コロナ禍の就活において、オフライン(対面)とオンラインの選考の両方の対策をするのは、とても大変ですよね。
そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
周りの友達に教えてもらおうと思っても、「私もオフライン面接を受けたことがないからわからない」といったような会話で終わってしまうこともあるかと思います。
そこで今回の記事では、オフラインとオンラインそれぞれでの面接のマナーをご紹介します!
- ドアの閉め方
- 荷物の持ち方や置き方
- 面接官の待ち方
こういったマナーは、1つでも多く知っているだけで他の就活生と差をつけることができるチャンスです。
明日面接を控えている人も、まだ面接を受けたことがなくて不安な人も、ぜひこの記事を読んでみてください。
私も就活生当時、マナーを知らないまま面接を受けてしまい、あとから後悔した経験があります…
この記事を読んですぐに実践できるものばかりなので、面接のマナーを学んでいきましょう!
オフライン面接での基本マナー
はじめに、オフライン面接での基本マナーを、実際の面接の流れに合わせてご紹介していきます。
実際にオフィスに行くのは、オンライン面接よりも緊張してしまいますよね。
事前にポイントを押さえておけば、スムーズに面接を受けられるので、ぜひ覚えてみてください!
受付でのマナー
まずは、受付でのマナーについてです。
対面の面接では、オフィスや面接会場に着いた瞬間から姿勢や行動などをチェックされている場合があります。
ここでは、受付で気をつけたい4つのポイントをご紹介します。
会場には10分前に着くようにしよう
会場には10分前に到着しておくことをおすすめします。
受付場所から面接室まで少し離れている企業もあるため、遅くても5分前には会場に着くようにしましょう。
一方で、到着時間が早いほどよいわけではありません。
30分前などに到着しても、まだ受付の準備ができていない可能性もあり、スタッフの方を困らせてしまうこともあります。
そのため早すぎず、そして遅すぎないように、10分前を目安に到着するようにしましょう。
もし会場に早く着かないと不安だという人は、早めに会場の最寄り駅に着いて近くのカフェなどで時間を潰すのもよいですね。
近くの場所で待機する際も、見られ方やマナーに気を遣いましょう。
遅刻しそうなときはすぐに連絡しよう
就職活動において、基本的に遅刻はあってはならないことです。
しかし、いくら余裕をもって出発したとしても、電車の遅延などのトラブルでやむを得ず遅刻してしまう可能性もゼロではありません。
面接の開始時間に間に合わないと判断した瞬間に、すぐ企業へ連絡をしましょう。
連絡の内容は、
- 遅れてしまうことへの謝罪
- 遅刻をしてしまう理由
- 確実に到着できる時間
を伝えるようにしましょう。
遅刻をすることだけでなく、何分程度遅れるのかも具体的に伝えて下さい。
ここで伝える到着時間はギリギリで設定するのではなく、余裕をもった時間を伝えることをおすすめします。
「5分くらいあれば着くだろう」といったように、ギリギリの時間で伝えてしまうと、その時間にも間に合わなくなってしまい、再度連絡をしたり面接官の信用を失ったりするリスクがあるからです。
また電話をかける際に、遅刻をしてしまっても面接を受けられるかどうか確認できるとよいです。
もし大幅に遅刻をしてしまう場合は、別日程で再度スケジュール調整をおこなう場合もあります。
基本的に遅刻の連絡は電話でするようにしましょう。
緊急の連絡は、メールではなく電話することが社会人としてのマナーです。
電車の中など、どうしても電話をできない状況にいる場合は、先にメールで遅刻の連絡を入れて下さい。そこで、移動中のため後ほど電話で連絡するという旨も伝えるとよいです。
駅などの電話ができる環境に着いたら、改めて電話をかけます。
遅刻はなるべくしないことが理想ですが、遅刻をした時点で不合格になるわけではありません。大事なのはその後の姿勢と対応です。
やむを得ず遅刻をしそうな際は、落ち着いてすぐに連絡してください。
好印象を残す受付でのマナー
面接会場での受付は、受付に人がいる場合といない場合があります。
人がいた場合は、受付の人に明るい笑顔で挨拶をしたあと下記の内容を伝えましょう。
- 面接時間
- 自分の名前
- 大学名
- 取り次いでもらいたい相手(採用ご担当者様)
採用担当の方の名前を知らされていない場合は、「採用ご担当者様にお取りつぎをお願いいたします。」と伝えましょう。
受付に人がいない場合は、入口にあるインターホンや内線電話で採用担当者に連絡をします。
基本的に、近くに操作方法などが記載されているため、その指示に従います。
電話やインターホンがつながったら、受付に人がいる際と同じように下記の内容を伝えましょう。
- 面接時間
- 自分の名前
- 大学名
- 取り次いでもらいたい相手(採用ご担当者様)
面接の受付方法については、企業からの面接案内メールに記載されているケースもあります。
メールに注意点の記載がないかチェックし、記載があった場合はそちらに沿って行動して下さい。
受付の時点での姿勢や行動も見られていることも多いです。
建物に着いた時点で、面接が始まっているくらいの気持ちで臨むことがおすすめです!
