このように、ベンチャーの年収事情が気になる方は多いのではないでしょうか。
そのような方に向けて、この記事では
- ベンチャーの年収
- 給料アップのコツ
- 年収が高いベンチャー
- ベンチャーの就活におすすめのサイト
を紹介したいと思います。
これを読めば、あなたはベンチャーの年収事情を知ることができ、就活がスムーズに進むようになります。
ぜひ最後までお読みください!
ベンチャーの平均年収、給与の特徴
ベンチャーとは、新しいアイデアや技術を使い、これまでにないサービスやビジネスを展開する企業のことを指しており、新興企業と呼ばれるときもあります。
まずは、ベンチャーの平均年収と、給与の特徴を紹介していきますね。
ベンチャーの平均年収
ベンチャーの平均年収として、FASTGROWに載っていた企業58社(平均年収が載っていなかったものを除く)を調べたところ、約590万円でした。
メガベンチャーの平均年収
ベンチャーのなかで、急成長のあと、大企業と変わらない規模になった会社は、「メガベンチャー」と呼ばれています。
メガベンチャーの平均年収は、普通のベンチャーよりも高いです。
株式会社サイバーエージェント(doda.jp)(734万円)、メルカリ(doda.jp)(920万円)、ヤフー株式会社(平均年収.JP)(1080万円)など、平均年収が700万円以上という会社が多く見られます。
給与の特徴
大手企業は、年齢や勤続年数によって年収が上がっていく、年功序列という制度の企業が多いのが特徴です。
年功序列のメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- 長い間会社に勤めてくれる社員が多い
- 業務経験の長い社員を確保できるため、新入社員を教育しやすい
- 評価の基準が分かりやすく、評価しやすい
「長く勤めて、その分安定した給料が欲しい!」という方は年功序列の企業が合っていると思います。
それに対してベンチャーは、成果を出した分だけ年収が上がりやすくなる成果主義という制度の企業が多いという特徴があります。
成果主義のメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- モチベーションが向上する
- 優秀な人材が集まりやすい
- 無駄なコストがかからない
「若いときから成果を出して稼ぎたい!」という方はベンチャーが合っていると思います。
【ベンチャーの年収】給与体系は?
ここでは、ベンチャーのアルバイトの給料、新卒、年齢・役職ごとの年収についてお伝えします。
アルバイトの給料
ベンチャーのアルバイトの給料は、1200円以上のものが多く見られます。
2500円という高額な給料を提示している企業もあるので、ベンチャーに就職したいと思っている人は応募してみて損はないと思います。
新卒の年収
ベンチャーにおける新卒給与の平均は月収で26万5855円。また、年収で表すと382万6400円でした。
参考:FASTGROW
日本企業全体の新卒(大学卒)の給料の平均は226万円なので、比較的給料が高いです。
参考: 厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況 新規学卒者
ただし、年収は、実際もらえる金額ではありません。ここから所得税や市民税、各種保険料が差し引かれることになるので、そのことは把握しておきましょう。
また、ベンチャーのなかでも規模の大小があるため、気になる会社の給与はしっかりと調べておくことが大切です!
役職、年齢ごとの年収
続いて、年齢と役職の違いによる年収の違いについてお伝えします!
<情報・通信系企業>
会社名 | ヤフー株式会社 |
主任 | 845万円 |
係長 | 954万円 |
課長 | 1,261万円 |
部長 | 1,394万円 |
年齢 | 年収 |
20~24歳 | 316万円 |
25~29歳 | 600万円 |
30~34歳 | 646万円 |
35~39歳 | 668万円 |
40~44歳 | 746万円 |
45~49歳 | 849万円 |
50~54歳 | 931万円 |
55~59歳 | 922万円 |
60~65歳 | 602万円 |
参考: https://heikinnenshu.jp/kininaru/yahoo.html
<金融・保険・シンクタンク系業>
会社名 | ライフネット生命保険株式会社 |
主任 | 882万円 |
係長 | 996万円 |
課長 | 1,316万円 |
部長 | 1,455万円 |
年齢 | 年収 |
20~24歳 | 370万円 |
25~29歳 | 544万円 |
30~34歳 | 581万円 |
35~39歳 | 601万円 |
40~44歳 | 671万円 |
45~49歳 | 765万円 |
50~54歳 | 840万円 |
55~59歳 | 832万円 |
60~65歳 | 541万円 |
参考: https://heikinnenshu.jp/finance/lifenet-seimei.html
<コンサルティング、総研会社、金融業>
会社名 | 株式会社ワークスアプリケーションズ |
主任 | 不明 |
係長 | 不明 |
課長 | 577万円~582万円(推定) |
部長 | 723万円~735万円(推定) |
年齢 | 年収 |
30代 | 484万円~587万円(推定) |
40代 | 598万円~724万円(推定) |
50代 | 621万円~736万円(推定) |
参考:https://heikinnenshu.jp/kininaru/works.html
ベンチャー企業に給料の未払いはある!?
