
自己分析のやり方のひとつに、マインドマップを書く方法があります。
しかし、
など疑問を持っている人も多いのではないでしょうか。
マインドマップは、頭の中に考えていることを体系的に紙に書き出すことで思考が可視化できます。頭の中を整理しつつ、自己分析を進めたいという方におすすめな方法です。
この記事を読めば、マインドマップによる自己分析のやり方・書き方が一通り理解できます!
これから自己分析に取り組む方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
マインドマップとは、思考を整理する方法
マインドマップとは、自由な思考やアイデア、情報の流れを、中央から分岐させる形で描写した図のことです。

マインドマップを使って、情報や経験を書き込んだりすることで、思考を整理することができ、今まで気付かなかった自分の志向や考えがわかるようになります。
企画を練るときや目標を設定するときなど、ビジネスにおいても、さまざまなシーンで活用されており、もちろん就活の自己分析でも大いに役立ちます!
マインドマップで自己分析をする目的
ここからはマインドマップで、自己分析する目的について解説してきます。
「なぜマインドマップを使うのか?」を明確にしてから、書き方や活用方法へと進んでいきましょう。
自分のことを客観的に知る
1つ目の目的は、自分のことを客観的に知るためです。
マインドマップによる自己分析をおこなうことで、自分という人間を客観的に見つめ直すことができます。
例えば、
- 強みや弱みは何か
- どのような分野に興味があるのか?
- 将来、何を目指しているのか?
などをより明確にできます。
誰しも自分自身のことは、自分が一番わかっているようで意外とわからないものです。
客観的な立場に立って、マインドマップを使って書き出していくと、段々と自分のことがわかってくるはずです。
本当にやりたいことを見つける
2つ目の目的は、本当にやりたいことを見つけることです。
マインドマップに書き出した内容を分析することで、自分の適性を理解して、企業選びの軸を見つけ出すことができます。
例えば、自分の「過去・現在・未来」についてマインドマップを作成し、自分の成功体験や失敗体験、やってみたいこと、将来やりたいことを書き出していきます。
そうすると、時間軸ごとの共通点が見えてきます。
「企画などを作ることが好き」「他者のために動くことにやりがいを感じている」など自分の惹かれるものや考え方が見えてくるはずです。マインドマップで可視化された思考に対して、「なぜ?」を繰り返し自問してみましょう。
このように、マインドマップから見えてきたものを分析することで、今まで気付かなかった目標が見えてきたり、自分の本当にやりたいことがわかったりします。
自分の適性を知る
3つ目の目的は、自分の適性を知ることです。
マインドマップで自己分析をおこなったあとは、発見した価値観と仕事内容を関連付けていきます。
自分の強みや弱みを理解して、希望の職種と照らし合わせることで、価値観とマッチしているかどうか確認してみましょう。
自己分析にマインドマップを活用するメリット
ここからは、マインドマップで自己分析をするメリットについて解説していきます。
メリットを知ったうえで、マインドマップは自分に合っている自己分析方法なのか、ぜひ考えてみてくださいね。
深堀りできる
マインドマップで自己分析するメリット1つ目は、深掘りできることです。
マインドマップは、自由に書き足して作成できるのが大きな特徴です。
一度に完成させる必要はなく、連想ゲームのように関連するイメージを次々書き足していけるので、特定のテーマを深掘りするのに向いています。
マインドマップを作ることで、頭の中にある思考をつなげたり、広げたりすることができ、自分でも気付いていなかったような「意外な一面」を発見できるでしょう。
思考を整理できる
マインドマップで自己分析するメリットは2つ目は、思考を整理できることです。
考えていることは目に見えないので、どこまで考えていたか忘れたり、同じことを何度も繰り返して考えたりしがちです。
マインドマップを作ることで、頭の中にある思考をわかりやすく視覚化できます。記憶を整理したり、それぞれの事象を関連付けたりすることで、全体像をとらえやすくなるでしょう。
発想を広げやすい
マインドマップで自己分析するメリット3つ目は、発想を広げやすいことです。
マインドマップでは、単語で放射状の図によって思考整理していきますが、これを作る過程において「連想」が生じます。
