ベンチャー企業の特徴は?新入社員が感じたメリット・デメリット

就職活動で、「大手志向」や「ベンチャー志向」という言葉を聞いたことがありますか?

これは学生の性格上、大手企業に向いているのか、ベンチャー企業に向いているのかを表す言葉です。

よく大手企業とベンチャー企業の違いを比較されますが、大手企業は何となく想像できても、ベンチャー企業とはどのようなものか、わからない人が多いのではないでしょうか。

今回は、そもそもベンチャー企業とはどのような会社を表すのか、またベンチャー企業に向いている人向いていない人の特徴など、ベンチャー企業を受ける前に知っておくべき情報をお伝えします!

また最後には、新卒でベンチャー企業に入社した私が、実際ベンチャー企業に勤めて感じたメリットとデメリットもご紹介します!

WANABI
編集部
1年ほどベンチャー企業に勤めて感じたことを素直にお伝えするので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

そもそも「ベンチャー企業」ってなに?

まずは、ベンチャー企業とはどのような会社を示すのかを説明します。

ここでは、よく同じような企業としてまとめられる中小企業とスタートアップ企業との違いをお伝えします。

ベンチャー企業も中小企業?

中小企業とは、企業の規模を表す分類の仕方で、中小企業基本法という法律によって、従業員数と資本金の基準が決められています。

中小企業法の一部を抜粋したものがこちらです。

一 資本金の額又は出資の総額が三億円以下の会社並びに常時使用する従業員の数が三百人以下の会社及び個人であつて、製造業、建設業、運輸業その他の業種(次号から第四号までに掲げる業種を除く。)に属する事業を主たる事業として営むもの

引用:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=338AC0000000154

このように、業種ごとに中小企業とはどのようなものなのか定義されています。

ベンチャー企業は、中小企業のような定義はありません
ベンチャーの多くは小規模から中規模の企業が多いため、「中小企業のベンチャー」がたくさんあるイメージですね。

スタートアップとベンチャー企業の違いは?

スタートアップ企業とは、会社の規模ではなく事業の新規性で定義されます

そのため、ベンチャー企業のなかでも、特に新しいビジネスを短期間で成長させている企業をスタートアップ企業と表します。

企業の規模や形態なども関係ありません。法人はもちろん、企業以外の組織の形のスタートアップ企業も存在します。

ベンチャー企業に向いている人はこんな人!

ベンチャー企業がどのようなものか、なんとなくわかってきたでしょうか?

次に、ベンチャーに向いている人の特徴を紹介します。
もしあなたがベンチャー企業を受けようと思っているなら、どれくらい当てはまるのか確認してみてくださいね。

成長意欲がある人

ベンチャー企業に勤めるうえで、1番大切なのは成長意欲です。

多くのベンチャー(メガベンチャーを除く)は社員数があまり多くないので、必然的に他の企業に比べて若手社員のチャンスも多くなります

そのチャンスを取りに行くか行かないかは、あなたがどれだけ成長したいかによるでしょう。
ベンチャー企業特有の環境を最大限活かすには、やはり成長意欲は必要ですね。

自主性を持っている人

これも社員数が少ないことに起因するのですが、ベンチャー企業だと新卒で入社したとしても即戦力と数えられることが多いです。

そのため、先輩の指示を待って動くだけでなく、自主性を持って働ける人が向いているといえます。

もちろん研修制度などはあると思いますが、先ほども言ったように、チャンスが多いので現場に出るのも早くなります。現場に出て自主的に動ける能力は持っていたほうがよいでしょう。

好奇心旺盛な人

多くの企業は、入社したら1つの部署に配属されて、そこで数年は働くことが決まっていますよね。
しかし、ベンチャー企業の場合は、いくつかの仕事を兼任する可能性が高いです。

また、大手の成熟したビジネスモデルよりも、ベンチャー企業のビジネスモデルは変化が多いので、その変化も楽しめるような性格の人は向いています。

さまざまな仕事に興味を持ち、恐れずに挑戦できる人にはおすすめですよ。

行動力や実行力がある人

ベンチャー企業のなかには年功序列をなくしている企業もいるので、新人だとしても行動すればするだけ評価も上がる可能性があります

そのため、行動力がある人はベンチャー企業には向いているといえるでしょう。

また、先輩との距離が近く、業務のフィードバックやアドバイスをもらえる環境がたくさんあります。

そこでもらった言葉を素直に受け取り、実行できる人もベンチャーに向いているといえます。
実行すればするだけ成長できるので、成果にもつながりやすいでしょう。

どのような仕事でも全力で取り組める人

ベンチャー企業とはいえ、新人のうちからすぐに大きな仕事に関わらせてもらえるとは限りません。

最初は、一般的な会社と同じように電話対応や資料整理など、事務のような仕事ももちろんあります。

そのような仕事を適当にやるのではなく、全てに目的を持って、全力で取り組める人は向いています。

大きな仕事を手に入れるためには、目の前の振られた仕事を期待以上の成果でこなさなければいけません。
どのような仕事にも優劣をつけず、成長の機会だと思って頑張れる人にはおすすめですよ。

逆にベンチャー企業に向いてない人は?

