就活では、複数の選考を同時に受けることになります。
21卒の平均エントリー数は約27社。
さらにOB訪問や就活対策イベントまであるため、いつどのイベントがどこであるか把握するだけで大変です。
さらに大学の課題やアルバイトに部活・サークルと、毎日たくさんの予定が入ってきます。
そのためスケジュール管理に気をつけないと、同じ日の同じ時間に予定を重ねてしまい、行きたい会社の説明会に参加できなくなってしまうかもしれません。
スケジュール管理さえできていれば、興味のある会社や業界以外のイベントにもたくさん参加できて、より自分に合った企業と出会える可能性も上がるはず。
貴重な時間をむだなく使えて、1日の充実感があがります。そのスケジュール管理にとって大切なのが、手帳です。
この記事では
- 就活に手帳を使うメリット
- 就活生におすすめの手帳の選び方
- 編集部厳選の手帳10選
を紹介していきます。
- 就活生が手帳を使用する3つのメリット
- 就活生のための手帳の選び方
- 編集部厳選 おすすめ手帳10選
- 圧倒的シェアを誇る『高橋書店 高橋手帳シャルムR1』
- ガントチャートで次のやるべきことがひと目でわかる『伊藤屋 カラーチャートダイアリー』
- 正方形で書くスペースが大きい『クオバディス エグゼクティブノート マドラス』
- 就活前から卒業まで1冊で管理『メディア総研 就活生のための22ヵ月手帳』
- 業界大手から出ている就活専用手帳『レイメイ藤井 就勝手帳』
- 就活をワクワクするものに変えられる『チッタ DIARY』
- 文具メーカーならではの工夫が見られる『コクヨ ジブン手帳 Biz mini』
- メモをたくさん取る人でも安心『マークス EDiT 週間バーチカル』
- バーチカルタイプの先駆者『日本能率協会マネジメントセンター NOLTY エクリ』
- 文庫サイズでも大量のメモができる『ほぼ日手帳』
- まとめ:手帳と一緒に就活のりきろう
就活生が手帳を使用する3つのメリット
「スケジュール管理が大切なのはわかったけど、手帳使ってないんだよね。」
「スマートフォンの手帳アプリではだめなの?」
このように考えている学生も多いのではないでしょうか。
たしかに、便利なスケジュール管理アプリも多く、最近はスマートフォンでスケジュールを管理する人も増えています。
しかし実際に、スケジュール管理には紙の手帳を使用する就活生が6割といわれています。スマートフォンも、もちろん便利ですが、手帳にはなにか大きなメリットがあります。
ここでは、紙の手帳を使う3つのメリットを紹介していきます。
①どこでも取り出しやすい
説明会や選考中、面接官の前でスケジュールを確認するシーンは多いですが、その際にあなたがスマートフォンを取り出すと、不快感を抱かれてしまうかもしれません。
「スマートフォンはプライベートのものだから、会議中や目上の人間を相手に取り出してはいけない」と考える人は少なくないのです。
また、スマートフォンを取り出したときに、画面が割れていたり、ケースが派手だったりすると、「普段はしっかりしていないのかな」と悪い印象をあたえてしまう可能性があります。
手帳であればそう簡単にボロボロにはなりません。
さらに、スケジュールをきれいに書いてあるページが見えたら、面接官に好印象を与えることもできます。
②メモしたことがどこにあるのか探しやすい
スケジュール管理はスマートフォンでする学生でも、就活用のメモ帳やノートを持っているのではないでしょうか?
就活ではメモをとることが多いからこそ、紙の手帳を用意しましょう。
スケジュールとメモを結びつけることで、就活のメモが増えたとしても、どこにどのような情報があるのか把握しやすくなります。
なお、就活中にスマートフォンでメモをとることはおすすめできません。
スマートフォンを片手に指を動かす光景をみて、「SNSやインターネットを開いているのかな」と勘違いされてしまってはもったいないです。
スマートフォンのメモのほうが、後から検索もできるので便利ですが、熱心にペンを動かす学生のほうが「ちゃんと話を聞いてくれているんだな」と思われ、印象がよいのは確かです。
③手書きの方が記憶に残りやすい
「電子書籍やWebの記事は、読んでもすぐ忘れてしまう」と感じたことはありませんか?
