「外資系銀行に就職したいけど自分に向いているか不安……」
「外資系銀行に興味はあるけど難しそう……」
そんな就活生はぜひこの記事を見てください!
この記事では
- そもそも外資系銀行とはなにか
- 外資系銀行に向いている人の特徴
- 就活生におすすめの外資系銀行
など、就活生にお得な情報をたくさんお届けします。
あなたの悩みや疑問を解決する手助けになれると思いますので、ぜひ参考にしてくださいね。
外資系銀行とは
外資系銀行は、外資系の投資銀行を指すことが多いです。そのため「外資系投資銀行」ともいわれます。
まだあまりイメージできていないと思いますが、これから詳しく説明するので安心してくださいね。
外資系銀行の主な仕事内容と特徴
外資系投資銀行は、クライアントに対して資金調達やM&Aのアドバイスをおこなうのが主な仕事内容です。
その他にも、機関投資家向けに金融商品の売買をおこなったり、自社のための売買をおこなったりします。
外資系投資銀行の顧客は、法人のみ。つまり、BtoBに限定されています。
外資系銀行のなかでも「投資銀行部門(IBD)」「マーケット部門」「リサーチ部門」「アセットマネジメント部門」の4つの部門に分かれており、それぞれ仕事内容や求められるスキルがバラバラです。
詳しくは後ほど説明しますね。
外資系銀行の平均年収
外資系銀行と聞くと、高収入のイメージをお持ちの方は多いのではありませんか?
ですが、「人による」というのが事実です。
なぜなら外資系企業では、基本給に加えて成果に応じたインセンティブ給があるからです。
結果が出せなければ、外資系銀行だからといって高収入になるとは限りません。
会社別の年収ランキングをまとめたので、参考にしてください。
<会社別 平均年収一覧>
会社名 | 基本給 | 平均年収(インセンティブ含む) |
ゴールドマン・サックス | 600~900万円 | 約1,300万円 |
シティグループ | 650~900万円 | 約1,100万円 |
UBSグループ | 600~700万円 | 約1,100万円 |
クレディ・スイス証券 | 700~900万円 | 約1,000万円 |
バークレイズ | 700~800万円 | 約1,000万円 |
メリルリンチ日本証券 | 700~900万円 | 約1,000万円 |
ドイツ銀行 | 600~700万円 | 約1,000万円 |
モルガン・スタンレー | 400~700万円 | 約900万円 |
参考:en world
外資系銀行の職種と求められるスキルや能力
外資系銀行は主に「IBD部門」「マーケット部門」「リサーチ部門」「アセットマネジメント部門」の4つの職種に分かれており、それぞれの仕事内容や求められるスキル、能力は違います。
ここから1つずつ解説していきますね。
IBD部門
IBDは、投資銀行部門(Investment Banking Division)の略。採用人数も多く、花形の部門です。大まかな業務内容は次のとおりです。
・企業の買収や売却(M&A)の提案
・資金調達の提案
資金調達と一言でいっても、債権を発行するのか株主を発行するのか、それとも別の手法を使うのか、最適な調達方法はクライアントによって異なります。
方針が決まったら、次はどのように売り出すのか提案するのも大事な仕事です。
IBD部門に求められるものは、体力と根気です。
かなり忙しいため、時期によっては十分な睡眠時間が取れない場合もあります。そんなときでも仕事をやりとげる体力や、コツコツ努力する根気が求められます。
マーケット部門
マーケット部門でおこなうのは、主にトレーディングです。。
マーケット部門は「セールス」「トレーダー」「ストラクチャー」の3種類の職種に分かれています。
<セールス>
セールスは、クライアントとの取引を担当します。新規顧客を獲得するための、高いコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が求められます。
<トレーダー>
トレーダーは、常に移り変わる情報を見極め、先読みする能力が求められます。さらに、大量の資金を扱うため、数秒単位での判断や思い切りの良さも必要でしょう。
<ストラクチャー>
新たな金融商品を作り出すのがストラクチャーの役目です。顧客のニーズに合った商品を作り出すために、数的センスやマーケティング能力が求められます。
リサーチ部門
リサーチ部門では、M&Aを成功させるために業務全体のことや買収企業の状況を正しく把握するためにリサーチをおこないます。
リサーチ部門に求められるものは、数字をもとにレポートを作成する論理思考や、経済全体を見渡すような総合力です。
さらに、市場とは政治経済だけではなく人間同士の感情的要素にも大きく左右されます。
そのため、心理学や歴史、文学などの幅広い分野の要素があったほうがよいでしょう。
アセットマネジメント部門
アセットマネジメント部門の主な仕事は、顧客から集めた資金を運用して利益を得ることです。株式や債権、不動産などさまざまな商品を組み合わせる必要があります。
そんなアセットマネジメント部門に求められるものは、数字の強さや各金融商品に対する知識です。
アセットマネジメント部門は、マーケット部門ほど瞬時の判断が求められないので比較的ゆるやかな働き方なところも特徴の一つです。
外資系銀行に向いている人の特徴
「外資系銀行に興味はあるけど、自分に向いているかわからない……」
そうお悩みのあなたに、外資系銀行に向いている人の特徴を解説します!
