自分に合った企業に出会い、内定を獲得していくためには、さまざまな業界や職種について知っておかなければなりません。
しかし、就職活動を始めたばかりのあなたは、
「たくさんの業界があってよくわからない」
「どのような業界があるのかまず知りたい!
「そもそも、業界と職種って何が違うの?」
という悩みを抱えているのではないでしょうか。
これから業界研究をおこなっていくためにも、まずは業界について知っておきましょう。
また、合同説明会に参加する前に多くの業界について知っておけば、一度の合同説明会でもより多くの情報を集めることができるでしょう。
今回の記事では、
「そもそも業界や職種とは何なのか?」といった疑問から、「それぞれの業界の特徴が知りたい!」といったことまで、解説していきます。
今回の記事を読んで、あなたの就職活動における企業の選択肢を増やしていきましょう。
そもそも業界ってなに?職種とは異なる!
「業界研究」「業界別対策」「希望する職種は...」など、就職活動では「業界」という言葉をたくさん耳にするのではないでしょうか。
そもそも、業界とは何のことを指すのでしょうか。また、同時によく耳にする「種職」とはなにが違うのでしょうか。
業界とは
業界とは、たくさんある企業をわかりやすく分類したものです。その企業がおこなっている事業や扱っている商品などによって分類されます。
たとえば、
- 金融業界
- IT/ 通信業界
- 広告業界
などというように分類されます。
また、業界と似た言葉に「業種」という言葉があります。
業種とは、複数の業界をさらに大きくまとめたものですが、就職活動では「業界研究」のように、「業界」を使うことが多いです。
「業界」と「業種」は区別なく使用されることもあるため、違いはあまり気にする必要はありません。それよりも、就職活動においては、どのような業界があるのか知っておくことのほうが重要です。
職種とは
職種とは、企業が扱っている事業・商品に関わらず、実際におこなう業務のことです。
たとえば、一つの企業のなかでも
- 営業職
- 一般職
- 専門職
では、おこなう業務の内容やお給料は大きく異なってきます。
業界が異なっていても、職種が同じであれば仕事内容は似ている場合もあります。自己分析を参考にしたり、実際にインターンシップや説明会に行ってみることで、自分にはどのような職種が向いているか考えてみましょう。
業界と職種の一覧をご紹介
ここからは、実際に就職活動をおこなううえで知っておきたい、業界と職種の一覧をご紹介していきます。
BtoCと呼ばれる、消費者である私たちに向けてのサービスや商品を提供している業界は、就活生のみなさんにも馴染みがあると思います。
しかし、BtoBと呼ばれる、企業に向けてのサービスや商品を提供している業界は、これまでに関わったことが少なく、馴染みがないため想像しづらいかもしれません。
この記事を読んで、気になった業界があれば、ぜひ説明会などに足を運んでみるといいでしょう。
業界一覧と概要
まずは、どのような業界があるのかについて見ていきましょう。
メーカー業界
メーカーとは、原材料などを加工することで製品を作成し、販売する業界です。製造業と呼ばれる場合もあります。
自動車メーカーや飲料メーカーなど、就活生にも馴染み深い企業が多いこともあり、非常に人気のある業界です。
製造することだけが仕事ではなく、製品の販売方法を考えたり新製品を企画したりなど、業界内にもさまざまな職種があります。
商社業界
商社とは、貿易で仕入れた商品を、国内の小売店に販売している業界です。
たくさんの商品やサービスを取り扱う「総合商社」と特定の分野の商品やサービスを専門的に取り扱う「専門商社」に分かれています。
小売業界
小売業界とは、メーカーや商社から仕入れた商品を、消費者である私たちに販売している業界です。
みなさんにとっても身近な「コンビニエンスストア」や「スーパーマーケット」も小売業界に含まれます。
金融業界
金融業界は、主に金銭の貸し借りなどで資金を融通している業界で、さらに大きく「銀行」「証券会社」「保険会社」の3つに分けられます。
「銀行」は、お金を企業や個人に貸し出している企業です。みなさんのなかにも預金しているため身近な方も多くいると思います。
「証券会社」は、株式や債券などの仲介をおこなっています。BtoCの企業ですが、就活生には少し馴染みのない業界かもしれません。
「保険会社」は、顧客に保険を売っていくことが主な仕事です。生命保険や損害保険、医療保険など、保険にもさまざまなものがあります。
サービス業界