実際、電子書籍より紙の本のほうがページをめくる触感や音などが五感を刺激して、記憶に残りやすいことが数々の研究で示されています。
受験の時を思い出してみても、英単語はスマートフォンで調べるだけよりも手で書くと覚えやすく、さらに声に出すとなお一層頭に残ったのではないでしょうか。
それと同様、手書きの手帳も、五感が刺激され書いたことが記憶に残りやすいのです。
普段スマートフォンでメモをとっている人は、ぜひこれを機に手書きのメモを使用してみてください。
就活生のための手帳の選び方
では、いったいどのような手帳を選べばよいのでしょうか?
手帳は年間通して長く使うもの、なるべく使いやすいものを選びたいですよね。就活生にとって使いやすい手帳とはどのようなものなのか、その選び方を説明します。
サイズはコンパクトなA5かB6が最適
手帳のサイズはA5かB6のものがおすすめです。就活用カバンを圧迫せず、手帳だけを取り出して持ち歩くときにも邪魔にもなりません。
就活中は台を使わず手帳を手に持ってメモをとることも多いため、これくらいのサイズがあると安定感があります。
ただし、小ささゆえに書き込める量が少なくては元も子もありませんので、枠などがシンプルで広くスペースが取られているものを選びましょう
マンスリー・ウィークリー両方がある「バーチカルタイプ」がおすすめ
マンスリーという、見開きで1ヵ月の予定を見渡せるページは必須です。
引用元:高橋書店
いつまでになにをするべきなのかがひと目でわかるうえに、いつが一番忙しくなるのかを月単位で把握することで、先のことまで長い目で計画を立てることができるようになります。
また、見開き1ページが1週間になっており、1日を30分単位などで管理できるものをウィークリータイプといいます。ウィークリータイプの手帳を使用することで、1日にたくさんのイベントがあってスケジュールを整理することができます。
引用元:高橋書店
マンスリーとウィークリーの両方があるものが、就活生にとってベストです。
メモ欄が多いものを選ぼう
メモはスケジュール帳と一緒にすると便利だとお伝えしました。
説明会で聞いた会社の情報だけではなく、その場で感じた疑問やアイデア、新たな気付きや選考の感想・反省なども随時メモすることで、あとの選考や生活にも大いに役立ちます。
そのため、メモできるスペースが多いものを選びましょう。就活中はさまざまな新しい情報が入ってきて、自分のなかにも大きな変化があるものです。
どう思ったかや、感じたことを書いておくことで、あとで振り返ったときに自己分析を進めたり、モチベーションの維持に役立てることもできます。
色・デザインが派手なものは避けよう
鮮やかな色の手帳や、好きなキャラクターが入ったデザインなど個性ある手帳は持っているだけでワクワクすると思います。
しかし、就活用の手帳としては適していません。
スーツに合う、黒・紺・茶など、落ち着いた色を選ぶことをおすすめします。
就活では常に「見られている」という意識を忘れず、ビジネスの場にふさわしい品のあるデザインのものを選ぶようにしましょう。
ポケットなど、便利な機能もチェック
就活中には名刺を頂く機会がありますが、名刺入れを持っていなくても、手帳のポケットに収納すれば無礼にはあたりません。ポケットやスリーブがついているかも確認しましょう。
ペンホルダーもついていると、ペンを忘れたりペンケースを持ち運ぶ必要がなく便利です。
また、鏡がついているものを選べば、面接前に身だしなみをチェックできます。
「就活手帳」じゃなくても大丈夫
就活専用に作られた「就活手帳」も便利ですが、就活手帳である必要はありません。
就活手帳の主な特徴はビジネスマナーなど就活に役立つ知識がついていたり、その年の大きな就活イベントの日程が記されていたりすることです。
就活用に特化していなくても、自分が使いやすいと感じるものを使用しましょう。
編集部厳選 おすすめ手帳10選
ではここまでの選び方をもとに、編集部が厳選した手帳を10個ご紹介します。
各メーカーに、それぞれこだわりの特徴があります。一緒に就活を乗り越えていく相棒の1冊を、この中から見つけてみてください。