残念なことですが、ベンチャー企業の中には給料の未払いをしてしまう企業があるようです。
・平成30年、ITベンチャーのスマートサービステクノロジーズが労働者13人に2ヵ月分の定期賃金計1000万円を支払っていなかった。
・平成30年、医療ベンチャーの福老が労働者14人に1ヵ月分の定期賃金計約725万円を支払っていなかった。
参考:#SHIFT
ただし、これはベンチャーに限ったことではないため、気になる企業があれば、ブラック企業をまとめてくれているサイトなどで確認してみましょう。
また、賃金の不払いが発生したら、労働基準監督署に相談することができるということも覚えておけば安心です!
どのような人がベンチャーに向いているか
これまで年収の話をしてきましたが、「ベンチャーの年収は不安だったけど、案外悪くなさそう」「ベンチャーの就職も考えてもいいかも」と感じた方もいると思います。
ですが、先に知っておいて欲しいのが、ベンチャーに向いている人・向いていない人がいることです。
もしも、向いていない人がベンチャーに入社すると、「自分にあっていないな…」「仕事をやめたい」となってしまう可能性があります。
ですが、向いている人がベンチャーに入社すると、とてもやりがいを持って仕事ができます。
どのような方がベンチャーに向いているのか、確認していきましょう。
幅広い仕事を経験したい人
ベンチャーの特徴として、新卒から幅広い仕事ができるというものが挙げられます。
一人一人の仕事量も多い傾向があるので、「若いうちからたくさんの仕事をこなしたい」「いろんな仕事ができて楽しい」というような人は、かなりベンチャーにピッタリな人材だと思います。
経営者と近い距離で働きたい人
経営者と近い距離で働けることも、ベンチャーの大きな特徴といえます。
大企業では経営者と顔を合わせることはめったにありません。
社長から直接指導をしてもらえたり、社長に直接相談ができたりする環境は学びが多いこと間違いなしです。
自分がやりたい仕事をしたい人
ベンチャーではマニュアルがないことが多く、常にチャレンジができる環境があります。
新しいサービスでも「やりたい!」という気持ちがあればチャレンジさせてもらえることが多いので、ベンチャーに入り、自分のやりたい仕事を追求するというのも良いのではないでしょうか。
自分から学びにいける人
ベンチャーでは、言われたことだけをやったり、指示を待っていたりするだけではダメです。
若いうちから裁量権や大きな仕事をもらえるので、
「これはどうすればいいんだろう」
「ここをもっと伸ばしたい」
と思える、自ら学んでいけるという人はベンチャーに向いているといえます。
将来起業を考えている人
先ほども述べたように、ベンチャーでは社長と近い距離で働くことが可能です。
そのため、経営者の視点を養うことができるので、大手の会社で働くよりも、経営のノウハウを学ぶことができます。
また、裁量権のある仕事を任せてもらえるので、若手のときから責任感を持って仕事ができるのも、将来起業したい人にとってはとても大きな経験になります。
将来企業を考えている方は一度ベンチャーに就職するのもアリなのではないでしょうか。
ベンチャーで年収をアップさせるコツ
「自分はベンチャーに向いているかも!」と思った方が、次に気になるのはベンチャーでの年収のあげ方だと思います。
ここでは、年収をアップさせるコツをお話ししていきます!
仕事で成果を出す
ベンチャーは年功序列ではなく、実力や実績で評価する企業が多いです。
そのため、成果を出せば、年齢関係なく誰でも昇進することができます。
若い人でも給料をあげるチャンスがたくさんあるので、どんどんつかんでいきましょう!
