「ベンチャー企業と大手企業の志望動機って同じでいいのかな」
「ベンチャー企業に刺さる志望動機の考え方を知りたい」
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
私自身、就職活動中にベンチャー企業と大手企業の志望動機が全く同じでよいのか、ふと疑問に思った経験があります。
ベンチャー企業と大手企業では求める人物像が異なるため、人事に刺さりやすい言葉が異なってきます。
ベンチャ企業を志望する方は特に、ベンチャー特有の志望動機のポイントを知っておくとよいです。
私は、これからお話しするポイントを押さえたことで、ベンチャー企業から見事内定をいただくことができました!
そして今、このように就職活動に向けて頑張っている方々に向けて体験記事を書くことができています。
まず知ろう!ベンチャー企業が求める3つの人物像
せっかく一生懸命考えた志望動機で臨んだ面接。人事から、「すごく良い志望動機だけど、自社では求めていないんだよね…」と言われてしまったとしたら…?本当にがっかりですよね。
求める人物像はこのような残念な出来事を防いでくれます。
なぜなら、求める人物像は企業側が「こんな学生が来たら内定を出すよよ!」と提示している条件のようなものだからです。
志望動機を考える前に求める人物像を知っておくことで、企業があなたに興味を持ってもらいやすくなります。
求める人物にはベンチャー企業の中でいくつか共通する点があるため、ここではベンチャー企業が求める3つの人物像について紹介していきます!
主体性のある人
主体性があるとは具体的にどのような人かというと、
- 上司や先輩からの細かい指示がなくても、自ら考え積極的に行動できる人
- 任されている仕事以外にもアンテナを張れる人
- アイデアや意見をたくさん出せる人
- スピード感がある人
などがあげられます。
なぜかというと、ベンチャー企業は会社ができてから数年のため大手企業や中小企業と比べて社内ルールを自ら変えていけるような人物を求めているからです。
また、ベンチャー企業は大手企業や中小企業と比べて社員の人数が少ないため、自らチャンスを掴むことができます。
そのため、入社して間もない社員が責任者などの裁量権を持つことが多いことも理由としてあげられます。
成長意欲がある人
成長意欲のある人とは具体的に、
- 失敗を恐れずに挑戦できる人
- 今の自分に満足せず、常に向上心のある人
- 何でも興味を持てる知的好奇心が高い人
などがあげられます。
なぜかというとベンチャー企業は多くの企業の場合、新規事業に関わることができるため、大手企業と異なり世の中にまだ浸透されていないサービスや製品を扱うことが多いからです。
そのため、失敗などのリスクを避ける慎重な人よりも、失敗を恐れずに挑戦しよりよいものを作ろうとする成長意欲が求められる傾向にあります。
柔軟性のある人
柔軟性のある人とはどのような人かというと、
- 仕事のサービスや製品に関する変化を受け入れ、シフトできる人
- 変化を楽しむことができる人
- 臨機応変な対応ができる人
などがあげられます。
なぜかというと、主体性の理由と同じくベンチャー企業は新規事業や新しいサービス・製品に関わることが多いからです。
よりよいサービスや製品を作るために日々改良を続けるため、急な仕事のサービスや製品に関する変化を受け入れ、臨機応変な対応ができる人物を求めています。
いかがでしたか?
求める人物像に当てはまっていない…という方でも、心配しなくて大丈夫です。
あくまで「ベンチャー企業」という大きな括りであるので、一社一社に当てはまっているわけではありません。
当てはまっていないからといって、求める人物像に寄せて志望動機を無理に変えることは避けましょう。
あなたが会社側に合わせる必要はありません。あなたを受け入れてくれる会社であれば、ありのままの自分で内定まで勝ち取ることができると思います。
無理に企業に合わせた志望動機を書いてしまうと、ミスマッチにつながり、頑張って入った会社をすぐに辞めてしまう原因になりうるので、気をつけましょう。
なぜ志望動機を聞かれるのか
この記事を読んでくれている人は、「ベンチャー企業に刺さる志望動機の考え方を知りたい」と思っている人が多いと思います。
では、なぜ企業側は学生に対して志望動機を聞くのでしょうか?