控室で待つときのマナー
次に控室でのマナーです。
受付と同様、控室での態度も見られていることがあります。
スマホをいじったり、足を組んだりしていると、マイナスな印象を与えてしまうかもしれません。
スマホはマナーモードにしてカバンにしまっておき、頭の中で面接のイメージトレーニングをしておけるとよいですね。
カバンから必要以上に物を出したりせず、座席の横に置いておきます。
呼ばれたら明るく返事をしてすぐに移動しましょう。
入室時のマナー
次に入室する際のマナーです。
ここからの行動が、面接官への第一印象に直結します。
正しいマナーを覚え、よりよい印象を与えましょう!
ノックやドアを閉めるときのマナー
まず、面接室への入り方です。
入室時の流れをまとめると、以下のようになります。
- ノックは3回
- 返事があったら「失礼します」
- 体をドアに向けて丁寧に閉める
ドアを閉め終わったら、ドア付近で面接官の方へ向いて挨拶をします。
30度の角度でお辞儀をしたあと、体を起こしてから、
と、明るい声ではっきり挨拶しましょう。
礼儀正しい椅子の座り方
挨拶をしたらまず、椅子の横まで進み姿勢を正して立ちます。
そこで、「大学名と名前をお願いします。」や「自己紹介をお願いします。」と言われた場合は、まず椅子の横に立ちます。
そして「○○大学○○学部の新卒 太郎(自分のフルネーム)と申します。よろしくお願いいたします。」と挨拶をし、45度の深いお辞儀をします。
面接官に「どうぞ」と言われたら、「失礼いたします。」や「ありがとうございます。」など一言添えて椅子に座ってください。
個人面接において、長机の前に椅子が複数並んでいる場合もあります。
その際は、下座へ座るのがマナーです。
※下座とは、出入り口から一番近い席のこと。
基本的には、企業の方から指示された椅子に座るようにしてください。
椅子の座り方ポイント
- あごを軽く引いて背筋を伸ばし、椅子に浅く腰掛ける
- 男性は足を肩幅に開き、手をこぶしにして太ももの上へ乗せる
- 女性は足を閉じ、左手を上に両手を重ね、太ももの上へ乗せる
カバンの持ち方・置き方
挨拶や椅子の座り方だけでなく、カバンの扱い方にも気をつけましょう。
- 部屋に入るとき
利き手でないほうの片手に持つ
- お辞儀をするとき
男性…体の横に持ったままお辞儀する女性…肩にかけ脇に挟んだ状態or両手で膝上の位置に持ちお辞儀する
- 着席するとき
着席と同時に、座席の横にまっすぐ立たせて置く
※机や椅子にカバンを置くのはNGです。
面接官に直接「置いていいですよ」と言われた場合のみ、お礼を言って置きましょう。
困りがちなコートやマフラーの扱い方
寒い冬の時期の面接では、スーツの上にコートを着たり、マフラーや手袋で寒さ対策をしたりします。
実は、コートのやマフラーの置き方にも正しいマナーがあります。
- 玄関の外で脱いで、手に持つ
- コートの表面を見せないように、裏面を表にして畳む
- 片方の腕に掛けて持ち運ぶ
- カバンの上に置く
- 玄関の外ではずし、カバンの中に入れておく
- マフラーがカバンに入らない場合は、コートと一緒に畳む
部屋で面接官を待つ場合のマナー
面接官が待っている部屋に入室するのではなく、面接室で面接官が入ってくるのを待つ場合もあります。
その際は、
- 余計なことをせずじっと待つ
- 荷物は下に置いておく
- 姿勢よく椅子に座る
- 面接官が入室する際、立って迎える
- 着席を促されるまで座らない
といった点に気をつけましょう。
面接中のマナー
次に、面接の最中で気を付けておきたいマナーについてお話しします。