就活生のなかには、もちろんベンチャー企業の社風に合わない人がいます。

もしあなたが「自分にベンチャーは合わないかも」と思っているなら、一度自分の性格と照らし合わせてみてくださいね。

安定志向の人

就職先に「安定」を重視している人は、あまりベンチャー企業には向いてないでしょう。

基本的にベンチャー企業は、事業内容的にも社風的にも、安定より成長を重視する傾向があります。
そのため、安定を求めてアクションを起こさない人は、成長意欲が高い同期に埋もれてしまう可能性があるのです。

もし安定を求めているなら、大手企業か、歴史のある中小企業への就職をおすすめします。

プライベートを大切にしたい人

「定時後はすぐに帰って家で趣味を満喫したい」
「仕事をプライベートをしっかり分けたい」

このようなタイプの人は、あまりベンチャー企業には向いていないでしょう。

ベンチャー企業だから必ず残業があるわけではありませんが、チャンスが多い分、一般的な若手社員よりも業務量が多くなってしまうのは必然です。

そのため、入社したての頃は業務量とスピードが釣り合わず、思いがけず残業をしてしまうこともしばしば。

それも成長の機会と捉えられるか、ただただ苦痛と捉えるかで大きく変わります。

もちろんプライベートも大切にしたほうがよいですが、そこが絶対に譲れない軸なら、大手企業などのように仕事の日と休日がしっかり区切られている企業がよいかもしれませんね。

給料や福利厚生重視な人

給料や福利厚生で企業を判断する人も、ベンチャー企業には向いていません。

このあと詳しくお伝えしますが、ベンチャー企業は福利厚生がしっかり整っていない場合が多いです。
また、給料も大手に比べると低い傾向にあります

そのため、お金さえもらえれば仕事はなんでもよいと思っていたり、休みが多いことが譲れない軸だと思っていたりするなら、ベンチャー企業以外の大手企業などを受けることをおすすめします。

ベンチャー企業に新卒入社して気が付いたメリットとデメリット

最後に、ベンチャー企業で1年近く働いている私が、実際に感じたメリットとデメリットをご紹介します。

今でこそ楽しく働いていますが、私も入社前は

「ベンチャー企業って実力主義で怖そう…」
「仕事を抱えすぎて帰れなかったらどうしよう…」

と、考えては不安になり…というのを繰り返していました。

そんな私が、結局ベンチャーでよかったなと思えている要因は何なのか分析してみたので、ぜひ読んでみてください!

WANABI
編集部
私の実体験が、あなたの就活の役に立ってくれたらうれしいです!

 

ベンチャー企業で働くメリット

まずは、ベンチャーで働いたからこそ得られた経験をお伝えします!

この1年だけでも、世間的に言われている「ベンチャー企業のよいところ」をたくさん経験してきました。

新卒でも裁量権が大きい

ベンチャー企業などの小さい会社は、必ずといってよいほど裁量権が大きいことをメリットにしますよね。

でも実際どれくらいの裁量権があるのかイメージできますか?

私は入社まではあまりイメージできなかったのですが、私の周りにはこのような同期たちがたくさんいるんです。

  • 入社たった1ヵ月で新卒採用の責任者に抜擢された同期
  • メディアの編集長になってディレクションをおこなう同期

このような環境で、最初は何も突出したことはやっていなかった私も、今や自社の公式Instagram@japan_design_school_officialの企画・運営をおこなっています。

さまざまな人にチャンスが与えられそれぞれの分野で裁量権を持って働くことができるのは、大きなメリットです。

成果次第で給料の上がり幅が決まる

大企業などは年功序列が採用されていて、昇給といっても数年でお給料が5000円しか上がらないという企業もあるようです。

実際に私の先輩から聞いた話なのですが、先輩の知り合いで大手企業に勤めている人は、3年目でもほとんど初任給から昇給がないんだとか。

一方でベンチャー企業は、年齢は関係なく成果を出したら認めてもらえて昇給する環境なので、自分次第でいくらでも給料をあげることができます

実力主義や成果主義に怖さを感じる人も多いですが、成果が出せなかったからといって給料がなくなるわけではありません。
むしろ、頑張って出した成果を認めてもらえないほうが、仕事へのやる気や、やりがいが失われてしまいませんか?

