【私服面接対策ガイド】失敗しない服装を男女別で徹底解説!

就活生
私服の面接で何を着ていったらよいかわからない…

就活生
本当にスーツで行かなくていいのかな…

面接に「カジュアルな服装でお越しください」と企業から案内されて、このような悩みを抱えている就活生の方は多いのではないでしょうか?

面接をするときはスーツの着用が基本ですが、近年はあえて就活生の個性を大切にしようと、私服を指定する企業も増えてきました。

スーツよりもコーディネートの選択の幅が広く、何を着ていったらよいか迷いますよね。面接では、時として話す内容よりも見た目の印象が評価を左右してしまいます。

気をつけることの多い私服面接ですが、ポイントを押さえれば案外悩まずに服装を選ぶことができますよ。

今回は、面接に私服で参加するときの服装についてご紹介します。面接へ向かう前にしっかりとチェックしておきましょう!

さらに、「私服でお越しください」の他にも、「服装自由」「あなたらしい服装で」という指定にはどう対応していけばよいのかも解説しています。

小口夏輝
ぜひ最後まで読んでくださいね。

企業側が面接で「私服」指定する4つの理由

まず、企業側が面接で私服を指定する理由を解説します。

スーツなら就活生も迷うことがないのに、どうしてわざわざ私服を指定してくるのでしょうか。企業が「なぜ私服を指定するのか」その理由について見ていきましょう。

企業側の意図を把握しておくことで、それに応じて望ましい服装を選べるようになります。

TPOの判断のため

1つ目は、一般常識があるかどうか、ビジネスの場に適した服装ができるかどうか確認しているからです。

「私服」を指定されたからといって、あまりにもラフな服装、清潔感のない身なりで面接に参加するようでは、社会に出る心構えができているとは言えません。

TPOの判断がつくかどうかは、これから社会人になるにあたって必要な要素ですので、事前に会社に迎え入れることができる人なのかどうかを見極めているのです。

リラックスして臨んでほしいため

2つ目は企業側が就活生への配慮として、私服を指定する場合があるからです。

就活は慣れない雰囲気から、どうしても緊張してしまう人がほとんどです。

就活生が面接の雰囲気に圧倒され、本来のパフォーマンスを発揮できないといったことがないように、普段の服装をしてもらうことで緊張を和らげようと配慮してくれています。

私服から人柄や個性を確認するため

3つ目は、私服で面接に来てもらうことで、面接官は応募者の個性や人となりを確認し、社風に合う人材かどうか確認したいという意図があるからです。

私服には個性が現れやすく、コーディネートの傾向によって印象が左右されるため注意が必要です。

雰囲気や社風を知ってもらうため

4つ目は、自由な社風をアピールし、学生にも会社の雰囲気を体感してほしいというねらいがあるからです。

IT企業や外資系企業、あるいはベンチャー企業では、就活生にも私服で来社を案内するケースが考えられるので、応募先の企業に勤める社員の服装を確認してみましょう。

企業が面接で求める私服の定義とは

「就活はスーツでするもの」と思っている就活生にとって、いきなり私服を指定されてもどのような格好でいけばよいのか、わからなくなってしまいますよね。

就活における私服とはどのような服装が正しいのかもわからないし、そもそも「私服でお越しください」という言葉を真に受けてもよいのかと、疑問を抱く人も多くいるでしょう。

ここからは、就活における私服の定義とは何か、さらに「私服でお越しください」という案内は真に受けて大丈夫なのか解説します。

ビジネスマナーを守った服装

カジュアルと聞くと、スエットシャツやパーカーなど、ラフな服装を思い浮かべるかもしれません。

ですが、企業のいう私服とは一般的に

  • ビジネスマナーが守られ、清潔感があり、取引先の目上の人に会ったとしても失礼に当たらない服装のこと

です。

私服や普段着を指示されたからといって、どこかへ遊びに行くカジュアルファッションで面接に臨むのはNGです。決して普段着を指すわけではないため、間違えないように注意してください。

就活の私服はオフィスカジュアルのこと

就職活動で言われる私服とは、「オフィスカジュアル」を指します。

オフィスカジュアルとは

  • スーツよりもカジュアルで、かつシンプルな服装のこと

です。

ただ、アパレル業界やエンタメ業界など、オフィスカジュアルよりもさらに普段着に近い服装のほうがよい場合もあります。業界ごとにふさわしい格好については後ほどお伝えするので、そちらも参考にしてください。

私服面接のチェックポイント3選

自分の服装がオフィスで違和感がないか、どのように判断したらよいのかわからない人も多くいるでしょう。ここからは、そんなあなたの悩みを解消できる3つのチェックポイントをお伝えしていきます。

訪問先企業のオフィスカジュアルのレベルを事前に把握するには、

  • メールの文面を確認する
  • 企業のホームページを見る
  • 訪問先企業のOBにお会いする

の3つの方法があります。具体的に見ていきましょう!