会社の昇給・評価システムを確認する
多くの会社には昇給の基準や評価システムが存在します。
例えば、インセンティブという形で、結果次第で+アルファのお給料がもらえることがあります。
給料をアップさせたい人は、入社するときに確認し、昇給システムを意識して働くのがおすすめです。
資格の取得、スキルアップをする
給料をアップさせるコツとして、資格を取ったり、スキルを磨いたりすることが挙げられます。
磨いたスキルを活かすことで、会社に利益をもたらすことができるからです。企業によっては、「資格手当」という形で特定の資格保有者に毎月数千円程度の手当が出ることもあります。
多くの業務を経験する、毎日情報を集めて常に新しい知識を持っておくなど努力を欠かさないようにしましょう。
給料を交渉する
給料に満足できていない場合は、上司に交渉したり、相談したりしてみましょう。そうすることで、上司がアドバイスをくれたり、自分の仕事のやり方が昇進の評価基準にあっていなかったことに気付けたりします。
言いづらいなと思う方は、「年収をあげたい」というよりは、「会社にもっと貢献したい」という言い方にするのがおすすめです。
給料に満足できていない理由に上司が納得すれば、給料をあげてくれることもあるので、言うことに損はないと思います。
ベンチャーで年収がアップしない人の特徴5つ
次に、ベンチャーでなかなか年収がアップしない人の特徴をお話しします。
会社に貢献できていない人
大手企業でもいえることですが、特にベンチャーは、会社に貢献し、会社を成長させてくれるような人材を求めています。
そのため、会社に貢献できていない人は給料をあげることが難しいです。
上司からの評価が低い人
当たり前のように感じるかもしれませんが、上司からの評価が低いと年収があがりにくくなります。
特にベンチャーは実力を認めてもらうことが重要になるので、「なんだか評価されていない気がする」と感じたときには、自分が本当に評価に値する仕事ができているのか、一度上司と話し合ってみるということをするのをおすすめします。
スキルや経験が不足している人
スキルや経験が不足している人は成果を出しづらいので、成果主義が多いベンチャーでは給料があがりにくいです。
そんな人は焦らずに、長い見通しを持って行動しましょう。
「今はスキルや経験を積むべきときだ」と目標を持って、ベンチャーの特徴でもある「幅広くさまざまな業務」に携わらせてもらい、レベルアップをはかりましょう!
指示を待ってしまう人
ベンチャーでは手取り足取り教えてもらうよりは、自分から動き、経験して学んでいくことが多いです。
そのため、「指示を待つ」という行為をしてしまうと、成長する機会を逃してしまい、給料がなかなか上がりません。
指示を待つのではなく、「私はこう思うんですけど、やってみてもいいですか」と聞くことからはじめてみましょう。
チームで動くのが苦手な人
会社に貢献することで給料はあがりますが、同じように、チームに貢献することも大切です。
しかし、チームで動くのが苦手だという人は、チームの魅力を十分に引き出せず、貢献できないため、給料があがりにくくなってしまいます。
大手企業でも、チームに貢献することは大切ですが、規模が大きいためなかなか貢献しづらく、評価してもらえないことがあります。
しかし、それに比べてベンチャーでは、チームが少人数で一人一人の声がとおりやすく、貢献したことが評価してもらいやすい分、貢献していないことの評価もされやすいです。
個人の能力を磨くことも大切ですが、チームプレーをうまくおこなえるようにしておくことも忘れないようにしましょう。
【平均年収1000万超え!?】年収が高いベンチャー4選
ここまで、ベンチャーの年収事情や、向いている人、年収をアップさせるコツなどをお話ししてきました。
「ベンチャーの年収についてはわかってきたけど、年収が高いベンチャーの平均年収はどのくらいなの?」ということが気になる方のために、ここでは、年収が高いベンチャー4社を紹介したいと思います。
ヤフー株式会社:1080万円
会社名 | ヤフー株式会社 |
平均年収 | 1080万円 |
事業内容 | イーコマース事業
会員サービス事業 インターネット上の広告事業 など |
参考:https://about.yahoo.co.jp/info/company/
株式会社メルカリ:920万円
会社名 | 株式会社メルカリ |
平均年収 | 920万円 |
事業内容 | フリマアプリ『メルカリ』の企画・開発・運用 |
参考:https://about.mercari.com/about/company/
エムスリー株式会社:782万円
会社名 | エムスリー株式会社 |
平均年収 | 782万円 |
事業内容 | インターネットを利用した医療関連サービスの提供 |
参考:https://corporate.m3.com/corporate/
