就職活動において、面接の合否は内定に直結するので、とても重要なものですよね。
しかし一般的に、面接の結果が出るのは1週間後とされています。
そのため、もっと早く合否を知りたいのに!と思っている就活生の方も多いはず。
私も就活生のときは、ただ時間が過ぎるのを待って、「早く結果が出てほしいな」と願うばかりでした。
しかし、社会人になり、人事を担当してわかったことが1つあります。
それは、面接の結果は面接中にほとんど決まっているということ。
話し合いはもちろんするのですが、面接官のなかで答えはほぼ確定しています。
そのため面接中も、わかるかわからないかのレベルで合否のサインを出しているのです。
今回は、その採用・不採用のサインについて詳しく解説いたします。
最後には、不採用のサインをもらわないようにするための面接のポイントも紹介するので、これから面接を受ける方はぜひ参考にしてくださいね。
注意して!面接官が出す不採用のサイン15選
ではさっそく、面接官が出す不採用のサインを順番に紹介していきます。
リストのように簡単な説明とともに紹介しますので、面接中に以下のようなサインがなかったかチェックしてみてくださいね。
面接時間が極端に短い
面接官は、新卒採用の時期に、1日数十人と面接をすることになります。
そのため、面接中の受け答えで不採用だと決まってしまった人に対しては、面接を早く切り上げて、他の就活生へ時間をあてるという可能性が高いでしょう。
簡潔な面接をルールとしている会社もあるので一概には言えませんが、あまりに短い場合には、不採用のサインかもと思ったほうがよいかもしれません。
対応が冷たい
人事という仕事なので、もちろん丁寧に対応する人がほとんどですが、人事も人間なので、少なからず態度に出てしまう人もいます。
受け答えや面接後の態度が少し冷たいなと思ったら、もしかしたら不合格のサインかもしれません。
定型文の質問しかしてこない
面接の定型文の質問といえば、
- 自己紹介
- 志望動機
- 自己PR
これらがあげられますよね。
実際の面接では、おそらくこれらに加えて、企業で独自に聞いている質問があると思います。
しかし、たまにこの定型文のみで面接が終わってしまう場合があります。
この場合は、より深く聞く必要がないと判断されている可能性が高いです。
回答へのリアクションが薄い
多くの人と面接していると、興味を引かれる話をされたらリアクションが大きくなり、就活生がよく言うエピソードだとリアクションが薄くなってしまうもの。
もともとリアクションが薄い人だった場合もありますが、あからさまに興味のなさそうなリアクションは要注意です!
回答へマイナスの反応をしてくる
あまりないかもしれませんが、リアクションが薄いを通り越して、マイナスのリアクションをされる場合もあります。
たとえば、
のように、回答へのダメ出しをする面接官もいます。
次の選考のためのアドバイスという名目なら、まだ合格の可能性はありますが、何もなしにダメ出しをされたら、もしかしたら不合格のサインかもと思ったほうがよいかもしれません。
回答を深掘りする質問をしてこない
これも興味の有無に関わるのですが、学生の回答に対してもっと知りたいと思ったら、もちろん追加で質問をしますよね。
それに対して、回答を深掘りする質問がないのは、あまり興味を持たれていないサインです。
もしかすると、面接官が聞きたかった答えとずれてしまっている場合もあるので、質問の意図に沿っているかも考えてみてくださいね。
「向いていない」と言われる
面接中に
とはっきり言われる場合があります。
ここまで直接言われるとへこたれてしまいますが、このような局面でどのような反応を示すのかを判断されているかもしれません。
動揺しても、態度には出さないように心がけましょう。
面接官と目が合わない
これは人事としての対応の問題にもなりますが、目が合わない場合は不採用の可能性が高いです。
あなたも興味のある話のときは、相手の目を見て話を聞きますよね。
目を見て話を聞いてくれなくなったタイミングがあるなら、そこで不採用だと見切りをつけられてしまった可能性があります。
仕事に関係ない話をたくさんしてくる
面接官と話が盛り上がったのになぜか落ちていたという経験、あなたも一度はあるのではないでしょうか?