面接の服装はメールの文面で判断

面接の詳細が記載されたメールをもう一度確認しましょう。服装についての記載がある場合は、その文面から適切な服装を判断できます。

服装判断リスト
  • 「私服でお越しください」→オフィスカジュアル
  • 「あなたらしい服装でお越しください」→自分らしいカジュアルな私服
  • 「カジュアルな服装でお越しください」→オフィスカジュアル
  • 「普段の服装でお越しください」→オフィスカジュアル
  • 「私服可」→スーツ可
  • 「服装自由」→スーツが無難
  • 「服装の指定なし」→スーツ

「私服可」「服装自由」などの場合、私服でもOKのケースはありますが、スーツで行ったほうが無難ですので、スーツの着用をおすすめします。しかし、「服装についての表記がない」場合は、スーツが基本です。

さらに、「あなたらしい服装で」「普段の服装で」などと表記されている場合は、オフィスカジュアルにとらわれるのではなく、普段の服装のほうがよいでしょう。

このように指定してくる企業はアパレルや美容業界など、私服のセンスも判断基準としている場合があるので、個性をアピールしたほうがよいと思います。

ですが、企業の雰囲気によって適した服装は異なるため、事前に会社の人の服装などをチェックし、普段の服装、オフィスカジュアルと臨機応変に対応していきましょう。

ホームページをチェックする

先輩インタビューの記事にある写真などをチェックすると、そのオフィスで働く人たちの服装がある程度わかります。

メールの文章だけで判断するのが不安な場合、実際の職場の雰囲気や、社員の服装を知るのも1つの方法です。企業のホームページや採用サイトなどで、職場や社員の写真を事前に確認しましょう。

実際に働いている社員が着ている服装を参考にすれば、場にそぐわない服装をして浮いてしまうのを防ぐことができます。

OB訪問で社員の雰囲気を知る

ホームページを見てもイメージしにくい場合は、実際に働いている社員に会ってみることもおすすめします。普段はどういった服装で働いているのかを知ることができれば、面接時の服装の参考になるでしょう。

OB訪問の際に「面接時にどのような服装をしていけばよろしいでしょうか?」と質問してみるものよいと思います。

オフィスカジュアル【男性編】

ここからは、オフィスカジュアルの服装について男女別に紹介していきます。

男性のオフィスカジュアルを選ぶ場合は、モノトーンの色合いでルーズ過ぎでもタイト過ぎでもない、体型に合った服装がおすすめです。ここからはアイテム別に、色や形、柄、注意点について詳しく説明していきます。

アウター

  • 黒、茶色、グレー、紺色などのテーラード(襟付き)ジャケット

ジャケットはテーラード型のものが定番です。夏場でも薄手のジャケットを羽織ると清潔感のある印象を与えることができます。

冬はチェスターコートやトレンチコートなどがおすすめです。色も派手なものではなく、落ち着いた色味のものを着用しましょう。

色に関しては、黒、紺、グレーが定番になります。柄も多く存在するものの、面接という場面を考えると極力シンプルなもののほうがよいでしょう。

インナー

  • 白や水色、グレーなど淡い色のシャツ

インナーは襟付きのものが基本です。夏場でもジャケットを羽織るほうがよいですが、暑い日などはポロシャツだけでもOKです。ネクタイはしなくて大丈夫ですが、第2ボタンまで開けるのはNGです。

冬場は寒いので、シャツの上にベストなどを着るのがおすすめです。また、シンプルなデザインであればニットでもOKです。

パンツ

  • 黒、茶色、紺、グレーのチノパンまたはスラック

ズボンは季節関係なしに、基本的にスラックスまたはチノパンが基本です。無地のデザインのものを選び、色も落ち着いたものにしましょう。

白もオフィスカジュアルとしてはありですが、就活生にはおすすめできないので、他の色を選んでください。

ベルト

  • 装飾のないシンプルなもの
  • 色は「黒」「濃い茶色」がマスト

パンツにはベルトが必要です。シンプルなデザインで、靴に合った色のものを選ぶとよいでしょう。ベルトも黒または濃い茶色のものを選び、バックルが大きいものなどは避けましょう。