私の会社特有の話になってしまいますが、制度として毎月昇給のチャンスがあるので、この1年でも数回ほど昇給しています。
昇給するごとに、自分の成長を認められているような感覚になり、仕事へのやる気も高まります!

このように、あなたが頑張った分だけ認められて給料が上がることに少しでも良さを感じたら、あなたはベンチャー向きかもしれませんね。

さまざまな経験や挑戦ができる

これは先ほども少し触れましたが、ベンチャー企業は大手企業に比べて、幅広い仕事を体験できる可能性が高いです。

そのため、他の会社の新卒が3年くらいかけて体験する仕事の種類を、たった1年で経験するということもザラにあります。

実際に私も、1年に満たずしてSNS運用や、プロモーション、ライティングなど全部で5種類の業務を経験しているので、その幅広さがわかると思います。

さまざまな経験から価値観を広げたい人や、新しいことに挑戦することが好きな人なら、ベンチャー企業ほどよい環境はありません。

また、自分より少し上のレベルの仕事を振られることも多いので、他の会社より早い速度で成長できます。

他の企業では、新卒では絶対に関われないような人とお仕事をした経験もあるので、挑戦と経験の幅の広さは本当にベンチャーならではだと思います!

ベンチャー企業で働くデメリット

メリットがある一方、もちろんデメリットもあります。
ここからは、私が実際働いて感じたデメリットをご紹介します。

固定給が大手に比べて低い

先ほども少しお伝えしましたが、ベンチャー企業は固定給が低い傾向があります。
そのため、新卒1年目に関しては、大手企業に勤めたほうがお金に余裕はあるでしょう

社会人になって一人暮らしを始める人も多いので、1年目の給料って結構大切ですよね。

しかし、昇給のチャンスや上がり幅などを考えると、実は大手企業もベンチャー企業も最終的にはそこまで変わらないんです。

今後給料が上がる未来に向けて頑張れるか、最初から余裕のある暮らしをしたいかは人それぞれなので、あなたはどちらがよいか考えてみてくださいね。

福利厚生が整っていない

これも少しお伝えしましたが、ベンチャー企業は小規模で創立年数も浅い企業が多いので、福利厚生が整っていないところもよくあります

または、制度としてあっても、まだその福利厚生を社員が利用しておらず、実例がない場合があります。

たとえば、育休や産休の制度があったとしても、社員のなかにママさんがいなかったら、どのように使われるのかわかりませんよね。

ベンチャー企業は、これから福利厚生や​​さまざまな制度を作りあげていく段階なので、すでに制度が整っている環境に魅力を感じるなら、大手企業のほうが圧倒的によいでしょう。

一方で、自分たちで試行錯誤して作りあげていく過程に魅力を感じるなら、ベンチャー企業を受けてみるとよいかもしれませんね。

仕事の変化が大きい

ベンチャー企業は大手企業に比べて、企業の方針が変わりやすかったり、人員移動のサイクルが早かったりという話をしました。

実際に働いてみて、入社1年足らずの私ですら3回ほど仕事の配属が変わっています。
まったく経験のない分野の仕事を任されることもあるので、その分野の知識が足りず、勉強が大変だった思い出があります。

新しい環境にすぐ適応できる人なら大丈夫だと思いますが、私は慣れるまで時間がかかるタイプなので、デメリットに入れてみました。

さまざまな知識や価値観を知ることができる点では大きなメリットだと思うので、メリットとデメリットのどちらの面もあるイメージですね。

まとめ:ベンチャー企業は、成長や挑戦を求める学生が輝ける会社!

今回は、ベンチャー企業とはどのような企業なのかという基本情報から、ベンチャーに向いている人向いていない人、私の実体験までご紹介しました。

ベンチャー企業には、成長できる環境や幅広い業務内容が経験できるメリットと、まだまだ会社として整っていない点がたくさんあるというデメリットがあります。

それにともなって、成長意欲や好奇心がある人は輝ける環境ですが、安定を求める人は周りに埋もれてしまう可能性があります。

あなたがどのような環境で働きたいか、性格上どちらのほうが合っていそうか、ぜひ考えて見てくださいね。

あなたの就活がうまくいくことを祈っています!

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