このような悩みを抱えている就活生の方は多いのではないでしょうか?
ぶっつけ本番で面接に臨んでしまうと、伝えたいことの半分も話せない、なんてことも少なくありません。
面接本番だとうまく話せなかったり、逆に話しすぎてしまったり…面接の場では緊張や経験不足から思い通りにいかないこともあります。
そんな面接本番で失敗しないためにも、質疑応答の練習をしておくのがおすすめです!
面接練習をする4つのメリット
面接の練習は本当に必要なのか疑問に感じるかもしれません。ですが、しっかりと面接練習をおこなうことで、本番で緊張せずに受け答えができるようになります。
ここでは、面接練習で得られる4つのメリットを紹介します。
焦らず本番に臨める
メリットの1つ目は、落ち着いて本番に臨みやすいことです。練習してイメージを作っておくことで、落ち着いて臨めるだけでなく、受け答えもスムーズになります。
面接の流れはある程度決まっていますが、事前に練習を重ねておかないと、当日、焦ってしまうことも多いです。その焦りが面接にも大きく影響してきます。
本番さながらの受け答えの練習をすることで疑似体験になり、心に余裕が生まれるでしょう。面接本番でも落ち着いて自分らしい受け答えができるようになります。
本番の面接に落ち着いて臨むためにも、基本なマナーや、面接の流れの理解、頻出質問へどのように回答するか、しっかり確認したうえで練習しておきましょう。
相手からの見られ方を意識できる
メリットの2つ目は、面接で想定される質問に対して、実際に話している自分の印象を他者評価で確認できることです。
「この質問がきたらこのように回答しよう」と頭の中でイメージしている人も多いですが、考えていることと、実際に声に出して話してみるのでは、印象が大きく異なります。
第3者からの視点で見られ方を意識することで、印象のギャップが起きているところを発見できます。
たとえば、「声の大きさ・姿勢・マナー」などの印象面は、特に乖離が生まれやすい部分になるので、より重点的に確認するのが望ましいでしょう。
改善点を見つけられる
メリットの3つ目は、改善点を見つけ出せることです。たとえば、「話すスピード」「声量」「トーンは適切か」「相手から好感を持たれるような表情ができているか」など。
自分の話し方を客観的に観察して、課題を見つけ出していくことで、面接本番までに適切な話し方ができるようになります。
また、自分ではよいと思っていることでも、第三者から見るとマイナスイメージにつながる場合があります。面接練習での指摘はうまく取り入れて、改善に活かすのが就活成功のコツです。
話し方や癖を把握できる
メリットの4つ目は、話し方の癖を把握できることです。
面接では、話し方も評価されるポイントです。社会人は、商談や電話対応など、他者とのやりとりがあり、聞き取りやすい話し方が求められます。極端な早口や癖のある話し方だと面接官も「社会に出てやっていけるのか」と懸念を抱くかもしれません。
面接練習をおこなえば、話しているときのクセや言葉遣いなど、自分では気付けないことを指摘してもらえるよい機会といえるでしょう。
口調や話すスピードによって与える印象は大きく異なります。そのため、正しい言葉遣いやテンポのよい会話ができれば、話し方の間違いを防ぐことができます。
面接練習の方法5ステップ
続いて効果的な面接練習の方法を紹介していきたいと思います。
頻出質問を確認する
初めに、面接で想定される質問を理解しておくことが重要です。面接の頻出質問として挙げられるのが「学生時代頑張ったこと」「自己PR」「志望動機」の3点です。
この3点は基本的にどの企業の面接でも聞かれる質問なので、必ず確認しておきましょう。
質問への回答を書く
次に回答を具体的にイメージし、手元に書き出してみましょう。文字にすれば回答のイメージを明確にできるため、伝えたいポイントを絞ることができます。最初は、箇条書きで問題ありません。
ポイントは、面接官の質問意図を踏まえたうえで回答を用意することです。緊張のあまり的はずれな回答にならないよう、具体的かつ簡潔な内容を意識しましょう。
「Point(結論)→理由(Reason)→具体例(Example)→Point(結論)」の順番で文章を作るPREP法でまとめて、簡潔で伝わりやすい構成にしておくのがおすすめです。
録音・録画をしながら話す
回答が用意できたらスマートフォンやパソコンで録音・録画しながら、声に出して練習してみましょう。自分がどのように話しているかを確認するために、録音・録画をするのは有効な方法です。
客観的に自分の話している姿を見ることで、面接時の立ち振る舞いや具体的な改善点が洗い出しやすくなるでしょう。
相手が聞き取りやすいように大きな声でゆっくり話す、画面ではなくカメラを見るといったことを意識して練習してみてください。
1つの質問に対しての回答は1〜2分にまとめるのが理想的なので、回答が短すぎたり、長すぎたりしないように調整しましょう。