自分に当てはまるか確認しながら読んでみてくださいね。
判断力に優れている人
株式市場や為替相場は、刻一刻と変わっていきます。そんななか、1つのミスが大きな損失になることも珍しくありません。
そのため、なにかあったときにすぐに対応できる判断力が求められます。
判断力を身につけたい人は、普段からの勉強や情報収集をしておくのをおすすめします。
緊急事態が起きた時にすぐに反応できる、判断力に優れている人は向いているでしょう。
プレッシャーに強い人
金融業界で働くということは、社会の経済を大きく動かすほどの大金を扱う責任があります。
特に企業のM&Aに携わる場合、自分の提案次第で顧客に大きな利益をもたらす可能性もあれば、その逆の可能性もあるのです。
そのため、大きなプレッシャーを背負って働くことになるでしょう。
さらに金融業界では達成目標やノルマを課せられることが多く、常にその数字に追われることも少なくありません。
このような大きなプレッシャーに押しつぶされずに、常に努力できる強い精神力がある人は外資系銀行に向いているといえます。
心身ともにタフな人
外資系銀行が取り扱うのは経済全体といっても過言ではありません。
そのため、経済状況によって自分の成果が左右されてしまうこともあるでしょう。
ですが、そんなときでも諦めずにコツコツ努力するのが大切。
時期によっては寝る時間がないほどの激務になることもあるので、心も体もタフな方は向いているでしょう。
経済と語学に興味がある人
外資系銀行で働くためには、経済に関する深い知識が必要不可欠です。
新卒で外資系銀行に入社したい方は、今のうちから新聞やテレビのニュースには必ず目を通して、株式や為替の情報を常に取り入れる習慣を身につけておくとよいでしょう。
その他にも、企業のM&Aに関する情報もこまめにチェックする必要があります。
また、仕事で外国人と接する機会が多いので、語学スキルを身につけておくと有利かもしれません。
このような経済や語学の情報に興味があって、勉強するのが苦でない方は外資系銀行に向いているといえます。
向上心が高い人
外資系銀行は「年功序列」ではなく「実力主義・成果主義」の考え方です。
年齢や社歴によって給料が上がることはなく、常に実力や成果をもとに給料や昇進が決まります。成果を出すためには、わからないことを自分で調べる力やこれから勉強して身につけていこうという向上心が大切です。
外資系銀行では高学歴の人が採用されやすいと言われています。
それは単に大学名がよいという理由だけでなく、目標に向かって頑張れる向上心があるかという点も評価されているのでしょう。
向上心が高い人は外資系銀行に向いているといえますね。
新卒採用をおこなっている外資系銀行11選
ここからは就活生に向けて、次の外資系銀行を紹介していきます。
早速1つずつ見ていきましょう。
ゴールドマン・サックス
ゴールドマン・サックスは外資系銀行を目指している方なら誰もが知っている、言わずと知れた世界最大級の規模を誇る外資系銀行。
平均残業時間は1ヵ月約70時間で、有休消化率は65%程度です。新卒入社時にMBAを取得していればベース給だけで1,300万円を超えるケースもあるなど、給与水準の高い会社になります。
ゴールドマン・サックスの特徴としては「熱血系・体育会系」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー
設立:1974年1月
URL:http://www.goldmansachs.com/japan/
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・SPIテストセンター
↓ グループ面接 ↓ インターン参加 |
レジュメ提出
↓ 録画面接・適性検査 ↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ ジョブ ↓スーパーデー ↓内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
モルガン・スタンレー
モルガン・スタンレーも、世界規模を誇る外資系銀行です。
グローバル市場における売上ランキングに毎年上位にランクインしており、幅広い金融サービスにおいて業界をリードしています。
平均残業時間は1ヵ月で約49時間で残業時間は比較的短く、有休消化率は58%程度です。
モルガン・スタンレーの特徴としては、「真面目・誠実」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都千代田区大手町1-9-7 大手町フィナンシャルシティサウスタワー
設立:1984年3月
URL:http://www.morganstanleymufg.com/
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ 個人面接 ↓ インターン参加 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ 録画面接 ↓ 1dayジョブ ↓ 個人面接 ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