靴下

【靴】

  • 黒か茶系の革靴

靴はビジネスシューズと言われる、紐のついた革靴が基本です。

ローファーでもオフィスカジュアルとしてはOKとされていますが、カジュアルな印象を与えてしまう可能性があるため、就活では避けたほうがよいでしょう。

【靴下】

  • 靴下は無地のデザイン
  • 色は黒、グレー、紺、茶色などの暗い色

靴下はパンツの裾から肌が見えないように、丈の長いものを選んでください。黒、グレー、紺、茶などの無地の靴下は、服を選ばず履くことができます。

バッグ

  • A4サイズが入る自立式のもの
  • 色は黒、紺、茶色など落ち着いた色味のもの

面接時はバッグを床に置くことになるため、自立できるものを選びましょう。サイズも書類が入るA4サイズが基本です。リクルートバッグは堅苦しい印象になってしまうので、避けたほうが無難です。

オフィスカジュアル【女性編】

女性のオフィスカジュアルは、清楚で上品な雰囲気のスタイルにすると好印象になるでしょう。黒や白、ネイビー、ベージュなどを基本として2色ほどにまとめると落ち着いて見えます。

ここからは、おすすめの色や形、注意点に関して説明していきます。

アウター

  • 黒、紺、茶、グレーなど落ち着いた色のテーラードジャケット、ノカラージャケット、カーディガン

女性はテーラードジャケットだけに限らず、ノーカラージャケットやカーディガンなども着用してOKですので、自分に合ったものを着用しましょう。

柄物や派手な色を避け、清楚な印象を与えられるように心がけましょう。

インナー

  • 白のパステルカラーなど淡い色のブラウスまたはシャツ

ブラウス、シャツが鉄板です。襟がないものでも大丈夫ですが、デザインはシンプルなものを選びましょう。冬場のニットはダボっとしたものを選ばないようにしてください。

色は白やパステルカラーなどが清潔感を演出できるのでおすすめです。黒や紺などといった色もオフィスカジュアルとしてはOKですが、就活の場では避けたほうが無難でしょう。

スカート・パンツ

  • グレー、茶色、紺色、黒、など落ち着いた色味の膝丈のスカートまたはパンツ

女性のオフィスカジュアルは、スカート、パンツどちらを着用してもOKですが、デザインや丈の長さなどに注意しましょう。

スカートの場合は、膝丈程度の清楚な雰囲気。パンツスタイルの場合は、細めのデザインで暗めの色を選ぶと全体がすっきりした印象になります。

ストッキング

  • パンプス・ローファー
  • ヒールの高さは3~5cm
  • 黒、ベージュ、グレーなど落ち着いた色

靴は基本的にパンプスがおすすめですが、ピンヒールはコツコツ音が鳴る可能性があるので、避けたほうがベターです。

また、ヒールのない「ぺたんこ靴」もオフィスカジュアルとしてはOKですが、少しヒールの高さがある靴のほうがきちんとした印象になります。

そして、スカート、ズボンどちらを着たとしても必ずストッキングを着用してください。女性のストッキング着用はマナーです。

バッグ

  • バックはA4サイズの入る自立式のもの

女性の場合も男性同様、自立するA4サイズが基本です。色は黒、紺、茶などはどのような服装にも合うので、おすすめです。

私服面接の5つの注意点

この章では、私服で面接に行くときの服装に関する注意点を紹介します。先ほど紹介した基本を押さえつつ、下記の5つのポイントをチェックしていきましょう。

業界ごとにふさわしい私服を選ぶ

私服面接はオフィスカジュアルが基本ですが、企業や業界によってはさらに普段着に近い服装や、個性を表現できるような服装のほうが好ましい場合があります。

業界の特徴に合わせた服装を選べると、より印象がアップするでしょう。

業界・職種 服装の特徴
アパレル業界 私服がブランドの雰囲気に合っているか
エンタメ業界 自分なりのこだわりがあり、かつ地味すぎない
ブランド業界 ある程度華やかさを出すのがポイント