印象を決める表情
はじめに、面接官への第一印象を左右する表情と姿勢についてです。
表情は、基本的に「自然な笑顔」で話すことが大切です。
コロナ流行後は、マスクを着用しながらの面接が多く、表情を作りにくいと思います。
しかし、マスクをしていても目元を見れば、笑顔や真剣な表情は相手に伝わります。
マスクをしているからと言って、表情に気を抜かないようにしましょう。
また、話題によって表情を変えると、より相手に気持ちが伝わりやすいでしょう。
たとえば、とても真面目な話をしているのに、必要以上に笑顔だったら不自然に感じますよね。
自己紹介は笑顔で柔らかく、強い意志を伝えたい際は、真剣な目をするなど、自分の話の内容に合わせた自然な表情を心がけましょう。
お茶が出されたときのベストな行動
オフラインの面接では、企業の方からお茶を出していただけることもあります。
面接でお茶を出していただいたら、嬉しい一方で
「どれくらい飲んでいいのか?」と不安になりますよね。
結論から述べると、お茶を飲んだ量で面接の合否が決まることはありません。
しかし一口も飲まないのは、相手のご厚意に応えられないという意味になり、かえって失礼にあたってしまいます。
そんな複雑な、お茶に関するマナーをご紹介するので、ぜひ覚えておいてください。
- お茶を持って来てくれた人にお礼を言う
- 一口以上飲むこと(飲み干してもOK)
- 一気飲みはしないこと
- 「いただきます」「ごちそうさまでした」と言う
- 両手を使って丁寧にコップを持つ
- 飲むとき、コップを置く際に音を立てないように
- 会話が途切れたときや、面接官にすすめられたときに飲む
- 面接中に飲めなかったら、終了後に少し飲む
せっかくお茶を出していただいたのですから、美味しくいただくようにしましょう。
覚えておいて損はない!名刺交換の仕方
オフラインの面接では、たまに名刺交換がおこなわれる場合もあります。
急な名刺交換で焦ってしまわないために、念のため名刺交換のマナーも覚えておきましょう。
面接官が名刺を渡してくれた際、こちらも必ず名刺を渡さなければいけないわけではありません。
ビジネスシーンにおいて、相手から名刺をもらったらこちらもお渡しするのがマナーです。しかし、就活において名刺は必須ではありません。
なぜなら、名刺とは本来、自分の所属する会社を代表してお渡しするものだからです。
そのため、「渡せる名刺がない!」と必要以上に焦る必要はないので、安心してくださいね。
もちろん、学生でも名刺作成サービスを利用したり自作したりすることで名刺をつくれます。
「自分の名刺を渡したい!」という方は、名刺をいただいた際に自分の名刺もお渡ししましょう。
- 受け取る際、机を挟まないようにする
- 両手で受け取り、「ありがとうございます。」と言う
- 名刺を受け取ったあと、軽く見る
- 自分から見てテーブルの左側へ置く
- 一対一で名刺をもらったら自分の名刺入れの上に置く
- 複数人からもらったら、役職が一番高い人の名刺を名刺入れの上に置く
- 置く机がなかったらそのまましまう
ポイントにもあるように、名刺入れを使うのが正しいマナーになります。
自分の名刺は用意しなくても大丈夫ですが、万が一に備えて名刺入れは用意しておくことをおすすめします。
名刺入れは、100円ショップなどでもシンプルなデザインが売られているので、1つ買っておいて損はありません。
以下、名刺交換に関して参考になりそうな動画をいくつか載せておくので、見てみてくださいね。
退出時のマナー
面接が一通り終わったからといって、気を抜くのはまだ早いです!
