やばい。もうすぐ面接なのに荷物を入れられるものがリュックしかない…。
あれ?でも、リュックで通勤している人がたまにいるけれど、本当に面接にリュックはダメなのかな?
このような疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
実は僕もそうでした。というよりも、上に書いた疑問は僕が就活生のときに考えていたものです。面接の前日にリュックを持っていないことに気付き、焦って調べたのを今でも覚えています。
かつての僕が抱えていた疑問を、同じように抱えている就活生も少なくないはず。
そこで、リュックに関する疑問を解消するため、以下の5つをご紹介していきます。
- 面接でリュックを避けるべき4つの理由
- 面接以外でもリュックを避けるべき場面
- 面接に持っていくのに適した鞄の特徴
- リュックで面接にいくしかない場合の対処法
これを読めば、面接でリュックを避けるべき理由や、万が一リュックで行くしかない場合の対処法がわかります。
原則面接ではリュックNG
結論からお伝えすると、面接では原則リュックNGです。
たしかに近年ではリュックを背負って出社しているビジネスマンが多くいます。実際、27社中24社が面接でのリュックを認めているという調査も。
参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO27048050X10C18A2XS5000/
ですが、それでもリュックで面接に臨むのは避けておくべきです。このあと詳しくその理由をお伝えしていきます。
面接でリュックを避けるべき4つ理由
面接でリュックを避けるべき理由は以下の4つです。
- マナーを知らないと思われる可能性がある
- 床に置いたときに倒れやすい
- スーツにしわができてしまう
- 書類をしまうのに向いていない
リュックで面接に臨むリスクを知ることで正確な判断ができるので、しっかりポイントを押さえましょう。
マナーを知らないと思われる可能性がある
面接でリュックを避けるべき一番大きな理由は、面接官にマナーを知らない学生だと思われる可能性があることです。
先ほど、27社中24社が面接でのリュックを認めているというデータをお伝えしました。しかし、これは裏を返せば、27社中3社は面接でのリュックを認めていないということです。
あなたの受ける企業の面接がリュックOKという確証が無いなかで、リュックを持っていくのはかなりリスクがありますよね。
また、この調査は参考の数が少なすぎるため信用度もあまり高くありません。
せっかくこれまで自己分析や面接練習を頑張ってきたのに、リュックだけで評価が下がるのはもったいないですよね。
リスクがある限り、面接にリュックを持っていくのは避けたほうがよいでしょう。
床に置いたときに倒れやすい
また、自立しにくく、床に置いたときに倒れやすいという点からもリュックは面接に向いていません。
そもそもリュックは大きいので、他の人の邪魔になってしまいます。周囲の人に迷惑をかけていること自体も、それを面接官に見られるのもあなたにとってマイナスでしかありません。
また、リュックは自立しないので、どうしても椅子に立てかけることになってしまいます。仮に自立したとしても床に置いたときに潰れてしまうことも多く、不格好に見えてしまうので印象が悪いです。
以上のようなことからも面接でリュックは避けるべきでしょう。
スーツにしわができてしまう
リュックはあなたの綺麗なスーツにも悪影響を与えてしまいます。そもそもスーツはリュックを背負うことを想定して作られているわけではありません。
そのため、リュックを背負ってしまうと肩から脇にかけてしわができてしまいます。
少しでもしわがあるとだらしなく見えるのがスーツです。マンダムの調査では面接官の9割以上が「身だしなみは選考に影響がある」と答えており、スーツにしわができるのはマイナスでしかありません。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000435.000006496.html
このようにリュックは身だしなみ全体も悪くしてしまいます。
書類をしまうのに向いていない
リュックは書類を扱うのにも向いていません。
最近では履歴書をデータで送ることも多いですが、紙の履歴書がなくなったわけではありません。今でも面接のときに履歴書の提出を求めてくる企業は存在します。
その場合、リュックに履歴書を入れてしまうのは危険です。
リュックに紙を入れてしまうと紙が折れるかもしれません。最悪の場合、取り出したときに履歴書がしわしわなんてことも…。
また、リュックは構造が複雑なため、取り出すのにも時間がかかってしまいます。そのような面から見ても書類を入れるのにリュックは向いていないのです。
面接以外でもリュックは避けるべき場面
ここまでは面接にリュックが向いていないことをお伝えしましたが、面接以外でもリュックを避けるべきシチュエーションがあります。
紹介するシチュエーションは以下の3つです。
- 遠方での面接
- 企業説明会
- 私服OKの面接や説明会
知らないと恥ずかしい思いをしてしまう可能性があるので、ぜひお読みください。
遠方での面接
最近はオンライン面接が主流になっているので、遠方からわざわざ出てきて面接を受けるということは少なくなりました。
ですが、それでも最終面接などは遠方に出かけないといけない場合がどうしてもあります。
遠方に行くときはどうしても荷物が多くなってしまうので、リュックを使うこともあるかもしれませんが、そのときもリュックを面接に持っていくのは避けたほうがよいでしょう。
え?じゃあ、リュックはどうすれば?
