就活をするなかで、どのような髪型がよいか疑問に持つことがあるのではないでしょうか。
特に初めての面接を控えている場合、どのような髪型で面接に臨めば好印象を残せるのか、もしくは悪い印象を持たれないか考える方も多いと思います。
実際に面接における髪型は合否に関係します。
マイナビの調査では面接官の95.5%が「第一印象は選考に影響がある」と答えており、さらに80.8%が「髪型が第一印象に影響を与えている」と答えています。
参考:マイナビ
そこで、今回は面接に臨むときに意識するべき髪型のポイントを男女別でご紹介していきます。
この記事を読めば、面接で爽やかな印象を与えられる髪型がわかり、あなたの悩みを解決できます。
さらに、面接で絶対にしてはいけない髪型もご紹介するので、それもぜひ参考にしてもらえればと思います。
面接における髪型のポイント【女性編】
まずは女性が意識すべき髪型のポイントをご紹介していきます。
女性は男性と比べてヘアスタイルが多種多様なので、前半に全員が意識すべきポイント、後半にヘアスタイルごとで意識すべきポイントをお伝えします。
前髪は目にかからないようにする
まず、前髪は目にかからないようにしましょう。前髪が長すぎたり、重すぎたりすると野暮ったい印象を与えてしまいます。
少なくとも目にかからない長さ、もっといえば眉が見えるくらいに整える必要があります。
カットの段階で前髪を整えるのもよいですし、ヘアゴムやヘアピンで髪の毛をまとめる方法もあるでしょう。前髪を分ける場合は次の3つがおすすめです。
- 斜めがけ
- センターわけ
- オールバック
これらの3つは爽やかかつ誠実に見える前髪なので、ぜひ前髪をセットするときには参考にしてください。
お辞儀をしたときに髪が乱れないようにする
面接ではお辞儀をする機会があります。
そのときに髪の毛が落ちてきて顔が隠れてしまったり、髪の毛が乱れてしまったりするとだらしない印象を与えてしまいます。
そのため、お辞儀をしても髪の毛が乱れないようにする工夫が必要です。
具体的には各ヘアスタイルのところでお伝えしますが、多くの場合はヘアゴムなどのアイテムやヘアスプレーで固めます。
ヘアピンやヘアゴムは目立たないもの選ぶ
そして、髪の毛を整えるヘアピンやヘアゴムが目立たないものを選びましょう。あまり派手な色を選んでしまうと場をわきまえていないと思われてしまうからです。
色に関してはできるだけ髪の毛に近いものにするのがおすすめです。また、あまり大きなヘアピンやヘアゴムを付けるのも避けたほうがよいでしょう。
大きいものはファッションと見なされてしまう危険性があります。ヘアピンに関しては、まったく見えず付けているとすら思われないのが理想です。
そのため、針金を曲げたようなスモールピンやアメリカンピンが最適だと思います。ヘアゴムも装飾のないノーマルタイプのものを付け、面接官に違和感を持たせないのが重要です。
ヘアスタイル別のポイント
ここまで、全ての女性に共通するポイントをお伝えしてきました。
次はヘアスタイルごとのポイントをご紹介していきます。
今回ご紹介するのは次の4つです。
- ショート
- ボブ
- ミディアム
- ロング
自分の髪型に近いものを選んで読んでもらえればと思います。
ショート
まずは、ショートヘアのポイントをご紹介します。ショートヘアは元気でアクティブな印象があるので、面接でも明るさやはつらつさを伝えやすいと思います。
一方で、髪の毛が縛れず乱れやすい髪型です。そのため、ワックスやヘアスプレーなどのスタイリング剤を使って髪の毛を固めるといった工夫が必要です。
オフライン面接の場合、スタイリング剤のにおいが気になる面接官もいるので、スタイリング剤は無香料のものを選びましょう。
また、ショートヘアは髪の毛がぎりぎり耳にかかるので、面接のときは髪の毛を耳にかけるようにしてください。
ボブ
ショートには劣るもののボブもはつらつとした雰囲気を出せる髪型です。また、はつらさに加えて、物腰やわらかい印象も与えられます。
前髪があるのもすてきだと思いますが、おでこを見せるワンレンボブにすると自信があるように見えます。
ただし、ボブはショート以上に髪の毛が動きやすいので、乱れないようにしっかりと前髪やサイドを留めるようにしましょう。
ミディアム
ミディアムヘアはボブよりも落ち着いており、真面目な雰囲気を出せます。
ヘアアレンジとして全ての髪を結うこともできますし、半分だけ結うハーフアップでも問題ありません。
意識してほしいのは、サイドの髪もしっかりと結ぶことです。髪の毛が長い分、少しでもおくれ毛があると目立ってしまうからです。
ロング
最後はロングヘアのポイントをお伝えします。ロングヘアはより大人っぽい落ち着いた雰囲気を出せます。
