ・シャツ

まずは、スーツやシャツのポイントをご紹介します。スーツは黒や紺などの落ち着いた色で、ストライプなどが入っていない無地のものを選びましょう。

サイズが大きすぎたり、小さすぎたりするとカッコ悪く見えるので、店員の人にしっかりとサイズを合わせてもらうことが重要です。

そして、シャツは白色で無地のものが就活に向いています。手を伸ばしたときにスーツの袖からシャツの袖が少しだけはみ出すくらいが理想の長さです。

また、スーツとシャツにしわやほこりが付いていないか着るときにチェックする必要があります。せっかくサイズが合っていても、しわやほこりが目立ってしまうと、だらしない印象を与えてしまうからです。

現在ではしわができないシャツも販売されているので、アイロンやクリーニングの手間を省きたい人におすすめです。

ネクタイ

次にネクタイのポイントについてお伝えします。ネクタイは3つのポイントを意識して選んでください。

ポイント
  • ピンク、紫などの色を避ける
  • キャラクターがあるものを避ける
  • 大きな柄やブランドマークがあるものを避ける

面接はフォーマルな場所なので、ファッション業界や出版業界などの個性が見られる業界以外は、独特なものを選ばないようにしましょう。

おすすめの色を与えたい印象とともにお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。

与える印象
青・紺・グレー 落ち着いた印象。誠実性や堅実性をアピールしたいときにピッタリ。
情熱的な印象。熱意のある人柄をアピールするのにピッタリ。
黄色 明るい印象。社交性があることをアピールしたいときにピッタリ。
水色 さわやかな印象。若々しさや素直さをアピールするときにピッタリ。

また、結ぶ必要のないネクタイも売られています。楽なので気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

以下にむすび方に関するおすすめのサイトを載せておくので、気になる方はぜひ読んでみてください。

靴・靴下

次は靴と靴下を選ぶときに大切なポイントをご紹介します。

靴の色は黒にしましょう。淡い色や紐のない革靴は面接では履かないのがマナーです。

また、靴は定期的に磨いておく必要があります。髪型やスーツはきれいなのに靴が汚いと、内装はきれいなのにトイレが汚い飲食店のようなネガティブなギャップを与えてしまいます。

ブラシで磨くだけでもきれいになるので、面倒かもしれませんが怠ることなく磨いておきましょう。

靴下に関しても黒色のものを選ぶのがよいでしょう。また、以下のような靴下は避けたほうがよいです。

就活ではNGな靴下
  • くるぶしの見えるもの
  • 柄の入っているもの

ブランドのマークはワンポイントであれば構いませんが、恋人にもらったからなどの特別な理由がない限りは履かないのが無難です。

髪・髭

髪の毛は誠実さと清潔感を出すのに重要です。そのため黒色にすることをおすすめします。

さらに、清潔感を出すためのポイントをまとめたので、面接に臨む前は以下の点をチェックしてみてください。

ポイント
  • もみあげがぼさぼさでない
  • 前髪が眉にかかっていない
  • 襟足が襟についていない
  • 耳が髪で隠れていない
  • 寝ぐせがついていない
  • フケがついていない

面接前はワックスなどで髪型を整えると思いますが、塗りすぎると髪がベトベトになり、かえって不潔に見えるので注意が必要です。

そして、面接ではマスクを外すことも多いので、髭をしっかり剃って清潔感をだしましょう。

女性の場合

次に女性の身だしなみについてお伝えします。女性は次の4つの観点から身だしなみのポイントをご紹介します。

女性が気をつけること
  • スーツ・ブラウス
  • 靴・ストッキング
  • メイク

普段とは違う身だしなみをすることが多いので、ポイントを押さえて真面目な印象をあたえましょう。

スーツ・ブラウス

まず、スーツは黒や紺などの色で無地のものを選びましょう。サイズは大きすぎても小さすぎてもカッコ悪く見えてしまうので、しっかり採寸することが重要です。

スカートの丈は座っているときに膝が少し見え、立っているときに膝が少し隠れるくらいがちょうどよいとされています。

ブラウスは白色で無地のものがよく、サイズとしては袖が手首のあたりにくるものを選びましょう。スーツの袖から少しだけブラウス袖が見えるのがちょうどよい長さです。

スーツもブラウスもしわやほこりが目立つと、だらしない印象を与えてしまうので注意が必要です。近年では、しわのつきにくいブラウスもあるので試してみてはいかがでしょうか。