聞くのは当然でしょ!と、あまり深く考えたことがない方も多いと思います。
ですが、その理由が分かれば企業が志望動機から学生の何を見ているのかを知ることができます。
さっそく見ていきましょう!
学生の企業選びの判断基準を知るため
人事の方が学生に対して志望動機を聞く理由の1つは、学生の企業選びの基準を知るためです。
企業選びの基準とは、学生の就活の軸や企業を選ぶときの判断軸のことです。この判断軸には学生の大切にしたい価値観や考え方が現れます。
志望動機を聞くことによって、人事の方は
- 学生の大切にしたいことや価値観・考え方が企業とマッチしているか
- 企業側で学生の大切にしたい価値観や考え方を提供できるかどうか
これらを判断しているのです。
入社意欲を見るため
人事の方が学生に対して志望動機を聞く理由の2つ目は、入社意欲を知るためです。
どれだけ入社意欲があるかを見ることで、
- 学生が本当に企業に入社したいと思ってくれているかどうか
- 言っていることや思いがどれだけ強く、入社後に実現してくれそうか
を判断しています。
業界・企業の理解度を見るため
そして、人事の方が学生に対して志望動機を聞く理由の3つ目は、業界・企業の理解度を見るためです。
なぜ企業側が業界・企業の理解度を見るのかというと、
- 学生の入社意欲を知るため
- 入社後に学生が活躍できる仕事の幅を予測するため
という理由があげられます。
入社意欲は、会社の業界・企業を調べていれば調べているほど入社したいという思いが企業側に伝わり、好印象につながります。
また、業界や企業の理解度が深い学生は、入社後に関わることができる仕事の幅が広がるため、企業側に「他の学生よりも欲しい!」と思わせることができます。
これだけは入れたい!ベンチャー企業の志望動機作成ポイント
企業側が志望動機を聞く理由が分かったところで、その内容を含めて志望動機を考える際のポイントについて見ていきましょう。
企業選びの判断軸を入れる
ベンチャー企業の志望動機を作成する時のポイント1つ目は、企業選びの判断軸を入れることです。
皆さんは企業を選ぶうえで、「これだけは譲れない!」「これは大切にしたい!」と思うものを自己分析などから書き出し、それをもとに企業選びをしていると思います。
いわゆる「就活の軸」や「自分軸」というものですね。
そのような判断軸を志望動機に入れることで、企業側が学生に対して求めている学生の価値観や考え方の情報を伝えることができます。
ここで一度、あなたの判断軸を振り返ってみてください。
もしベンチャー企業が求める人物像と重なっているものや似たようなものがあれば、志望動機に入れてみましょう!企業側が興味を持ってくれる可能性が高いです。
もし重なっているものなかったら…?
それでも、心配することはありません。求める人物像以外にも、その企業を選んだ理由があなたにはきっとあると思います。
あなたの価値観や考え方を含めてその理由を考えてみてください。あなたの志望する企業に刺さる、素晴らしい志望動機になっているはずです!
なぜこの業界・企業なのかを明確にする
ベンチャー企業の志望動機を作成する時のポイント2つ目は、なぜこの業界・企業なのかを明確にすることです。
「この企業でなければいけない理由」を伝えることで、企業側に入社の熱意や意欲を伝えることができ、「こんなに熱意があるなら、入れてあげたい」と思ってもらうことができます。
具体的には、以下の例で説明しますので、ぜひ読んでみてくださいね。
今のお話を聞いて、
「この企業でなくてはいけない理由が浮かばない…」
そう思った方もいるのではないでしょうか?
私自身、就職活動をしていた頃、この企業でなくてはいけない理由が浮かばず、上手く志望動機を考えられずいました。
「なんとなくいいかもと思ったから」
「先輩や友人の紹介でみてみようと思ったから」
といった、軽い動機で受けていた企業がほとんどだったからです。
そんな同じような思いで悩んでいる方には、ぜひこの記事を読んでみてください。
この気付きがあなたに自信をもたらしてくれるはずです!
