「最近読んだ本は?」の答え方|ポイントからおすすめの本までご紹介!

面接でよく聞かれる質問といえば、自己PR・ガクチカ・志望動機などが浮かびます。

しかし、さまざまな企業を受けると「最近読んだ本はなんですか?」という変化球の質問をされる場合もあります。

予想していない質問だと焦ってしまい、うまく回答できないですよね。

そこで今回は「最近読んだ本はなんですか?」と面接で聞かれたときの回答の仕方を解説します。

企業側の質問の意図回答のポイントを参考に、めずらしい質問にも臨機応変に対応しましょう!

また最後には、普段本を読まない学生にも、これを読んでおけば面接で困らないという5冊の本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

人事が面接で「最近読んだ本はありますか?」と聞く5つの理由

まずは、人事が「最近読んだ本はありますか?」と質問する意図を考えてみましょう。

質問の意図がわからないと、どのように答えるべきかもわからないですよね。
今回は、さまざまな理由があるなかで、主な5つの理由を紹介します。

読書の習慣や学ぶ姿勢があるかを知りたいから

自分から何かを学ぼうという姿勢があり、向上心の高い学生を見極めたいというのが、1番の理由です。

企業側は、入社してからも自発的に学んで、能動的に成長してくれる人を採用したいと思っています。

面接で、突然「最近読んだ本」の話を振って話せる人は、日常的に本に触れている人ですよね。
読書の習慣があることは、勉強の習慣があり、書籍から能動的に何かを学ぶ姿勢があるということ。

読書の習慣から、入社後の姿を想像しているのです。

あなたが何に関心があるのかを知りたいから

あなたの内面を知るために、まず何に関心があるのかを聞きたいという理由もあります。

興味のある本のジャンルを聞けば、その人の趣味や価値観などはある程度わかります。

そのため、自己PRやガクチカ以外であなたの内面や人柄を見極めるのには、最適な質問だといえるでしょう。

あなたのプレゼン力を確かめたいから

「最近読んだ本はありますか?」という質問に答えるためには、本の内容を魅力的に、かつわかりやすく伝える必要があります。
そのため、説明の仕方からプレゼン力も図れます。

限られた時間のなかで、本のおもしろさを伝えるには工夫が必要です。
とっさのアドリブ力もプレゼンには必要なので、そこも気をつけましょう。

あなたの知識量がどれくらいか知りたいから

読書の習慣がついている人は、当然本を読まない人より知識を持っています。
これは、その知識量がどれくらいなのかを知るための質問でもあるのです。

面接官は、あなたが普段どのように情報収集をしているのかどのくらいの知識があるのかを知りたいと思っています。

また、知識に関して、浅く広くなのか、深く狭くなのかで、その人の知的好奇心の方向性もわかります。
どちらにせよ、知的好奇心があるかをみたい質問だと思っておきましょう。

就活生の緊張をほぐしたいから

アイスブレイクのための質問という場合もあります。

今までの理由以外でも、面接官には、何か明確な意図があるわけではなく、単にあなたの緊張をほぐしてあげようと思っている場合もあります。
そのため、身構えるのではなく、単純にあなたの好きな本について語ってみましょう。

これだけは押さえて!面接で最近読んだ本の質問に答えるときのポイント

次は、「最近読んだ本はなんですか?」に対する答え方のポイントを説明します。

文章の構成を考えて、簡潔にまとめる

本の説明をする際に、構成はとても重要です。
構成を考えないで話すと、結局どのような内容で、何がおもしろいポイントなのかが伝わらなくなってしまいます。

簡単な構成としては、この4つです。

結論:タイトル
概要:内容を簡潔に要約
動機:どうしてその本を読もうと思ったのか
貢献:本から得た学びをどう仕事に活かすのか

この構成に当てはめて、わかりやすく説明しましょうね。
特に、後半2つの項目の内容が重要なので、自分の言葉で説明できるように事前に練習することをおすすめします。

紹介のなかに自分の考えや学びを入れる

本の紹介をしよう!と思いすぎると、ただあらすじを説明するだけになってしまいます。
それだと、せっかくのあなたの価値観や意見がアピールできないので、とてももったいないです。