キーワードで頭の中にあることを書き出していくと、それに付随してアイデアやひらめきを得ることも。
このように思いついたアイデアを気軽に追加できるため、たくさんアイデアが広がり、今まで見えなかった自分が見えてきます。
「なぜ」「なに」「どうして」「そこから何を思うか」など、さまざまな質問を通して、過去の出来事を深掘りしていく自己分析においては、発想の広がりやすさは重要です。
マインドマップはまさに「連想ゲーム」のような側面を持ち合わせているのです。
一枚で情報が網羅される
マインドマップで自己分析するメリット4つ目は、一枚で情報が網羅されることです。
通常、上から順に文章を追っていかなければ、必要な情報までたどりつきません。それに対して、マインドマップは一つのマップ上にすべての情報が網羅されるため、もれなくダブりなく作成できます。
また、マインドマップを利用した自己分析では、キーワードを同士を関連してつなげていくため、幅広く情報をアウトプットできます。
そのため、自分自身についての情報が網羅され、より自分について理解を深めることができるでしょう。
加筆修正がしやすい
マインドマップで自己分析をするメリット5つ目は、加筆修正がしやすいことです。
ノートに箇条書きしてしまうと、どうしても書き足すスペースがなくなることも多く、文章と文章のつながりが見えにくくなります。
しかしマインドマップでは箇条書きとは異なり、好きな場所に好きなだけ書き足していけるので、構造化がとてもわかりやすいのです。
次々に書き出した新しいアイデアと、過去に書いて忘れかけていたアイデアを結びつけ、さらに新しいアイデアに発展することもあるでしょう。
紙やノートに書く場合は、余白を多く取りながら作成するのがポイントです。
マインドマップで自己分析【4ステップ】
ここからはマインドマップの書き方を、4つのステップに分けて紹介していきます。
ステップ①テーマ設定をする
マインドマップは、用紙の中心にテーマであるキーワードを書くことからスタートします。
テーマは自分が深堀りしたい内容を設定します。例えば、自分という主題の場合は「好きなこと」「性格」「辛かったこと」などが挙げられます。
テーマは何個でも書いてよいですが、あまり書きすぎると見にくくなるので注意してくださいね。
ステップ②それぞれの項目を掘り下げる
テーマを並べたら、まずはそのテーマについて回答していきます。ここで、それぞれの項目を掘り下げるときの3つのポイントをご紹介します
「なぜ?」と疑問を投げかける
マインドマップを作るときに重要なのが、答えに対して、「なぜ?」と徹底的に掘り下げることです。
質問の答えに対して、「なぜその答えなのか?」を簡潔に書いていきます。
このとき、理由は1つに絞らず、できるだけたくさん書き出したほうが、自分のことをより理解できます。「もうこれ以上浮かばない」ところまで言葉を派生させていきましょう。
派生させた言葉が多くなるほど、より深い部分まで自分を知ることができます。
過去の出来事を洗い出すための質問項目も用意してあります。
こちらの記事を参考にしてください。
思ったことを記入する
次は、中心に記入したキーワードに対して「何を思ったのか?」を問いかけて記入していきます。
これを深掘りすることで、自分の価値観が見えてきます。
先ほどの「なぜ?」に加えて、「そのとき何を思ったのか」を深掘りすることで、過去の出来事から自分の性格や価値観を洗い出すことができます。
結果を記入する
次は、出来事に対して「結果どうなったのか」を記入していきます。
過去の出来事の結果を明確化することで、自分の行動パターンを洗い出すことができます。
出来事から自分の考えをあぶり出し、さらにこうして気付きを加えることで、自分の考えを多く引き出すことができるでしょう。
ステップ③自分の価値観や強み・弱みを整理する
今まで書いたことに対して客観視したときの気付きをわかりやすいように整理していきます。
そして、自分の強みと弱みを抽出し、まとめていきましょう。これらの強みと弱みをそれぞれの項目の枝わかれに記入し、色付けして見やすくするのがおすすめです。
ステップ④分析結果と仕事の関連性をみつける
ここからは、自分の価値観と合う企業を結びつける作業です。
- みんなで目標に向かって頑張ることが好き
→チームで支え合う風土がある企業
- ゼロから何かを作りたい
→企画、クリエイティブ職など
このように自分の価値観を理解しておくと、その企業が自分に合致しているかがわかりやすくなります。
自分の価値観と合う会社、自分の特性を活かせる会社を探してみましょう。