靴・ストッキング

就活における女性の靴はパンプスが基本です。黒色でヒールの高さが3~5㎝のものを選びましょう。ピンヒールやベタ底のものは就活に向いていません。

素材は革のものが適切です。過度な装飾があるものは避けましょう。

また、パンプスが汚れていると細かいところに気が回らない人だと思われてしまうので、2週間に1度くらいのペースで磨くことをおすすめします。

そして、女性はストッキングを履くのがマナーです。就活では黒色のストッキングはNGなので、ベージュのものを選んでくださいね。

ストッキングが伝線したまま面接に臨んでしまうと印象がよくないので、予備を持ち歩くことをおすすめします。

女性の髪に関しては以下のことをチェックして、面接に臨むとよいです。

ポイント
  • 眉が前髪で隠れていない
  • 耳が横の髪で隠れていない
  • 髪色がナチュラルである
  • お辞儀をしても崩れてこない

まず、前髪は眉にかからないように、ピンでとめるかヘアスプレーで固めましょう

ロングヘアの場合、うしろで髪の毛を束ねることで、耳が隠れたり、髪の毛が崩れたりするのを防ぐことができます。

ショートヘアの場合、髪を耳のうしろにかけることによって、耳が隠れるのを防げますが、どうしてもが崩れやすい髪型なので、ヘアスプレーをかけることをおすすめします。

髪色は黒色であれば間違いないと思いますが、もともと地毛がワントーン明るい方もいるので、ダークブラウンであれば問題ありません。その代わり、髪を束ねるゴムやヘアピンは黒色のものを使いましょう。

メイク

就活ではメイクにも注意しなければなりません。就活のメイクで重要なのはナチュラルで清潔感があることです。

就活メイクのポイントをパーツごとにまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

工程 ポイント
全体(下地) 首の色に近い色を選ぶと自然なメイクができる。仕上げにパウダーをかけると崩れにくくなる。
眉毛 ヘアカラーよりも1つ明るい色を使うのがおすすめ。形も不自然な形ではなく、より自然な山を作るように心がける。
頬(チーク) 発色させて健康的にみせる。ブルーベースの方はピンク、イエローベースの方はオレンジがおすすめ。
唇(リップ) 就活に濃い赤色は不向き。少しベージュの入ったピンクやオレンジが肌に馴染むのでおすすめ。
目元も強くしすぎないことが大切。ブラウンやベージュなどを使い穏やかな雰囲気を出すのがよい。

下記のサイトでより詳しいメイクのポイントをご紹介しているので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

男女ともに臭いに気をつける

そして、最後に男女共通のマナーをお伝えします。それは、臭いに気を付けるということです。具体的には以下の臭いがしないかチェックしましょう。

面接でNGなにおい
  • 香水のにおい
  • たばこのにおい
  • 防虫剤のにおい

まずは、香水のにおいです。香水の臭いは問題ないと思われがちですが、人によっては苦手な場合があります。そのため、就活で香水を付けてくるのはマナー違反です。

たばこのにおいにも注意しましょう。人を不快にするにおいであり、周囲に気を遣えない人に見られてしまいます。

さらに、仕方がない部分もありますが、箪笥やクローゼットにある防虫剤の独特なにおいもなるべく消してから面接に臨んでください。

人を不快にさせる可能性の高いにおいは、消しておくのが安全です。

オフライン面接でのマナー

身だしなみのマナーについてポイントを押さえることができたでしょうか。身だしなみの次は面接のマナーです。まずは、オフライン面接のマナーをご紹介していきます。

ご紹介するマナー
  • 受付のマナー
  • 入室のマナー
  • 面接時のマナー
  • 退室のマナー
  • その他のマナー

このような順番でマナーをお伝えするので、どのように動くかイメージしながら読んでみてください。できる方は実際に体を動かしてみるのもよいと思います。

受付のマナー

まずは受付のマナーです。企業によっては面接会場での態度だけではなく、道中の振舞いをみているところもあるので、しっかりとマナーを守りましょう。受付のマナーは次の3つがあります。