本を読んだ感想でもよいですし、読んでみてどのように考えたのか、どのような学びを得たのかを伝えましょう。

しっかり自分の意見を紹介のなかに入れて、学習意欲が高いことをアピールしましょう。

業界や職種にあった本について話す

本を読む習慣があったとしても、志望業界や業種とまったく関係のない本ばかりを読んでいると、アピールも難しくなってしまいます。

無理に業界の本を読めというわけではありません。
しかし、金融関係なら経済・お金に関する本、マーケティング職ならマーケティングの本というように、業務に関わっていると、得た学びと入社後の活躍が結びつきやすくなります

もしイメージが湧かなければ、コミュニケーション系の本なら、どのような業界でも学びを活かせるのでおすすめですよ。

業界業種に合わせた本を選ぶのは、あくまでプラスアルファ要素だと思ってくださいね。

WANABI
編集部
たくさん本を読む時間もなかったので、私もコミュニケーションが学べる本のエピソードを使いまわしていました!笑
1つ話せるエピソードを持っておくのが大切ですよ!

 

「最近読んだ本」で紹介するのにおすすめのジャンル

では、実際に「最近読んだ本はありますか?」という質問に対して、どのような本を紹介すればよいのでしょうか?

自己啓発系ビジネス系小説系の3つに分けて紹介します!

自己啓発系の本の場合

自己啓発の「啓発」とは、人々の気がつかないような物事について教えてわからせることを意味します。
簡単にいうと、今まで知らなかった考え方や価値観に触れることです。

今までの人生でも、新しい考え方に触れて価値観が広がったときに、なんだかやる気が出た経験はありませんか?

このような経験を本の紹介とともに話せれば、あなたの価値観プレゼン力のどちらもアピールできます。

面接の短い時間で、あなたの価値観をよりアピールするためには、自己啓発系の本がおすすめですよ。

ビジネス系の本の場合

ビジネス書は、名前からわかる通りビジネス全般の指南書、教本のようなもので、マーケティング、経営、企画など、幅広いジャンルの本があるのが特徴です。

あなたが受ける業種の知識を事前に勉強しておくためには、ビジネス書が最適でしょう。

就活生の時から実践のための知識を学んでいるのは、その企業に入りたいという熱意を伝えることにもつながります。

志望企業とは関係ない分野でも、ビジネスの基礎知識を学べるので、まずはあなたが興味のある分野の本を読んでみてください。

たまに、志望企業の社長がビジネス書を出版している場合もあるので、企業研究のためにも読んでおくとよいでしょう。

小説の場合

「最近読んだ本はありますか?」の回答に対して、あまり小説を選ぼうとは思わないかもしれませんが、小説を選んでも問題はありません。

しかし、小説を選んだ際は伝え方がポイントです。

小説のおもしろさを語るだけでは、ただの感想文になってしまいます。
その本から何を学んだのかどのような気持ちの変化があったのかなどを伝えましょう。

そのため、小説のなかでもミステリーや恋愛小説などはあまり向いていないです。選択するジャンルにも気をつけましょうね。

面接の「最近読んだ本はありますか?」に対するNG回答は?