シティグループ
世界最大規模を誇る金融機関、シティバンクの証券部門。本社・ニューヨークをはじめ、ドイツ・インド・イギリス・シンガポール・日本など、世界100ヵ国以上で事業をおこなっている会社です。
平均残業時間は1ヵ月で80時間、有給消化率は約70%です。
シティグループ証券の特徴としては、「穏やか・個人を尊重する」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング
設立:1902年
URL:https://www.citigroup.jp/jp/index.html
<選考の流れ>
本選考 |
エントリーシート ↓ WEBテスト ↓ グループ面接 ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります。
バークレイズ
バークレイズは、英国最古の巨大金融機関です。長い歴史と変革の精神を兼ね備える欧州系投資銀行といえます。また、伝統的なイメージとは裏腹に積極的に新しいことに挑戦する風土が根づいています。
平均残業時間は1ヵ月で約49時間と比較的短く、有休消化率は58%程度です。
バークレイズの特徴としては、「個性が強い・フラットな雰囲気」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー31F
設立:1987年7月
URL:https://www.barclays.co.jp/
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ 録画面接 ↓ グループ面接 ↓ インターン参加 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ 録画面接 ↓ グループ面接 ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 本部長面接 ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
J.P. モルガン
J.P. モルガンは、ニューヨークに本社を置き、世界有数の金融機関として世界100ヵ国以上で事業転換しています。
以前は外資系金融機関の月間の平均残業時間が130時間を超えることもあったようですが、近年はどの企業も労働環境改善に向けた努力をおこなっており、残業時間は減少傾向にあります。
J.P. モルガンの特徴としては、「真面目・温厚」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング
設立:1987年11月
URL:http://www.jpmorgan.co.jp/
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
レジュメ提出
↓ 録画面接 ↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ インターン参加 |
レジュメ提出
↓ 録画面接・適性検査 ↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
BofA(バンク・オブ・アメリカ)
BofA(バンク・オブ・アメリカ)は、また、日本における投資銀行部門のシェアも非常に高いです。
平均残業時間は1ヵ月で約82時間、有休消化率は54%程度です。
BofA(バンク・オブ・アメリカ)の特徴としては「風通しがよい・メンバー同士の仲がよい」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都中央区日本橋1-4-1 日本橋一丁目三井ビルディング
設立:1964年8月
URL:https://business.bofa.com/content/boaml/ja_jp/home.html
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
レジュメ提出
↓ 録画面接 ↓ グループ面接 ↓ インターン参加 |
レジュメ提出
↓ 録画面接 ↓ グループ面接 ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
UBSグループ
UBSグループは世界有数規模の金融会社で、スイスに本拠地を置いています。グループの中核ビジネスは裕福層に向けたプライベートバンキングで、日本ではUBS銀行東京支店が業務を担っています。
平均残業時間は1ヵ月約73時間、有休消化率は55%程度です。
企業の特徴としては、「マイルドな雰囲気」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都千代田区大手町1-2-1 Otemachi One タワー
設立:1998年6月
URL:http://www.ubs.com/jp/ja.html