受付のマナー
  • 約束の時間の5~10分前に到着する
  • 挨拶、名前、目的をはっきり伝える
  • 待つときは他の人の邪魔にならないようにする

受付には面接を約束している5~10分前に到着するようにしましょう。もちろん遅刻はしてはいけませんが、早すぎるのも相手を焦らせてしまうので、マナーとしてはよくありません。10分よりも前に到着してしまった場合は、会社の近くのカフェなどで時間を潰しましょう。

また、受付では挨拶、名前、目的をはっきりと伝えてください。受付には毎日多くの人が来るので、これらを伝えないと受付の方を困惑させてしまいます。

受付を完了したら指示が出るまで、邪魔にならない場所で待機してください。近年では受付が機械の場合もありますが、そのときもご紹介した3つを慌てずおこなえば大丈夫です。

入室のマナー

受付を済ませ、面接会場に入るときもマナーがあります。入室のマナーは次の順番でおこなってください。

入室の順番

①ドアを3回ノックして入る

②ドアをしっかり閉めてから挨拶

③椅子は声がかかってから座る

入室のマナーができているかどうかで、第1印象が変わってくるのでしっかりとポイントを押さえましょう。

①ドアは3回ノックして入る

まず、部屋に入る前にドアを3回ノックしましょう。僕も勘違いしていたのですが、入室のノックは2回ではなく3回です。

2回は確認のノックであり、トイレなどで人が入っているか確認したり、催促したりするものなので、面接会場で2回ノックするのは失礼にあたります。

そして、ノックをしたからといって勝手に入ってはいけません。なかから「どうぞ」などの入室許可を知らせる合図が聞こえてから「失礼します」と言って入りましょう。

学生複数人で面接をする場合は、はじめに入室する人だけがノックをする必要があります。

②ドアをしっかり閉めてから挨拶

入室したらドアをしっかり閉めてから挨拶をしましょう。ドアを見ないで閉めると大ざっぱな印象を与えてしまうので、しっかりとドアの方向を見て閉めることが重要です。

閉める音の大きさにも注意しましょう。大きな音を出すと雑な人柄だと思われてしまいます。

ドアが閉まったのを確認したら、面接官に向かって礼をします。礼の角度は30度です。

礼をする前に「本日はよろしくお願いします」と言うとより丁寧な印象を与えることができます。

③椅子は声がかかってから座る

礼をしたあとは、椅子の横まで進みます。椅子の左側に立つのが基本ですが、椅子の右側に入口がある場合は、右側に立っても構いません。

そして、椅子に座るときも勝手に座るのではなく、面接官から「どうぞ」と言われてから座りましょう。「失礼します」と言ってから座るのがマナーです。

バッグは椅子の横に置くか、椅子に立てかけることで、面接中に倒れないようにしましょう。

座る姿勢に関してですが、男性はこぶしを膝の上に乗せ、女性は手の平を斜めに重ねて膝の上に乗せるのが理想の形です。また、男女関わらず、背もたれにかからないようにしなければなりません。

面接時のマナー

そして、そのまま面接が始まります。あまりにも面接のマナーが悪いと、不合格になる可能性が高くなります。そのため、最低限のマナーを押さえることが重要です。意識してほしいのは次の3つです。

ポイント
  • 相手の話を最後まで聞く
  • ラフすぎる言葉を使わない
  • 難しい言葉は極力使わない

具体例などを使って説明していくので、面接練習から意識してみてください。

面接官の話を最後まで聞く

まずは、相手の話を最後まで聞くことが大切です。面接ではよい答えを出そうと考えすぎるあまり、表面上は聞いているように見えても、実は最後まで聞いていないという状態になりがちです。

その結果、質問の意図を理解しないまま回答してしまい、Q&Aが噛み合わない事態が起きてしまいます。

Q&Aが噛み合わない人はコミュニケーション能力が低いと見られてしまうので、面接官の話は最後までしっかり聞くことが大切です。

また、決して面接官の話を遮って話さないようにしましょう。話を遮って話してしまうと、自分勝手な人だと思われてしまい、評価が下がるからです。

面接は緊張すると思いますが、落ち着いて面接官と対話しましょう。

ラフすぎる言葉を使わない

言葉遣いにも注意が必要です。敬語を少し間違ったからといって、不合格になることはありませんが、ラフな言葉はなるべく使わないように意識しましょう。

「卍」や「草」などのあからさまなもの使う方はいないと思いますが、「〇〇っすか」などの体育会系の部活動で使われている敬語や、普段何気なく使っている「マジ」「やばい」などは漏れてしまうことは多いにありえます。