(「『この会社でなくてはならない理由が見つからない...』そんな学生へ」というコラムを別に記載し貼り付け)
企業や仕事に対する意欲や熱意を伝える
ベンチャー企業の志望動機を作成する時のポイント3つ目は、意欲や熱意を伝えることです。
新卒採用は中途採用とは異なり社会人としての経験が全くないので、学生のポテンシャル(可能性)による採用がほとんどです。
その時に鍵となってくるのが、学生の企業や仕事に対する意欲や熱意です。
志望動機の中で意欲や熱意を伝えるには、企業や業界について調べた内容を含めた志望動機を書くという方法があります。
ここでポイントなのは、ホームページの内容だけではなく、実際にインターンシップや説明会に参加し自身が体験した内容を入れることです。企業側にインターンシップや説明会に参加した熱意や意欲が伝わります。
さらに、企業が公開しているYouTube動画やWeb上の記事があれば、確認して志望動機に加えてみてください。他の学生と差をつけて熱意や意欲を伝えることができます!
人事に届くベンチャー企業の志望動機!上手な書き方・話し方
ここからは、志望動機を伝える際に必要になってくる手段(テクニック)をお伝えしていきます。
面接でも、エントリーシート(ES)でも使えることばかりなので、ぜひ押さえてくださいね!
結論ファーストにする
結論ファーストとは、最も大切な結論を初めに伝え理由や補足を後から加える方法です。
結論を初めに持ってくることで、人事に伝えたいことが伝わり、結局何を言いたいのかわからない文章となるのを防ぐことができます。
人事が志望動機を聞きながらメモをすることがあるので、面接時に志望動機を話す際は特におすすめの方法です。
実体験を踏まえる
過去の実体験があると、志望動機に納得感や深みが出ます。
なぜなら、実体験はあなたしか体験したことがない唯一無二の経験であり、オリジナリティが生まれるからです。
先ほどお伝えした企業の説明会やインターンシップで感じたことでもよいですし、過去の自分を振り返り体験したことから志望動機を考えるのでもよいです。
といってもなかなかイメージが付きにくいと思いますので、例文で詳しくみていきたいと思います。
一貫性がある
一貫性があるとは、志望動機全体を見て矛盾がなく、すべての内容が点だとすれば点と点を線で結べるような状態になっていることです。
一貫性があることによって、筋が通った学生という印象を人事に与えることができ、志望動機全体からあなた熱意や伝えたいことが正確に人事に対して伝わります。
一貫性のある志望動機にするためには、過去の経験を振り返り体験したことから将来を考える、といった過去→現在→未来の流れが必要でありポイントになってきます。
志望度が高い企業であればあるほど、伝えたいことがたくさんあり一貫性のない文章になってしまいがちなので、ぜひ確認してみてくださいね。
すぐ実践できる!ベンチャー企業の志望動機例文3選
より具体的にイメージを持ってもらうために、ベンチャー企業の志望動機を書く際に押さえておきたいポイントを含んだ、3つの例文をご紹介します!
企業選びの判断基準が明確な志望動機の例
志望する理由は三つあります。
一つ目は、貴社が一番本質的な「幸せ」を追及していると感じたからです。他企業ではどうしても企業の利益を追求しお客様に適さない商品やサービスを売る場面が出てきます。そのような商品やサービスが貴社にはない点から、本当に相手の幸せを追及していると感じました。
二つ目は、幸せな生き方をスキルだけではなくマインドからも学べる環境であることです。私自身、未だ幸せな生き方・働き方について模索中です。その中で代表のイベントに参加したり、本を読ませていただいたりした中で学ぶことが多く、とても為になりました。貴社で働くことができたら、幸せな働き方・生き方について学びながらお客様に還元できると感じました。
三つ目は、社員方の関係性です。
○○さんなど、独立できる力がある方でも貴社で働き続けていると聞きました。それはこの人たちだから一緒にいたい、この人たちじゃないと達成できないものがあると社員型が感じる関係性であるからだと伺いました。そんな社員同士の絆がある企業で働きたいと感じたからです。
ポイントは、
- 『幸せ』を追及
- 学びながらお客様に還元できる
- 社員同士の絆がある企業で働きたい
という点です。