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート
↓ WEBテスト ↓ インターン参加 |
エントリーシート
↓ WEBテスト ↓ ビデオ面接 ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
クレディ・スイス
クレディ・スイスはチューリヒに本社を置くスイス系名門金融機関であり、米国でも巨大な事業規模を誇っています。
クレディ・スイスの特徴としては、「冷静・合理的」というイメージが挙げられます。
平均残業時間は1ヵ月で約37時間と少なく、有給消化率は69%です。
所在地:東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー24F
設立:2006年4月
URL:https://www.credit-suisse.com/corporate/ja.html
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・レジュメ提出
↓ グループ面接 ↓ 個人面接 ↓ インターン参加 |
エントリーシート・レジュメ提出
↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ 個人面接 ↓ スーパーデー ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
ラザードフレール
ラザードフレールは、世界トップクラスのファイナンシャルアドバイザリーファームとして、世界40拠点でビジネスを展開しており、2021年のグローバルM&Aでは第9位に輝いています。
平均時間は1ヵ月で約45時間、有休消化率は58%です。
<選考の流れ>
本選考 |
エントリーシート
↓ 個人面接 ↓ ジョブ ↓ スーパーデー ↓ 最終面接 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
ドイツ銀行グループ
ドイツ銀行グループは、ドイツ系総合金融機関です。日本におけるドイツ銀行グループにはドイツ証券、ドイツ銀行東京支店、ドイチェ・アセット・マネジメント、ドイチェ信託の4法人が含まれています。
ドイツ銀行グループの特徴としては「社員同士の距離感が近い」というイメージが挙げられます。
所在地:東京都千代田区永田町2-11-1 山王パークタワー
設立:2005年7月
URL:https://country.db.com/japan/index
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ インターン参加 |
エントリーシート・WEBテスト
↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ 個人面接 ↓ ジョブ ↓ 最終面接 ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
フーリハン・ローキー(旧GCA)
フーリハン・ローキーは、米国の独立系投資銀行で、2021年に日系のGCAを買収・経営統合しました。
M&Aアドバイザリーなどの投資銀行ビジネスに特化した「ブティック型投資銀行」の一つであり、数百億円〜数千億円という中規模M&A市場や、リストラクチャリング市場で高いプレゼンスを誇ります。
所在地:東京都港区浜松町2-4-1 世界貿易センタービル37F
設立:2007年8月
URL:http://www.hl.com/jp/home.aspx
<選考の流れ>
サマーインターン | 本選考 |
エントリーシート・SPIテストセンター
↓ インターン参加 |
エントリーシート・SPIテストセンター
↓ グループ面接・グループディスカッション ↓ 個人面接 ↓ 内定 |
※面接回数や形式は、部門によって異なる可能性があります
まとめ
今回は就活生の方に向けて外資系銀行の職種の特徴や求められるスキルに加え、新卒採用をおこなっている外資系銀行11選を紹介しました。
「そもそも外資系銀行って?仕事内容は?」
「外資系銀行に興味はあるけど自分に向いているか不安……」
そんな悩みや疑問は解決したでしょうか?
外資系銀行は主に「IBD部門」「マーケット部門」「リサーチ部門」「アセットマネジメント部門」の4つの職種に分かれます。
それぞれに求められるスキルや能力は異なるので、自分に合った部門はどれか考えて見てくださいね。
この記事を読んで「外資系銀行自分に合っているかも!」と思った方は、ぜひ外資系企業のインターンに参加してみてください。
就活は大変なことやつらいことも多いかもしれませんが、自分の人生を決める大切な時期です。焦らずに、自分が納得できる選択をしてくださいね。
この記事があなたのお役に立てたらとてもうれしいです。
あなたの就活を心より応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。