圧倒的シェアを誇る『高橋書店 高橋手帳シャルムR1』
お店の手帳売り場に行けばまず目に飛び込んでくるのが、日本で40%のシェアを持つ高橋手帳のコーナーでしょう。
そのなかでも「シャルム」はシックなデザインで、上品さと機能性を兼ねた人気シリーズです。
見たい月をパッと開けるインデックスがついていて、文字がにじまず裏が透けにくい丈夫な紙を採用しています。
ウィークリーとマンスリーの両方を採用しており、忙しい時期で予定が多くても見やすく整理できます。
シンプルで絶対に外さない手帳ですので、「結局どれ選べばいいの?」と困ったら、この高橋手帳をおすすめします。
詳細はこちら 高橋書店
ガントチャートで次のやるべきことがひと目でわかる『伊藤屋 カラーチャートダイアリー』
鮮やかでシンプルなデザインながら、3ヵ月間の予定を一覧で確認できるガントチャートが便利です。
ガントチャートで企業ごとに、説明会や面接、提出物の期限などもひと目でわかるように書き込めるため、就活全体の流れや次に待ち構えるもの、なにを今優先すべきかがすぐにわかります。
見開き1ヵ月のマンスリーや書くスペースの多いバーチカルであることはもちろん、ペンホルダーも追加できたり、ハードカバーなので会社説明会などで立ったまま書き込む場面でも使いやすいことも就活生にぴったりです。
詳細はこちら 伊藤屋
正方形で書くスペースが大きい『クオバディス エグゼクティブノート マドラス』
QUOVADISのマドラスは珍しい正方形のため、バーチカルタイプでありながら書き込むスペースが多いのが特徴です。
その週であったことや考えたことをまとめて残しておけば、あとから振り返ることもかんたん。
角が切り取れるようになっており、週が終わったタイミングで切り取ることで最新のページをすぐにひらけるようになっていたりと、こまかな気配りが光ります。
レザー風で高級感のある見た目に、中身もアイボリーの用紙にグレーと赤を差し色にするなど上品かつおしゃれな作りになっています。ビジネス・プライベートとシーンを選びません。
就活前から卒業まで1冊で管理『メディア総研 就活生のための22ヵ月手帳』
就活の準備をはじめる頃の3年の6月から卒業まで買い換えることなく使える手帳です。
就活を通して起きる自分の変化などを一冊にまとめておくことで、自己分析がはかどります。
企業の情報や選考状況の管理など、用途に応じた専用ページが豊富、就活攻略マニュアルも付録でついています。
専用Webサイトと連動して、メモした内容をデータにして清書・保存できます。
2009年に初年度版が発売されて以来、毎年部数を伸ばしている手帳です。
業界大手から出ている就活専用手帳『レイメイ藤井 就勝手帳』
就活の準備期間である12月から、卒業する3月までの16ヵ月をカバーしている「就勝手帳」も、名前のとおり就活対策に工夫された手帳です。
3月から8月だけは見開き一週間のバーチカルタイプになっていて、企業へのエントリーが始まって忙しいときでも予定を詳しく書き込むことができるようになっています。
ページ数が増えてしまうバーチカルタイプでありながら16ヵ月と長期間を管理しつつ、そのうえでスーツの内ポケットに入るほどコンパクトな作りになっていてかさばりません。
中身を入れ替えられるリングタイプで、就活が終わってからも長く使える製品です。
詳細はこちら レイメイストア
就活をワクワクするものに変えられる『チッタ DIARY』
予定を書くという手帳従来の常識をかえ、「未来を予約する表」として使ってほしい願いのもと作られたCITTAのこだわりの手帳です。
予定を書き入れるより前に、毎月ついている「ワクワクリスト」から書くことが推奨されています。
その各項目をいつやるかを、マンスリーやウィークリーに落とし込んでいくスタイルです。
「やりたいことを叶える手帳」としての立ち位置のため、ワクワクリストの他にも自分の目標を2ヵ月で見渡せる「プロジェクトシート」や、前年・今年・来年と3年分の年表がついていたりと特徴があります。