これら3つは全て学生の企業選びの判断基準であり、学生の価値観や考え方が見えます。
さらに「学びながらお客様に還元できる」という点から、ベンチャー企業が求める人像「成長意欲のある人」にも当てはまります。
「なぜこの業界・企業なのか」が明確な志望動機の例
貴社を志望する理由は三つあります。
一つ目は投資の知識を学びながらお客様を支えることができる点です。
両親が投資をしていることがきっかけで以前から投資に興味があり学びたいと考えておりました。
貴社では内定者フォローや配偶前後に定期的な研修を行っており充実した研修・育成制度が整っているため証券投資の知識をしっかりと学びながら、その知識を活かしお客様によりよい提案ができると考えました。
二つ目は女性が活躍されている企業である点です。
学内企業説明会に参加した際に同じ学部学科の卒業生である○○様が貴社での活躍を生き生きと話されている姿に強い憧れを感じました。
女性の人事部の方も温かく接して下さり雰囲気の良さを感じ共に働きたいと思いました。
三つ目はヨーロッパ株の取り扱いが豊富であり海外との繋がりがある点です。
ヨーロッパ株を取り扱う際に大学の学んだ語学力や国際的な知識を活かし貴社により貢献ができると考えました。
ポイントは、
- 両親が投資をしていることがきっかけで以前から投資に興味があり学びたい
- 同じ学部学科の卒業生である○○様が貴社での活躍を生き生きと話されている姿に強い憧れを感じた
という点です。
投資に興味があるという理由を加えることで、金融業界を志望した理由が明確になります。さらに、憧れの先輩がいるという、その会社でなければならない理由が明確になっています。
企業や仕事に対して意欲を感じる志望動機の例
総合営業職を志望する理由は二つあります。
一つ目は、お客様一人ひとりに寄り添い直接提案ができる点です。
持ち前の明るさと幅広い世代に対応可能なコミュニケーション力はお客様対応業務に活かせると考えております。
二つ目は、キャリアを積み活躍されている女性が多い点です。
企業説明会や2daysの営業インターンシップに参加させていただいた際、成長意欲が高く自立している女性社員を見て強く憧れを感じました。
ポイントは、「企業説明会や2daysの営業インターンシップに参加させていただいた」という点です。
ホームページの内容だけではなく、実際にインターンシップや説明会に参加し自身が体験した内容を入れているため、企業側にその行動姿勢や意欲が伝わります。
志望理由は二あります。
一つ目は様々なスキルを学ぶことができ自身の将来のキャリア選択肢を広げられる点です。貴社は30の幅広い事業のグループ法人があり、外部委託をされていることにより多種多様な仕事があることに加え、キャリアチェンジ制度があるため様々なスキルを学ぶことができる点に魅力を感じました。
二つ目は自身のスキルを活化し貴社に貢献ができる点です。学んできた英語力と国際的な知識を活かし、国際分野や公共交通分野にて活躍します。
ポイントは、
- 30の幅広い事業のグループ法人があり、外部委託をされていることにより多種多様な仕事があることに加え、キャリアチェンジ制度がある
- 国際分野や公共交通分野
という点です。
その企業について調べた情報を加えて志望動機を考えることによって、企業側に「しっかり自社を調べてきているな」と意欲を伝えることができます。
まとめ
ここまで、
- ベンチャー企業が求める人物像
- 志望動機が聞かれる理由
- ベンチャー企業の志望動機作成のポイント
- 志望動機の上手な書き方・話し方
- ベンチャー企業の志望動機の例文
についてご紹介してきました。
この記事を読む前と比べて、志望動機に何を書いたらいいのか、どのようなことに気をつけたらいいのか、掴めるようになったのではないのでしょうか?
初めから人事に刺さる上手な志望動機を考えようとする必要はありません。むしろ、初めは上手く考えられないのが普通です。
私自身も下手な志望動機をたくさん書いて書いて、徐々にベンチャー企業に内定がいただけるようになりました。
この記事を参考に、あなたもベンチャー企業の内定を掴み取ってください!
これから実際に志望動機を考える時に「これでいいのかな」と不安になったら、いつでもこの記事で確認してみてくださいね。
ここまで記事を読んでくれたあなたならきっとできます。応援しています!