面接の受け答えに困った学生必見!例文で面接の答え方を攻略しよう

就職活動において、避けては通れないのが面接。

面接は企業と就活生がお互いの理解を深めるために必要不可欠なものですが、話すのが不得手な人やあがり症の人の中には、苦手意識を持っている人もいるかもしれません。

とはいえ、面接でうまく受け答えができず、第一志望の企業に落ちてしまった...なんて絶対に嫌ですよね。

実は、態度や話す内容を少し意識するだけで、話すのが苦手な人でも簡単に面接で好印象を与えることができるんです。

面接でよい印象を持ってもらえれば、あなたの評判が会社の中で伝わり、その後の選考で有利になります。

この記事では、面接で評価を上げるためのちょっとしたポイントや、聞かれる可能性が高い質問への回答例を紹介しています。

「面接で何を話したらいいかわからない...」

「よく聞かれる質問は知ってるけど、なんて返せばいいの?」

そんな人は、ぜひ最後まで読んでみてください。きっとあなたの助けになりますよ。

まずは面接への理解を深めよう

態度や内容について話す前に、まずは「そもそも面接とは?」という部分についてお話しします。

そもそも面接はどうしてやるのか、どんな風に進んでいくのかがわからなければ、いざ本番になったときに急に不安に襲われたり、必要以上に緊張してしまう恐れがあります。

最初に、面接の基本的な情報をお伝えしますね。

面接の質問には必ず意図がある

まず理解しておかなければならないのが、面接官の質問には必ず意図があるということです。

そこが理解できていないと、トンチンカンな答えをしてしまったり、ひたすら話し続けてしまったりといったリスクが生じます。

たとえば、「就活の軸はなんですか?」という質問をされた場合、あなたの返答が本当にその会社に合っているのかを見極めるという狙いがあります。

そこが理解出来ていれば、「成長できる環境」「〇〇な企業理念」など、その会社の魅力をはっきり話すことができます。

その結果、「この人はこの会社で頑張ってくれるだろう」という企業からの評価に繋がるのです。

まずは、面接官の質問がどういう狙いで行われているのか、その意図を探ってみましょう。

面接そのものの流れ

面接はやみくもに質問される場ではありません。

その中にはきちんと流れがあります。

もちろん、企業によって質問の内容や順番は前後しますが、おおまかな流れとしては

  1. 自己紹介
  2. 自己PR
  3. 志望動機や就活軸
  4. 学生時代に力をいれたことや経験について
  5. 逆質問

上記のような流れが多いようです。

まずは自分の事について話し、どのような企業を志望しているのかを話し、最後にこれまでの経験や自分のどのような部分がその企業に合うのかをアピールします。

繰り返しますが、質問の内容や順序は企業によってさまざまです。

ただ、「自分の話」「志望業界や企業の話」「自分と企業の関係や結びつき」に関してはほぼ確実に質問されるため、しっかり答えを準備しておきましょう。

こういった定番の質問への答え方は、後ほど例文を用いて紹介しますね。

敬語やマナーはしっかりと

面接はあなたと企業がお互いを知るための場。

そのためには、偽りのないあなた自身で面接に臨む必要があります。

しかし、いくらありのままでいることが重要だと言っても、最低限の敬語やマナーは必須です。

仰々しい話し方をする必要はありませんが、企業への対応は必ず丁寧なものを心がけましょう。

特に、間違った敬語やマナーには要注意です。

受け答えの内容がどんなによくても、礼儀のなっていない人は企業にとって悪印象。

自信のない人は、事前に敬語やマナーについて調べておくとよいでしょう。

面接で評価を上げる受け答えとは?

さて、面接の基本的な情報についてお伝えしたところで、次は実際の面接で気をつけるべき注意点についてお話しします。

面接では何を言うのかももちろん大事ですが、どんな風に伝えるのかも同じくらい大切です。

「この人は丁寧な人だな」

「きっと優秀な人に違いない」

といったプラスの評価をもらうためにも、まずは小さなことから意識してみましょう。

結論から話す

面接で最も気をつけなければいけないのが話し方。

その中でも、結論から話すいわゆる「結論ファースト」は、就活で必ずと言っていいほど指摘されます。

結論ファーストは、最初に結論を話し、その理由や背景をあとから話すというものです。

たとえば、「あなたの長所はなんですか」と面接官が質問したとしましょう。

このとき、

就活生
私は5歳からずっとピアノを習っていました。大学生になった今も毎週ピアノを弾いており、コンクールで入賞したこともあります。なので、私は物事を粘り強く続けることが得意です