予定を叶えることに重きを置いているため、マンスリーは1ページに1ヵ月となっています。他の手帳には見られないレイアウトで、2ヵ月を一気に見渡し先のことを考えながら計画できます。
就活を自分の未来のためのワクワクする時間と考えることができる、そのきっかけにおすすめです。
詳しくはこちら CITTA
文具メーカーならではの工夫が見られる『コクヨ ジブン手帳 Biz mini』
ビジネスシーンで使いやすいようにと落ち着いた色・デザインのカバーです。
フラットに開くため、ページとページのつなぎ目である綴じ部分近くでも書きやすくなっています。
インクの乾きが早い特別な紙を使っていて、予定を書いてすぐしまわなければならない場面でも重宝します。
4色ボールペンのような太めのペンでも挿せる幅の広いペンホルダーや、名刺やカードを入れることができるスリットもついています。
詳しくはこちら KOKUYO
メモをたくさん取る人でも安心『マークス EDiT 週間バーチカル』
1月始まりのものから3月はじまり、4月始まりなど同じ年度でもさまざまなタイプが有り、
書くスペースが非常に多いながらもコンパクトにまとまっています。
予定もToDoも感想もすべて一冊にまとめることができ、プランニングページには覚えておきたいこと、名言や紹介された図書などを一覧にして残しておくことができます。その月になにを感じていたのか、なにを目標にしていたのかがひと目でわかり、あとで見返してまた新たな自分に気付くのにとても役立ってくれます。
メモをたくさんとる人なら、デイリータイプもおすすめです。こちらも、ページ数のわりにかさばらない工夫が散りばめられています。
詳しくはこちら マークス
バーチカルタイプの先駆者『日本能率協会マネジメントセンター NOLTY エクリ』
1949年に日本で初めて時間目盛りを入れた手帳として誕生した「能率手帳」が毎年改良されてきたもので歴史が長く、高橋手帳と同じくどこでも手に入りやすい手帳です。
バーチカルでありながらメモ欄が多いのが特徴です。
ToDoやその日の反省も多く記載でき、会社説明会の内容からエントリーシートの下書きまでひろい用途に使えます。
ビジネス用のシックなデザインから明るく鮮やかなカラーのものまで種類が豊富で男女を問わず、また就活を終えてからも同じレイアウトの手帳を使えるのは嬉しい点です。
長年積み重ねたノウハウと、毎年の改良により細かなところまで工夫が見え、新興メーカーに負けずに売れ続ける手帳です。
詳しくはこちら NOLTY
文庫サイズでも大量のメモができる『ほぼ日手帳』
カバーの種類が豊富で、中身を入れ替えることで気に入ったものを長く使える手帳です
文庫本と同じサイズで、1日に1ページの広いスペースに毎日のスケジュールはもちろん、その日のできごとや感じたことを文字や絵で書き残すこともできます。
持つ人が自分の生活やスタイルに合わせて自由に使える手帳です。
こういったダイアリー手帳は重く厚くなりがちですが軽く強い特殊な紙を採用したり、開いたページが手で抑えなくても平らになる作り、方眼紙のため図や絵を書き込むのにも便利など、使用者のためのこだわりが詰まった手帳です。
手帳よりは日記に近く、1年後にはあなたの頑張りが詰まった本ができあがるでしょう。
詳しくはこちら ほぼ日手帳
まとめ:手帳と一緒に就活のりきろう
今回の記事では、就活で手帳を使うべき理由から、社会人生活でも活きる手帳の選び方までご紹介しました。
デジタルツールはとても便利ですが、手帳にも大きなメリットがあります。手帳をうまく使えば、満足のいく就活を送ることができるでしょう。
就活用の手帳を選ぶポイントはこの5点でした
- A5かA6サイズ
- バーチカルタイプ
- メモ欄が多いもの
- シンプルなデザイン
- ポケット付き
また、毎日予定をこなした証であり、感情や気付き・新しい知識や考え方が1冊に詰まった手帳と向きあって、過去の自分と対話する時間もとても大切。
就活を通して、自分だけの1冊を作っていきましょう!
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