面接の場でそのような言葉を使うと、生意気かつ不真面目な印象を与えてしまいます。

また、大学生に多いのが「〇〇になります」などアルバイト敬語(アルバイトでのみ通用する敬語)です。社会人のなかにはアルバイト敬語を嫌う人もいるので使わないのが無難です。

難しい言葉は極力使わない

ラフな言葉を話すのと同じぐらい、難しい言葉を話すのは危険です。

就活中に「タスク」や「コミットメント」などの横文字を多用する社会人を見かけることはありませんか。

社会人が使っているビジネス言葉はカッコよく見えるかもしれませんが、全ての社会人が使っているわけではありませんし、面接官に生意気な印象を与えてしまう可能性があります。

ただでさえ、言葉の定義が曖昧になりがちな就活において、知らない可能性があるビジネス用語を使うのは危険です。

また、面接官は学術やスポーツなどの専門的な用語を知らないと思って話すことが重要です。

私も野球の「バント」という言葉を知らない面接官に出会ってからは、必ず「バントはご存じですか」と聞いてから話をはじめていました。

普段使っている言葉が専門用語なのかわからない方は、いろんな人と面接練習をして、自分の言葉が1回で相手に伝わるかを確認してみましょう。

退室のマナー

そして、面接が終わっても気を抜いてはなりません。退室のマナーも見られているので、ポイントを押さえて完璧な面接にしましょう。

退室の順番

①立ってお礼をする

②ドアの前で再びお辞儀をする

③家につくまで気を抜かない

3つの細かい説明をしていくので、自分が退室するイメージをしながら読んでみてください。

①立ってお礼をする

面接が終わったら、まずは立ってお礼をしましょう。立つ位置は入室マナーと同じように左側が基本ですが、入口が右側にある場合は右側に立っても問題ありません。

そして、立ってからお礼をしましょう。45度くらいの礼をすると感謝の気持ちをよりわかりやすく伝えることができます。

また、このときに「お忙しいところ、面接をしていただきありがとうございました」などの言葉をつけるとより丁寧な印象を与えられます。

お礼をし、面接官からの反応をしっかり受けたあと、そのままドアに向かいましょう。

②ドアの前で再び礼をする

そして、ドアの前で面接官のほうへ振り返り、今度は30度の礼をしましょう。部屋を退出するときは「失礼します」と言うのがマナーです。

礼をやめたときにしっかりと面接官と笑顔で目を合わせると、爽やかな印象を残すことができます。

また、入室のときと同じようにドアはゆっくりと開けて、大きな音を鳴らさないことが重要です。

集団面接で、はじめに部屋を出るときは、全員が出るまでドアを開けておくと他の人も嬉しいですし、あなたの印象もよくなるのでしょう。

③最寄り駅につくまで気を抜かない

そして、面接会場から出たあとも気を抜いてはいけません。帰宅途中でだらしないところを面接してきた会社の社員に見られて、面接官に報告される可能性がゼロではないからです。

リクルートスーツを着ているので、一瞬で就活生だとわかります。社会人からすると、自分の会社の受けに来た学生かもしれないと思うのは自然でしょう。

そして、迷惑行為などを見ていた社会人が、面接官や人事にそのことを伝えた場合、どれだけあなたが面接でよい受け答えをしていても不合格になってしまいます。

そのため、面接が終わったあとも気を抜かず、いつも以上に態度やマナーに気を付けて帰宅しましょう。

その他のマナー

最後にその他のマナーについて5つご紹介します。

その他のマナー
  • マスクの着脱を確認する
  • コートは受付前に脱ぐ
  • 濡れた傘を面接の場に持ち込まない
  • 出された飲み物は飲み干す
  • 名刺は自分からみて左前に置く