といった話し方をしてしまうと、面接官にとってはわかりにくい答え方になってしまいます。

結論ファーストに気をつけて、

私の長所は粘り強く物事を継続できる点です。5歳の頃からピアノを習っており、13年間毎日弾き続けてきました。その努力が実り、コンクールで入賞した経験もあります

上記のように話すと、面接官への質問の答えが明確で、よりわかりやすくなるのです。

たくさんの質問が飛び交う面接では、何よりもわかりやすさが大切。

ぜひ、面接の答えを考えるときは、結論ファーストに気をつけてみてください。

的確な受け答え

二つ目の気をつけるべきポイントは、質問に対して的確に答えが出せているかどうかです。

たとえば、学生時代に力をいれたことを尋ねられた際に、

就活生
私が学生時代に最も力を入れたことは学園祭の運営です。なぜなら、たくさんの人の喜びや楽しさを作りたかったからです

と答えてしまうのは、実はよくありません。

上記は学生時代に力を入れたことに対する理由を話しているだけで、具体的に何を頑張ったのか、どういう経験をしたのかに触れられていないからです。

面接官の意図を読み、相手が欲している答えを的確に出せるよう、気をつけましょう。

時間の目安は30秒ほど

また、面接で話しすぎるのはNGです。

ついつい

「自分の話が伝わっていないかも」
「もっと詳しく説明しないと」

という思いから、言葉数が多くなってしまう就活生はたくさんいます。

ですが、面接ではわかりやすいことが絶対条件。

だらだらと話していては、聞いている方も疲れてしまいますし、自分でも何が言いたいのかわからなくなってしまうリスクがあります。

質問への回答時間は30秒を目安にして、長く話しすぎないようにしましょう。

また、どうしても長くなってしまう場合は、話す順番や話し方に気をつけ、「だらだら話している」という印象を持たれてしまわないように注意してくださいね。

声のトーンは明るく

話す順序や内容と同じくらい、話すトーンも大切です。

緊張して早口になってしまったり、自信がなくてぼそぼそと小声で話してしまうのはやめましょう。

聞き手のことを考えていない話し方をしてしまうと、企業からよい印象を持ってもらえません。

挨拶や質問への回答などは、明るいトーンではきはきと話すように意識してください。

早口になってしまわないように間をおいたり、口を大きく開けると効果的です。

声のトーンが明るいと、「あなたの会社に入社したいです」という思いもよりはっきりと伝わります。

面接に苦手意識がある人は、ぜひ声のトーンから気をつけてみてくださいね。

【例文付き】面接で必ず聞かれる質問への答え方5選

さて、ここからはいよいよ面接の受け答えの内容について話していきます。

まずは、面接で必ず聞かれる5つの質問の回答から見ていきましょう。

必ず聞かれる質問は、それだけ面接官にとって知りたい質問、重要な質問ということになります。

相手の意図をしっかりと汲み取ったうえで、周囲と差が付けられる回答を用意しておきましょう。

例文も紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

自己PR

まず一つ目は自己PRです。

自己PRは、あなたの強みをアピールできる質問であると同時に、あなたの能力が入社後どのように生きるかをイメージさせる役割があります。

結論ファーストで自分の強みを話し、その後に経験を交えて強みの根拠を話すとよいでしょう。

例文

私は、強い責任感とリーダシップを持つ人間です。

大学では演劇サークルに所属しており、3年次にはサークル長として100名ほどのサークルメンバーをまとめ上げ、公演を行っていました。人数が多いとさまざまな意見があり、衝突することもありましたが、1人1人からじっくり話を聞き、最後には必ず全員が納得する形で終われるよう努めました。

また、サークル長になってからは一度も練習を休まず、自分の責務をやり遂げました。

志望動機

「どうしてうちの会社に入りたいの?」という質問は、面接官が必ず聞きたいものの1つです。

あなたがしたいことは何で、会社のどのような部分を魅力に感じたのか。

ここでの回答で、あなたの企業への熱意がわかるといっても過言ではありません。

しっかり企業研究と自己分析をして、筋の通った志望動機を話せるように準備しておきましょう。

例文

私は年齢や経歴に関係なく、会社一丸となって事業に取り組む御社の社風に惹かれました。

私は大学で学園祭の実行委員として活動していたのですが、その委員会では学年や経験に関係なく、誰の意見でも平等に受け入れる雰囲気がありました。古い慣習に囚われず、みんなで新しい意見を積極的に取り入れていった結果、来場者数は例年の倍以上に増加しました。