特に、アパレルやファッション系は注意が必要で、ブランドの雰囲気を意識しつつ、オリジナリティのある格好を選ぶようにする必要があります。

選考の中で今日のコーディネートのポイントなどを聞かれることもあるため、服装にこだわることが大切です。

アクセサリーやネイルは控えめにする

時計やアクセサリーをつける場合は、目立ち過ぎないシンプルなものを選びましょう。

女性の場合、控えめなものであればアクセサリーやネイルをしていても問題ありません。目立たないものに限りますが、ピアスやネックレスなども着用可能です。

ただし、男性はアクセサリーを付けないほうが好印象です。おしゃれよりも清潔感を第一に考え、腕時計以外は全て外すようにしましょう。

髪型にも気を配る

私服と言われると気が緩んでしまいますが、髪型にも注意が必要です。

清潔感を第一に心がけて、過度なヘアアレンジは避けてください。極端な茶髪やパーマは避け、ダークトーンの茶色もしくは黒髪にしておくことが無難です。眉やおでこは出したほうが表情がよく見えるので、好印象を与えやすくなります。

男性は短めのヘアスタイル、女性はハーフアップやまとめ髪で清潔感を出すようにします。男性の場合、整髪料で髪をまとめておくと大人っぽいスタイリングに仕上がります。

ラフすぎる私服は避ける

誰が見てもラフ過ぎる格好はNGです。Tシャツにジーンズなどは避けたほうがよいでしょう。

男女ともに、カジュアル過ぎないように、全体的にシックな色合いやシンプルなラインのものを選ぶとよいでしょう。

露出が高い・派手な私服は避ける

派手な服装や露出度の高い服装は、ビジネスシーンにはそぐわないです。また、透け感のある素材も男女ともに避けるようにしましょう。

服装の色合いは、性別問わずに黒、白、グレー、茶、紺などのベーシックカラーがおすすめです。

WEB面接における服装の注意点

WEB面接でも対面と同様に、面接の服装については「普段通りの服装で構いません」と書かれてるか、服装については特段の言及をしないなど企業によって案内はさまざまです。

面接の内容以外でマイナスの印象を与えたくない人は、WEB面接時の服装も併せて押さえておく必要があります。

カメラに映らない所も気を抜かない

WEB面接では、広範囲で自分が見えることも考えて全身面接の服装にしましょう。

カメラに映らない場所なので大丈夫だろうと思い込み、上半身しか服装や身だしなみを整えないなどは避けてくださいね。

たしかに、WEB面接はカメラ越しに面接官と対峙するため、基本的には上半身しか見えないことがほとんどです。

そのため就活生のなかは面接に臨む際、上半身はスーツを着用するものの下半身は部屋着のままで面接を受ける人もいるでしょう。

ですが、面接官からカメラ位置の調整を求められたり、何かの拍子に面接中に立ち上がらなければならなくなってしまったとき、部屋着のままの下半身が面接官の目に入ってしまう可能性があります。

もし気を抜いた服装を面接官に見られてしまうとルーズなイメージや、志望度が低いイメージを持たれてしまいます。

見えないからといって気を抜かず、対面の面接時と同様に全身の身だしなみを整えるよう心がけましょう。

シワをチェックする

WEB面接においてシャツを着用するときは、シワがないか入念にチェックするようにしましょう。

なぜならWEB面接はモニターとお互いの距離が非常に近いので、対面の面接よりも顔付近の部分が面接官の視界に入りやすくなるからです。

「小さなシワや汚れなら気付かれないだろう」と油断する就活生も見受けられますが、パソコンの小さい画面に集中するからこそ、対面では気にならない服装の汚れも気になります。

全身の中でも顔に近い位置にあるワイシャツ(特に襟元)は、WEB面接前にシワや汚れがないかを入念に確認しましょう。

普段着はNG

WEB面接を受ける際に、仮に企業から私服を着ることを指定されていたとしても部屋着の着用は控えましょう。部屋着は家で着るものであって、選考の場にはふさわしくない服装です。

就活生のなかには企業から私服で面接を受けるよう指定された際、かつ自宅で面接を受けるのであれば、普段通りの服装だと考える人もいます。

ですが、WEB面接だからといって気を緩めてしまうと、入社する人材を決める重要な場と考える面接官から、緊張感がないと思われかねません。

まとめ:清潔感のある服装を意識する

面接で私服を指定された場合、オフィスカジュアルが基本です。誰が見ても「清潔感のある服装」と思われるように意識し、自分に合った服装をしましょう。

ただし企業や業界によって適切な服装は異なるため注意が必要ですが、どの場合においても、

  • 面接先の企業で働いたらどのような服を着るか
  • 取引先の大事なお客様に会うとしたらどのような服を着るか

そんな視点で考えれば、私服コーディネートのイメージをしやすいのではないでしょうか。

大切なのは「清潔感」「きちんと感」です。 第一印象で損をしないためにも、この2点を特に気をつけるように心がけてくださいね。

小口夏輝
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