ただ、しっかりと髪の毛をまとめないとだらしない印象を与えてしまいます。
結ぶ位置は耳と目をつないだ延長線上にしましょう。それ以上低くしてしまうとだらしなく見えてしまいますし、逆に高すぎると幼い印象を与えてしまいます。
面接時における髪型のポイント【男性編】
続いて、男性の髪型で意識してほしいポイントをご紹介します。お伝えするポイントは次の7つです。
- 前髪をスッキリさせる
- サイドは耳がかからない長さにする
- もみあげの長さを耳までにする
- 襟足が襟にかからないようにする
- 毛量が多い人は透くのがおすすめ
- おでこを見せるようにする
これらをおこなうことで清潔感や爽やかな雰囲気を出せるので、ぜひ参考にしてみてください。
前髪をスッキリさせる
まず、前髪ですが眉にかからない程度の長さに整えるのがベストです。
前髪が長すぎると、だらしなかったり元気がなかったりするように見えるからです。
実際にマイナビの調査でも、印象がよくない髪型として「前髪が重たいパーマ」が1位になっています。
参考:マイナビ
パーマ自体の印象もよくないのだと思いますが、前髪が重たいとさらに印象が悪くなります。
そのため、印象のよい髪型を作るときは、前髪をスッキリさせるところからはじめる必要があるのです。
サイドは耳がかからない長さにする
前髪と同じようにサイドもスッキリさせましょう。
面接では耳が見えているほうが清潔感を感じられますし、顔がはっきり見えるので自信があるようにも見えます。
逆にサイドのボリュームがありすぎると野暮ったい印象を与えてしまいます。
中学校、高校では注意されることが多いツーブロックも就活の場では問題ありません。むしろ、先ほどご紹介したマイナビの調査では、ツーブロックが面接官に最も人気のある髪型でした。
参考:マイナビ
特に50代の面接官の支持が強く、なんと半数が好印象を抱いているようです。50代は役員の方が多いので、最終面接に近づくにつれて好感を持ってもらえる確率は高くなるでしょう。
もみあげの長さを耳までにする
もみあげの長さにも気を付けましょう。もみあげの長さはだいたい耳の位置までにするのがおすすめです。
ルパンのようにもみあげが長すぎると胡散臭さが出てしまいますし、逆に短すぎても不自然で気になってしまいます。
もみあげのボリュームもあまり多くしないほうが清潔に見えるでしょう。
襟足が襟にかからないようにする
襟足も前髪やサイドと同じように整えましょう。特にオフライン面接の場合、後ろを見たときに襟足が目に入ります。面接しているときは爽やかなのに、振り返って襟足が乱れているとマイナスのギャップが生まれてしまいますよね。
襟足は襟にかかるくらい長いとチャラい印象を与えてしまいます。そのため、ワイシャツの襟にかからないくらいの長さにしましょう。
また、前から見たときも、襟足が左右にはみ出さないようにしてください。オンライン面接では後ろを向くタイミングがありませんが、正面から襟足が見えてしまうと整えていないのがわかってしまうからです。
毛量が多すぎる人は透くのがおすすめ
毛量が多い方は透いて、軽くするのをおすすめします。毛量が多すぎると不潔に見えるからです。
就活が忙しくなってくるとなかなか髪の毛を切りにいける時間がなくなってきて、どんどん髪の毛が重くなっていきます。そのため、あらかじめ髪の毛を透いておき、時間が経っても問題ない毛量にしておくのが楽だと思います。
経験上、毛量を少なくしておくとセットもしやすくなります。そのため、準備の時間を短くする観点からも髪の毛は透いておくのはおすすめです。
おでこを見せるようにする
髪の毛をセットするときにおでこを出すかどうかも迷うポイントですよね。結論、おでこは出したほうがよいと思います。おでこを出すのには次のような効果があります。
- 明るい印象を与えられる
- 自信があるように見える
特に近年ではオンライン面接が増えており、オフラインよりも表情が見えにくくなっているので、おでこを出して表情を読み取りやすくするのは重要だと思います。
普段おでこを出していない方も一度おでこを出すのを試してみてはいかがでしょうか。
ワックスはにおいと付けすぎに注意する
これまでお伝えしたポイントを意識してセットしてもらいたいのですが、セットするときにはワックスのにおいと付けすぎに注意してください。
まずは無香料のものを使うようにしましょう。
においが苦手な面接官もいますし、そうでなくてもにおいが苦手な人のことを考えていないと思われるからです。
においに関してはビジネスマナーでもあるので、今のうちから無香料のものを使う習慣をつけておきましょう。
また、ワックスを付けすぎないのも重要です。ワックスを付けすぎると、かえって不潔な印象を与えてしまいます。手のひらにワックスを出す場合、500円玉くらいが大きさが限度でしょう。