一体どのような企業が自分に合っているかがまだわからない場合は、できるだけ多くの企業の説明会やインターンに参加してみてくださいね。
いろいろな企業を見てみることで、
など発見があるはずです。
自己分析用マインドマップ作成3つのポイント
ここからは、マインドマップを作成する際のポイントを解説していきます。
以下の、3つのポイントを意識して取り組んでいきましょう。
深く考えすぎない
ポイントは深く考えすぎずに書くことです。もちろん適当に書くのはNGですが、深く考えすぎて、項目が少なくなるのは避けなければなりません
マインドマップは、深く考えすぎずに、気軽に作成してみてください。
自由な発想が生まれるよう、なるべく楽しんで取り組んでいきましょう。
やる目的を明確にする
いつの間にか書くこと自体が目的になってしまうケースがあります。マインドマップは「どのような目的で書いているのか?」を意識しながら作成しなければいけません。
目的を常に意識しながらマインドマップを作ることで、出てくる言葉や関連付けの精度が高まり、完成したマインドマップから得られる収穫も多くなるはずです。
キーワードは簡潔にまとめる
主題から小さなテーマ、「なぜ?」の疑問をぶつけてより詳細な部分まで深堀りしていきますが、記載する文字は長い文章にならないように注意しましょう。
マインドマップは見てすぐに内容が把握できることが大切なため、長文で細かい文字の記載をするのは不向きです。
それぞれ簡潔にキーワードだけで書くことが大切なので、要点をまとめて情報量が多くなり過ぎないようにしましょう。
情報量が増えすぎると、どれが何に対しての答えなのかわからなくなってしまいます。
全体を見やすく、何度でも気軽に見直せることが重要なため、マインドマップは意識的に文字量を減らして、キーワードか短文で書くようにしてみてください。
無料で自己分析に使えるマインドマップ4選
最後に、マインドマップの作成ツールをご紹介していきます。
マインドマップを紙に書いてやるのはめんどくさいという人には、ツールを使って作成するのをおすすめします。
Xmind
無料で使えるマインドマップツールの1つ目は、「Xmind」です。
Xmindは、パソコンにインストールして使うほか、スマートフォンアプリも提供されているマインドマップ作成ツールです。無料プランと有料プランがありますが、無料プランでも豊富な機能・テンプレートを使うことができます。
シンプルで見やすい画面と簡単な操作性から高い評価を獲得しており、作成したマインドマップはSNSなどでも簡単に共有できます。
Xmindはこちら
coggle
無料で使えるマインドマップツールの2つ目は、「Coggle」です。
coggleは、アプリのインストール不要で使えるマインドマップ作成ツールです。3つのプランがありますが、無料プランでも基本機能は使えます。1,600種類以上のアイコンを使って多彩な表現ができるので、楽しくマインドマップを作成できるでしょう。
coggleはこちら
Mindly
無料で使えるマインドマップツールの3つ目は、「Mindly」です。
Mindlyは、スマートフォンやパソコンにアプリをインストールして利用するマインドマップ作成ツールです。円をタップして追加しながら、簡単にマインドマップを作ることができます。スタイリッシュなデザインが想像力を刺激してくれます。
Mindlyのダウンロード
Mind Meister
無料で使えるマインドマップツールの4つ目は、「Mind meister」です。
Mindmeisterは、世界で1400万人に使用されている無料で使えるマインドマップ作成ツールです。また、Mind meisterはインストールをする必要がなく、ブラウザ上でそのまま使えるのが特長です。データがクラウド上にそのまま保存されるのでとても使いやすいです。
MindMeisterはこちら
まとめ:マインドマップで自己分析を進めよう
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
今回は、マインドマップの作り方・メリットについて紹介してきました。
質問に答えるやり方でおこなっていくのが基本の自己分析ですが、答えに悩むこともあります。しかし、マインドマップを使うと、テーマから連想して思いついたことや閃いたことをもとに自分を掘り下げていくので、とても取り組みやすいです。
マインドマップを活用し、頭の中を整理しながら自己分析を進めたいという方は、ぜひ本記事で紹介したやり方を参考にしてみてください。
マインドマップを活用して自己分析をおこない、その後の業界選びや企業選び、ESや面接に活かしていきましょう。