いよいよ、23卒の就職活動が本格的にスタートします。
すでに、大きな会場でおこなわれる合同説明会や夏季・冬季インターンに参加したことがある就活生もいるかもしれません。
今回の記事では
「就活はいつからおこなえばいいの?」
「内定はいつ頃もらえるんだろう?」
「新型コロナウイルスの影響はどうなっている?」
といったみなさんの疑問を解決していきます。
また、後半では今すぐ取り組みたい就職活動の6つの準備をご紹介します。就職活動全体のスケジュールを把握し、計画的に準備していきましょう。
就活のスケジュールと23卒の特徴は?
まずは、2023年卒業の就活生の就活スケジュールを確認していきましょう。
就職活動のスケジュール
3月1日に採用についての情報が解禁され、会社説明会が実施される他、エントリーの受付も開始されます。3月1日にエントリー開始の企業も多いため、2月の時点ではある程度受けたい企業を考えておくとよいでしょう。
6月1日からは本格的に面接などの選考が開始され、次第に「内々定」が出され始めます。
しかし、一部の企業は4月〜5月の時点で選考を実施し、内々定を出す場合もあるため、なるべく早くからグループディスカッションや面接の対策をおこなっておきましょう。
大まかなスケジュールは22卒までと変わらない
日本経済団体連合会(経団連)による就活のルールが21卒から廃止されました。しかし、あくまでこれまで通りのスケジュールで進められることが推奨されており、昨年も大きな変動は見られせんでした。
そのため、23卒でも多くの企業が、3月に情報解禁・6月に選考開始・10月に内定という流れは変わらないと考えられます。
ただし、新型コロナウイルスの影響で21卒の選考活動がストップし、スケジュールに大幅の遅れが出た企業もあります。そのような企業は、23卒の選考活動も後ろ倒しになっている可能性があるため、興味のある企業のスケジュールがどうなっているかホームページなどで確認しておきましょう。
就活のルールについてはこちらの記事がおすすめです。
新型コロナウイルスの影響でオンライン就活が主流に
新型コロナウイルスの影響は、就活スケジュールの遅れだけではありません。多くの企業が今後も「zoom」などを使用してのオンライン選考がメインになると考えられています。
オンライン就活では、場所の移動を伴わないメリットがありますが、電波トラブルがおこってしまうなどのデメリットもあります。事前にしっかりオンラインの準備をしておくことで、オンライン主流の就活も乗り切りましょう。
オンラインでの就活が不安な方はこの記事をチェックしよう
いつ何をする?あなたが今するべきことはこれ!
ここからは具体的に、あなたが内定獲得に向けていつ何をすべきかご紹介します。
「やりたいことがそもそも見つからない...」
「インターン?SPI?やるべきことが多すぎて不安...」
という不安を持っている学生も安心してください。
時期に合わせてひとつひとつ準備していけば、内定に一歩近づけるはずです。
3年冬休み(1〜2月)
1〜2月を使用して、就活イベントに参加してみましょう。企業によってはインターンシップを実施している企業もあります。
企業主催のイベントやインターンシップに参加していたことが、本選考で有利に働くこともあるため、ぜひ積極的に参加しておきましょう。
また、自己分析もおこなっておくと、3月以降の選考活動をスムーズにおこなうことができます。
3年3月〜
3月からは本格的に就職活動がスタートします。2月までにおこなっていた自己分析を元に、自分に合っていると思う企業の説明会に参加してみましょう。
エントリーシートの提出が必要になる企業も出てきます。大学にある就職支援課(キャリアセンター)に行ってエントリーシートの添削をしてもらうのもよいです。
また、説明会への参加と並行してSPIなどの筆記試験の対策もおこなっておきましょう。
4年6月〜
6月からは企業の選考が本格的に開始し、「内々定」が出され始めます。「内々定」とは、「10月1日に内定を出す」ということを指しています。
以前は経団連による規則で10月1日より前に内定を出すことができませんでしたが、現在はルールが廃止されているため、「内々定」ではなくそのまま「内定」を出す企業もあります。
1日に複数の企業の選考が入ってくることもあり得ます。6月以降は忙しくなることが予想されますが、時間を見つけて引き続き面接や筆記試験などの対策をおこないましょう。
就活は準備が命!今からやるべき6つの準備
就職活動には多くの準備が必要です。
「まだ本選考は始まらないから大丈夫...」
と考えて準備するのを放置していると、本格的に選考が始まってから焦ることになるかもしれません。
ここでご紹介する就活準備は、どれも重要です。今日から準備を進めていきましょう。
1:自己分析
「就職活動ではまず自己分析が大切」ということは聞いたことがあるかもしれません。では、なぜ自己分析が大切なのでしょうか。
自己分析の目的は2つあります。
1つ目は、自分について知ることで、企業選びの軸を見つけるためです。自己分析によって自分が過去どのような経験をし、どのような想いを抱いてきたか明確にすれば、どのような仕事をすればやりがいを感じるのかなどが見つかります。
自己分析によって見つけた企業選びの軸をもとに説明会などに参加すれば、「この企業が自分に合っているか」の判断の軸になるでしょう。