仕事以外のプライベートで共通の趣味があると、面接の場だとしても、つい盛り上がってしまいますよね。
しかし、仕事に関係のない話が面接の大半を閉めた場合、あまり印象はよくないと思ったほうがよいでしょう。
もし話がプライベート寄りになっていたら、自分自身で軌道修正するのもよいかもしれませんね。
メモを取っていない
面接官は学生の回答から合否を判断するため、基本的にはメモを取りながら話を聞きます。
なぜなら、その回答のメモをもとに、多くの学生からどの学生を採用するかを話し合うためです。
しかし、面接の途中で不採用と決まってしまった場合、今後話し合う必要もないので、メモをとる必要はなくなります。
ただし、役員面接や社長面接などは別です。
その人だけで判断ができる面接はメモをとる必要はないので、落ち込まなくても大丈夫ですよ。
入社するメリットを伝えてこない
自社の紹介や、会社に入るメリットを面接中に伝えてこない場合は、不採用の可能性が高いです。
面接の時点で不採用の可能性が高い人に対して、わざわざ入社後のキラキラとした未来を見せる必要もないですよね。
会社の事業の説明なども含めて、会社の説明が一切ない場合は要注意です。
逆質問にちゃんと答えてもらえない
面接の最後に、就活生から面接官に質問できる機会として「逆質問」があります。
逆質問は、就活生にとっては最後のアピールチャンスでもあり、企業にとっても、自社の魅力を伝えるための大切な機会です。
そんな逆質問に対して、ちゃんと回答をしないということは、もう自社の魅力をアピールする意味がないと思われている可能性が高いでしょう。
そもそも逆質問をさせてもらえない
そもそも逆質問の機会がない場合もあります。
先ほどもお伝えしましたが、逆質問は自社の魅力を伝えるための大切な機会です。
その機会を形式的にも設けないのは、不採用のサインと考えたほうがよいでしょう。
もし逆質問の機会がなかったとしても、どうしてもアピールしたい会社であれば、自ら「1点質問よろしいでしょうか?」と聞いてみるのもよいかもしれませんね。
面接の最初と最後で態度が違う
なにかの質問の回答によって、その会社が求めている人物像とずれてしまったり、1つの態度から不採用と判断されてしまったり。
このような理由から、あるタイミングで面接官の態度が冷たくなった場合は、不採用の可能性が高いでしょう。
今後の選考の案内がない
面接終わりに選考フローの説明がない場合、不採用の可能性が高いです。
面接の時点で次の選考に進んでほしいと思っていたら、自然と次選考の説明に入りますよね。
面接の時点では次の説明をしないと決めている会社もあるので、確実にとは言えませんが、可能性は高いでしょう。
これをされたらうれしい!面接合格の確率が高いサイン10選
不採用のサインばかり見て、少し気分が落ちてしまっている方も多いのではないでしょうか?
しかし、不採用のサインがあるということは、もちろん合格のサインもあります。
ここでは、これを面接中にされたらうれしい!という合格のサインを紹介します!
回答を深掘りする質問をされる
志望動機や自己PRに対して、詳しく深掘りをする質問が来た場合、あなたへの興味が高まっていると考えてよいでしょう。
質問が多ければ多いほど、あなたに興味があるということです。
質問の回答を間違えなければ、採用される可能性も高まりますよ。
回答へのリアクションがよい
回答に対して、頷いてくれたり笑ってくれたりと、積極的にリアクションをしてくれたら合格の可能性が高いです。
興味関心がないと共感まではつながらないので、あなたのエピソードに少なからず興味を持ってくれているということになります。
自分に興味を持ってもらえることが合格の第一歩なので、リアクションがよいことは前向きにとらえてもよいでしょう。
入社後の話をしてくる
面接のときに、具体的にどのような仕事をやってもらいたいかなど、入社後の話をされる場合があります。
わざわざ入社後の話をするということは、面接官からすると「あなたと一緒に働きたい」というサインなのです。
そのため、入社後や今後のスケジュールについての話をされたときは、合格の確率が高いと思ってよいでしょう。
最後まで目をみて話を聞いてくれる
不合格のサインのところで、「目を見ないのは興味がなくなってしまったから」という話をしましたよね。
その逆で、最後まで目を見て回答を聞いてくれるということは、あなたに興味があるということ。
面接官が目を見てくれるなら、あなたもしっかり相手の目を見てコミュニケーションをとるようにしてください。
目をみることであなたの熱意がより伝わりやすくなりますよ。
メモをたくさん取っている
メモを取るのは、あなたに興味を持ったうえで、合格させるか迷い、合否を他の社員と話し合う必要があると判断したからです。
あなたのエピソードのなかでも、特に志望動機のような今後の仕事に関わる回答のときにメモをたくさん取っていると、採用のサインといえるでしょう。
他の企業の選考状況を詳しく聞いてくる
面接中に
という質問をされることがあります。
これは、あなたが他の企業に取られてしまう可能性があるのかを確かめているのです。
同じように選考に進んでいる企業があればあるほど、他社と差をつけるために、内定のタイミングが重要になってきます。
面接の質問のなかに組み込まれている場合もありますが、この質問がきたら好印象を抱かれていると思っても大丈夫ですよ。
面接官のプライベートな話を適度にしてくれる
これは「適度に」というところがポイントです!