このように思う方もいるかもしれません。もし可能ならばリュックは駅などにあるコインロッカーにしまいましょう。以下にコインロッカーを探せるサイトを貼っておくので、面接会場の近くにコインロッカーがないか探してみてください。
近くのロッカー探しはこちら
コインロッカーがない場合は、企業の受付に預かってもらえるか聞くとよいです。とにかく面接会場にリュックを持っていくのは避けましょう。
企業説明会
また、面接よりもラフなイメージが強い企業説明会でも、リュックを持っていくのはやめましょう。
企業説明会は選考に関係ないと思われがちですが、各社の採用担当はしっかり学生のことを見てますし、そこでの印象がのちの選考にも影響するかもしれません。
多くの学生がビジネス用のバッグを持っているなかで、1人だけリュックだとかなり目立ってしまいますよね。
なかにはその時点でマナーを知らない学生だと判断する人もいます。
選考を受ける前に評価が下がってしまうのは、非常にもったいないです。そのため、企業説明会でもリュックは避けるようにしましょう。
私服OKの面接や説明会
最近では面接でも企業説明会でも私服OKと書いてある企業が多くあります。
「私服OKであればリュックを持っていてもよいのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。
実はリクナビの調査で人事500人に私服OKの選考での服装を聞いたところ、約55%の人がオフィスカジュアル、約42%の人がスーツだと回答しています。
参考:https://caricuru.jp/recruit_post/708/
このことからわかるのは私服OKと書いてあっても、オフィスカジュアルやスーツなどの少しかしこまった服装が無難だということです。
それは荷物を入れるものにも言えることで、リュックを使うのはあまりにもラフになりすぎます。
そのため、私服OKでもリュックは避けたほうがよいでしょう。
面接に持っていくのに適した鞄の特徴
面接や企業説明会にリュックに持っていかないほうがよいことをお伝えしてきたので、何か代わりの鞄を買おうと考えている方もいるのではないでしょうか。
そこで、どのような鞄が面接に適しているかをお伝えします。面接に適している鞄の特徴は次の4つです。
- 手提げもしくは肩掛け
- 黒や茶色などのシンプルな色
- 床においても倒れない
- 2WAY・3WAYで使えるリュック
焦って面接に向いていない鞄を買ってしまうと非常にもったいないので、しっかりとポイントを押さえてから鞄を買いにいくようにしましょう。
手提げもしくは肩掛け
まず、鞄の形は手提げもしくは肩掛けの鞄が望ましいです。
それ以外のものが一概に悪いとは言えませんが、個性を出しすぎるとマナーを知らないと思われる危険性があるので避けるのが無難です。
男性は手提げバッグ、女性は肩掛けバッグと性別によって、主流なものがあるようです。
就活では長時間鞄を持っていることが多いので、自分が持ちやすい形の鞄を選びましょう。
黒や焦げ茶などのシンプルな色
鞄の色は黒や焦げ茶などのシンプルな色を選ぶようにしましょう。再三お伝えしているように就活ではできるだけリスクを取らないということが重要です。
そのため、面接官から常識がないと思われるような派手な色や柄の入ったものは、避けるのをおすすめします。
黒や焦げ茶は上品かつフォーマルな場面でも用いられることが多い色です。これらを選んでおけばマナーを知らないと思われることはありません。
床においても倒れない
そして、リュックを避けたほうがよい理由でもお伝えしたように、面接に持っていく鞄は自立するものがよいでしょう。
