本を使って自己分析をしようと思うけど、どの本を選べばよいかわからない...。
あなたもこのような悩みを抱えていませんか。
本屋にはたくさんの自己分析本があるけれど、一冊1000円程度するので、たくさんは買えませんよね。
そこで、今回はそのような悩みを持つ方のために、自己分析本をご紹介していきます。
具体的には、次の5つのことをお伝えします。
- 自己分析の目的
- 自己分析に本を使うことをおすすめする理由
- 自己分析本の選び方
- おすすめの自己分析本6選
- おすすめの自己分析活用法
この記事を読めば、自分に合った自己分析本を知り、自己分析を一歩前に進められるので、ぜひ自己分析本を選ぶときの参考にしてみてください!
自己分析の目的とは?
自己分析本の選び方を紹介する前に自己分析の目的をお話しします。自己分析の目的を知らないと、無駄に時間を使ってしまう可能性があるので、まずは自己分析の目的をしっかり理解しましょう。
自己分析の目的は次の2つです。
- 自分の特性(強み・価値観)に合った職種・企業を選ぶため
- 自分の特性(強み・価値観)を人に伝えられるようになるため
それでは1つずつ詳しく解説していきます!
自分の特性(強み・価値観)に合った職種・企業を選ぶため
日本には、約1.7万もの職種(営業職、企画職など)と約421万の企業が存在します。それらの職種・企業にはそれぞれ違った特徴があるので、人によって合うものと合わないものが出てきます。
例えば、営業職であれば、コミュニケーションが得意な人が合っていたり、ベンチャー企業であれば、成長意欲の高い人が合っていたりします。
できれば、自分の特性に合った職種や企業で働きたいですよね。そのためにはまず、自分の特性を知らなければなりません。だから、自己分析をおこなうのです。
自分の特性(強み・価値観)を人に伝えられるようになるため
もし、自分に合う職種や企業を選べたとしても、その企業に入れなかったら意味がないですよね。
自分が選んだ職種に就いたり、企業に入ったりするためには、なぜ自分がその職種や企業に合っているのかを、正確に伝える必要があります。
そのため、自己分析によって自分の特性をしっかり言語化し、相手に伝えられるように練習しなければなりません。
自己分析に本を使うことをおすすめする理由
前章で、自己分析の目的を述べました。次に、さまざまな自己分析方法があるなかで、本を使うことをおすすめする理由をお話しします。
自己分析に本がおすすめな理由は次の2つです。
- キャリアの専門家が書いているので、信憑性が高い
- 自己分析の仕方が丁寧に書かれていて、初心者でも自己分析しやすい
1つ目はキャリアの専門家が書いており、信憑性が高いからです。キャリアの専門家が長年の経験から考えた自己分析の方法は、素人が作ったものより信頼できますよね。
自己流でなんとなく自己分析するよりも、キャリアの専門家が作った本を買って自己分析したほうが、より正確に分析することができます。
2つ目は自己分析の方法が丁寧に書かれていて、初心者でも自己分析しやすいからです。自己分析シートは軽い説明しか書かれておらず、どのように使ってよいかイマイチわからないことが多々あります。
一方、本は自己分析をしたことのない人のために、丁寧に書かれています。そのため、就職活動をはじめたばかりで、自己分析の方法が分からない方には最適です。
以上のように自己分析に本を使うことには、他の自己分析方法にはないメリットがあります。
自己分析本の選び方
自己分析に本を使うメリットをご紹介したところで、次に本の選び方をお話しします。自己分析本を選ぶときは、自分にあったやり方ができることもの探すことが重要です。なぜなら、自己分析本は下記の3つの種類に分かれるからです。
- ワークシート型
- 読書型
- 診断型
これからその3つの種類について詳細を述べていくので、自分にはどれが合うかを考えながら読んでみてください。
ワークシート型
ワークシート型は、本自体がワークシートになっていて、記載されている自己分析の方法をそのまま本に書き込むことができます。
作業をする感覚に近いので、読書が苦手な方や手を動かすことが好きな方にピッタリです!
ただ、紙の材質によっては、書き込みにくい場合もあるので注意して選ぶ必要があります。
読書型
読書型は、ビジネス書ぐらいの文字数があり、とても丁寧に自己分析の重要性やワークの仕方が書かれているので、ノートやパソコンを用いてワークをすることが可能です。
ただ、最初にも述べたようにある程度の文字数があるので、読書が苦手な方には向いていないと思います。
裏を返すと、読書が好きな方は楽しみながら自己分析ができるので、とてもおすすめです!