【男女両方】髪色はダークブラウンまでならOK
髪型と同じくらい髪色も気になると思います。
黒色にすれば間違いないのは知っているけれど、本当に黒色しか許されないのだろうかという疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
実際には真っ黒でなければならないということはありません。
もちろん黒色にしておけば無難ではありますが、近年ではダークブラウンでも問題ないという会社が増えています。
具体的なトーン数(4トーン〜16トーンあり、4トーンが真っ黒で16トーンが金髪)でいうと、7トーンぐらいまでが許容範囲だといえるでしょう。
また、与えたい印象によって髪色を変えるのも就活テクニックとしてアリだと思います。明るい印象を与えたい場合は6、7トーンに、真面目な印象を与えたい場合は4、5トーンにするのがおすすめです。
【絶対NG】面接では避けたい髪型
では、最後に面接でしてはいけない髪型をご紹介しようと思います。
男女ともに強いパーマ
まず、男女ともに強いパーマは避けましょう。普段のヘアスタイルであれば、パーマはおしゃれですが、面接では不適切な髪型です。どうしても不真面目な印象を受けてしまうからです。
もし、強いパーマをかけてしまっている場合は美容院に行くか、ヘアアイロンでストレートにしましょう。
もちろん天然パーマの方もいると思います。天然パーマに関しては、仕方がないので無理にストレートにする必要はありません。どうしても心配な方は面接前に一言断っておくと誤解される心配がないでしょう。
女性が避けたい髪型
続いて、女性が避けたい髪型をお伝えします。
ぱっつん前髪
まずはちびまる子ちゃんのようなぱっつん前髪です。髪型のポイントで前髪をスッキリさせるのが大切だとお伝えしましたが、切りすぎにも注意です。ぱっつん前髪は幼くみえてしまうからです。
就活はあくまで社会人になるためのイベントなので、面接官に幼い印象を与えるのは得策ではないでしょう。
現在、ぱっつん前髪の方はヘアアイロンで軽くカールをしたり、横に流してヘアピンで留めたりしましょう。
ツインテール
普段であれば可愛いヘアスタイルであるツインテールも面接には不向きです。ぱっつん前髪と同様に幼い印象を与えてしまうからです。
また、ツインテールはお辞儀をすると髪が大きく動くので、面接官からしても気になってしまいます。面接で髪に意識が向いてしまうのはもったいないですよね。
以上のようなリスクがあるため、髪の毛を縛る場合は一つ縛りが無難でしょう。
男性が避けたい髪型
最後に男性が面接で避けたい髪型をお伝えします。
坊主
意外に思われる方もいると思うのですが、坊主は面接に向いていません。高校球児の影響で坊主は爽やかな印象を与えると思われていますが、残念ながら坊主が爽やかなのは中高生までです。
大人が坊主をしているとどうしても相手に威圧的な印象を与えてしまいます。そのため、就活の場で坊主は不向きなのです。
もちろん、なかには体育会系の文化が根付いており、かえって坊主であるのが好印象につながる企業もあると思います。しかし、ほとんどの企業はそうではないので、坊主は避けておくほうがよいでしょう。
完全なオールバック
同様に完全なオールバックも面接に向いていません。完全なオールバックとは髪の毛を分けずに全て後ろに持っていくヘアスタイルです。
そのヘアスタイルをしてしまうと坊主と同様に威圧的な雰囲気が出てしまいますし、愛想が悪く見えてしまいます。
どうしても髪の毛を上げたい人は髪の毛を七三に分けるのをおすすめします。ただこちらも顔のタイプによっては威圧的になってしまう可能性があります。一度、友人や人事の方に見てもらって意見をもらうと安全でしょう。
まとめ:面接での髪型をもう一度押さえよう
面接を受けるときの髪型についてポイントを押さえられたでしょうか。どのような髪型にすれば面接官によい印象をもってもらえるかはとても気になるところですよね。
今回お伝えしたポイントを意識して髪の毛をセットすれば、面接官に爽やかで誠実な印象を持ってもらえるのは間違いありません。
最後にもう一度髪型のポイントを男女別にまとめておくので、ぜひチェックリストとして活用してください。
- 前髪は目にかからないようにする
- お辞儀をしたときに髪が乱れないようにする
- ピン留めやヘアゴムは黒色にする
- 目と耳の延長線上で髪を結ぶ
- 幼く見える髪型は避ける
- 前髪をスッキリさせる
- サイドは耳にかからない長さにする
- もみあげの長さは耳の位置と同じにする
- 襟足がカラーにかからないようにする
- ワックスはにおいと付けすぎに注意する