株式会社アカツキ:779万円
会社名 | 株式会社アカツキ |
平均年収 | 779万円 |
事業内容 | ゲーム事業、IP事業 |
参考:https://aktsk.jp/company/profile/
ベンチャーに内定をもらうための5つのコツ
年収が高いベンチャーを知って、「ベンチャーに入社したいな」と思った方が多いのではないでしょうか。
そこで、ここではベンチャーに入社するための5つのコツをお話ししたいと思います。
即戦力になるスキルを身につける
企業を成長させたいベンチャーにとって、即戦力になるようなスキルを持った人材は喉から手が出るほどほしいものです。
学生のうちから長期インターンに参加するなどして、企業から「ほしい」と思われる人になりましょう。
ベンチャーが良い理由を明確にする
ベンチャーの人事は、大手や他のベンチャーではない中小企業もたくさんあるのにもかかわらず、「なぜベンチャーを選んだのか」ということを聞きたいと思っています。
また、採用する人には長く働いて欲しいと思っています。
「なぜこのベンチャーに入りたいのか」という理由を明確しておけば、やる気と長く働く姿勢があるということをアピールできます。
会社の理念に共感する
少人数で事業をおこなっているベンチャーでは、事業が不安定なので、共感できる理念でないと、やる気を保っていられないということがあります。
人事もやる気を持った人を求めているので、会社の理念に共感していることを伝えて、同じ価値観とやる気を持って働けることをアピールできるように、しっかりアピールしていきましょう。
仕事に対する熱量や根性を伝える
ベンチャーでは、企画がうまくいかなかったり、日々多くの業務に向き合ったりすることは珍しくありません。
そのため、仕事に対して、熱量や根性を持っている人を求めています。
「熱量や根性は負けない」という自信がある人はぜひそのことをアピールしましょう。
将来のビジョンを持つ
将来のビジョンを持っているということも大切です。
ベンチャーでは、事業が不安定な部分があります。
そのため、ビジョンがあり、やる気を持って仕事をしてくれる人材をとても必要としています。
ビジョンをうまく伝えられるようにしっかりと準備をしましょう。
ベンチャー就活でおすすめの求人サイト5選
「ベンチャーの就活をするのはどうしたらいいの」という人に向けて、おすすめのサイトをご紹介します。
キャリアチケット
サイト名 | キャリアチケット |
サービス | ・就活エージェント
・就活セミナー ・就活カフェ |
特徴 | ・自己分析から内定獲得まで、アドバイザーがマンツーマンでアドバイスをくれる
・入社後のキャリア形成まで見据えてくれる ・有名企業への就活よりもあなたが活躍できる企業への就活を目指している |
チアキャリア
サイト名 | チアキャリア |
サービス | ・就活セミナー
・就活支援イベント ・就活生同士のつながりを作るユーザー会の開催 |
特徴 | ・特にベンチャー・成長企業への応募ができる
・特にベンチャー・成長企業からのスカウトがある スカウト受診率94.6% 企業側に一斉送信機能はなく、厳選されたスカウトが来る |
ワンキャリア
サイト名 | ワンキャリア |
サービス | ・就活記事が読める
・企業・インターン・本選考検索、エントリー ・企業説明会LIVE |
特徴 | ・企業・インターン・本選考などの情報が豊富
・ワンキャリア主催のLIVEイベントがある |
Goodfind
サイト名 | Goodfind |
サービス | ・就活記事が読める
・企業へのエントリー ・就活セミナーや説明会の検索、エントリー |
特徴 | ・「未来のビジネスリーダー」となるハイポテンシャルな学生向け
・Goodfindの厳選した企業が掲載されている ・面談や座談会がある |
Wantedly
サイト名 | Wantedly visit |
サービス | ・インターン・企業選考へのエントリー
・就活セミナーや説明会の検索、エントリー |
特徴 | ・「ランチをごちそうします」「社長がプログラミングできる」などの独特の検索の絞り方ができる
・ストーリーという機能でそれぞれの会社のブログがみられる |
まとめ:ベンチャーの年収は実力次第でアップできる
この記事では、ベンチャーの年収に関することをお話ししてきました。
- 日本企業全体の新卒(大学卒)平均年収 226万円
- ベンチャーの新卒の平均年収 382万6400円
ベンチャーは年収が安いイメージもありますが、実力によってはかなり稼げることがわかり、ベンチャーに興味を持った方もいるのではないでしょうか。
ただし、年収が良いからといって調べもせずに企業に入社するのは、危険です。
しっかりと調べたうえで、年収、あなたの求める条件にあったところに就職しましょう。
あなたが、自分に合ったベンチャーに就職できるように祈っています。