プライベートな話ばかりだと不採用のサインかもとお伝えしましたが、この適度とは、仕事の話を基本として、少しプライベートも話してくれる程度だと思ってください。
面接中にもプライベートの話をしてくれるのは、少なからず打ち解けられたということです。
完全に採用のサインではないとしても、好印象は抱いてくれているはずですよ。
「向いている」「社風に合う」などと言われる
面接官から素直に
などのような言葉を言われたら、採用のサインです。
採用の可能性が低い人には、社交辞令としてもこのようなことは言いません。
面接中にこれを言われたら、心のなかでガッツポーズをして、それ以降の質問も自信を持って回答しましょうね!
同じくらいのペースで返事をしてくれる
面接は、もちろん採用する企業と採用してもらう学生という立場の違いはあれど、一対一の会話です。
そのため、企業と学生の会話量やペースは同じであればあるほどよいでしょう。
どちらかが話しすぎると、よい面接とはいえません。
面接官との会話がしっかりできたと思える面接なら、採用の可能性が高いですよ。
次回の選考に向けてアドバイスをくれる
たまに面接の最後に
などと、次選考へのアドバイスをくれることがあります。
一見、今回の面接への指摘のように感じてしまいますが、次選考も合格するためのアドバイスなので、好印象と思ってよいでしょう。
次の選考の日程調整をする
稀にですが、その場で次の選考の日程候補を聞かれることがあります。言わずもがな、これは合格のサインと思ってよいでしょう。
しかし、その場で日程調整までする企業はほとんどないので、レアケースだと思っておいてくださいね。
好印象を狙おう!面接で差がつく5つのポイント
最後に、面接で他の就活生と差をつけるための5つのポイントを紹介します。
以下のポイントを押さえて面接に挑めば、きっと合格のサインをもらえるはず!
ぜひ参考にしてみてくださいね。
面接での礼儀・マナーを調べて、身につけておく
就職活動の面接では、
- 受付でどのようにあいさつをするか
- どのように入室をするか
- 面接を始める前にどうすべきか
このように、知っていそうで意外と知らないマナーがたくさんあります。
これらをしっかりマスターしておくことで、就活生のうちからビジネスマナーを身につけていることをアピールできるでしょう。
詳しく知りたい方は、こちらをチェック!
面接で使う敬語をマスターしておく
面接ではマナーと同じくらい、敬語も大切です。
面接で間違えやすい敬語といえば、「御社」「弊社」「貴社」などの企業の呼び方ですよね。
また、「伺わせていただきます」のような二重敬語も使いがち。
それだけで面接に落ちるわけではないですが、他の就活生と差をつけるには大切なポイントになります。
こちらの記事をチェックして、敬語をマスターしましょう!
自己紹介は1分でおこなう
就活において自己紹介を簡潔に1分で話すことは大切です。
自分のことを1分間で話すには、簡潔に話す力や、わかりやすい構成を作る力が必要になります。
事前にどのような要素を話すか構成を考えて、KWだけでも頭に入れておきましょう。
こちらの記事で例文も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
質問には簡潔に答える
面接の質問に対しては、なるべく簡潔に答えましょう。
面接で大切なのは、あなたの魅力が面接官に伝わることです。そのためには、論理的にわかりやすく話すことが不可欠になります。
質問に対しては結論から話して、簡潔に答えることを心がけましょうね。
逆質問をしっかり準備する
面接の最後の逆質問もしっかり準備しましょう。
逆質問は、選考の段階によっても聞く内容を変えたほうが無難です。
準備をせずに
と言ってしまわないように、2〜3個は必ず用意をしておきましょうね。
こちらの記事で例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ:不採用のサインに気がついても、焦らず回答しよう!
今回は、面接における採用・不採用のサインについて解説しました。
たくさんの不採用のサインを紹介しましたが、面接官がそのサインをしていたからといって、確実に不採用になるわけではありません。
これは、採用のサインでも同じです。
大切なのは、これらのサインに気が付いても、あなた自身のペースを崩さないこと。あなたの魅力を精一杯伝えられるように、いつも通りを心がけてください。
あなたの就活がうまくいくことを祈っています。