いつも本を読まない人だと、この質問に対して答えることがなく困ってしまいますよね。

そんな時に、焦ってもこれだけは言わないようにしてほしい3つの回答例を紹介します。

「本は読みません」と言い切る

面接官はこの質問から、あなたの学習意欲の高さや学ぶ姿勢を判断するとお伝えしました。

それなのに、「本は読みません」と断言してしまうと、学ぶ姿勢が低い印象になってしまいます。

本を読まない明確な理由がない限りは、この回答はやめましょう。

本を読む習慣がなかったとしても、面接前に話せるように1冊は読んでおくとよいですよ。

このあと紹介する本で気になるものがあったら、ぜひ読んでみてくださいね。

読んでないのに読んだ風で紹介する

準備をしておらず、読んでいない本を紹介したとしても、その本からの学びや印象的な部分を聞かれたら嘘はバレてしまいます。

嘘をつくのはとても印象が悪いので、本の全部は読んでいなかったとしても、印象的な部分を語れる程度には準備しておきましょう。

自己啓発系の本なら、1冊読めばどのような業界でも必要な考えが学べるので、時間がない人にはおすすめですよ。

漫画や雑誌のみを紹介する

出版系など、志望企業が雑誌や漫画を出版していない限り、漫画や雑誌を紹介するのはやめましょう。

この質問では学ぶ姿勢が見られているので、趣味で読んでいる漫画や雑誌は、回答として適していません。

時事問題の勉強のために雑誌などを読むことは素晴らしいですが、書籍として紹介できる本を1冊は用意しましょう。

最近は自己啓発系の本の漫画版も出ているので、漫画で学ぶ選択肢もありますが、その場合も元の本を紹介してくださいね。

【厳選5選】今から読んで準備しよう!面接で話すのにおすすめな本を紹介!

あまり本を読む習慣がなく、急に「最近読んだ本」について聞かれても困るという方のために、面接までに読んでおくとよい本を5冊紹介します。

この中からあなたが気になるものを読んでみて、魅力的に説明できるように準備しましょう!

『7つの習慣』スティーブン・R・コヴィー

『7つの習慣』は自己啓発本といえばこれ!と名前が挙がるほどの名著です。

分厚い本なので、手を出すのに少しためらってしまうかもしれませんが、書いてある内容はそこまで難しいことではありません。

どのような業界でも通用する、コミュニケーションにおいて大切な7つのポイントを知ることができるので、社会人になる前にぜひ読んでほしい1冊です。

漫画版も出版されているので、まずは漫画で学んでみてもよいかもしれませんね。

例文

私は最近、『7つの習慣』という書籍を読みました。人生を幸福に導く哲学を解説した本で、成功には自立することで得られる「私的成功」と人との協力体制を築いて成果を出す「公的成功」、自身を磨き上げる「再新再生」の3つがあることが解説されています。これから社会人になるにあたって、自分にとってだけではなく、会社やお客様にも幸福になってもらえる仕事をしたいと思い、この1冊を読みました。

本文のなかで印象に残ったのは、「人を真の成功と幸福へ導くのは、優れた人格である」という部分です。状況を変えたいのであれば、誰かではなく自分が変わらなくてはいけないという言葉が刺さり、この書籍を読んでから自分から行動することを意識するようになりました。御社でもこの主体性を発揮し、会社やお客様を幸福に導けるように尽力いたします。

『伝説の新人』小宮 謙一・紫垣 樹郎

『伝説の新人』は、タイトルからわかるように、社会人1年目で活躍するための方法が学べる本です。

スキル面というより仕事に対する姿勢を学べる内容で、どの業界だとしても知っておくべき新人の心構えが詰まっています。

新人から活躍したい、同期と差をつけたい、と思っているなら、この本は必見ですよ!

例文

私は最近『伝説の新人』という本を読みました。これは、社会人1年目から活躍する新人は、周りとどのようなところが違うのかを解説している本です。新人から活躍してスタートダッシュを切りたいと思い、この本を選びました。

私は本文のなかで、特に「チャンスのつかみ方が違う」という章が印象的でした。
今までの学生生活では100点を目指していましたが、社会人は100点をとることが合格点だということ、そこからどれだけ期待を超えられるかで活躍の幅が決まると学びました。

期待を超えることに関しても、120%でできた仕事と70%の完成度の仕事があったら意味がなく、常に101%で仕事をおこなうことが大切だということも印象的でした。

この本を読んでから、学生生活でも、何かを頼まれたら101%で返す意識を持つようになりました。これを習慣づけて、入社後どのような仕事を任されたとしても101%の意識で動くようにいたします。

『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』飯野 謙次


これは、仕事を効率化する方法を学べる本です。

新人のうちは目の前の仕事を一生懸命おこなうことで精一杯かもしれません。
しかし、そのなかで少しでも効率化することができれば、同じ1年でもより多くの仕事、多くの学びを得られます。