細かくて面倒だと感じることもあると思いますが、細かい気配りができることで他の就活生と大きく差別化することができるので、ぜひ参考にしてみてください。

マスクの着脱を確認する

実は面接におけるマスクのマナーに絶対的な決まりはありません。

声をしっかり聞き取ったり、表情をしっかり見たりするためにマスクを外すことは多いのですが、感染予防の観点からマスクを着けたまま面接をすることもできます。

そのため、マスクを外したくないと思っている方は遠慮することなく、「感染予防のためにマスクをしたままでよいでしょうか」と確認してみましょう。

その代わりマスクを付けていると声が通りにくいので、いつもより大きい声ではっきりと話すことが重要です。

コートは受付前に脱ぐ

また、コートをどのように扱ったらよいかわからない方もいると思うので、コートのマナーもご紹介します。

まず、コートは受付の前に脱ぎ、片方の腕にかけましょう。そして、面接会場に到着したら、コートを畳んでバッグの上に置きます。隣に椅子があるときなどは、その椅子に置いてもよいか確認してから置きましょう。

勝手に置いたり、椅子の背もたれにかけたりするのはマナーとしてよくありません。そして、畳むときは、ほこりが落ちないように裏地が見えるようにするのがマナーです。

コートを再び着るのも会社を出てからにしましょう。コートのマナーは、社会人になっても使う場面が多いので、今のうちに覚えておくのがおすすめです。

濡れた傘を面接の場に持ち込まない

そして、実は傘にもマナーがあります。濡れた傘を会社に持ち込まないということです。濡れた傘を持ち込んでしまうと床が汚れてしまいますし、床が濡れて転ぶ危険性が生まれてしまうからです。

濡れた傘を面接の場に持ち込まないために次のような方法があります。

・傘立てがある場合は使用する

・傘用のビニール袋を使う

・タオルを持参し傘を拭く

多くの会社には傘立てがあるので、使わせてもらいましょう。傘立てを使うときには、なくならないように目印を付けるなどの工夫をしておく必要があります。

また、近年では傘用のビニール袋を置いてある会社もあるので、それを使用しましょう。万が一、傘立てもビニール袋もない場合は、タオルで傘を拭いてから会社のなかに入る必要があります。

また、折り畳み傘であれば、専用の袋が付いているのでそれを使うのもよいと思います。

出された飲み物は飲み干すようにする

面接前に飲み物を出されることがたまにあります。私も何回か経験しました。このときに大切なのは出された飲み物を飲み干すということです。

もちろん、飲み物を飲み干さなかっただけで面接に落ちるということはありません。しかし、せっかく入れてもらったお茶を飲まないのも失礼ですし、残しても捨てる手間をとらせるので、飲み干したほうがよいでしょう。

面接官に進められたときや、面接官が飲んでいるときが飲むタイミングとして最適です。もし、なかなか飲むタイミングがなかった場合は、面接終了後に飲んでから帰るのがよいと思います。

音を立てずに飲むのがマナーなので、その点も注意が必要です。

名刺は自分からみて左前に置く

最後に面接官から名刺をもらったときのマナーをお伝えします。面接ではまれに面接官から名刺をもらうときがあります。

自分にも名刺があるときは名刺を交換すればよいですが、名刺がなくても評価が落ちることはないので慌てず対応しましょう。

もらった名刺はしまうのではなく、自分からみて左前に置きましょう。名刺を正しく取り扱うことのできる就活生は意外と少ないです。両手で丁寧に受け取って、テーブルの左前に置いておく、これだけ覚えておけば、「マナーを知っている学生」という印象を持ってもらうことができます。

また、左前に置いておくことで、たとえ面接中に面接官の名前を忘れてしまっても確認することができるので一石二鳥です。

オンライン面接での意識するべきマナー

コロナの影響で、オンライン面接が増えましたよね。そこで、オフライン面接だけではなく、オンライン面接で気を付けるべき5つのマナーをご紹介します。

オンライン面接でのマナー
  • 5分前には入室しておく
  • 背景はできるだけシンプルにする
  • 雑音のはいらない環境でおこなう
  • 対面よりも大きなリアクションをする
  • 面接官から先に退出してもらうのが基本

これから紹介することを取り入れることで、グッと印象がよくなります。

5分前には入室しておく

まず、ZOOMやGoogleMeetなどのオンラインツールには5分前に入室しておきましょう。

オンライン面接では受付などが必要でないためギリギリまで準備をする方もいますが、余裕をもって入室しないと、電波状況が悪かったときに面接に遅れてしまう可能性があります。