良かった点と悪かった点を記録する
面接の練習をしたら、良かった点と悪かった点を記録しましょう。面接の振り返りをおこなうことで、受け答えの内容を改善できます。
暗雲に練習を繰り返すのではなく、1回ごとに「良かった点」「悪かった点」を書き出し、次の練習に活かしていきましょう。
面接の練習を始めたばかりだと、良かった点が少ないかもしれませんが、練習を繰り返していくうちに1つ2つと増えていくはずです。良かった点が増えていくことによって、自分に自信がつきます。
悪かった点については、良かった点よりも慎重にチェックしましょう。悪かった点を認識し、改善するにはどうすればよいのかを考えることが大切です。毎回の練習で記録を残しておくことで、目に見えて成長を実感できます。
模擬面接を受けてみる
模擬面接とは、本番の面接さながらにおこなう面接練習のことです。
実際によく面接で聞かれる質問を誰かにしてもらい、それに対して回答をしたり、入退室の動きについても見てもらったりします。
模擬面接をおこなうことで、マナーをおさらいしたり、回答が苦手な質問を洗い出したりできるので、面接に自信がないという人や、完成度を上げたい人にはおすすめです。
面接練習のチェックリスト9項目
ここからは面接練習で確認するべき9項目のチェックリストを紹介します。
- 目線、仕草、表情を意識できているか
- 自分の言葉で語っているか
- 本番を想定した緊張感でやれているか
- 時間を計測できているか
- 丸暗記感は出ていないか
- 回答が質問の意図とズレていないか
- 回答が長くなっていないか
- 話の内容に具体性があるか
- 結論がわかりにくくなっていないか
目線、仕草、表情を意識できているか?
まずは、目線や仕草や表情など目に見える部分に注目しましょう。
目には意欲や自信が表れるので、真剣さを伝えるためにも面接官としっかり目を合わせて話しができているかチェックしてください。
また、緊張で表情がこわばってしまう場合は、口角を上げると表情がやわらかくなり印象が良くなります。会話の中で相づちをするなど適度な意思表示も効果的です。
自分の言葉で語っているか?
話し方に抑揚がなく、棒読みになっていないかや、あらかじめ考えたことを思い出そうとして、言葉が詰まっていないか確認してみましょう。
暗記やキーワードは伝えたい一文のみにし、あとは自然に話すのがおすすめです。用意した回答を丸暗記してそのまま声に出すと、堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。
本番を想定した緊張感でやれているか?
練習で失敗すること自体は問題ありませんが、
という気持ちで取り組むのはNGです。
本番の面接に落ち着いて臨むためにも、練習の段階から本番の雰囲気を想定して取り組むようにしましょう。
時間を計測できているか
面接練習をする際は、時間を測っておくことが大切です。
夢中で話しているうちに5分以上も話していた、ということがないように、目安1分以内で回答できているかも忘れずにチェックしてください。1分の時間を測って、その間に質問に答える練習をすることで、時間の感覚を養っていきましょう。
丸暗記感は出ていないか
回答内容を書いたカンペを見ながら、そのままを淡々と読み上げるのはご法度です。
面接本番で回答をそのまま話してしまうと、ただ単に原稿を読んでいるかのような話し方になってしまいます。このような話し方では「熱意」「意欲」が伝わりにくいでしょう。
回答が質問の意図とズレていないか
面接の練習では、質問に対して、意図を汲んで回答できているか確認しましょう。質問の意図を理解せずに長々と答えるのはNGです。
結論から相手に伝えることで、回答が質問意図とズレたり、話が長くなったりすることを防げます。
回答が長くなっていないか
1分で話すことができる文字数は目安300文字程度です。
話す内容をすべて暗記する必要はないので、事前に要点だけを押さえて、無駄な内容を伝えることがないように練習しておきましょう。
1分を過ぎる場合は「何を言って何を言わないのか」の取捨選択が必要です。
話の内容に具体性があるか
面接では焦ってしまい「たくさんの」や「さまざまな」といった抽象的な言葉を使ってしまいがちです。数字を入れたり、エピソードを入れて、回答に具体性を出していきましょう。
結論がわかりにくくなっていないか
本当に伝えたい結論は、最初に言うようにしましょう。
面接の練習をする際は話し方だけではなく、内容のわかりやすさも大切です。面接官が質問を通して何を知りたいのかを理解し、回答内容をしっかりとまとめておくことが大事です。
面接練習に活用できるサービス5選
次に面接練習で利用できる場所をご紹介します。
面接対策セミナー
最初に紹介するのは、人材派遣会社やコンサル会社、就活塾などで受ける模擬面接です。
一対一で面接を受けることができます。他の人に気を遣ったり、簡易的な指摘だったりということがないので、じっくりと面接の精度を上げていきたい方にはおすすめです。