診断型
診断型はその名の通り、いくつかの質問に答えて自分の特性(強みや価値観)を知るものです。
最近では、本にシリアルナンバーが付いており、スマートフォンで診断することもできます。
お手軽な自己分析方法で、さらに、主観を持ち込まずにできるのがよい点です。ただ、自分の特性(強み・価値観)を伝えられるようにはなりません。
そのため、診断型は自分の特徴を知る手がかりとして使うのが最適でしょう。ワークシート型や読書型でおこなったワークの結果と比べたときにより力を発揮します。
【特徴別】おすすめの自己分析本6選
自己分析本の選び方をご紹介したところで、具体的におすすめの本をご紹介していきます。やり方別に分けているので、ぜひ自分に合うと思うものを読んでください!
ワークシート型
まず、ワークシート型の自己分析本についてご紹介します。
受かる!自己分析シート
『受かる!自己分析シート』はAmazonのランキング(自己分析部門)で毎年5位以内には確実に入っている人気商品です。
内容としては、大きく分けて自己分析、他己分析、企業研究の3つの段階を、41枚ものワークシートを使いながらおこなっていくものになっています。
また、ワークシートの横には記入例が書かれており、それを参考にしながら自己分析を進めていくことができます。
そのため、この本さえ完璧に仕上げれば、自己分析はほとんどできあがると言っても過言ではありません。
ただ、41枚ものワークシートがあるので、全てのワークをしようとすると時間がかかります。
本気で自己分析をしようと考えている方におすすめの本です!
絶対内定2023 自己分析とキャリアデザインの描き方
皆さんも『絶対内定』というタイトルを聞いたことがあるのでなはいでしょうか?
『絶対内定』シリーズはAmazonの「転職よみもの」「就職活動ガイド」で1位に輝き、さらに、13年連続で大学生協ランキング1位になっている就職・転職部門のベストセラーです。
シリーズ全体として、語りかけてくるような文章が特徴的で、読んでいるうちにどんどんのめり込んでいくような感覚になります。
そのような絶対内定シリーズのなかで自己分析に特化したものが、『絶対内定2023 自己分析とキャリアデザインの描き方』です。
内容として、前半は、「なぜ就職活動をするのか」や「自己分析はなぜ重要なのか」が書かれており、少し読書型になっています。そして、後半にかけて自己分析の方法が書かれ、そのなかにワークシートも出てきます。
ワークシートがあるので、ワークシート型に入れましたが、読書型とワークシート型の両方の特徴をあわせもった本です。
自己分析本のなかでも王道なので、絶対に本選びを間違えたくないという方はこの本を選ぶのがよいと思います。
読書型
次に読書型の自己分析本をご紹介します。
メモの魔力
「メモの魔力」は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長の前田裕二さんの著書です。
前田さんは、新進気鋭の経営者であると同時に、就活生時代には一晩中友人と模擬面接をおこなうほどの就活マニアでした。
本の前半は自己分析には関係のないビジネスにおけるメモのノウハウが、後半にはメモを活用した自己分析の方法が書かれています。
また、本の最後には自己分析で使える1000問の質問が用意されています。もちろん、1000問の質問に答えるのには時間と気力が必要ですが、全問できなくてもやる意味は十分にあります。
本を読むのが得意な方や、自分一人ではなかなか自己分析が進まない人におすすめの本です。
世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方
『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』は聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。中田敦彦さんのYouTubeで紹介されたことでも有名な本です。
Amazonのキャリアデザインの資格・就職部門では、第2位に輝いており、10万部売ればベストセラーと言われているなかで、約20万部を売り上げる大人気自己分析本です。
「すきなこと」「得意なこと」「大切なこと」の3つの観点から、自分のやりたいことを見つけていく本で、読書と同時にワークができるようになっています。
就職活動でよく聞く、やりたいことがないという悩みを抱えている方におすすめの自己分析本です!
診断型
そして、最後に診断型の自己分析本をご紹介します!