面接官は、面接終了後の学生の態度や行動も見ています。
面接終了後、オフィスを出るまで気を抜かないようにしましょう!
部屋から出るときのマナー
まず、部屋から出るときのマナーです。
面接が終わったらイスから立ち上がり、時間をいただいたことに対するお礼を述べましょう。
お礼をしたら、その場で45度の深いお辞儀をします。
荷物を持ってドアに向かって歩き、ドアの前で面接官の方に向かって立ちます。そして、「失礼いたします」と挨拶し、約30度の角度でお辞儀をします。お辞儀のあと顔を上げた際は面接官に顔をしっかり向けましょう。その後、ドアを開け退出します。
出口やエレベーターまで見送ってくれる場合
とくに個人面接においては、面接官が出口やエレベーターまで送ってくれることもあります。
まず面接官と一緒に部屋から退出する際は、面接官官の後ろをついていきます。
ドアを開けてくれた場合は、しっかりとお礼を言って通りましょう。
出口まで送ってもらった場合は、出口付近で面接官の方に体を向き直し、お礼を言いましょう。
その後、45度ほどの深いお辞儀をしたあと、帰りの方向へ歩き出しましょう。
この際、建物から出たからといってすぐに気を抜くのは禁物です!
帰る姿も会社の人から見られている可能性がありますので、最後まで気を引き締めましょう。
できると差がつく!お礼メール
面接が終了して、駅や自宅についてからも、できることがあります。
そう、お礼メールです!
お礼メールは必ず送るべきものではないですし、面接の合否に直接かかわるわけでもありません。
しかし、貴重な時間をいただいたことへの感謝はしっかり伝えるに越したことはないでしょう。
なるべく面接当日の、企業の業務時間内に送るのがおすすめ。
※企業によって業務時間は異なりますが、9時くらいから18時くらいまでが多いです。
以下、例文を載せたので、参考にしつつ、自身の感謝の伝わる言葉に書き換えて送ってみましょう。
件名:本日の面接へのお礼(○○大学名前)
株式会社○○
採用ご担当 ●●様
お世話になっております。
本日○時より面接をして頂きました、○○大学の日本太郎(自分の名前)と申します。
本日はお忙しい中、面接の機会を頂きまして
誠にありがとうございました。
●●様のお話を伺い、貴社の理念やそれに基づいた事業内容、
社風について理解を深めることができ、
貴社で仕事をしたいという思いが一層強くなりました。
まずは、面接のお礼を申し上げたく、メールいたしました。
ご多用かと存じますので、ご返信には及びません。
本日は貴重な機会をいただきましてありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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日本 太郎(Taro Nihon)
○○大学□□学部●●学科○年
Mobile:090-☓☓☓☓-☓☓☓☓
Mail:tarou@☓☓☓☓.ac.jp
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要注意!やってしまいがちなマナー違反
オフライン面接の流れはだいたい掴めましたか?
次に、注意しておきたい間違ったマナーについてお伝えします。
細かいマナーをすべて覚えるのは大変ですが、まずは大きなミスをしないことが大切です。
とくに注意してほしいマナーを4つご紹介するので、メモなどに書いて、面接の前にチェックしてみてください。
座ったまま面接官を迎え入れる
マナー違反の1つめは、イスに座ったまま面接官を迎え入れてしまうことです。
こちらは、面接官が入ってくるまで部屋で待機する際に起きがちなミス。
面接官が入ってくる前はイスに座っていて問題ありませんが、面接官が部屋に入ってきた際は必ずその場で立って迎えるようにしましょう。
ポイントは、足音が聞こえるなど人が来る気配を感じたら立ち上がっておくこと!
くれぐれも、待っている間にぼーっとしないように注意してくださいね。
私の友人は就活生当時、これをやってしまったそう…
結果は、不合格。これだけが原因ではないかもしれませんが、最初の第一印象を決める大切なポイントなので、しっかり立って挨拶しましょう!