面接会場によって鞄を置く場所がありますが、すべての会場にあるわけではありません。そのため、鞄を置く場所はないものとして形を選ぶ必要が出てきます。
たとえどれだけ身だしなみが整っていても、鞄が横たわっていたらどうしてもだらしなく見えてしまいますよね。
就活で自立しない鞄を利用するのは、あなたにとって損しかありません。
そのため、鞄を選ぶ段階で本当に自立するのかを確かめてみましょう。
2WAY・3WAYで使えるリュック
ここまで何度もリュックはNGとお伝えしてきましたが、実は例外があります。それは2WAY・3WAYで使えるリュックです。
2WAY・3WAYリュックをご存じでしょうか。
2WAYリュックとは「手持ち鞄」としても「リュック」としても使えるバッグのことで、3WAYリュックとはそれに「肩掛け」が加えられたものです。
これらの鞄は多くのビジネスマンが持っており、面接でも認められます。
2WAY・3WAYは面接会場まではリュックとして使い、会場に入る前に手提げにできるので非常に便利です。
就活のためだけに鞄を買うのはもったいないと思う方は、2WAY・3WAYをおすすめします。
リュックで面接に行くしかない場合の対処法
ここまでは面接にリュックを持っていくのは避けたほうがよいとお伝えしてきました。面接にリュックを持っていくのはリスクだということを理解してもらえたのではないでしょうか。
とはいえ、かつての私のように、
「明日面接がある…。」
「これから数時間に面接が…。」
という方もいるかもしれません。最後にそのような方のためにリュックで面接にいくしかない場合の対処法をお伝えします。対処法は次の2つです。
- 黒や紺など目立たない色を選ぶ
- 面接会場に入る前に手持ちにする
これは最後の手段です。しっかりポイントを押さえて評価が下がる可能性を出来る限り低くしましょう。
黒や紺など目立たない色を選ぶ
まず、面接にリュックを持っていく場合、できる限り目立たない色のリュックを持っていきましょう。
リュックを身につけている時点でかなりラフな格好です。それに加え、色まで派手だと常識を疑われ、評価を下げてしまいます。
では、どのような色がよいのか。
やはり最も無難なのは黒色です。黒色であれば、リュックに目が行くこともありませんし、フォーマルな場面でも浮きにくいでしょう。
そして、黒がない場合もできるだけ紺や焦げ茶などの目立たない色を持っていくのが安全です。
面接会場に入る前に手持ちにする
そして、面接会場に入る前には必ず、リュックを手持ちに変えましょう。
面接会場にリュックで入る姿は異様ですし、リュックを持ってきたことに対して、何も思っていない失礼な学生と思われてしまう危険性があるからです。
リュックを手に持っていれば、目立つことはないので、評価が下がってしまう可能性も低くできます。
まとめ:面接でリュックはNG
今回は面接でのリュックについてご紹介してきました。お伝えしたように、面接にリュックを持っていくのは避けたほうが無難です。
その理由は以下4つ。
- マナーを知らないと思われる可能性がある
- 床に置いたときに倒れやすい
- スーツにしわができてしまう
- 書類をしまうのに向いていない
正直、社会人もリュックを使っているのだから、学生もリュックで行ってよいだろうと思う方もいるのではないでしょうか。
実は僕もそう思っています。
ですが、それと同時にリュックを持っていったというだけで、これまで自己分析や面接練習を頑張ってきたあなたの評価が下がってしまうのはとてももったいないと思いますし、悔しいです。
そのため、ぜひ今回お伝えした面接に適した鞄の特徴を参考にして、万全な状態で面接にむかってください。
あなたが万全な身だしなみで面接に行き、文句なしで合格できることを願っています。