サービス業とは、一言で表すと顧客にものを提供する仕事です。ものと言っても、製品など目に見えるものを提供するサービスから、スキルや旅行、快適さのように、目に見えないものを提供するサービスまであります。
接客業は、扱う商品によって業界が分かれることもありますが、サービス業としてまとめることもあります。
IT・ソフトウェア・通信業界
IT・ソフトウェア・通信業界では、コンピュータやインターネットでの情報技術を利用して情報の伝達や処理、加工に関わるサービスを提供している業界です。
他の業界に比べて、専門的な知識やスキルを必要とされる場合がありますが、新卒採用の場合は、専門的な知識を問われない場合もあります。
また、理系のイメージが強いですが、文系の学部出身の学生が就職することも少なくありません。
マスコミ業界
マスコミ業界とは、マスメディアを利用してさまざまな情報を伝える業界で、「情報業界」と呼ばれることもあります。
テレビCMなどを作成する広告業界や、本や雑誌を出版する出版業界も多くの場合が「マスコミ業界」に含まれます。
いずれも、就活生に非常に人気の高い業界です。
コンサル業界
コンサルティング業界とは、主に企業などから依頼を受けて、その課題解決に向けて解決策を提案するのが仕事です。
コンサルティング業界のなかにも、「戦略」「人材」「シンクタンク」など、企業によってさまざまな種類があります。
インフラ業界
インフラ業界とは、
- 電力や石油ガスなどのエネルギー系
- 鉄道系
- 航空系
の3つの業界を指しています。
いずれも私たちの生活に関わりの深い仕事です。
インフラ業界は安定したイメージが強いこともあり、就活生に人気の業界のひとつです。
旅行・観光業界
旅行・観光業界とは、名前のとおり旅行に携わるたくさんの業務をおこなう業界です。
旅行というと、BtoCのサービスがメインであるイメージを持つかもしれませんが、旅行業者と代理契約する、「旅行業者代理業」というBtoBの業務もあります。
官公庁・公社
官公庁・公社とは、地方公共団体や学校、病院、裁判所や国会、日本銀行などの公的な施設・団体を指します。
それぞれでおこなっていることは異なりますが、国家資格や公務員試験合格などの資格が必要な場合がほとんどです。
職種一覧と概要
ここからは、実際におこなう業務にあたる「職種」について、どのようなものがあるのがご紹介していきます。
事務系
事務系の職種とは、一般事務のほか企画職やマーケティング職のことを指します。
社内で業務をおこなうことが多いですが、電話対応や来客対応など、コミュニケーション能力が問われることも多いのが事務職の特徴です。また、「営業事務」「貿易事務」のように、事務のなかでも専門的なことをおこなう企業もあります。
営業系
営業職とは、企業の商品をクライアントに買ってもらうことで、クライアントのニーズや課題解決に答える仕事です。
「営業職」といっても、新規開拓中心の営業、既存の顧客向けの営業、法人営業、個人営業のようにいくつかの種類に分かれ、同じ企業でも複数の営業形態がある場合があります。
営業職で身に付けたスキルはすべての職種で役に立つともいわれています。そのため、企業によっては「新卒は入社後数年は必ず営業職」としていることもあります。
販売サービス系
販売サービス職は、販売スタッフのほか、美容師や調理師のような資格を必要とする接客業のことを指します。
販売サービス系の仕事では、店舗などで商品を顧客に販売するのが主な仕事です。その他、商品陳列やレジ業務なども仕事に入ってきます。
IT技術・専門系
IT技術・専門職は、システムエンジニアやプログラマーなどのように専門的な知識・スキルを必要とする職種です。
IT系といっても文系の学部出身者も多く、新卒採用では未経験やスキルを持っていなくても内定をもらえる企業もあります。
まとめ
就職活動をおこなっていくうえで、業界や職種について知っておくことは重要です。
業界とは、たくさんある企業を、事業や扱っている商品などによってわかりやすく分類したものでした。
金融業界、マスコミ業界、サービス業界のように多くの業界があるため、合同説明会などで多くの業界を見てみるといいでしょう。
また、職種とはあなたが入社後に実際におこなう業務のことでした。
同じ一つの企業のなかでも
- 営業職
- 一般職
- 専門職
というように、多くの職種があります。
就職活動では、業界をみるだけでなく、
「自分にはどのような業務が合っているか」という視点で考えてみましょう。
今回の記事を参考に、業界研究をおこない、さまざまな職種を見てみましょう。
きっと、あなたに合った業界・職業を見つかるはずです。