自分の名前を名乗り忘れる
注意したいマナー違反2つめは、自分の名前を名乗り忘れないようにすることです。
オフラインの面接は、独特な雰囲気で緊張してしまいますよね。
過去の就活生のなかには、緊張しすぎて、自分の名前を言い忘れてしまった先輩もいるみたいです。
面接官に顔と名前を覚えてもらうためにも、しっかり自分の大学名と名前を伝えるようにしましょう!
面接官の名前を忘れてしまう
注意したいマナー違反3つめは、面接官の名前を忘れてしまうことです。
インターンシップなどで顔見知りの採用担当の方と面接することもありますが、初対面の面接官も多いでしょう。
そういった際は、面接官の方からも簡単に自己紹介してもらえることが多いです。
その際、面接官が自己紹介で名乗ったにもかかわらず、「緊張で頭が真っ白になり名前を覚えられなかった」ということが起こる可能性があります。
名前を覚えていないと、その後のお礼メールを書くのも難しくなってしまいます。
面接官が自己紹介をしてくれる際は、しっかりとそのお話を聞くようにしてくださいね。
逆質問の際にも、「○○様は~」と相手の名前を呼んで質問をした方が印象もよいはず。
面接官が名乗ってくださった際は、しっかりと相手の名前を覚えるようにしましょう。
面接官へのあいさつを忘れる
最後にマナー違反の4つめは、面接官へのあいさつを忘れてしまうことです。
これは、面接官が複数人いて、出口やエレベーターまで送ってくれる面接官と、部屋に残る面接官に分かれた場合に起こりやすいです。
出口に向かうことに気を取られて、部屋に残った面接官にはあいさつをせず、背を向けたまま帰ってしまった…なんてことがないように気をつけましょう。
オンライン面接で気をつけたいこと
ここまで、オフィスや会場でおこなうオフラインでの面接マナーについてお伝えしてきました。
しかし、zoomやGoogle Meetを用いたオンライン面接でのマナーは、また少し違ったものになってきます。
コロナ流行後、主流となったオンラインの面接のマナーも押さえて、面接官に好印象を残しましょう!
面接時間の5分前に待機しておこう
まず、オンラインでの入室時間は5分前が目安です。
早すぎると面接官を焦らせてしまうこともあるので、5分前がちょうどよいでしょう。
時間ぴったりに入室しようとすると、電波状況によっては入室に時間がかかってしまうため、余裕を持って入室ボタンを押し、待機するようにしてください。
身だしなみや背景にも気をつけよう
オンライン面接では、面接官と直接顔を合わせられない分、画面上にどう映るかが印象に直結します。
家で面接を受けると、ついリラックスしすぎてしまうこともありますが、身だしなみや背景を整えて、オンライン上でも好印象を残しましょう!
細かい身だしなみにも気を配ろう
オンライン面接だからといって、「対面で見られるわけじゃないし、髪もメイクもそれっぽくしておけばよいか」と甘く見るのは危険です!
むしろ、画面上に自分が大きく映るため、オフライン面接以上に細かいところまで面接官の目に入るかもしれません。
髪型をしっかりセットし、女性はメイクもしたうえで臨みましょう。
パソコンの画面上だと顔色が悪く見えることもあるため、明るめのリップやチークで顔色がよく見える工夫をするのがおすすめです。
写り方も大事な第一印象
zoomなどの背景も、面接官への印象を決める大事なポイントになります。
理想の背景は、白い壁をバックに他の物がなるべくうつらない状態。
しかし、家の状況によっては難しい場合も多いと思います。
物はゼロにできなくても、部屋をできる限り片付けておきましょう。
zoomには便利なバーチャル背景がありますが、面接ではなるべく使わないほうがよいといわれています。
どうしても使わないといけない際は、面接官に一言「バーチャル背景で失礼します。」と伝えるのがおすすめです。
また、自分が写る画角にも気をつけたいところ。
オンラインでの見え方によって、相手が感じる印象も大きく変わるので、ベストなうつり方を探しましょう。
- 目線に対してまっすぐの位置にカメラがあるか
- 顔に影がかかって暗くなっていないか
- 頭や首元は見切れていないか
高さや明るさを調整するために、パソコン台やスタンドライトを購入する方法もあります。
家にある辞書や教科書などをパソコンの下に置いて高さを調節するのもよいかもしれません。
もしもアピールしたいものがある場合、散らかった印象を与えない程度に配置してみましょう。
オンラインだからこそ意識すべきこと
ここまでお伝えした、入室時間や身だしなみは、オフラインの面接でも気をつけるべきポイントでした。
しかし、オンラインの面接にしかない注意点もあります!