年次や経歴に関係なく新しい物事を積極的に取り入れている御社で、ぜひとも自分の力を生かして働きたいと考えています。

自分の長所・短所

あなたの長所や短所は、企業としても気になるところ。

何が得意で何が苦手なのかは、チームとしてあなたと一緒に働いていくうえで必要不可欠な情報だからです。

長所や短所について話すにあたって、自己分析は必須。

自己分析ツールを使ったり、周りの人に聞いたりして、自分の得意・不得意を見つけましょう。

また、面接で短所を話す際は、短所だけでなく、それを克服するためにどのようなことに取り組んでいるのかも合わせて話すと、好感を持ってもらいやすくなります。

例文

私の長所はコミュニケーション能力が高いことです。

私は現在居酒屋でアルバイトをしているのですが、お客様とお話をするうちに、私に会いにお店に来てくれる常連のお客様もできるまでになりました。

一方で、私の短所は自分ばかり話しすぎてしまうことです。

大学のグループワークで、人の話を上手に聞けなかったことが原因で、発表の前日に徹夜してしまったこともありました。

今では自分の短所を自覚し、相手の話は必ず最後まで聞く、というルールを作って実践し、改善する努力をしています。

企業選びの軸

企業面接では、企業選びの軸、いわゆる就活軸について尋ねられることがほとんどです。

就活軸を尋ねられた時には、まず簡潔に軸を答え、その後になぜその軸を大切にしているのかを話しましょう。

あなたがその就活軸を大切にしている理由に、具体的なエピソードを盛り込むとより効果的です。

「この人はこういう経験からこの軸で就活をしていて、だからこそうちを選んでくれたんだな」ということがしっかり伝わると、企業からの印象はグッとよくなります。

例文

私は現在、尊敬できる人達と働ける環境を軸として就職活動を行っております。

私は営業のアルバイトをしているのですが、今のアルバイト先の社員さんは皆さんお客様1人1人のことを考えて商品を提供し、会社の売り上げにも貢献しています。また、学生の私にも非常によくしてくださり、初歩的な質問にも丁寧に答えてくださる方々です。

私はその人達のようになりたいという思いから、商品について勉強したり、人との接し方に気をつけるようになりました。

そのような経験から、私は尊敬できる人達と働くことで、自分の中の基準が上がり、成長できると考え、このような軸で就職活動を行っています。

学生時代に力を入れたこと

五つ目は、「ガクチカ」とも言われる、学生時代に力を入れたことです。

企業は、学生時代の努力経験を通じて、あなたがどのような行動をとる人なのか、どういった考えの人なのかを知りたいと思っています。

まずはあなたが学生時代に尽力したことを話し、具体的なエピソード、そしてその中で何を学んだのかを話しましょう。

最後は学んだことを入社後にどう生かすかで締めくくることができれば、入社後のイメージが鮮明になってよい印象を持ってもらえるでしょう。

例文

私が学生時代に最も力を入れていたことは部活動です。

私は中学生の頃からずっと吹奏楽部に所属しており、トランペットを担当していました。

私の大学の吹奏楽部はこれまでずっと目立った成績もなく、練習も緩いものでした。それでも、環境を理由に努力を怠ってはいけないと思い、毎日誰よりも遅くまで残ってトランペットの練習をしていました。すると、仲の良い友達が一緒に残って練習をしてくれるようになり、いつの間にかみんなが真剣に「演奏をよくしたい」と思ってくれるようになりました。その結果、3年次でのコンクールでは初の入賞という結果を残せました。

私はこの経験から、環境を言い訳にせず、まずは自分がひたむきに頑張ることで、周囲によい影響を与えられると学びました。

御社ではその学びを生かして、どんな環境でも努力を怠らず、周囲によい影響を与える存在として活躍したいです。

【例文付き】面接で聞かれがちな質問への答え方4選

面接で必ず聞かれる質問の答え方はわかったでしょうか?