さあ、自分の強みに目覚めよう
「さあ、自分の強みに目覚めよう」は、累計100万部売れている大ベストセラーです。世界で2400万人がおこなったストレングスファインダーという診断で明らかになった強みの解説が書かれています。
本の中には無料でストレングスファインダーを受けられるシリアルコードが入っているので、購入してすぐ診断を受けることができます。
177問の質問に答えなければならないので、診断自体は30分~40分くらいかかりますが、これまでご紹介してきたワークシート型や読書方ほどの時間はかかりません。
もちろん、面接などで強みの根拠として使うことはできませんが、自分の強みを探す手がかりとしては効果的でしょう。
「自分史で強みを出してみたけど、本当にこの強みで合っているのか知りたい」「強みを探す手がかりが欲しい」と思っている方におすすめの本です。
9つの性格
「9つの性格」は、人間は9種類に分けられるというエニアグラムの考え方に基づいて、自分がどんなタイプかを診断し、その特性を知れる本です。
エニアグラムは人の強みを見つけだすストレングスファインダーとは少し異なり、その人の性格や行動特性などの価値観に近い部分を知ることができます。
エニアグラムは90問の質問に答えることによって、性格を判断します。ストレングスファインダーが177問なので、約半分の時間で自分の性格を知れるのもよい点でしょう。
これもまた、自分の特性を説明する根拠には使えませんが、自分の特性を理解する手がかりとして使うのにはピッタリでしょう。
「自分が行動するときの判断基準って何か知りたい」「自分の性格が9つのうちのどれか知りたい」と思う方にはおすすめの本です。
おすすめ自己分析本の活用法!
おすすめの自己分析本をご紹介したところで、最後に自己分析本をより有効活用するための方法をご紹介します!
自己分析をアウトプットする
1つ目は「自己分析をアウトプットする」ことです。理由は次の2つです。
- 自分の特性(強み・価値観)を人に伝える練習になるから
- 自己分析の内容に客観的な意見をもらえるから
まず、自分の特性(強み・価値観)を人に伝える練習ができます。はじめに述べたように自己分析の目的として「自分の特性(強み・価値観)を人に伝えられるようになる」ことがあります。
アウトプットすることで、どのように話せば相手に伝わるかを論理的に考えるようになります。その結果、自分の特性(強みや価値観)を伝える力が上がるのです。
また、自己分析の結果に客観的な意見をもらえます。強みや価値観は、自分にとっては当たり前のことなので、見逃す可能性が高く、どうしても1人での自己分析には限界があります。
そのため、自己分析の内容を聞いてもらい、「それができるのって、〇〇さんの強みだよね」や「その考え方って〇〇さん特有のものだと思う」などと言ってもらうことによって、自分だけでは気が付けない強みや価値観を知ることができます。
以上のことから、本で自己分析をおこなったあとは、人にその内容をアウトプットするのがおすすめです。
本でおこなった自己分析を更新し続ける
2つ目は、「本でおこなった自己分析を更新し続ける」ことです。その理由は次の2つです。
- 忘れていた過去を思いだすことがあるから
- 自分の価値観が変化することがあるから
1つ目は「就職活動をするなかで、忘れていた過去を思いだすことがあるから」です。就職活動では、面談や面接など、自分自身の話をする機会がたくさんあります。
そのため、ふとした瞬間に今まで忘れていたけれど、自分の価値観や強みを形成する重要な出来事を思いだすことがあります。そのたびに既におこなった自己分析にそれを追加してください。
体験を追加していくことによって、既に明らかになっていた強みや価値観の根拠がより強いものになりますし、もしかすると新たな強みや価値観を発見することができるかもしれません。
2つ目は「就職活動をするなかで、価値観が変化することがあるから」です。就職活動では、さまざまな社会人の話を聞きます。
その中で、今まで自分が見えていなかった考え方や価値観に触れ、自身の価値観が変化することがあります。
もちろん、幼少期から約20年間で培ってきた価値観の全てが変わるわけではありませんが、多少なりとも価値観は変化しますし、実際にそのような学生も多くいます。
価値観に少しでも変化があったと思ったときには、既におこなった自己分析を更新してください。職種や企業を選ぶときの重要な判断材料になります。
まとめ:様々なタイプの本を使って、自己分析を深めよう!
今回は自己分析本の選び方とおすすめの自己分析本をご紹介しました!
たくさんの自己分析本があって、どれを選べばよいか悩みますよね。しかし、今回ご紹介した次の3つの特徴から自分の合うものを選べば、自己分析本で失敗することはありません。
- ワークシート型
- 読書型
- 診断型
さらに、特徴別におすすめの自己分析本をご紹介したので、気になるものがあれば、ぜひ使ってみてください。
自己分析、そして就職活動がうまくいくことを願っています!