自己分析の目的、2つは自分の良さを他人にわかりやすく説明できるようになるためです。就職活動では、その日初めて会う人事担当者に対して、あなたの良さをアピールしなければなりません。
自己分析で自分のことを具体的に把握できていれば、エントリーシートや面接でもあなたの「学生時代に頑張ったこと」や「長所」をうまく語れるようになるはずです。
2:業界研究
自己分析と並行して、業界研究もおこないましょう。業界研究をおこなうのは、受ける業界を絞るためと、志望する業界の知識を深めるためです。
日本には多くの企業があり、就職活動ですべての企業を受けることはできません。そのため、自己分析で見つけた「企業選びの軸」をもとに、自分に合った業界を受けることが重要です。
また、受けたい業界がある程度決まったら、志望する業界の知識を深めましょう。業界について深く知ることは、自分のキャリアを考えていくのに役立つのはもちろん、グループディスカッションや面接でも役に立ちます。
たとえば、旅行業界の企業を受けた場合、面接で
「〇〇さんは今後の旅行業界についてどう思いますか?」
「先日新聞でも話題になった、この業界の〇〇の問題についてはどう考えていますか?」
と聞かれるかもしれません。
受けたい業界が見つかったら、本や新聞などで業界の知識を増やしておきましょう。
3:インターン
気になる企業がインターンシップを実施していたら、ぜひ参加しておきましょう。インターンシップに参加すれば、業界の動向や具体的な仕事内容がわかるだけでなく会社の雰囲気を感じることができます。
また、インターンシップへの参加は選考で有利に働くとも言われています。その理由は、インターンに参加した学生だけの特別な選考ルートがあったり、人事担当者に顔を覚えてもらうことができるためです。
さらに、本選考で初めて企業に訪れるよりも、インターン参加のために実際に本社に足を運んだり人事の方と話をしたりした経験があれば、緊張も和らぐはずです。場慣れしておくためにも、インターンには積極的に参加しておきましょう。
4:OBOG訪問
OBOG訪問は、実際にその企業で働いている”先輩”に話を聞くことで、企業・業界の知識を深めることができます。
”先輩“の話は、企業のホームページには載っていない「リアルな声」であり、あなたが企業を選ぶうえでとても重要な意見になります。説明会やインターンシップがオンライン開催だった場合、企業の雰囲気をつかむためにもOB・OGにアポイントメントをとって話を聞いてみましょう。
OBOGの連絡先は、基本的に大学の就職支援課(キャリアセンター)で知ることができるので、まずは大学の就職支援課に行ってみてください。
また、最近では企業に勤めるOBOGとマッチングできるサイトも増加しています。ぜひ活用してみましょう。
OB訪問のマナーが不安!そんな方はこちらの記事をチェック
5:エントリーシート
すでにお伝えしたとおり、3月1日からは選考の情報が解禁され企業へのエントリーもスタートします。そのため、3月以降はエントリーシートの締め切りが重なり、たくさんのエントリーシートに追われることになってしまうかもしれません。
エントリーシートでよく聞かれる項目は、事前に文章を作成しておくとよいでしょう。一つの「軸」となるエントリーシートが完成すれば、その文章をもとに他のエントリーシートを書き進めることも可能です。
エントリーシートでよく聞かれる質問はこの5個です。
- 志望動機
- 学生時代に最も頑張ったこと
- 自己PR
- 長所と短所
- 困難を乗り越えた経験(挫折経験)
まずはこの5つの質問に対して、自分だったらどのようなことが書けるか考えてみましょう。
6:適性検査
企業によっては、選考の一部で適性検査と呼ばれる筆記試験が実施されます。適性検査は、中学高校で学んだ国語・数学・英語・教養などの知識を問う問題と、あなたの性格を問う問題の2つに分かれています。
適性検査は一般的に選考の前半でおこなわれるため、いくら面接でうまく自分のことを話す練習をしても、適性検査で合格していなければ面接を受ける機会すら得られません。
内定を獲得するためにも、今から適性検査の対策をおこなっておきましょう。
適性検査には、「SPI」「玉手箱」「GAB」など多くの種類があります。自分が受けたい企業はどの適性検査を実施しているのか確認して参考書などをもとに計画的に勉強を進めておけば、適性検査も突破できるはずです。
適性検査についてはこの記事を確認しよう。
まとめ
今回の記事では、23卒就活生の選考スケジュールとそれぞれの時期におこなっておきたい準備をご紹介しました。
23卒のスケジュールは22卒以前と大きくは変わらないと言われています。サークルやアルバイト先の先輩に質問すれば、就活の動きのヒントにつながるかもしれません。
しかし、新型コロナウイルスの影響などによって、企業によってはエントリー締め切りなどが例年より早くなっているかもしれません。興味のある企業の選考情報は適宜チェックしておくようにしましょう。
就職活動は準備が何よりも大切です。
まずはスケジュール全体を確認し、今回ご紹介した6つの準備を計画的におこないましょう。
大学・アルバイトと就職活動との両立は簡単ではないかもしれません。しかし、今日から少しずつ準備を進めれば、きっとあなたの内定につながるはずです。
あなたの就職活動を応援します。