とはいえ、10分前など早すぎるのもよくありません。面接がオンラインになり、面接官も連続で面接をしていることがあります。

そのため、まだ1つ前の学生と面接をしているのに入室通知が届き、面接官に気を遣わせることになってしまうのです。実際、私も早く入室しすぎて面接官に「もう少し待ってくださいね」と言わせてしまったことがあります。

入室は5分前がちょうどよいので、意識してみてください。

背景はできるだけシンプルにする

オンライン面接では背景にも迷いますよね。特別な理由がない限り、背景には家の壁以外が映らないようにするのがおすすめです。

背景に服や家具などが映ってしまうと、どうしても生活感を感じてしまうからです。面接というフォーマルな場所でその背景はふさわしくないでしょう。

また、バーチャル背景も避けたほうがよいです。バーチャル背景は体の一部が消えてしまいますし、部屋を隠していると感じる面接官もいるからです。

アイスブレイクや自分のアピールのために、あえて背景に何か気になるものを置くのも悪くはないですが、全ての面接官に刺さるわけでないので壁以外映らないシンプルな背景にしておくのが無難でしょう。

雑音の入らない環境でおこなう

オンライン面接では音にも気を付ける必要があります。具体的に次のような音が入らないように注意しましょう。

・車の音

・工事の音

・携帯の通知音

・家族の生活音や声

車や工事の音などで、面接官と対話ができなくなることがないように最大限注意しましょう。どうしようもない場合は面接の冒頭で車や工事の音がなることを断っておくと親切です。

携帯の通知音に関しては、鳴ってしまうと常識がないと思われる危険性があるので鳴らないように設定しておいてください。

そして、実家で面接を受ける方は家族に面接があることを伝えておくようにしましょう。私の友人は面接中に「ご飯だよ~」と声がかかってしまい面接官と気まずい雰囲気になったそうです。

それ自体が原因で落ちることはありませんが、間違いなく心が乱れるので、気を付ける必要があります。

対面よりも大きなリアクションをする

オンライン面接ではオフライン面接よりも1.5倍くらい大きなリアクションを意識する必要があります。

オンラインでの会話はオフラインと比べて、音が聞き取りづらく、目から取り入れられる情報も少ないからです。

いつもどおりのリアクションをしていると、面接官から無愛想な人柄だと思われてしまい、あなたの魅力が100%伝わらない場合があるので、リアクションはいつもより少しだけ大きくすることを心がけましょう。

自分がどのように見えているか気になる方は、自分が面接をしている姿を録画して、確認するのがおすすめです。

面接官から先に退出してもらうのが基本

オンラインツールを使っているときに、どちらが先に退出するかわからなくなり、少し気まずくなる経験をしたことはありませんか。

面接では面接官から先に退出してもらうのが基本です。そのため、面接が終了したからといって、すぐに退出しないようにしましょう。

まれに面接官がそのまま次の学生との面接の予定が入っていたり、学生が迷わないようにしたりするために、「先に退出してください」と言われる場合があります。

そのときは「失礼します」と言って退出してもよいです。何の指示もないのに、先に抜けてはいけないということだけ念頭に置いておきましょう。

まとめ:面接のマナーを身に付けて他の就活生と差を付けよう

今回は面接のマナーについてご紹介しました。マナーと聞くと細かいイメージがあって、できるか不安になりますよね。

しかし、今回紹介したことを意識してもらえれば、きっと面接官からの印象もよくなります。

今回紹介したものを1つずつ覚えるのが難しいという方は、特に重要な6つのマナーを守るようにしましょう。

ポイント
  • ドアは3回ノックしてから入る
  • 椅子は声がかかってから座る
  • ラフな言葉は使わない
  • 難しすぎる言葉は極力使わない
  • 最寄り駅に着くまで気を抜かない
  • コートは受付前に脱ぐ

冒頭でもお伝えしたように、マナーは誰でもできるものだけれど、完璧にできている人はほとんどいません。

そのため、1つ1つのマナーを丁寧におこなえば、それだけで他の就活生に差をつけることができます。

谷川清健
ぜひ、ご紹介した面接のマナーを身に付けて、納得できる内定を手に入れましょう。
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