そのため、就活生のうちから仕事を効率的におこなう方法を知っておけば、入社後もきっと役に立ちますよ。

また、アルバイトにも転用できることばかりなので、実践してみて感じた学びなどもエピソードに入れるとよりよいでしょう。

例文

私が最近読んだ本は、飯野謙次さん著の『仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?』です。
アルバイトなどで効率よく仕事をすることの大切さを知り、早く正確に物事を進める方法が知りたかったのでこの本を読みはじめました。

この本では、「ミスを減らすように努力するよりも、ミスを防ぐ仕組みを整える」ということが語られています。

私自身、仕事は丁寧ですが時間がかかってしまうことが多いため、どういった仕組みを整えれば効率よく仕事ができるのか、常に考えながら進められるように努力をしています。

御社へ入社した際にも、仕事の効率を高めて多くの作業ができるように精進いたします。

『1分で話せ』伊藤 羊一


タイトルのとおり、この本ではどの業界でも必要な「わかりやすく簡潔に話す方法」が解説されています。

就活生にも必要なスキルなので、面接のためにも、社会人への準備のためにも読んでおくとよいでしょう。

読みやすく、すぐに実践できる内容なので、本に苦手意識がある人でも読むことができますよ。

例文

私が最近読んだのは、「1分で話せ」というビジネス書です。サブタイトルにもなっている「大事なことだけシンプルに伝える技術」をテーマに書かれています。私は家族や友人から「話が長い」「言いたいことがわからない」と指摘されることが多く、どうしたら思考の整理ができるのだろうと悩んでいたところ、書店の人気本コーナーで目に入ったのがこの本です。

伝えた先にある、相手を動かす目的が自分には見えていなかったのだと気付きました。まだ練習中ですが、聞く側のことを考えて、わかりやすく話すことを意識すると、すんなりと理解してもらえている手応えがあります。
実はこの答えも1分で話しました。

『夢を叶えるゾウ』水野敬也


『夢をかなえるゾウ』は小説と自己啓発本の中間のようなイメージです。
物語が進むなかで、夢を叶える方法が順番に語られ、それを主人公が実行していきます。

内容も明日からでも実行できるような簡単なことなので、本を読みながら主人公と一緒に成長することができます。

ビジネス書に苦手意識がある方は、小説感覚でスラスラ読めるのでおすすめですよ。

例文

私が最近読んだ本は、水野敬也さん著の『夢をかなえるゾウ』です。
テレビドラマやアニメ化されていたのでタイトルは知っていたのですが、初めて読みはじめました。

「夢を楽しく想像する」「欲しいものを口に出す」など、夢をかなえるための教訓がたっぷりつまったストーリーで、私は特に「やらずに後悔していることを今日から始める」という言葉に感銘を受けました。
いつかやりたいと思っていても、先延ばしにしていることがたくさんありましたが、この言葉を目にしてからすぐに行動に移すことができました。

御社に入社したあとの仕事においても、やるべきことに対してすぐに取りかかることで時間を効率よく使うことが可能です。
そうすることで時間に余裕ができ、「これもやってみよう」「このアイデアも試してみよう」とさまざまなことに挑戦できます。そのため、思い立ったらすぐにやることを忘れずに行動したいです。

まとめ:面接前に1冊用意して、学びの姿勢をアピールしよう!

今回は、面接で「最近読んだ本はなんですか?」と聞かれた時の答え方について紹介しました。

この質問に対しては、質問の意図と回答のポイントを理解して、あなたの好きな本を簡潔に説明しましょう。

もし、普段読書をあまりせず話せる本がないという方は、今回おすすめした5冊のなかから選んでみてくださいね。

今やYouTubeやWEBサイトで本の要約が簡単に見られる時代ですが、自分で本を読むことで得られる学びもあります。

面接のためとはいえ、あなたの人生にとってよい学びになるような本を手に取ってみてください。

あなたの就活がうまくいくことを祈っています。

WANABI
編集部
これをきっかけに読書好きになるかも?
就活というより人生のためにも、1冊手に取ってみてくださいね。

 

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