また、SNSなどで面接練習のセミナーや練習会のメンバー募集がおこなわれていることがあります。お住まいの地域で就職セミナーや相談会がおこなわれていないかチェックしてみましょう。
就活エージェント
就活エージェントを利用することで、無料の模擬面接を受けられます。
就活エージェントとは、就活生が内定が取れるように企業探しから面接練習まで完全フォローしてくれるサービスです。
キャリア相談から求人紹介、履歴書の書き方、面接練習まで非常に手厚いサポートを受けることもできます。
そんな人は使ってみることをおすすめします。
ただ、エージェントのなかには「自分たちのノルマを達成するため、就活生が志望していない企業に入社させようとする」企業も存在します。
エージェントに100%頼るのではなく、自分なりの意図・目的を持った上で利用するのが望ましいでしょう。
大学のキャリアセンター
大学にあるキャリアセンターでも模擬面接を受けることができます。
と考える方もいるかもしれません。
ですが、実はキャリアセンターの方は多くの場合プロのキャリアカウンセラーの方が相談に乗ってくれます。大学の講義を受けるついでに模擬面接を受けていく、といった具合に、気軽に受けられるのがキャリアセンターの模擬面接における最大の魅力です。
グループ面接、個人面接の両方を受けることができますし、ある程度気軽に申し込みなどもできるので、初めて模擬面接を受ける人にはおすすめです。
なかには希望する企業のOB・OGを紹介してくれる場合もあり、内部事情や面接を突破するコツを希望する企業で働く人からの情報をもらうことができます。
ハローワーク
転職者のための場所、というイメージが強いハローワーク。意外に知られていませんが、ハローワークでも模擬面接を受けることができます。
厳密には、ハローワークに併設されている「ジョブカフェ」という施設で体験することになりますが、無料で模擬面接を受けられるのでおすすめです。ジョブサポーターという担当者が一人一人に付き、就活をサポートしてくれます。
OB・OG訪問
大学のキャリアセンターやハローワークに比べて少しハードルが高いOB・OG訪問。しかし、実際にその企業で働いている人の視点からアドバイスをもらえるため、対策としては非常に効果的です。
特に志望企業のOB・OGであれば、「自身の志望企業の面接を過去に受け、その面接に合格して内定を獲得した人」であるため、より的確なフィードバックをしてもらえるのではないでしょうか。
大学や専用の就活ツールを使って社会人の方とアポイントメントを取りましょう。
おすすめ面接練習アプリ2選
最近はスマートフォンのアプリで面接練習をすることができます。想定される質問がランダムに表示されるアプリがあるので、手っ取り早く面接練習をおこないたい方は下記の無料アプリをダウンロードしてみましょう。
KnockKnock
シンプルで使いやすい面接練習アプリです。
- 面接官が質問を読み上げてくれるので、ひとりでも面接の練習ができる。
- 面接の内容は最大で40分まで録音できるので、振り返りも簡単。
- スタンダードな質問のほか、少しひねった質問や圧迫面接ぎみの質問など、合計200問近くを収録。今後も追加予定。
- オリジナル質問の追加やランダムでの質問など、カスタマイズも自由自在。
- 一部の質問には回答例を設定。履歴書を書くときにも役立つ。
・ダウンロードについて
hanasel
「あなたの強みは何ですか?」「将来のキャリアプランを教えてください」など、本物の面接官の声で質問を読み上げられるので、より本番の雰囲気を感じながら面接練習に臨むことができるアプリです。
- アルバイト・大学受験・新卒就活・中途転職・エンジニア転職と幅広いシーンでの面接対策に対応。
- およそ150問に及ぶ全ての質問に対する回答のポイントと例文を用意。
- 例文を見ながら自分の回答をメモできる。
- 実践練習モードでは本物の面接官の声で質問を読み上げ。
- 1回の練習ごとに録音データを保存できる。
・ダウンロードについて
まとめ:面接練習はたくさん行って振り返りをすることが大事
今回の記事では、面接本番に向けての準備の仕方についてご紹介しました。
やり直しがきかない一本勝負の面接の場で、悔いのないようにアピールするには、繰り返し練習して好印象が残せる回答や立ち居振る舞いをすることが非常に重要です。
場数をこなせば、それだけ自信を持って回答できるようになっていきます。
面接には適度な緊張感も大切ですが、緊張しすぎて失敗してしまわないためにも、練習を重ねて自信をつけておきましょう!
事前にしっかりと面接の練習をおこなうことで、伝えたい内容が頭の中で整理され、当日の緊張を和らげてくれます。
練習の際は「話し方」「回答時間」「内容」を意識しながら実際に声に出してみてください。しっかり練習しておけば本番でも落ち着いて答えることができるため、面接練習は内定への大きな一歩となるはずです。