押さえるべき4つのポイントをまとめたので、初めてのオンラインの面接の前に、ぜひチェックしてくださいね。
下半身だけパジャマで受けるのは危険!
まずポイント1つめは、服装についてです。
面接の案内に「私服」と書かれていたら、スーツは着用せずオフィスカジュアルなどで問題ありません。
しかし、服装について何も記載されていなかったり、指定があったりした場合は、スーツをしっかり着て臨むようにしましょう。
ここで気をつけたいのが、下半身の服装。zoomの画面にはうつらないからといって、上半身だけスーツで下はパジャマやスウェットを履いて面接を受けるのはNGです。
ふとした瞬間にうつってしまう可能性もありますし、ごくまれに、「一度その場で立ち上がってください」と指示された就活生もいたようです。
面接中に立ち上がって、パジャマ姿を見られること以上に恥ずかしいことはありませんよね…
上がスーツなら下もスーツをしっかり着て、万が一画面に映っても失礼のないようにしましょう。
「音」に気をつかえるかどうかがポイント
ポイント2つめは、音についてです。
オンラインの面接では、パソコン越しに相手がいる場所の音が聞こえてしまうので、音のマナーをしっかりと押さえておくことが重要です。
- 自分の声の音量はちょうどよいか
- 静かな場所に移動できているか
- パソコンの通知音はオフになっているか
- インターホンの音はオフ(消音)になっているか
- イヤホンは正常に機能しているか
※無線イヤホンは充電が切れたり電波が不安定になったりするため、イヤホンを使う際は有線のものをおすすめします!
家で面接を受けているときにまれに起こるのが、インターホンが鳴ってしまうというトラブル。
あらかじめ音をオフ(消音)にできる場合は設定しておきましょう。
また、実家に住んでいる場合は、親御さんに「これから面接だからよろしくね」と一声かけておくのがおすすめです。
親が面接のことを知らず、急に声を掛けられたり、大きな音で掃除機をかけたりされてしまうと、面接官にもその音が聞こえてしまいます。
電波状況を確認しておこう
ポイント3つめは、電波状況についてです。
面接の大事なタイミングで画面が止まってしまったり、落ちてしまったりすると思うように話が進まなかったりします。
少し止まってしまう分には、合否に大きな影響はありませんが、接続不良の時間があまりにも長いと、せっかく時間を作ってくれた面接官に失礼になってしまいます。
あらかじめ、家のWi-Fiの状態を確認しておき、不安定であれば対策をしておくことをおすすめします。
Wi-Fi状態の確認ができるソフトやアプリもありますので、それらを活用してみてください。
また、企業が使う面接ツールによっては、面接開始前に電波状況をチェックする必要のあるものもあります。
面接が始まってから、「うまく繋がらない!」とならないように、あらかじめ余裕を持ってテストをしておきましょう。
やりすぎなカンペは100%バレる⁉
最後に、ポイント4つめはカンペについてです。
オンライン面接は対面の面接と違って、自分の机やパソコンの画面にカンペを貼ったり、パソコンでメモ帳を開いて見れたりして「ラッキー!」と思った就活生も少なくないはず。
しかし、パソコン越しでバレないかと思いきや、視線の動きなどで面接官にはバレてしまいます。
パソコンの画面でメモ帳やWordを開いたりするのも、パソコンの画面が切り替わったときの光が顔に反射したりして、意外とバレるので気を付けてくださいね。
大切な面接の場でカンペの丸読みをするのは、面接官に対して失礼ですし、カンペを読み上げている学生を採用したいと思わないのも自然なことですよね。
もし、言いたいことを忘れそうでどうしても不安なのであれば、自分が伝えたいキーワードだけひとことメモに書いて目に見えるところに貼っておく程度にしておくのがおすすめです。
ぜひ、カンペに頼りすぎず自分の言葉で想いを伝えられるようにしましょう。
最終チェック!基本的なマナー
ここまで、オフラインとオンライン面接でそれぞれ気をつけるべきポイントをお伝えしました。
最後に、どんな面接においても最低限必要な基本マナーのチェックリストを作成しました。
面接を受ける予定を控えている方は、いくつできているかチェックしてみてください。
清潔感のある身だしなみ
自分の印象を決めるといっても過言ではない身だしなみ。
家を出る前、会場に着く前にチェックしましょう!