紹介したのはあくまで例文ですが、話の順序や伝え方など、ぜひ参考にしてみてください。

ここからは、面接で聞かれがちな4つの質問に対する答え方を紹介していきます。

必ずというものではないですが、それでも企業が知りたい質問には変わりがないので、聞かれる可能性も十分にあります。

しっかり対策をして、本番ですらすらと答えられるように練習しておきましょう。

リーダーシップを発揮した経験

ベンチャー企業や若手が活躍する企業では、リーダーシップのある学生像が求められる傾向にあります。

その際に聞かれることが多いのが、リーダーシップを発揮した経験です。

出来事だけでなく、あなたが目指した目標やそれを達成するためにおこなった施策など、詳しく話すとよいでしょう。

学生時代に力をいれた経験と同様に、最後は入社後にその学びをどのように生かすかという話ができるとベストです。

例文

私がリーダーシップを発揮できたと思う経験は、塾講師のアルバイト経験です。

私が勤めている塾は個別指導の塾なのですが、生徒に寄りそうことを大切にするあまり、志望校への合格率があまり芳しくありませんでした。

志望校に落ちてしまった担当生徒を見て、もうこんな思いをさせたくないと思った私は、塾全体で志望校への合格率100%を目標に掲げ、塾長と相談して全ての講師と面談を行いました。

そして、目標達成のために教材を追加したり、生徒さんとの面談を実施したりして、とにかく志望校に合格できる生徒を増やすよう努めました。

その結果、1年後の春には合格率が70%を超え、2年後の春である今年はまだ1名も不合格者がでていません。

私はこの経験を通して手に入れた行動力と問題解決能力で、御社の事業拡大に貢献していきたいと考えています。

趣味・特技

趣味や特技についての質問をする企業は多くあります。

趣味や特技の内容が原因で落とされてしまうことはほとんどないので、あなたのありのままの趣味を話して大丈夫です。

大切なのは、その趣味や特技を通してあなたの強みをアピールすることです。

その趣味や特技で出した成果や、何年続けたかなどの実績を挙げて、あなたの長所をアピールしましょう。

例文

私の趣味はランニングです。

毎朝7時頃に起きて、1km程の距離を走ります。この習慣は大学入学時にはじめたもので、3年間毎日、欠かすことなく走っています。

天候や気分でランニングが嫌になる日もありましたが、自分で決めたことはやりきるという信念で継続してきました。

この経験を通して、私は続けることの大切さと難しさを学びました。

御社でもこの経験を通して、毎日こつこつと努力を積み重ね、成果を出したいと考えています。

尊敬する人

あなたがどういった人に憧れを抱き、どういった人になりたいのかを知りたい場合、企業はあなたの尊敬する人について尋ねてくることがあります。

その際は、尊敬する人と、その人を尊敬する理由について話しましょう。

その人に憧れて実践したことや、続けていることがあればそれを話してもよいです。

あなたの価値観や目指しているところをアピールするのにぴったりの質問なので、ぜひ一度じっくり考えてみてくださいね。

例文

私が尊敬する人は、幼い頃に通っていた舞踊の先生です。

先生は50代の女性の先生でしたが、いつも凜とした雰囲気で、誰よりも真剣に舞踊に向き合っていました。

厳しいときもありましたが、私が残って練習していると必ず一緒に残って指導をしてくださり、私が練習する限り何時間でも付き合ってくださいました。

私の発表会では涙を流して「感動した」と褒めてくださり、私も先生のように、人にとことん寄り添い、誰かのために自分の時間や能力を使える人間になりたいと思っています。

最後に一言ありますか?

面接終了時によく聞かれる質問です。

基本的にはこの質問に正解はないので、企業について気になっていることを質問したり、自己アピールの機会に使うとよいでしょう。

「特にありません」と答えてしまうと、せっかくの機会を棒に振ってしまうことになりますので、質問や自己アピール、お礼など、何かしらの返答は返すようにしてください。

この質問については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

ここでは、自己アピールに使う場合の例文を紹介します。

例文

本日の面接を通して、御社で働きたいという気持ちがいっそう強くなりました。

先ほども申し上げたとおり、私の強みはアルバイトの経験で培った問題解決能力です。この能力を御社の恵まれた環境の中で磨き、ぜひ社員として貢献したいと考えております。

本日はお忙しい中、面接の機会をいただきありがとうございました。

まとめ

面接練習は就職活動の中で必須です。

ですが、話すことや質問の受け答えに自信がないと、自然とそれが態度にも表れてしまいます。

そういった態度では、企業に好印象を持ってもらうのは難しいでしょう。

もしあなたが面接に苦手意識を持っているのなら、

  • 結論ファースト
  • 的確な返答を考えておく
  • 時間の目安は30秒
  • 声のトーンは明るくする

上記の4つを意識してみてください。

ちょっとしたことを意識してみるだけで、面接のときに与えられる印象は大きく変わります。

また、質問に対する返答をあらかじめ用意しておくことで、「緊張して何も話せなかった...」なんて後悔を防ぐこともできます。

ぜひこの記事の質問と回答例を参考に、あなたなりの受け答えを練習してみてください。

あなたの面接が素晴らしいものになることを祈っています!

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