- 目ヤニやフケはついていないか?
- 髪色は適切か
- 髪型はセットされているか
- 化粧はナチュラルか(女性)
- 爪の長さは適切か
- 爪の色は派手でないか(女性)
- スーツはサイズや色など適切か
- ゴミや汚れはついていないか
- シワはないか
- ネクタイは曲がっていないか(男性)
- 靴は汚れていないか?
- カバンは黒色で、A4が入るサイズか?
- コートは派手でないか?(秋冬)
- ベルトはつけているか?(男性)
- ストッキングは伝線していないか?(女性)
面接時に必要な持ち物
面接で忘れ物をしてしまうと、必要以上に焦ってしまいますよね。
家を出る前に念入りにチェックしておきましょう。
- A4サイズが入るバッグ
- 履歴書やESのコピー
- 筆記用具
- スケジュール帳、メモ帳
- スマートフォン(携帯電話)
- 腕時計
- 現金
- ハンカチ、ティッシュ
- 企業から持ってくるように指定されたもの
- 企業周辺の地図
- 身分証明書
- 印鑑
- 手鏡
- 整髪料、メイクポーチ、手鏡
- エチケットブラシ(ほこり取り)
- クリアファイル(書類を入れる用)
正しい敬語を使おう
緊張してしまうと、敬語の使い方まで意識が回らなくなってしまったりしますよね。
事前にチェックして、正しい敬語を使いましょう!
- 一人称は「わたし」「わたくし」
- 応募先企業の呼び方は「御社(おんしゃ)」
※履歴書など文字を書くときは「貴社(きしゃ)」が正しいので注意!
- 語尾は「です」「ます」「ございます」
- 「あの」「えっと」などを言わないように注意
- ×「なるほど」「たしかに」
◎「おっしゃる通りです」「そうですね」 - ×「了解しました」「わかりました」
◎「承知いたしました」「かしこまりました」 - ×「参考になります」
◎「勉強になります」 - ×「させていただいております」
◎「しております」 - ×「ごめんなさい」「すみません」
◎「申し訳ございません」「申し訳ありません」 - ×「社長様」
◎「社長」
まとめ:面接のマナーは会社を出るまで見られています
面接のマナーに関する不安は解消されましたか?
今回お伝えしたポイントをまとめると以下のようになります。
- 会場には10分前に着くように向かう
- 建物に入ってから出るまで気を抜かない
- 持ち物を勝手に机やイスに置かない
- 名刺交換やお茶を出されたときのことを想定しておく
- 面接官への挨拶を忘れない
- 5分前に入室ボタンを押して待機する
- 背景や身だしなみに気をつける
- 電波や音の環境をチェックしておく
面接のマナーは、知っているかいないかで大きく差が付きます。
すぐに全部のマナーを完璧に覚えることは難しいですが、経験を重ねるごとに自然と身についていくはずです。
また、多少のマナーのミスがあっても、必要以上に落ち込まなくても大丈夫です。
大事なのは、時間を作ってくれている面接官へ感謝の気持ちを持って接すること。
もちろん細かいマナーも大切ですが、笑顔や挨拶、間違ってしまったときはしっかりと謝ることを大切にすれば、あなたの人柄や想いは伝わるでしょう。
面接を受けると決まったときや、面接の前日に、ぜひこの記事に書いてあることを復習してみてくださいね。
あなたの就活がうまくいくことを、応援しております!